ダニエル太郎、頑張りましたね。
いや、びっくりしました、デル・ポトロ相手にセットを奪うとは。
最後は大きくスコア差をつけられてしまいましたし
そこは致し方ないとは思いますが、見事な善戦だったと思います。
デル・ポトロはロンドンで銅メダルでした。
その時にはジョコビッチを下しているんですね。
詩歌もその時はウィンブルドンのコートでした。
2大会連続でジョコビッチを下すとは、つくづくけががなければ
次代のNo.1の最有力候補であったのは紛れもない事実だったわけです。
ナダル、マレーの金メダル組も勝ち上がっています。
唯一メダリストの居ない山なのが錦織の山ということになります。
錦織の準々決勝の相手はチリッチではなくモンフィスになりました。
チリッチのほうが嫌な感じがありましたがモンフィスも十分怖い相手です。
準々決勝の組み合わせは以下の通りです。
・デル・ポトロvsバウティスタ・アグー(10)
・ナダル(3)vsベルッチ
・錦織(4)vsモンフィス(6)
・マレー(2)vsS・ジョンソン
ノーシードは3人です。
この中で一番ランクが接近している対戦が錦織vsモンフィスです。
まあこうしてみると厳しいですね。
あまりテニスの知らない人がオリンピックだからとテニスにも注目して
ジョコビッチが負けたというニュースだけで
錦織の勝利を信じてやまない風潮があるようですが
まったくわかっていません。
ダニエル太郎や杉田だって負けてしまったのですから
同じ日本人の錦織が負けないとはどうして言えましょう。
スポンサーサイト
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/08/12(金) 10:42:01 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:8
んもう、せっかくのあのジョコビッチ推しの記事なんだったのか。
書いた瞬間に負けたくらいの勢いでしたね。
ジョコビッチの敗退により、ダニエル太郎の輝かしい予定が一つ減ってしまいました。
順調に2回戦も勝ったというのに。
しかしまあデル・ポトロとの熱戦に期待しましょう。
ポテンシャルでは最強のデル・ポトロですから、普通にいけば当然勝てないでしょうが
ジョコビッチに勝つって並大抵じゃないですからね。
そろそろ体に負担がかかっているかもしれません。
結局今大会初戦で敗退したシードは16人中2人でした。
そしてその2人を倒したのがデル・ポトロとダニエル太郎ということですから
この3回戦こそが事実上の決勝となるのです。
決勝が言い過ぎなら事実上の最強ノーシード決定戦と申せましょう。
その他2回戦では、ナダルvsセッピも注目です。
ジョコビッチに続いてナダルも・・・となり得るかどうか。
ナダルには頑張ってほしいですが色々と不安が付きまといます。
この試合の勝者は杉田vsシモンの勝者と対戦します。
マスコミはメダルメダルうるさいですからね。
ナダルにも頑張ってほしくはありますが、まあ
杉田がさくっとベスト4まで勝ち上がってしまうのもいいんじゃないでしょうか。
錦織は不安です。第4シードなのだからベスト4は当然?
いえいえそう甘いものではありません。
次に対戦するオーストラリアのミルマンは初戦をなんと「6-0 6-0」で勝ち上がっています。
こんな強敵に錦織は勝てるのでしょうか。
そしてその後には、スロバキアのマルティンが控えています。
この選手は2回戦でかのコールシュライバー氏を戦わずして退けるという離れ業を披露しています。
恐るべき精神攻撃力の持ち主です、どんな手を使ったのでしょう。
正直ミルマンもマルティンもランキング70位台のあまり知らない選手ですが
錦織にとってはとてつもない強敵であることは間違いありません。
失ゲーム0の相手と連続で戦わなければいけなんです。
しかもその後の準々決勝は勝てないことが約束されたような対戦が控えていますし。
もうメダルメダル言うのやめようね。
柔道と水泳に任せておけばいいじゃない。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/08/09(火) 09:24:40 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:5
オリンピックはテニス界では最大規模ではありませんが、
それでもドロー64の比較的大きな大会になります。
ジョコビッチ、マレーはもちろん、ナダルが出てきてくれているのは嬉しいです。
ナダルはシングルスだけでなくダブルスとミックスダブルスにも出るらしいです。
いや、逆にそこまで頑張っちゃうと大丈夫かいなとも思ってしまいますが。
一方で、スイスはフェデラーに加えてバブリンカも不参加となっています。
前回のダブルスチャンピオンが2人とも欠場ですからこちらは寂しいですね。
優勝候補は相変わらずジョコビッチでしょう。
ナダル、マレーがシングルス、フェデラーがダブルスで金メダルを取ってますから
ここで自分が取らずにいられようかという意気込みもあるのではないかと思います。
ジョコビッチの初戦の相手はデルポトロです。
現在の勢いでは順当に勝てる相手ではありますが
それでも一番強烈なノーシードを引いたといっていいでしょう。
勝てば次の相手はジョアン・ソウザでそしてその後、うまく行けばダニエル太郎と当たります。
ダニエル太郎は初戦で第14シード、アメリカのジャック・ソックを下しました。
16人のシードのうち、まだ試合をしていないジョコビッチとクエバスを除けば
ほとんどが順調に勝ち上がっているのですが、唯一の敗戦を喫しているのがジャック・ソックなのです。
ダニエル太郎、来てますね。ノッてます。このままジョコビッチをも倒せばメダル日本独占あるかもしれません。
日本は今回3人が出ています。錦織、ダニエル、そして杉田です。杉田も初戦は勝っています。
こちらも2回戦も勝てば、次はなんとナダルが相手となります。うん、いいんじゃないですか?
