ナダルの強さは圧倒的でした。
フルセットの試合が続くようであれば体力的な問題も出て来て
シーズン後半に他の選手のチャンスも増えようとも思えたのですが
現時点ではなんとも隙が無さすぎます。
もっとも、今年のインディアンウェルズまで順調であったフェデラーが
マイアミで足元を掬われたように、蓄積疲労は確実にあるでしょう。
ナダルは今年ローマに出るのかは気になるポイントでもあります。
前記事で、予想に反して意外と混沌としていない、という感想を述べましたが
全体的には誰が勝つかわからない状態になっているというのは事実のようです。
今年はここまで25大会が行われておりますが実に21人の優勝者が生まれています。
かぶっている分はほぼフェデラーとナダルだろうと思われるでしょうが
意外にも、フェデラー2大会、ナダル2大会、デル・ポトロ2大会、バウティスタ・アグー2大会と
優勝数だけで見ればまだ3大会という選手はおらず、充分な混戦状態担っていると言えます。
選手達は団子状態の中にひしめき合っていますから
1つの大会で結果を出せばすぐにランクが上がります。
それが大きくない大会であっても実績を残せばランクが上がっていくのです。
今回バルセロナではチチパスが準優勝でした。
ツアー500なのでマスターズほどのポイントが入らなかったとはいえ、
ATPランキングでは19位、年間のレースランキングに至っては実に41位も順位を上げる結果となりました。
ネクストジェネレーションズのレースランキングでは7位から2位に上がりました。
もちろんダントツの1位はズベレフなのですが、昨年同様ズベレフが不参加となれば
実質現時点で新世代の第1位ということになるのです。
この辺りもころころ変わっていくかもしれませんが
その激しい移り変わりに目を向ければ混戦状態もまた結構面白いものだと思います。
因みにランクの上で圧倒的なトップ2ですが、ナダルが最初に2位になったのは2005年の7月でした。
当時の1位はもちろんフェデラーです。
つまり両者のトップ2というのは13年前から存在してることになります。
また、フェデラーは最初に2位になったのが2003年の11月ですから実に15年近くを経てまだ2位にいるわけです。
15年というのはテニス界で言えば1世代か2世代、下手をすれば3世代くらいの時代変遷があってもおかしくない長さです。
例えばサンプラスが全米で最初に優勝した1990年の15年前はレーバーが現役でしたし
錦織圭がプロデビューした2007年の15年前といえばコナーズが現役でした。
選手達は一体いつまで3位争いを続けるのでしょうか。
現役で4強以外に2位になっている選手はいません。
バブリンカですら最高位は3位なのです。
3位は多いんです。
他にズベレフ、チリッチ、ディミトロフ、ラオニッチ、フェレールと5人もいます。
4位も、デル・ポトロ、ティエム、ベルディフ、錦織と4人います。5位はツォンガ1人です。
※5位にはロブレドもいました。コメント欄でご指摘いただきましたありがとうございます。
トップ5に入る力のある選手はいるのですが2位の壁というのが計り知れないほど大きいようです。
新しい1位が生まれればそれはもちろんニュースでしょうが、2位というのも充分にニュースと言えます。
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- 2018/05/01(火) 10:44:00|
- 2018年4月~6月
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| コメント:3
ロブレドは・・・一応現役ではありますがランクが低いから入れてませんかね?
モンテカルロが終わった時の記事にも書いてますが既に始まっていたバルセロナ一回戦ではカルロビッチとフルセットの試合をやってました。
最高2位を記録していたトミー・ハースは昨年引退になりましたし、2位の記録も重要になりますね。
- URL |
- 2018/05/01(火) 19:18:29 |
- マルト #-
- [ 編集]
挙げて頂いた最高3,4位の選手からしたら、フェデナダの加齢と、ジョコマレーの戦線離脱で、やっと俺たちの時代・・・!
と思ったらまさかのフェデナダ復活ですからね。なんとも不運な。
日本人としては、やはり錦織にGS一度は取ってもらいたいですね。
昔よりBIG4のシード順がランダムなので、準々決勝あたりでうまく潰し合う確率は増えたはず。笑
- URL |
- 2018/05/02(水) 07:22:44 |
- ATPウォッチャー #-
- [ 編集]
>マルト様
おー、ロブレドがいましたね。
100位まで見渡してチェックしていったので漏れてしまいました。
>ATPウォッチャー
錦織のチャンスは本当に全米一択だと思うんですよね。
今回の復活も全米に照準を定めるくらいでないと。
- URL |
- 2018/05/02(水) 11:45:06 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]