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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2012年、インディアンウェルズ2回戦

シード選手にとっての初戦である2回戦が行われています。
現時点ではトップハーフの全てとボトムハーフが半分くらい終わっているでしょうか。

トップ2シードであるジョコビッチ、ナダルはストレートで危なげなく勝ちました。
フェデラーはまだ試合が行われていませんが、
ツォンガ、フェレール、ベルディフ、フィッシュなど上位シードは勝っています。

前記事のコメント欄で少し触れさせて頂きましたが、現在数少ない70年代生まれの生き残りであり、
かつその最高位である第28シードのベテラン、ステパネクもストレートの快勝をしています。

他にもロディック、アイズナー、アルマグロ、バブリンカ、
ベルダスコ、ティプサレビッチ、シモンといったシード勢が
更にノーシードでは、ハリソン、バグダティス、ダビデンコ、ナルバンディアン、
そしてガルシア・ロペスが勝ち上がっています。

ね。

ガルシア・ロペス頑張りました。スコアも「6-4 6-2」と快勝でした。
自身キャリア最高の勝利だと語っています。
もちろんガルシア・ロペスの活躍自体はいいんですけど・・・

マレーって今年は去年のジョコビッチになるんじゃなかったっけ?
レンドル効果は?
コーチとか関係なし?
ひょっとして去年より微妙?
まさかこれからもず~っとこんな選手?

ここ3~4年期待を裏切られ続けてきて、
今年こそはという気持ちでいたんですけど、
私の期待というのは相変わらずダメですね。
もちろんマレー自身は素晴らしい活躍をしています。
史上最高の4強時代を形成しているわけですし。
しかし素晴らしいの度合いも色々あります。
期待の大きさから言えば納得の範囲とは言い難いでしょう。

イギリス人選手だから伝統的にこういった部分は仕方ないんでしょうか。
ここは日本人にも共通です。

あの年間でいえば未だ最強と断言できる1984年のマッケンローも
数少ない敗戦の一つが初戦敗退でしたから、
此度のマレーについても、この1敗で全てが終わるわけではないし、
今年の栄光の可能性も残っているといっていいと思います。
次のマイアミでいきなり勝ったりする、そんなこともマレーにはよくあります。
しかし、こんなフォロー、毎回してる気がしますがね。

さて、話に流れ上、というか意図的ですが、日本人の文字が出てきたんで触れましょう。
錦織も敗退しました。第17シード。他にシードダウンも結構あるので
その中の一つだと思えばそれで流せるのだと思いますが、やはり残念という気が強いです。
直前までクレーの大会に出ていましたからその影響と考えられなくも無いですが
初戦負けということは、次のマイアミもまだハードに慣れないうちに戦うことになります。

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  1. 2012/03/12(月) 10:41:59|
  2. 2012年1月~3月
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2012年、インディアンウェルズ米国復権と過去の優勝者

最近、アメリカ大会のアメリカ選手を何度か記事に取り上げていますが
本当にアメリカ勢は元気が無いです。

デ杯でアイズナーがフェデラーを下した時には波に乗るかなと思ったのですが
トップシードで挑んだ先週のデルレイビーチで
南アフリカのケヴィン・アンダーソンに敗れてしまうなど
いまいち突き抜けた感じがしません。

特にこのインディアンウェルズの大会では
アメリカ勢の優勝は非常に遠いものになっています。
最後の優勝者は実に11年前、2001年のアガシでした。

一応過去にはアメリカ全盛と言えるすごい時期もありました。
91年から97年まで、クーリエ2回、チャン3回、サンプラス2回と
アメリカ選手3人で7連覇を達成したことがあったのです。
しかし、その後は14年間でアガシの1回だけとなっています。

今大会、果たしてアメリカ選手の活躍はあるのでしょうか。
特に数年前から若手の注目株とされているハリソンには
そろそろ何かを期待したいところじゃないでしょうか。


ここで、参考までに過去の大会優勝者を見渡してみました。
フェデラーとチャンが最多の3回の優勝をしています。
他にはベッカー、クーリエ、サンプラス、ヒューイット、ナダル、ジョコビッチが2回優勝と
結構本命の選手が優勝しているのがわかります。
2月の休息後の大会ですから選手達も大きな意気込みで挑んでいるということでしょうか。

その中で、約10年ごとに本命外の選手が優勝している例があります。
ちょっと面白かったのでそれを取り上げてみたいと思います。

mecir-1a.jpg
まずは1989年、優勝はメチージュでした。この時No.1のレンドルは出場しませんでしたので
第1,2シードはベッカーとエドバーグでしたがいずれも早期敗退でした。
メチージュは、サンプラス、チャン、コナーズ、ノアといった面々を下して優勝しました。
特にサンプラスには「6-1 6-0」という後の時代からは考えられないような快勝でした。
この時、まだ若きサンプラスはワイルドカードでの出場でした。
どんな強い選手にもこのような時期があったということですね。
サンプラスは後に大会2度の優勝を誇る偉大なチャンピオンになります。

philippoussis-1a.jpg
次にその10年後の1999年ですが、ノーシードのフィリポーシスが優勝しました。
この時の第1、2シードはサンプラス、カフェルニコフでしたがやはり早期敗退でした。
フィリポーシスは、コレチャ、サフィン、トッド・マーティン、モヤといったところを下して優勝しました。
フィリポーシスも怪我さえなければ本命といえる選手になり得たとは思います。
さて、この大会ではワイルドカードの選手としてヒューイットの名前が見えます。
10年前のサンプラスと同様、後にインディアンウェルスで2度の優勝を飾り
ランキング1位にもなる偉大なチャンピオンです。

