さあ、決勝の2人が出揃いました。
ナダルvsジョコビッチです。
頂上決戦と言っていいでしょう。
ナダルはマレーを、ジョコビッチはツォンガを下しました。
いずれも強敵で、誰が勝ってもおかしくなかったでしょう。
ツォンガとマレーの決勝を予想した方もいるのではないでしょうか。
試合内容もまたとても面白かったです。
今年のグランドスラムの決勝は全て4強で占められています。
フェデラーとマレーが1回ずつ、そしてナダルとジョコビッチが2回目の決勝進出です。
優勝は全豪がジョコビッチ、全仏がナダルですから
今後次第ともいえますが、
4強時代であり同時に2強時代でもあるという事になっていくかもしれません。
過去の対戦ではナダルが16勝11敗で、グラスコートだけでもナダルが2勝0敗とリードしています。
またグラスの実績もナダルのほうが上ですから
過去のデータだけで言えばナダルのほうが有利ということになるでしょうが
今の状況ではそうでもありません。
今年は同じようにというか更にナダルが有利ではないかとも思われていたクレーでの対戦でも
ジョコビッチがナダルに勝っています。
ジョコビッチは今年ナダルと4戦して4連勝しています。
ハードで2勝、クレーで2勝で、ここでグラスでも勝つということになると
かつてのフェデラーにとってのナダルがそうであったように、
ジョコビッチがナダルの壁になりうるということになるかもしれません。
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- 2011/07/02(土) 15:15:20|
- 2011年4月~6月
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準決勝は以下の組み合わせとなりました。
・ナダルvsマレー(11-4)
・ジョコビッチvsツォンガ(2-5)
トミッチの活躍、女子の上位シードダウンなど
これまでもニュース的なものはありましたが
今のところ一番のニュースは、やはりフェデラーの敗退でしょう。
フェデラーは今年、ウィンブルドンに照準を定めているように思ったので
そのパフォーマンスに大いに期待していたのですが、
残念ながら2年連続での準々決勝敗退となりました。
昨晩はWOWOWで2ch同時生中継というBBC並のことをやってくれましたので
あっち観てこっち観てとチャンネルの交換も忙しかったですが
久しぶりに充実したテニス観戦ができたと思います。
一番最初に試合が終わったジョコビッチvsトミッチですが、
フェデラーとツォンガが難しいショットや技術的なショットをバシバシ決めている裏で
少々荒っぽいというか落ち着きのないラリーが展開されているように映りました。
第1セットはジョコビッチが支配的で深い球もどんどん決まっていて
さすがに風格があると思わせたのですが、第2セット以降はショットが乱暴になり
トミッチに付き合うような感じでミスも増えていきました。
まあそれが結果として面白い展開を生み出したことになったのですが
ジョコビッチの取り組みも対ナダルや対フェデラーのような気合の入れ方とは違ったと思います。
連勝街道を爆進している時に比べるとなんか荒っぽいプレーをしていたジョコビッチですが
それでも第4セット、第11ゲームを取ったポイントなどは思わず声が出ました。
集中したときにはさすがにビシッと決めてくるんですね。
負けはしましたがトミッチはいい選手です。
ストローカーで10代から緩急を織り交ぜるスタイルを取ってくるとは最近では珍しいでしょう。
これでプレーに安定感が備わればかなり面白くなると思います。
スタイル的には安定感は絶対にあったほうがいいと思います。
サフィンになるかジョコビッチになるかの瀬戸際です。
あと、あの長身を考えるとサーブはもっと速くてもいいと思います。
今後改善できる部分ではないでしょうか。
さて、問題のツォンガvsフェデラーですが、スコアは「3-6 6-7 6-4 6-4 6-4」でした。
2セットダウンからのツォンガの大逆転勝ちです。
最初からツォンガのプレーは良かったと思います。
しかしそれでも要所を締めてしまうフェデラーはさすがだなという思いで観ておりました。