ダニエル、杉田が同時にジョコビッチとナダルを下す。話題としてはまずまずの大会となってくれそうです。
この他に初戦の組み合わせで気になるものとしては
チリッチvsディミトロフがありましたが、チリッチが完勝しています。
もうディミトロフが期待の選手だったのは過去のことなんでしょうかね。
それに比べるとチリッチも一時低迷がありましたが近年の復活劇は目覚ましいです。
簡単に負けることもままありますが、強烈な印象を与えることもできます。
チリッチは準々決勝で錦織と当たる山に入ってます。錦織はここが山場です。
オリンピックといえばメダルが重視されます。テニスで言えばベスト4進出です。
メダル獲得のためには錦織はその一歩手前で強敵チリッチを下さねばなりません。
過去の対戦は7勝4敗と錦織が勝ち越しているのですが、大きな大会ではチリッチが勝つ傾向にあります。
ツアー500以下の大会では錦織が6勝0敗と圧勝しているのですが、
グランドスラムでは1勝3敗、マスターズ1000では0勝1敗と、大きな大会では信じられないほど負けが込んでいます。
まるでベッカーvsビランデルのようです。
(この両者、グランドスラム以外ではベッカーが7勝0敗、しかしグランドスラムではベッカーの0勝3敗でした)
錦織とチリッチがオリンピックで当たるのは初めてですが、
オリンピックって・・・やっぱり分類は大きな大会ですよね。
まあチリッチが早いラウンドで負ける可能性もありますしね。
ダニエル、杉田に関しては大口を叩けるのに
錦織だと何故か妙に思考が現実的になってしまいます。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/08/08(月) 12:09:07 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:9
うぬぬぬ。
嫌な方の予想は当たってしまいました。
全くもってラオニッチvsフェデラーは心配が的中した形です。
チリッチと同じようなパワー型のプレーができ、
かつフェデラーの技巧についてこれるような選手だと危ないと書きましたが
その通りラオニッチはこれしかないというくらいのプレーを見せてきました。
そして何といっても疲労度です。フェデラーに対して一番の不安がこれでしたが
最後はそれが思い切り表に出てしまった形となりました。
それでも大激戦でしたので、もしもここがうまくいってれば、
というようなポイントはいくつかありました。
結局はそうしたポイントを取れなかったのが敗因だといえます。
ラオニッチにしても第4セットの最後のブレークができていなかったらわからなかったです。
あそこをしっかり取ったというのが勝利につながったといえます。
ラオニッチは大事なポイントを取った。フェデラーは取らなかった。そういうことなんでしょう。
ラオニッチはこれで初のグランドスラム決勝です。
どのショットもレベルの高さを見せますし、動きもいいです。
パワーと技巧を両立させることができるのは安定感につながります。
決勝といわず今後のプレーでも長く活躍できる選手であることは間違いないでしょう。
やはりポスト・ビッグ4の急先鋒は伊達じゃないですね。
今後もしっかりと実績を残してくれないといけません。
キリオスなんかに座を奪われないようにしてほしいです。
さて、フェデラーですが、昨日の試合で気になる点が2点ありました。
まずはショットの後の動き出しが悪かったというのと
そしてネットに出てきた相手に対して割と簡単なショットを選んでいたという点です。
動き出しの悪さについてはチリッチ戦でも同じように感じたのですが、
ショットの後、コートカバーのためにすぐに中央に戻るという動きをあまりしなかったように感じます。
グラスコートでは特にですが、単純にテニスをするにあたっても
基本ともいえるプレーのはずですが、その点が欠けていたのがとても気になりました。
このため、相手のカウンターについてゆけずに
パワーに圧倒されているかのようなイメージを与えていました。
ただし、もしかしたら逆を取られるのを警戒しての敢えての選択だったのかもしれません。
というのも、第3セットのフェデラーが乗っていた時間帯にはしっかりとできていたと感じられたからです。
コートカバーの実施は、考え方によってはスタミナを多く使うプレーですから、
効果的な時間を選んでのみ行っていたとも考えられなくもありません。
フェデラーならではの省エネプレーとでも言いますか。
もちろんこの辺は観ていての感想なので本当のところはわかりません。
単純に動きの悪い時間帯があっただけだったのかもしれませんし。
もう一つの気になった点である、ネットに出てきた相手に対してですが、
緩い球や簡単な場所への返球が多かった気がします。
一時テニス界はネットプレーが廃れて、ほとんどの選手のネットプレーの腕は落ちましたから