なんとなく展開が読めてきたと思います。

ljubicic-1a.jpg
さて、次に行きます。10年後・・・ではなく少しずれて11年後になるのですが、
今から2年前の2010年にリュビチッチが優勝しました。
今年のモンテカルロで引退を表明したかつての名手です。
しかしこの時は活躍からは遠ざかっていて既に過去の選手になっていました。
最高ランクで言えば、リュビチッチは3位であり、メチージュ(6位)、フィリポーシス(8位)よりも上なんですが、
メチージュとフィリポーシスは、本命ではないとはいえ、それぞれ直前の全豪と全米の準優勝者でしたので
比べてみるとリュビチッチが最も伏兵の優勝という印象が強かったと思います。
また第1シード(フェデラー)が早期敗退だったのは先述の2回と同じですが、
第2シードのジョコビッチと第3シードのナダルはリュビチッチ自身が下しているという点で
メチージュ、フィリポーシス以上に強い印象を与える優勝だったのではないかと思います。

sampras-9a.jpg hewitt-4a.jpg
そして、お待ちかね、この年のサンプラス、ヒューイットに続くワイルドカードですが、
なんと、ハリソンの名前があるではないですか。おめでとうございます。
ハリソンはサンプラス、ヒューイットの後を受け継ぐ
将来2度の優勝者ということがデータから解明出来ました。

いやしかし、1989年,1999年ときて2010年はおかしいのではないか、という意見もあるかと思います。
確かにそうですね。ただ、肝心の2009年は第1シードナダルという超ド本命の優勝だったんです。
伏兵優勝の系譜は僅かにずれてしまっていたのでした。

それでも参考までに2009年の大会も見てみますと、
この時既に4強時代でしたが、ナダル、フェデラー、マレーの3人がベスト4に残りました。
残るジョコビッチもロディックに敗れましたが準々決勝でのことでした。
優勝者だけでなく大会全体が本命中心に動いていたんですね。
そしてワイルドカードですが・・・見つけました。
アイズナーとケヴィン・アンダーソンです。

素晴らしい。
記事の前半で名前の上がった選手たちが見事に揃ったことになります。
ハリソン、アイズナー、ケヴィン・アンダーソン。
この3人のいずれかが将来サンプラスかヒューイットになる、ということでいかがでしょうか。

まあ仮に実現したとしてもアメリカ復権の話から派生しておきながら
それがケヴィン・アンダーソンだったら元も子もないかもしれませんが。

リュビチッチへのオマージュのつもりで見返してみた過去大会の記録でしたが
思わぬ方向に話がズレてしまいました。

残念ながら、今年はリュビチッチは参加しません。

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  1. 2012/03/09(金) 13:41:14|
  2. 2012年1月~3月
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2012年、インディアンウェルズ開幕

今年のインディアンウェルズが開幕となりました。
気になるドロー表ですが、ATPのPDFファイルではグランドスラム級の2ページとなっています。

上位シードはジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレー、フェレール、
ツォンガ、ベルディフ、フィッシュのという具合にランキング通りの順です。

今回はランキング32位までの選手のうち欠場が29位のソデルリングだけとなっています。
見事な出席率です。29シード以降はランキング順にスライドしますので
33位のベネトーが32シードをもらうという形になっています。
錦織もランキング通りの17シードをもらっています。
これら32人の選手は全て1回戦が免除され、2回戦が初戦となります。

もう少し詳しく見て行きましょう。
まず気になる第3、4シードの位置ですが、
今回はフェデラーがナダル、マレーがジョコビッチ側に入りました。
順調に勝ち上がれば全豪の再現が予想されます。

ジョコビッチですが、一番近いシードにはケヴィン・アンダーソンがいます。
先週のデルレイビーチ優勝者で、2008年の初対戦ではアンダーソンが勝っています。
ただ、その後ジョコビッチは1セットも取られずに3連勝していますし。
さして厳しいドローではないのではないかと思います。
ジョコビッチの反対側は第7シードベルディフの山となっておりまして
こちらのほうが盛りだくさんです。シード選手だけでも
12シードアルマグロ、17シード錦織、30シードロディックがいます。
またサム・クエリーにカルロビッチとノーシード選手にも注目です。