それが、後半になると決してフェデラーも調子が悪くなったわけではないものの
なんだかあれよあれよと試合が進んでいって終わってみれば逆転劇が行われていたという感じでした。
フェデラーはこれまでグランドスラムでは2セットアップしたことは178回ありましたが
その全てで勝利していました。つまり今回が初の大逆転負けということになります。
この数字については前回の全仏の時に記事にしたような記憶があっったのですが
見直してみてもどうやら記事にはしてなかったようですね。
当ブログの記事ではなく、別のところでつぶやいただけのようでしたので改めて取り上げますと、
フェデラーはグランドスラム以外では過去に二度2セットアップからの逆転負けを喫しています。
最初は2003年デ杯のヒューイット戦、そしてもう一つは2005年ATPファイナル決勝のナルバンディアン戦です。
今回で3回目、グランドスラムでは初ということになります。
勝ったツォンガはこれで5セットマッチ成績が6勝2敗となりました。
5戦までは無敗だったのですが最近は2敗しておりました。
しかしいずれにしろ非常に高い数字です。
現役ではナダルの15勝3敗に次ぐ高勝率となっています。
準決勝はツォンガとジョコビッチになります。
両者の最初の対戦は2008年全豪決勝で、その時はジョコビッチが勝ちましたが
その後の対戦ではツォンガに分があり、合計ではツォンガが5勝2敗とリードしています。
No.1就任まであと1勝と迫っているジョコビッチにとっては非常な難敵といえます。
この両者の対戦は非常に面白いです。特に直近の2010年全豪はフルセットの激戦になりました。
強打、軟打、ネットへの仕掛け、サーブ、コート中をカバーするフットワークと
両者が持てる力を全部を出しきったかのような見事な試合でした。
準決勝でもその再現を期待したいと思います。
さて、昨晩は眠さの限界に来てツォンガvsフェデラーのあと寝てしまいました。
その後の試合はまだ観ていないため簡潔になりますがマレーとナダルについても触れますと、
まずマレーはF・ロペスをストレートで下しました。
準々決勝で唯一のストレート勝利でした。
実はベスト8の組み合わせを見た中でマレーが一番苦戦するかなあと漠然と思っていたのですが
私の予想は(相変わらず)見事に打ち砕かれる形となりました。
一方のナダルはデル・ポトロ戦で痛めた足の具合が心配されましたが無事に勝利を収めました。
フィッシュは良いプレーヤーで試合の方も健闘しましたが
ナダル的にはベスト8では一番相手に恵まれたと言えるかもしれません。
さて、次の準決勝で当たるナダルとマレーですが、
過去の対戦成績は11勝4敗とナダルが大きくリードしています。
ウィンブルドンでも過去2度の対戦があり、いずれもナダルがストレートで勝っています。
しかし、全仏以降のマレーの好調を考えると過去のデータはそれほどあてにならないかもしれません。
どちらも注目度満点の準決勝ということで金曜の夜も大変です。
土曜日仕事で朝早いんだけどなあ・・・
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- 2011/06/30(木) 11:49:34|
- 2011年4月~6月
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さて、早くも2週目に突入しました。
3回戦、4回戦ともに見所の多い試合が組まれました。
フェデラーはナルバンディアン、ユーズニーと、
同世代との連続対決を制して勝ち上がりました。
これまで負け知らずだったユーズニーからは
第1セットをタイブレークで落とすと言う若干の苦戦もありました。
マレーは3回戦はリュビチッチ、4回戦はガスケと難敵との対戦でした。
リュビチッチからは1セットを落としています。
ジョコビッチも順当に勝ち上がっていますが
やはり3回戦のバグダティスから1セットを落としています。
もっとも、90年代であればサンプラスでもアガシでも
セットを落とすことくらい当たり前だったので
この程度で苦戦という印象を受けてしまっては可哀想かもしれません。
同時に今のトップ4の凄いところと言い換えることもできるでしょうか。