簡単な球でも返球さえできれてればよかったというのはありました。
フェデラーの意識の中にもそれがあったのかもしれません。
現にチリッチ戦ではそれで良かったのでしょう。
しかしラオニッチはネットプレーも万全でした。
これは時代が変わってきているということでしょうか。
ラオニッチはサーブはもちろん、ボレーでもストロークでも高いレベルを持続させていました。
総合的には完全にフェデラーを上回っていましたので、
最後に疲労の出たフェデラーではやはりどうしようもありませんでした。
でも、このような時代、ここまで来てこんなレベルプレーを見せてくれるなんて
フェデラーはやはり凄い選手だと思います。
ベテランともなれば様々な部分でレベルは落ちるものですが、
自分の持っている引き出しのフル活用で補って
今年のチャンピオンを相手にこんなぎりぎりまで戦えるなんて、
まったく尊敬に値する歴史上の名プレーヤーです。
今回、敗者とはなりましたが私は敢えてこの言葉を送ります。
「フェデラー最強説」
最後に、余談ですが、今年の準優勝者はベルディフにストレートで勝利したようです。
ベルディフも調子が良かったしグラスコートでも十分に戦える選手でしたので
この簡単な勝利は少々意外でした。
グランドスラム3大会連続のファイナリストという高貴なる称号の獲得に向けて
この地元選手には決勝でもせいぜい頑張ってほしいです。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/07/09(土) 12:01:49 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:27
大会ベストマッチが更新されました。
ラオニッチvsゴファンも良かったですが、
昨日のフェデラーvsチリッチには参りました。
こんなにも手に汗握る試合というものを久々に味わいました。
フェデラーのギリギリのところでの踏みとどまりと巻き返し、
そしてチリッチの勢いのあるショット。
第3セット途中までのサーブがずっと続けばチリッチの完勝で終わったでしょう。
しかし僅かな望みにかけて最後まであきらめないフェデラーは凄かったです。
芝生は思ったよりイレギュラーが少なそうでした。
ただしベースライン付近は荒れてましたので
フェデラー得意のバックのライジングがネットにかかるケースが多かったです。
フェデラーが巻き返しを開始したころからはチリッチのショットが
スタートほどの伸びでなくなったでなくなったのもあるかもしれませんが
前めでのカウンターを増やしていたのが印象的でした。
あと強引なショットを抑えて守備的なショットを増やしていったのはありだと思いました。
このスタイルはそのまま次のラオニッチ戦でも有効だと思います。
負けたチリッチもやっぱりいい選手ですね。調子のいい時は、という但し書き付きにはなりますが。
あの全米優勝以来、タイトルがなかったとは知りませんでした。
もしも今回優勝してたらどんだけ効果的な優勝の仕方なのかというところでした。
もはやヤン・コデス級といったところです。
今大会は低めのショットの処理がカギだと思ってました。
チリッチはその点とても効果的にプレーしてました。
まずは単純にサーブが抜群に良かったこと。
これは、そもそも返球されないので低めも何も関係なくテンポよくサービスキープができます。
そしてもう一つ、その肝心の低めのショットそのものがきちんと処理できてました。
天候がカラリと晴れていたのもあってバウンドが高めだったのかもしれませんが
低い球でも守備的でなく強い返球をしていました。
私は長いラリーになれば引き出しの多いフェデラーの方が有利だと思っていたのですが
チリッチは全く打ち負けないどころか圧倒する場面が驚くほど多かったです。
ショットパワーでは圧倒的にチリッチでした。
フェデラーは細やかなフットワークこそ健在ですが、スピードは以前ほどではないと感じました。
しかし技巧は全く衰えていないです。昨日の勝利の要因はこの技巧とそして経験だったと思います。
チリッチは低めのショットがしっかりと強打できてたので単純なスライスでは効果が薄いです。
しかし、横に流れながらのショットではミスをすることが多く、
フェデラーは非常に効果的にそれを使ってました。
ドロップショットや追いつきざまのタッチショットなども含めて、
フェデラーにしかできないプレーが随所に観られたと思います。
心配なのは相手がフェデラーの技巧についてこれるようなプレーをしてくると果たしてどうなのか、
というのと、あとは何といっても疲労度合いですかね。
若いラオニッチが昨日のチリッチと同等プラスアルファで戦ってきたらちょっと厳しいです。
私の予想はあくまでもラオニッチですので。
さて、改めてベスト4の顔ぶれを見てみましょう。
・フェデラーvsラオニッチ
・マレーvsベルディフ
大会序盤では番狂わせがあって荒れ模様の大会でしたが