マレーが一見そう厳しくなさそうなドローに見えますが油断は禁物です。
シード選手にはバブリンカ、フィッシュ、アイズナーなどがいます。
特にバブリンカは過去4勝6敗、フィッシュは4勝4敗とマレーと結構良い勝負をしています。
またノーシードではアメリア期待のハリソンがいます。
勝ち上がればマレーとは3回戦で対戦することになります。
アイズナー、フィッシュ、ハリソンと、元気の無い地元アメリカ選手が集まったドローともいえます。
かつてのレンドルよろしく、マレーがアメリカ選手の敵役として
鬼強さを発揮するというような場になるのでしょうか。

フェデラーはトップ4の中で一番厳しいドローになりました。
準々決勝で当たる位置には、今季絶好調のフェレールがいますし
一番近くのシードにも今季2タイトルを取っているラオニッチがいます。
その他にはデル・ポトロやベルダスコがいて、シード選手の顔ぶれが充実しています。
ただデル・ポトロとベルダスコはフェデラーではなくフェレールの山ですから
フェデラーよりもフェレールが厳しいという言い方が正しいかもしれません。
順当に行けば4回戦でフェレールvsデル・ポトロが実現しますがこれはとても楽しみな一戦です。

最後にドロー表一番下のナダルですが、ベスト8ではツォンガとあたります。
ナダル側にはフェリシアーノ・ロペスやドルゴポロフがいて
ツォンガ側にもチリッチやティプサレビッチがいます
まずまずの混戦模様といえます。

こうしてみると全体的に第1~4シードよりも
第5~8シードの方が苦労する組み合わせになったといえるかもしれません。
まあ、より下位の選手が苦労しやすいのは当たり前だろうと言われてしまえばそれまでですが。

今年のマイアミでの引退を表明しているフェルナンド・ゴンザレスですが
インディアンウェルズにはでないんでしょうか。ワイルドカードに名前が見えませんでした。
まさか予選を戦うということはないでしょうし、マイアミに照準をあわせているのかもしれません。

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  1. 2012/03/08(木) 12:11:19|
  2. 2012年1月~3月
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2012年、3月の大会

毎年恒例ですが3月は2つの大きな大会で占められています。
インディアンウェルズとマイアミです。
両大会ともドローは96で、ドロー表の大きさはグランドスラムと同じです。
上位32人が初戦シードになる点がグランドスラムとは違います。
大会は1週間半かけて行われます。
1週間で終わらない大会というのはグランドスラム以外では
このインディアンウェルズとマイアミだけです。

ATPでは賞金総額が概ねその大会の大きさを表していますが
最近は大会規模と賞金額がイコールではなくなっています。
両大会は2000年のトーナメント改革以降同レベルの大会なのですが、
賞金総額には違いがあります。

$4,694,969 インディアンウェルズ
$3,973,050 マイアミ

単位はアメリカドルです。
最近はヨーロッパの大会の賞金額がユーロ表記なので更に混乱します。
いずれにしろ結構差がありますね。

かつてはこの大会規模ならこの賞金額と決まっていたのですが
今はスポンサーの心意気次第ということなのでしょうか。
因みにスポンサーはインディアンウェルズがパリバ、マイアミがソニー・エリクソンです。

実は2006年、当サイトが始まって1年も経っていない頃、
両大会の賞金額はそれぞれ270万ドルと320万ドルでした。
2000年以前もどちらかといえばマイアミのほうが大きな大会
と認識されていたように記憶しています。
今は逆転しているんですね。


さてこの両大会、シーズン前半(第一四半期)を締めくくる大きな大会です。
当然のことながら年間のランキング争いにも大きな影響を与えます。
先週のように、同時期に他の大会が行われるということはありませんので、
この2大会で優勝するということは他の全ての選手との間にポイント差を生み出すことになります。

去年、ジョコビッチが両大会制覇を成し遂げてそのまま一気に王者に上り詰めたのは記憶に新しいところです。

そこで、以前書いた記事の焼き直しにはなってしまうのですが
過去にインディアンウェルズとマイアミの両大会を制覇した選手の一覧と
それぞれのその後1年以内の最高ランキングをピックアップしてみました。

《インディアンウェルズの大会が開始された1985年以降(かっこ内はその後1年以内の最高位)》

1986年 レンドル(1位)
1991年 クーリエ(1位)
1992年 チャン(4位)
1994年 サンプラス(1位)
1998年 リオス(1位)
2001年 アガシ(2位)
2005年 フェデラー(1位)
2006年 フェデラー(1位)
2011年 ジョコビッチ(1位)

達成者は意外と多くはないですが、それにしても錚々たる面々です。
92年のチャンと01年のアガシを除いて皆その後1年以内に1位になっています。
92年のチャンも、それまで15位だったのが、
この連覇を皮切りに4位にまでジャンプアップしました。

courier-2a.jpg
1991年のクーリエは当時ほぼ無名でしたが、
この連覇を皮切りに一気にランクを上げました。
その後全仏にも優勝しています。

rios-2a.jpg
また、98年のリオスも同様です。クレーの印象の強い選手でしたが
この連覇でハードでも勝てることを証明しランキング1位も獲得しています。

djokovic-9a.jpg
そして去年のジョコビッチです。
圧倒的な強さを見せつけ、もちろんランキングは1位になりました。

残るレンドル、サンプラス、フェデラー(2回)については既に不動の王者でしたから、
改めて強さを見せつけたという趣になるでしょうか。

今年は一体どんな展開が待っているのでしょう。

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  1. 2012/03/07(水) 11:38:15|
  2. 2012年1月~3月
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2012年、ドバイ決勝他