さて、トップ選手以外ではトミッチが印象を与えてくれています。
予選上がりの若手選手です。何と言っても3回戦のソデルリング戦の勝利でしょう。
1992年生まれですので今年19歳、待望の若手の登場といったところでしょうか。
次はジョコビッチとの対戦です。
他にツォンガとはF・ロペスが勝ち上がっています。
ツォンガはF・ゴンザレス、D・フェレールをいずれもストレートで下しています。
どちらもグラスを得意とする選手ではないですが、難敵を退けたといえます。
次にツォンガはフェデラーと対戦します。
F・ロペスはシュトラー、ロディックという注目の選手との戦いを制した後
クボト戦を2セットダウンからの大逆転勝ちで収めて勝ち上がりました。
ロディックにはこれまで勝利がありませんでしたのでこれも大きな勝利と言えます。
次はマレーと対戦します。
さて、意図的に話題から外してきたナダルですが
個人的に3回戦が印象的だったのでちょっと別で取り上げてみます。
3回戦はルクセンブルクのミュラーと対戦しました。
ランキングの高くない相手からのストレートでの勝利でしたので
一般には特に取り上げるほどではないかもしれません。
激戦となった次のデル・ポトロ戦のほうが遥かに重要でしょう。
しかし、ナダルの勝ったスコアが個人的にとても思い入れのあるものなのです。
「7-6 7-6 6-0」
このスコアでの勝利を私は王者勝ちと呼んでいます。

かつて1989年にレンドルがウィンブルドンでこの王者勝ちを収めました。
その頃のレンドルは毎試合、出だしは様子見という感じが強く、
第1セットは落としてもいいくらいのゆったりとしたペースで試合を運んでいました。
そんなレンドルが準々決勝でゴルディと当たったのですが、
最初の2セットは相変わらずの様子見でタイブレークにまで持ち込まれました。
そのタイブレークをきちんと取るところは流石といえます。
そして第3セット、それまでの様子見が一変して一気に畳み掛けたのでした。
実際には相手の調子の変化などもあったのかもしれません。
しかし、当時の私はこのペースの変化に瞠目したのでした。
というのも、レンドルの次の対戦相手はベッカーだったのです。
当時絶対に優勝をしなければと考えていたレンドルにとって最大の敵ですから
ベッカー戦を見据えての全力投球を実践してみたのかもしれません。
相手によって様子見と全力とを切り替えるこのプレー配分ぶりに私は大いに感心したのでした。
これぞ王者ではないかと思ったのです。

さて、この王者勝ち、次にウィンブルドンで目撃したのは1994年でした。
王者というからには想像がつくと思いますが、達成したのはサンプラスでした。
しかも、なんと決勝での出来事です。相手はイバニセビッチでした。
まあ相手が相手ですから2セットを落とした時点でガクッと来て
第3セットをなすすべもなく落としてしまったという図も容易に想像できるかもしれません。
レンドルのようなペース配分でこのスコアになったのではないといえるでしょう。
それでも決勝でこの王者勝ちを見せてくれるとは、サンプラスやるなと大いに感心しました。
因みにウィンブルドンで7度も優勝しているサンプラスですが、
セットを多く落としている印象があります。実際に落としていることも多いのですが
この1994年と1999年に関してはいずれも準決勝に1セットを落としただけで
他の全ての試合を圧勝で飾っています。
やはり王者と呼ぶにふさわしい勝ちだったと言えるのではないでしょうか。

そして今年、ナダルが王者勝ちをしたわけです。
調べればもっとあるのかもしれませんが、私にとっては3度目のウィンブルドン王者勝ちです。
ナダルはサンプラスよりもレンドルに似ていると思います。
スロースターターで最初は様子見という印象が強く、それ故に相手によっては大いに苦戦をします。
しかし隙があれば一気に畳み掛けることもできるのです。
ナダルはディフェンディングチャンピオンですし、それに相応しい勝利を引っさげたことになります。
今年はどこまで王者らしさを見せてくれるでしょうか。
※コメント欄で、ミュラーは2005年にここウィンブルドンで
ナダルに土をつけた選手だという情報をいただきました。(toto様ありがとうございます)
因縁の相手とも言えるそんな選手に対する勝利ですから
ただの王者勝ちではなかったわけですね。うーん、ナダル恐るべし。
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- 2011/06/28(火) 16:52:52|
- 2011年4月~6月
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男子シングルスは2回戦まで進み、一部3回戦も行われています。
2回戦一番の注目カードであるソデルリングvsヒューイットは
フルセットの接戦でソデルリングが勝利しました。
スコアは「6-7 3-6 7-5 6-4 6-4」の2セットダウンからの逆転勝ちでした。
ヒューイットの前線も嬉しいですが、
本来は5セットマッチの強さや逆転勝ちといえばヒューイットという印象なので
力関係の推移を見る思いがあるのも事実です。
さて、3回戦で注目のカードは色々有りますが
最上位はフェデラーvsナルバンディアンです。
対戦成績はフェデラーの10勝8敗と拮抗しています。
最後の対戦は2008年で、それ以降ナルバンディアンはトップフォームではないので
どちらが勝つかわからないという言い方は適切ではありません。
しかしおお犬注目すべき対戦であることは間違いないでしょう。
意外にもグラスコートで対戦するのは初めてです。
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- 2011/06/25(土) 12:40:48|
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2011年、ウィンブルドンが開幕しました。
グランドスラムはどれも重要ですが中でもウィンブルドンには独特の重みがあります。
かつてレンドルが勝てないときには何で皆ウィンブルドンばかり騒ぐのだ、
とひねくれてましたが、今振り返ってみれば想い出の試合も多いです。
時代と共に変化してきた選手達の顔やプレーの変遷が頭をよぎります。
私自身、一時期イギリスに居たことがあり、
当時は一年のカレンダーはウィンブルドンを中心に回っていましたので
やはり改めて特別な大会だと感じます。
個人的な感傷はともあれ、ドロー表をさらっておきましょう。
既に前記事のコメント欄でも触れていただいておりますが
今回一番の話題をさらったのがアイズナーvsマウーの再戦です。
昨年歴史的な勝負となったので今年もという期待も当然でしょう。
もちろん大熱戦の後にあっけない試合になるということも多くありますので
内容への期待というのは難しいところなのですが。
と言っている間に試合が終わっていました。
「7-6 6-2 7-6」でアイズナーの勝利、マウーはリベンジなりませんでした。
タイブレークが2つというところに去年の名残がありますが
エースは共に8本ずつという、寂しさというかなんというか普通の試合結果となっています。
日本期待の錦織はヒューイットとの対戦でしたが、さすがに敵わず初戦で姿を消しました。
全仏であったらもう少しの期待は持てたかもしれないところです。
ヒューイットは次にソデルリングとの対戦となります。2回戦で最も熱いカードといえます。
その他、個人的に気になる選手として、フェデラー世代やそれより上のベテランたちがいます。
まずリュビチッチですが、チリッチとのクロアチア新旧対決を制して2回戦に進出しました。
生涯勝率に比べてグランドスラム勝率の滅法低いリュビチッチのこの勝利はある意味快挙です。
とても地味な快挙ですが私は脳裏に刻みつけておきたいと思います。
次にナルバンディアン。この選手も少し期待しています。
最近名前を聞かないですが、パッと何かしてくれるとしたらそろそろ時期だと思うのです。
ドローとしては3回戦でフェデラーと対戦する位置にいます。観たい試合です。
2002年にヒューイットと決勝戦を戦ったわけですがもう9年前になるんですね、
その頃、強くなる前のフェデラーはただの期待の若手の一人でした。
2002年はアンチッチに初戦敗退でした。
フェデラーだってウィンブルドンで初戦敗退していた時代があったのです。
ダビデンコ