ドバイではフェデラーが1セットも落とさぬ力強さで優勝しました。
フェデラーにとってドバイは第2の本拠地です。
さすがというか歴代断トツの最多5度目の優勝となっています。
しかし、それでもこのところ優勝から遠ざかっていました。
去年まではジョコビッチが3連覇していました。
今回は直接ジョコビッチを下したわけではないですが、
タイトルを奪回したと言えると思います。

まず準決勝のデル・ポトロ戦ですが、スコアの方はタイブレーク2つという熱戦でした。
しかし両方のセットで試合の雰囲気は随分異なっていました。特にデル・ポトロが違いました。
第1セットのデル・ポトロは様子見というわけじゃないんでしょうけど
フェデラーに付き合ってもらっているというか胸を借りてるというか
極めてオーソドックスなプレーに終始していて、そこそこの競り合いにはなりましたが、
フェデラーのほうが展開が早いし打点が高いしでタイブレークになった瞬間には
もうこれはフェデラーが取るだろうなと予感させました。
本来タイブレークとはどっちが取るかわからないものであるべきなんですけどね。
これが第2セットになると少し変化が表れました。
デル・ポトロのショットが幾分攻撃的になったのです。
デル・ポトロはこんな風にもっとガンガン責めないといけない選手です。
これならタイブレークでも互角の戦いを見せられると思わせました。
しかし、第2セットのタイブレークはフェデラーがその超人ぶりを披露する場となりました。
「2-6」という圧倒的劣勢からの大逆転勝ち。これはさすがにデル・ポトロも脱帽でしょう。

デル・ポトロのプレーは悪くありませんでしたが、敢えてこの程度のパフォーマンスでは不服と言いたいです。
将来No.1を狙って欲しい選手ですから内容云々だけではなく結果が伴わないといけません。
特に、あそこまで追い詰めておきながら取れなかった第2セットのタイブレークは問題です。
相手はタイブレークキングたるフェデラーですから困難な挑戦だったといえますがそれを取ってこそ意味があるのです。
元々デル・ポトロ自身、タイブレーク勝率は冴えない選手です。
歴代のトップ選手でタイブレークの弱い選手というのはいません。
トップ中のトップでタイブレーク勝率の低い選手といえばボルグですが、それでも55%を超えています。
水準からすれば問題なく高い勝率です。60%となればもはや名手といえる数字です。
で、デル・ポトロがどのくらいかといえば、僅か51%程度です。
こういうのは持って生まれたもの、天性といった要素もあるのかもしれませんが
やはり勝つ選手が強いという原則に変わりはないのだろうと思います。
デル・ポトロの今後を見極める意味でも、そのタイブレークの戦いぶりには注視していきたいと思います。

さて、準決勝でデル・ポトロを下したフェデラーは決勝でマレーと対戦しました。
マレーは準決勝でジョコビッチを下しての勝ち上がりです。
マレーとジョコビッチの対戦は他の4強対戦に比べると印象に薄いのも止むを得ないところですが
それでもここ最近は増えてきています。去年は3回の対戦があり、今年は2回目の対戦となりました。
対戦成績は今回のマレーの勝利でマレーの5勝7敗となりました。
ジョコビッチの勝利には2つのクレーコートがありますのでハードコートでは5勝5敗の五分です。
意外と拮抗していますし、言うほど対戦数も少なくありません。
今回、内容としてはマレーが随分押していました。
というよりもジョコビッチが本来の動きをしていなかったように感じました。
特に第1セットはミスが多く、アイドリング状態のまま気づけばセットが終わっていた
というようなあまりにもあっさりとした印象でした。
3セットマッチだとよくこういうことがあります。
90年代に最強サンプラスが小さな大会で特に見せ場もなく敗退した試合が結構ありましたが
なんだかそれを思い出しました。まあ去年のジョコビッチが異常だったといえるので、
こういった調整試合を経てサンプラスさながらにいざという時にガツン!と魅せてくれればいいと言えます。

フェデラーvsマレーの決勝の印象ですが、準決勝のフェデラーvsデル・ポトロに似ていました。
スコア的にはより簡単でしたが、むしろマレーはデル・ポトロ以上に善戦していたと思います。
しかしあくまでも試合の主導権はフェデラーでした。
フェデラーのフットワークってここ最近こんなにキレキレだったっけかと考えたくらいです。
ショットにはそこそこミスはあったと思います。
しかしあのミスのない異様な頃のフェデラーはさすがに過去のものと考えれば
今の状態は絶好調なんだと判断してよさそうです。
敗れたマレーは守備的なショットは相変わらず見事でしたが、
攻撃に転じた時の不安定さが感じられました。
当たった時は強いけど崩れると脆いという雰囲気は前からあります。
サーブ力、ネットの巧さ、守備センスの良さを持ち、
更にショットパワーも見事なのに何故か常に攻撃し続けている印象がないという点で
リュビチッチとその姿が重なるんですが、どうでしょうか。