最近はフェデラー、ナダル、ジョコビッチのせいでコート種別に差がないような錯覚を覚えてしまいますが
典型的な「グラスに弱い」を地で行く貴重な選手です。
案の定負けてしまいました。
色々思い入れのある選手ですがここは敢えて多くを語りますまい。
ジェームス・ブレーク
そろそろもうひと華咲かせてもいいんじゃないかなと思う選手です。
グラスは得意ではないので今大会での期待はそれほどでもありませんでしたが
初戦がバグダティスということで少し気になっていました。
驚いたことに「4-6 2-6 7-6 6-4 4-6」と負けはしたものの見事な粘りを見せました。
まだまだいけますよ。今後は得意のハードシーズンですから。
フェルナンド・ゴンザレス
ブレークと同様グラスを得意としない選手ですが、こちらはなんと
第22シードのドルゴポロフを「6-3 6-7 7-6 6-4」で下しました。
ん~、若手、期待してるんだから頑張れ、と言いたくなる部分がある反面、
ベテラン、よくやった、と言いたくもなるという、ある種の矛盾をはらむ
実に感情の入れ方の難しくなる試合結果です。
フェリシアーノ・ロペス
最近はランキングを落としていますがどのコートでも安定感のある選手です。
左利きのネットプレーヤーという今日ではレア度の高い選手ですからその活躍は気になります。
初戦を無事に勝ち上がり、2回戦では更に上の世代ともいうべき大ベテランのシュトラーと対戦します。
シュトラーは2003年全豪のファイナリストですが、
ウィンブルドンでの2008年のベスト4で覚えている方も多いでしょう。
ソデルリングvsヒューイットに次ぐ注目の2回戦カードです。
カルロビッチ
勝ち負けと関係なくいつも気になる選手です。
ティプサレビッチとの対戦ということで試合内容にも期待がありましたが
第2セット途中でティプサレビッチがリタイアしてしまったため簡単に勝ち上がることになりました。
因みに1.5セットでエースは14本でした。
アイズナーvsマウーが3セット戦って8本ずつですから、
やはり真のサーブ王はあなたなんですね。
マーディ・フィッシュ
地味ですが時々妙に勝ち上がったりする選手です。
ただ、グランドスラムではほとんど実績を残していません。
初戦は勝ち上がりましたし、比較的可能性のあるドローにいるので少々気にかけています。
ベルダスコvsステパネクが初戦で最も白熱した試合となりました。
スコアは「2-6 4-6 6-3 7-6 9-7」。大逆転劇でベルダスコが勝ちました。
2009年のセミファイナリスト、トミー・ハースは敗れてしまいました。
このところほとんど試合をしていなかったのでこれはやむを得ないところです。
最後になりますが、トップ4シードについて。
本来は最初に触れないといけないんですが。
ナダルの山にマレーが、ジョコビッチの山にフェデラーが入りました。
なんとなくですがウィンブルドンでナダルvsフェデラーの準決勝は観たくないですよね。
バラけてくれてほっとしています。
とはいえ、このまま勝ち上がった場合、誰が残るのかわからない組み合わせです。
もちろん今年二度目のジョコビッチvsマレーもありえます。
実は現時点でのこの4強の力関係は全く読めません。
誰が誰に勝ってもおかしくない。そう思いませんか?
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- 2011/06/22(水) 18:16:46|
- 2011年4月~6月
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終わってみれば、というか、何となくいつも通り、というか
タイトルだけではそんな風にも思えてしまいそうな気もしますが
今回に関してはこの書き慣れたフレーズがいつもとは違った意味を持っています。
ナダルは今回も第一の優勝候補であったことは間違いないですが
いつもほど圧倒的ではありませんでした。
もちろんジョコビッチの存在があったからです。
結局ナダルとジョコビッチの対戦は実現しませんでしたが
ジョコビッチもまたナダルと共に大会を盛り上げるのに十分な活躍をしてくれました。
しかし、今回はジョコビッチ以上にフェデラーの名を上げることができるでしょう。