アカプルコの大会では、フェレールが優勝しました。
前週及び年初の大会でも優勝していますので早くも3大会目の優勝です。
次点はフェデラーとラオニッチの2大会ですのでそれを上回る単独首位となっています。
今年30歳ですが衰えていません。フェデラーと並ぶ現テニス界の鉄人です。
それもクレーで勝っているというのが凄いです。
普通30に近くなると体力を使うクレーでは勝てなくなるものです。
フェレールは昔ながらの柔らかいショットで拾いまくるクレー巧者的な戦い方はせず
ガンガン攻めていく完全に近代的なプレースタイルを採っていますから、
それでこの衰えなさというのは半端じゃないです。
この戦い方、少しくらいフルスイングしても
結果的にフットワークを節約できるといっった利点があるのでしょうか。
いや、そんなことはないと思います。だってフェレール以外にできている選手がいませんから。
やっぱりこの選手の特異性という解釈でいいのでしょう。
決勝の相手は第8シードのベルダスコでした。
有力な対抗馬であった第2シードのアルマグロを下しての進出でしたが
元々の実力から言えば充分に正統的な勝ち上がりだったと言えます。
過去の対戦成績も3勝6敗とフェレールに不利でしたが、結果は「6-1 6-2」の圧勝でした。
フェレールもフェデラーと同じく1セットも落とさぬ優勝でした。
ランキングも5位に浮上しました。乗ってます。


地味な選手たちによる地味な大会、しかし愛すべき大会であるデルレイビーチですが
優勝はケヴィン・アンダーソンでした。
ロディック、アイズナーといった地元の期待を振りきっての優勝です。
もう、アメリカンダメですねえ。
決勝の相手はマトセビッチでした。
前回の記事で初めて名前を聞いた選手と書いておいてビックリの決勝進出です。
試合も見ていないし、愛すべき大会などといっておきながら
あまり有用なコメントがありません。大変失礼しました。

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  1. 2012/03/05(月) 12:37:41|
  2. 2012年1月~3月
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2012年、ドバイ準々決勝他

今週の3大会も続々試合が進行しています。

まずドバイですが、ベスト4が出揃いました。
トップ3シードが強い勝ち上がりを見せています。
ジョコビッチはティプサレビッチと、マレーはベルディフとのシード対決となりましたが
いずれもストレートで下しての勝ち上がりでした。
フェデラーは、ベスト8のうち唯一のノーシード選手であり過去11戦無敗の
ユーズニーが相手でしたので少し楽な勝ち上がりだったかもしれません。
残る1つの枠は第8シードのデル・ポトロが第4シードのツォンガを下して勝ち取りました。
デル・ポトロはこれで2週連続でのツォンガからの勝利となります。
次はジョコビッチvsマレー、フェデラーvsデル・ポトロです、
グランドスラムさながらの準決勝2試合が組まれることになります。

アカプルコで行われているクレーの大会ですが
第4シードで出ていた錦織は残念ながら2回戦でシャルディに敗れてしまいました。
錦織は初戦でも勝ち上がったものの途中でモンタネスのリタイアという形だったので
今週は先週に比べてあまりりいい結果だったとは言えないと思います。
優勝候補であるトップ2シード、フェレールとアルマグロは勝ち上がっていますが
その他のシード選手では第8シードのベルダスコが残っているのみであり
シード選手8人中7人が勝ち上がったドバイとは対照的な結果となっています。

残る最後の大会であるデルレイビーチは、他に比べて規模が小さいというのと
出場選手も少々地味というのと、時差の関係で試合の進みが遅いというのと
既に第2シードのチリッチが初戦敗退しているというのと、
そういった諸々の理由を伴うことで実に地味な進行となっています。
これではさすがに少々機の遠くなのでここであえて少々触れてみます。
今のところベスト8進出者が半分まで決まっています。
まず第1シードのアイズナーと第8シードのトミックですがこの両者は次に対戦します。
アイズナーは地元開催のトップシードですから頑張らなくてはいけないですね。
勝ち上がっている残りの2人はいずれもノーシードのグルビスとマトセビッチです。
この2人も次で対戦します。
グルビスは数年前にグランドスラムで試合を見てそのプレースタイルが気に入り
今後伸びてくるのではないかと期待したのですがその後あまり活躍を見ませんでした。
前からそうですが私が期待をかける選手はことごとくダメになってしまうんですね。
フェデラーなんかも、もうアカンみたいな記事を書いたら幾度と無く復活してますので
逆にダメだと言い続けたほうがよいのかもしれません。
皆さんも今後応援したい選手がいたら教えて下さい。私がこき下ろしますので。
それはさておき、もう一人の選手であるマトセビッチですが私は初めて聞く名前でした。
予選上がりですが初戦でカルロビッチを倒しています。
若手かとおもいきや1985年生まれなのでそうでもないですね。
ベルディフと同じです。
まだ勝ち上がりは多くないですが、今後も地味に勝ち上がりを追って行きましょう。