こちらも順当に行けばベスト4は固いと思われていたと思いますが一抹の不安もありました。
しかし、始まってみればフェデラーは全く危なげなく決勝にまで進出しました。
ジョコビッチ戦は恐らく多くの人がジョコビッチの勝ちを予測したのではないかと思います。
そして決勝の対戦です。スコアは「7-5 7-6 5-7 6-1」で、
4セットこそ息切れを感じましたがその内容にはフェデラーの大きな可能性を感じました。
最初の3セットは互角かむしろフェデラーのほうが上回るポイントもあるくらいの打ち合いでした。
大事な所であと一つの詰めが足りずにナダルに取られてしまったのが敗因ですが
結局これが勝つ人と勝たない人の差だと言ってしまえばそうなのでしょう。
もっとも、このような惜しい対戦はかつてはクレーでナダルを相手にいくつもありました。
ナダルに多く負けているフェデラーですが、完敗というのは意外に少なく
2008年の全仏がほぼ唯一と言っていいんじゃないでしょうか。
クレーではありませんが今年もマイアミもちょっとそうでしたかねえ。
いずれにしろ本来のフェデラーの姿を見た気がします。
グラスシーズン以降は期待できるんじゃないでしょうか。
特にウィンブルドンは注目したいと思います。
今回好調だったサーブとバックハンドはグラスでは更に活きてきますし
もちろん年初からの取り組みであるネットプレーも鍵を握ります。
ナダルは今回の優勝でNo.1の座を死守しました。
しかしウィンブルドンでは前年度王者ということで失効ポイントも多く
このままNo.1に居続けられるかは厳しいところにいます。
去年失速した後半のハードコートシーズンで去年以上の安定したプレーをすることで
年度末の1位が見えてくると思いますが、ジョコビッチ、そしてフェデラーの状態から
簡単なことではないかもしれません。マレーやデル・ポトロも復活してきています
ジョコビッチは連勝が止まったことで緊張感から解放されて
より吹っ切れたプレーをしてくれればまた更にいい結果につながります。
私はジョコビッチの勢いのあるスタイルが好きなので
記録とかを気にせずにこのままどんどん突っ走って欲しいのですが
この選手は一度緊張が切れると再充電に時間がかかってしまう面も持っていました。
今回一皮むけたことでそのようなこともなくなったと思いたいですが
これまたいつもの私の口癖のようになって恐縮ですが、
大丈夫かなという不安も少し感じてしまいます。
いずれにしろすぐに始まるグラスシーズンに注目すべき点は多いですね。
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- 2011/06/06(月) 09:52:31|
- 2011年4月~6月
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決勝の顔合わせが決まりました。
3年ぶりにナダルvsフェデラーです。
準決勝2試合はどちらも流石はトップ4というべき見事な試合でした。
ナダルvsマレーは「6-4 7-5 6-4」というストレートでしたが
内容は濃く、マレーの勢いのあるショットは迫力充分でした。
全体的にはここ最近のいつもの2人の対戦という感じでした。
お互い守備が最大の武器なのですが、試合の中で攻守の入れ替えが激しく、
特にマレーが攻勢に出だした後に、負けじとナダルも
それに付き合うかのように攻めに転じるのが面白いです。
やはりコート適正といいますか、あと一歩という所でナダルに一長あったでしょうか。
もう一つの試合ではフェデラーがジョコビッチを下しました。
スコアは「7-6 6-3 3-6 7-6」です。
こちらもまたもの凄い迫力の試合でした。
まともな打ち合いならば恐らくジョコビッチのほうが有利だったでしょう。
それをどうかわすかがフェデラーにとっての鍵だったと思いますが
バックハンドの使い方の巧妙さが勝負を決めることになりました。
深さ浅さのコントロールをつけたスライスショットは
非常に巧みなプレーだったと思います。
もちろん緩急をつけることが必ずしもいいというわけではありません。
現に今年に入ってからフェデラーの緩急はジョコビッチに通じなかったわけですから。