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  1. 2012/03/02(金) 09:55:38|
  2. 2012年1月~3月
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2012年、ドバイ初戦

今週一番の注目大会であるドバイですが
初戦が終了し、上位8シードは全員勝ち上がりました。

ドローが大きくないのに選手が集まっているので
シード選手は初戦から結構濃い試合を戦っています。
ベルディフはベンジャミン・ベッカー、デル・ポトロはドルゴポロフ、
ツォンガはバグダティスなど。

ノーシード同士でもF・ロペスvsマウーとか
ユーズニーvsガスケといった見所のある試合が組まれました。
その他ではダビデンコやリュビチッチなどベテランが敗れています。

また、先の記事で少し触れたワイルドカード選手ですが
マルコ・ジョコビッチ、セルゲイ・ブブカとも敗退してしまいました。
ただし両者とも注目度はあったようで、
ATPサイトのジョコビッチ勝利のニュースの項で名前が出ていました。
弟のほうはともかくブブカの名がわざわざ出ているのは
同じ血縁注目という意味合いからなんでしょうか。

ジョコビッチにはたしか二人弟がいたと思います。マルコは上の方の弟でしょう。
今回は敗退してしまいましたが、テニス選手が兄弟でやる場合は
弟のほうが強い例が多いようなので今後凄いことをやってのけるかもしれません。

考えてみれば、マッケンローという例外こそあるものの、
チャンもロディックもマレーも弟ですね。

因みにその他の大会であるアカプルコとデルレイビーチは
時差の関係でまだ試合が殆ど行われていません。

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  1. 2012/02/29(水) 13:09:04|
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2012年2月最終週、先週と今週の大会

今週と先週は中小の大会が多く開催されています。

先週の内訳はマスターズ500が一つ、250が2つでした。

その中で一番大きなのは500のメンフィスでしたが、
むしろ250のブエノスアイレスのほうに注目すべきポイントが集まりました。
唯一のクレー大会ということでクレーを得意とする選手が集結し、
マスターズ250にしては随分と多くのトップ選手が出場したのです。

大会の方はトップ2シードのフェレールとアルマグロの決勝となり
フルセットでフェレールが優勝しました。
フェレールは4月で30歳ですがその鉄人ぶりは健在です。
アルマグロも好調です。

今大会は錦織も第4シードで出場しました。
準々決勝でバブリンかに敗れましたがベスト8という結果は悪くないと思います。
もちろん理想を言えば決勝ですが、毎回決勝なんてトップ4ですら難しいので
コンスタントに試合に出て調整することができるこのくらいを維持できればいい感じです。
初戦では元No.1のフェレーロを下しました。錦織は既に大物に勝つ実績は備えていますが、
クレーコートについてはそれほどでもなかったのではないでしょうか。
その意味でも収穫は大きかったと思います。

3月での引退を発表しているゴンザレスも準々決勝まで勝ち上がりました。
優勝者であるフェレールに敗れましたが、こちらも中々の結果でした。
ナルバンディアンも準決勝まで勝ち上がりましたしベテラン勢が健闘した大会でした。

この大会の出場者はそのまま今週のアカプルコの大会にスライドする形で出場します。
同じような顔ぶれで2週続けての大会となるわけですが、
今度はマスターズ500にグレードアップされます。
優勝候補はやはりトップ2シードのフェレールとアルマグロになるでしょう。
錦織も同じく第4シードで出場します。

ハードコート大会の方も少し触れておきましょう。
まず先週行われた一番大きな大会であるマスターズ500メンフィスですが、
トップ2シードはアイズナーとロディック、他にもジェームス・ブレークや
期待の若手ハリソンなど地元アメリカの選手が多くエントリーしました。
ただし優勝したのはオーストリアのメルツァーでした。アメリカ勢、元気無いですね。

もう一つ、ヨーロッパではマルセイユでマスターズ250の大会が行われました。
こちらは第2シードでアメリカのフィッシュがエントリーしましたが、
ツォンガやガスケ、ティプサレビッチ、リュビチッチなどヨーロッパ選手のエントリーが多く
大会規模は小さいですが、むしろメンフィスより人が集まった印象でした。
初戦でガスケに敗退しましたが添田も出場しました。
優勝はデル・ポトロでした。事実上の決勝というべきツォンガとの準決勝を制しましたから
かなりのところまでコンディションは戻ってきています。
この選手、本当にあとはトップ4に勝てればというところです。

さて、今週は先週に続き3大会が行われます。
まず先週一番の注目であったクレーの大会ですが、エントリーメンバーはほぼ同じであるものの
大会規模が250から500にグレードアップされていることで注目度は更にアップします。
錦織の健闘も期待したいところです。

しかし、今週はドバイの大会に話題を持って行かれてしまうでしょう。
トップ8シードの顔ぶれは、ジョコビッチ、フェデラー、マレー、ツォンガ、ベルディフ、
フィッシュ、ティプサレビッチ、デル・ポトロと、マスターズ1000級のメンバーになっています。
これだけ揃うと先週シードをもらっていたガスケ、リュビチッチ、ドルゴポロフは皆ノーシードですし、
その他にもバグダティス、フェリシアーノ・ロペス、ユーズニー、ダビデンコなどノーシードの顔ぶれも中々のものです。

あとはジョコビッチの弟のマルコがワイルドカードで出場するようです。
更に同じくワイルドカードでセルゲイ・ブブカも出場します。
あの棒高跳びのセルゲイ・ブブカの息子です。

最後に今週唯一のマスターズ250大会であるデルレイ・ビーチですが、
アイズナー、ロディックなど何人かの選手はメンフィスから流れてエントリーしています。
他2大会と比べると注目度が下がってしまうのですが、鬼のいぬ間にではないものの、
この間に少しでもアメリカ勢が元気を取り戻してくれると良いですね。

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  1. 2012/02/27(月) 09:56:43|
  2. 2012年1月~3月
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2012年ブラジル・オープン、アルマグロ優勝

本来は、同時に行われたロッテルダムの
フェデラー優勝の方を取り上げるべきかもしれませんが
ここは敢えてアルマグロに行ってみたいと思います。

almagro-1a.jpg
アルマグロは今回の優勝で11タイトル目の獲得となりました。全てクレーコートです。
最近はスペイン選手とは言えハードでも戦える選手が多くいる中で
クラシカルなクレーコートスペシャリストを地で行く選手だと言えます。

11タイトルのうち半数以上の6タイトルをここ2年で獲得しています。
現在26歳ですからいわゆる25歳ピーク説の真ん中にあるのだと言えるでしょう。
ランキングは先週までは11位でしたが、優勝しましたので最新の発表で上がるかもしれません。
これまでの最高位は2009年の9位ですが、自身の記録を更新することになるでしょうか。

アルマグロはその出場大会のほとんどがクレーです。
【収集データ】の中で取り上げていなかったので先週までのデータを急遽調べてみましたが
コート別の勝率を見ると、グラスとインドアが30%台、ハードも50%に届かず、
しかし全試合の7割近くを占めるクレーコードでは実に66%というものでした。
今時にしては珍しい、清々しいまでのクレーコートスペシャリストです。

このような、全タイトルが1つのコートという例はそう多くありません。
アルマグロの数字はもちろん現役最多の記録です。

blake-1a.jpg
次点でJ・ブレークのハードのみで10タイトルというのがあります。
ただし、ハードコートではスペシャリスト感は低下しますし、
しかもアウトドアが7、インドアが3という内訳になっているので
考え方によっては2種類のコートで優勝しているとも言えると思います。
あとはロブレドが惜しくて、10タイトルのうち9がクレーで1つだけハードです。

現役だけでなく、過去の選手を見ても
1つだけのコートで優勝しているという例はそう多くありません。
そしてそのほとんどがクレーコートです。

14 ベラサテギ
13 タロツィ
12 アルベルト・コスタ
11 アルマグロ

Berasategui-1a.jpg
ベラサテギが1位です。アルマグロは歴代でも4位ということになります。

また、クレー以外では前述のJ・ブレークのハードコート10というのが歴代でも一番多い数字です。
ハードの次点はツォンガの7タイトルですが、これもアウトドア2、インドア5という内訳ですので
1種類のコートと分類すべきかどうかは意見の分かれるところでしょう。

edmondson-1a.jpg
グラスコートではエドモンドソンが6タイトルでトップに立っています。
というか、恐らくはエドモンドソンが唯一の選手ではないかと思います。
2タイトル以上を取っていてグラスのみの優勝という選手は探した限り他には一人もいませんでした。
因みにエドモンドソンは1976年に全豪を制覇した選手です。
現時点で全豪の最後の地元優勝者となっています。

svensson-1a.jpg
カーペットでは、ITFの記録によれば
ヨナス・スヴェンソンが5タイトルを取っていて最多の例となっています。
スヴェンソンは1988年の全仏でレンドルを下した選手ですので、クレーコート!
という印象が強かったのですが、実はクレーよりもカーペットで強かった選手なんですね。
思わぬ所で「カフェルニコフ、コルダ現象」を体現する選手に出会いました。

もっとも、これはITFの記録によるものであり、
実はATPの記録ではスヴェンソンの優勝のうちいくつかはインドア・ハードに分類されています。
ATPのデータに基づけばスヴェンソンは記録保持者ではないということになるのです。
まだまだテニスの記録に関しては混乱が残っていることがわかります。

さて、ではATPの記録に準拠したもので言えばどうなのかといいますと、
もはやカーペットの記録は無いに等しいです。というのも、2タイトルというのが最多だからです。
敢えてITFのスヴェンソンの記録をここで持ち出したのはそのためです。

とはいえ、ほとんど記録とは言えないと思いますが、
折角なのでATPの記録も以下に列挙してみようと思います。
参考までに国名と、いつ頃の選手かわかるように生まれた年を載せております。