しかし今回は上手くいきました。クレーコートということもあったかもしれませんが
「この試合はうまくいった試合だった」という評価が正しいでしょう。
また、フェデラーはサーブも好調でした。
このサーブとバックハンドは決勝のナダル戦でもキモになるショットなので
好調さを維持したまま次に臨んで欲しいところです。
敗れたジョコビッチは連勝が43で止まることとなりました。
歴代2位のレンドルにわずか1つ及びませんでした。
また、年初からの記録としては41連勝となりました。
こちらはマッケンローの記録に1つだけ及びませんでした。
しかしいずれにしてもすごい記録を樹立したことに変わりはありません。
連勝こそ止まりましたがジョコビッチは次にNo.1という目標が待っています。
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- 2011/06/04(土) 04:58:18|
- 2011年4月~6月
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さあ、お待ちかねの全仏開幕です。
インディアンウェルズとマイアミや、そしてマドリッドとローマが
マスターズ1000連続週間であるならば
全仏とウィンブルドンはさしずめグランドスラム連続月間であるといえます。
テニス界の最も忙しい1ヶ月です。
注目のシードですが、今回はフェデラーがジョコビッチ側に入りました。
是非とも準決勝での両者の打ち合いを見たいものです。
第1シードのナダルは、一番近くのシードにはダビデンコ、続いてベルダスコがいます。
また準々決勝でソデルリングと当たることになります。
いずれも強敵ではありますが、ナダルとしてはさして戦いにくいドローではありません。
いつものように怪我が最大の敵といったところですね。
トップハーフの2つ目は第4シードマレーの山です。
マレー自身のパフォーマンスも気になりますし、
その他のメンバーを見てもここは全体的に混戦模様を感じさせます。
上位シードは第8シードのメルツァー、第11シードのアルマグロとなっており
シュトラーやロクスのベテラン組もいます。いずれもやや地味な感がありますが、
それだけに皆ベスト4が狙えると言えます。
また、ラオニッチやドルゴポロフといった若手の有望株もいます。
スターダムにのし上がるチャンスではあるのですがどうなるでしょうか。
ドロー表順に行きますと、ボトムハーフはまず第3シード、フェデラーの山になります。
フェデラーはいきなり初戦でフェリシアーノ・ロペスと対戦します。
また、近いシードにはティプサレビッチ、ツォンガ、バブリンカと揃っていて
なかなか頑張らねばならぬ相手が続くことになりそうです。
ベスト8で当たる位置にはフェレールとモンフィスがいます。
心配もありますが、これらの選手と熱戦を繰り広げながら試合勘が磨かれていき、
準決勝のジョコビッチ戦でコンディションが最高潮に、などとなると嬉しいんですけど。
因みにこの山には錦織が入っていまして早速初戦を突破しています。
順調に行けば3回戦でフェレール、4回戦でモンフィス、準々決勝でフェデラー
準決勝でジョコビッチ、決勝でナダルを下して優勝となります。
ドロー表の一番下は第2シード、ジョコビッチです。
今大会のジョコビッチは、1勝ごとに何連勝とか過去の誰々がどうとか
いちいち比較されていくことになると思います。
性格的にもジョコビッチはそんな状態を楽しむ余裕さえありそうですが、
どこまで結果を出し続けるのか私も注目したいと思います。
ちょっと前のポロっと負け現象はもうないですよね?
ジョコビッチの一番近くのシードにはデル・ポトロがいて初戦でカルロビッチと対戦します。
フェデラーvsロペスと並ぶ大会再注目の初戦カードといえるでしょう。それよりなにより、
順当に行けば早くも3回戦でジョコビッチvsデル・ポトロが実現するというのが今大会の目玉ではないでしょうか。
その後は4回戦ではガスケ、ベスト8ではベルディフと続きます。
フェデラーに次ぐ強敵ぞろいのドローをジョコビッチは戦います。
もっとも今のジョコビッチならば「腕試しには丁度いい」くらいなのかもしれませんが。
重ねて言いますが、ちょっと前のポロっと負け現象はないですよね?