Frew McMillan 南ア 1942年生まれ
Andrei Olhovskiy ロシア 1966年生まれ
Omar Camporese イタリア 1968年生まれ
Andrei Cherkasov ロシア 1970年生まれ
Jonathan Stark アメリカ 1971年生まれ

このうち最初のマクミランはニューカム(1944年生)やトニー・ローチ(1945年生)よりも年長であり
オープン化前からキャリアのある選手なのでこの数字がキャリアの全貌を表しているとは言えません。
実質その下の4人ということになるでしょう。なんだか年代が固まっていますね。
上からエドバーグ、シュティッヒ、アガシ、サンプラスと同年齢です。
現在はカーペットの大会はありませんので、これらの記録が塗り替えられることは無いでしょう。
いつかカーペットが復活すればまた話は別ですが。

今回久々にデータサイトっぽいことをしてみました。

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  1. 2012/02/20(月) 11:45:09|
  2. 2012年1月~3月
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デ杯、クロアチアvs日本

普段当ブログではデ杯の記事というのはあまり書かないのですが
今回は取り上げざるをえないでしょう。

nishikori-2a.jpg soeda-1a.jpg itohsugita-1a.jpg
日本、惜しくも敗れました。

普段はテニスに無関心であるマスコミも錦織効果で多少は取り上げておりますが
それでも何とか表面をさらっているだけという感じです。

特の大会前の「錦織、208cmの大男と戦う!」みたいなアオリはどうなんでしょうか。
間違ったことは言ってないですが、せめて「錦織、世界一のサーブを受ける!」
みたいな書き方はなかったのかと。
テニス選手なんてそのプレー内容で語られてなんぼですからね。
カルロビッチは大男である以前にビッグサーバーです。

まあ、カルロビッチは海外の選手だから最悪仕方が無い、と思えればまだいいですが、
このようなぞんざいな扱いは国内選手にも及びます。
添田なんて、文字通り添え物のような扱いで、錦織以外のその他の選手の一人でしかありません。
マスコミも一応取り上げるてるとは言え、
これではいくらなんでもおざなりにすぎるのではないかと感じたりもします。

万事がこの調子ですから、結果についても
「惜敗」という一言がクローズアップされるばかりです。

しかし、実際にはかなりの熱戦でした。

特に初戦の添田vsドディグは添田の2セットダウンからの逆転勝ちで
これを会場で観ていたらテンションMAXだったでしょう。
ダブルスも名勝負でした。

「錦織が敗退」「錦織が勝利も日本敗退」といったヘッドラインも結構ですが
今回は添田をこそ褒めるべきだったと思います。
初戦の大勝利、そして2勝2敗で迎えたプレッシャーの中での最終戦と
錦織に劣らぬパフォーマンスを見せてくれました。

こういった国別対抗戦といえばお祭りのようなものですから、
ちょっとしたニュースの中でも他の選手を、錦織のおまけ扱いではなく、
せめてワンプレーだけでもいいから取り上げて欲しかったと思います。
欲を言えばカルロビッチのサーブなんていうのもTVに写すべきだと思うんですよ。
0コンマ何秒のその1ショットを見ただけでもこんなサーブがあるのかとその凄さのわかるプレーです。
見る人によっては、これと戦って敗れたのならば仕方がないという気持ちが芽生えたり、
テニスのボールというのはこんなに速いのかという興味に繋がったりと
色々と相乗効果も望めるはずなのです。

まあ、ちょっとしたニュースでは、テニスの良さを伝える気は微塵もないのでしょうから
この辺は諦めざるを得ないところのでしょうがね。

デ杯の記事というよりもいつものようにテニス不人気への愚痴になってしまいました。
普段女子とダブルスにほとんど目を向けない私がグチグチ言うのもバチあたりかもしれませんが。

karlovic-1a.jpg
さて、クロアチアとすれば、やはりさすがのエースカルロビッチということになるでしょう。
シングルス2勝及びダブルスでの勝利と全ての勝ちに貢献しました。
現在のテニス界においては大ベテランというべき選手ですが、
只管サーブだけでプレーするそのスタイルは衰えの影響を受けにくいのかもしれません。
今回は出場しませんでしたがクロアチアには同じくベテランのリュビチッチがいます。
1970年代生まれの選手は現役ではほとんどいませんがクロアチアにはトップに2人残っているわけです。
この辺は地味に注目に値することだと思います。

また今回のデ杯では海の向こうにより注視すべき試合があります。
こちらのほうが当ブログらしい内容ですかね。
アメリカvsスイスで、アイズナーがフェデラーを下しました。

フェデラーも、ここ最近は、それまで負けなかったTOP10位の選手に
負けることは多くなってきていましたが、
まさかアイズナーのような随分格下の選手にも負けてしまうとは。
ただ、今回はフェデラー自身の問題よりもアメリカという国を考えた場合
そのデ杯効果とでもいうべきアイズナー側の覚醒なのかもしれません。

テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2012/02/13(月) 11:32:45|
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