勝って欲しい反面、心配も出てしまいます。
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- 2011/05/23(月) 11:51:05|
- 2011年4月~6月
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さて、ジョコビッチの勢いはどこまで続くのでしょうか。
クレーマスターズ2戦連続でナダルをねじ伏せたことで
もはや立場は完全に逆転してしまったと言っていいでしょう。
数年前から、クレーでナダルを真っ向から倒すのならジョコビッチだろう
と思っていたのですが、こうも急にその時が訪れるとは想定外でした。
両者の力関係はこれまでクレーとグラスはナダル、ハードは互角といった感じでした。
これが一気にハードもクレーもジョコビッチという形になってしまったのですから
選手の力の消長というのは読めないものです。
そしてこの状態になってまだ半年というのも一考すべきところではあります。
ジョコビッチは連勝記録を伸ばし続けています。
マッケンローの年初からの連勝、そしてビラスの公式戦連勝のいずれも
次の全仏で王手をかけることになります。
ビラスの名が出ました。
ここまで連勝を続けて大きな大会にも勝っておきながらしかしNo.1になれなかった、
ということになればジョコビッチはビラスに対比させられることになるでしょう。
しかし、ビラスが連勝中に苦手のボルグとは当たっていなかったことや
連勝をクレーでのみ達成したことを考えれば、ジョコビッチの場合は状況が大きく違います。
水を開けられていたトップ2をいずれも圧倒して掴んだ連勝記録です。
また、去年の失効ポイントなどを考慮するとNo.1は既に射程内と言って良いと思います。
ポイント計算上はまだ、たまたまNo.1と算出されていないだけであり、
にはや時間の問題ではないかとすら言ってしまえるほどその力は圧倒的です。
ほんの少し前の、ひょんなところであっと負けてしまう癖はもう出ないと思いたいところです。
しかし、これまでのNo.3としての潜伏期間があったればこその開花といえましょうか。
これまでもジョコビッチは、最強の2強に食らいついていた、歴史上最強のNo.3であったでしょう。
充分な実績であったと言えますが、この上更にここまで上への伸び代があったとは驚きです。
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- 2011/05/17(火) 12:31:31|
- 2011年4月~6月
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3つ目のクレーマスターズ1000大会であるローマが開催されています。
今年からローマはマドリッドに続く2週連続開催となっています。
トップ8シードにとっての初戦に当たる2回戦が行われました。
今回は第6シードのフェレールが棄権していますので
8シード中7人が初戦を戦ったのですが、そのうち6人が勝ち上がりました。
先週のマドリッドでも8人中7人が勝ち上がっています。
まあシード選手ですし、しかも初戦なので当たり前なのですが、
このところの混戦模様を考えるとシード勢とはいえ
バタバタと敗れて自然なのかなと錯覚してしまいます。
さて、両方の大会で唯一敗退してしまったの選手はいずれも第8シードのメルツァーでした。
メルツァーは今年最初のクレーマスターズ1000であるモンテカルロでは
フェデラーを倒す金星を上げてベスト4に勝ち上がったのですが
ここへ来て失速してしまいました。もっとも、いわゆるフェデラー世代の選手達は
時に思わぬ活躍をしてくれるものの一人の選手が長く勝ち続けることは殆どありません。
フェデラー一人が例外という感じです。
今大会、同世代の選手ではロディックとユーズニーが下位シードとして参加していますが
いずれも1回戦で敗退してしまいました。
これらの選手たちは1大会の結果を見て、もうダメだというのではなく
今大会は駄目だった、と見るのが正しい評価方法なのではないかと思います。
さて、その中にあってトップ3は別格という感じで、
特にジョコビッチは「6-0 6-3」という圧倒的な強さで勝ち上がりました。
年初からの連勝記録は1980年のボルグに並んだ事になります。
ただの連勝だけと考えてもこれで35となり1995年のムスターの記録に並びました。
この上は、ビラス(46)、レンドル(44)、マッケンロー(42)、そしてボルグ(41)とフェデラー(41)です。
次の記録を塗り替えるには今大会で優勝するしかありません。
もしも優勝すれば年初からは37連勝、トータルでは39連勝となります。
ジョコビッチを止める最有力候補に上げられるナダルですが、
第1セットをタイブレークで落とす苦戦での勝ち上がりとなりました。
同じく予選上がりの選手との対戦ですが、
絶好調のジョコビッチとスロースターターのナダルとの違いが表れた形です。
次の対戦はフェリシナーノ・ロペスです。
先週のマドリッドで同じく3回戦でフェデラーと当たり
全セットタイブレークという大熱戦を演じていますので
ナダルも調子が上がり切っていなければ面白くなるかもしれません。
第3シードのフェデラーはツォンガをストレートで下しました。
難敵を相手にしてのフェデラーの安定感は嬉しくなるところですが
同時にツォンガに一時期の元気がないのも気になります。
最近は若手の伸び悩みも目立ちますが、
同じくこの辺のナダル世代いわゆる中堅になろうかという世代にも、
もう少し頑張ってもらわないといまいち盛り上がらない気がします。
ツォンガは少し前まではジョコビッチとの対比で
良いライバルになるのではと期待していましたし、
ガスケなどもナダルと比較されて期待をかけられていました。
いずれも今では大きく水を開けられています。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2011/05/12(木) 10:21:39|
- 2011年4月~6月
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