ここに来てメンバーを見るとさして不安定な感じはしないです。
残った選手はいずれもベスト4経験者ですし、グラスコート適正も高いです。
また今大会のポイントであるサーブと低い球に関しても問題ない選手ばかりなので
質の高いプレーが期待できると思います。
あとは本当にコンディションがどうかですね。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/07/07(木) 12:00:42 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:12
4回戦はベルディフvsヴェセリの同郷対決がサスペンドとなりましたが
その他の試合は終わっています。
ベスト8の顔ぶれは以下の通りです。
・ラオニッチvsクエリー
・フェデラーvsチリッチ
・プイユvsベルディフorヴェセリ
・マレーvsツォンガ
ベルディフvsヴェセリは中々の激しい試合となっていて、ファイナルセッに突入しています。
勝者はプイユとの対戦となりますがこちらも4回戦をファイナルセット「10-8」で勝っています。
もうかなり熱い試合が展開されてる山となっています。
ここは早い段階でシードダウンがあって荒れる山ではないかという予想もありましたから
十分にその威力を発揮しているといえる状態です。
一方、ボトムハーフのもう一つの組み合わせはツォンガが開始後わずかでガスケの棄権により勝利し、
マレーも安心の勝ち上がりで省エネツアーを続けております。
もっともツォンガはその前のイズナー戦での激戦がありましたから
さして大きなアドバンテージがあるというわけではないかもしれませんが。
キリオスは場合によっては怖い相手になり得ましたが、マレーは簡単に料理しました。
あの弾丸的、ギャンブル的な強打では今の荒れた芝のコートで勝ち進むのは難しいです。
雨と晴れを繰り返したウィンブルドンではバウンドが不安定になりますから
球を捉える正確さや、急なイレギュラーにも対応できるスタイルでなくては対応していけません。
その辺はマレーの方が随分と上だったことになります。
トップハーフのほうですが
錦織が怪我のため棄権してしまったのは残念でした。
それでも過去最高のベスト16ですから落胆せずに怪我の方をしっかり治療してほしいです。
勝ったチリッチは次にフェデラーと対戦します。
どちらも好調ですから楽しみな試合になりそうです。
過去はフェデラーの5勝1敗ですが、全米でチリッチが完勝した試合はいまだに記憶に新しいのではないでしょうか。
ただしチリッチも好調ではありますが全米とはコートが違うので、
あれほどまでには気持ちよく強打を決め続けていくことはできないと思います。
先述のイレギュラーバウンドなど、不測の事態の多い芝生のコートではやはりフェデラーの順応性が高いです。
一方でサーブの威力が増加されるのは事実ですから、チリッチとしては短期決戦と行きたいところでしょう。
ジョコビッチを下して今大会最大の金星を上げたクエリーは次にラオニッチと対戦します。
タイプ的には同じ選手といえます。
強サーブを持ち、ネットもこなす。フォアも強力だがそれに比べるとやや頼りないバックと
何かと似ている二人です。
両者のコンディションによっては今大会特有のマラソンマッチもあり得るかもしれません。
ラオニッチはゴファンとの素晴らしい試合を勝ち上がりました。
今のところ私が目にした中では大会ベストマッチです。
ゴファンがいい選手というのは分かってましたが、あんなにリターンもパスも
そして追いつきざまのカウンターがまた綺麗に入れられる選手であるとは思いませんでした。
実に驚かされました。
ゴファンが最初の2セットを取った時にはラオニッチのサーブがいつもの水準でなかったのもあり
このまま行くのではないかという気もしました。
しかしそこからのラオニッチの反撃も見事でした。
ゴファンのリターンも素晴らしかったですが、ラオニッチが本当にサーブを入れ出したら
さすがにどんな選手でもそうおいそれと対抗はできないのだということが改めてわかりました。
しかし最後までゴファンも喰らいついていて最後の最後まで良い勝負でした。
私の予想ではこの両者のうちの勝者がそのまま優勝ということでしたから、
今大会の優勝はラオニッチということになります。
どうでしょうか。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/07/05(火) 13:31:35 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:3
衝撃の敗退でした。
確かにジョコビッチのプレーに切れはなかったですが
2セットダウンからの再開で「4-0」としたところまでは
「ああ、本気出したな」くらいにしか思いませんでした。
しかしその後もずっとはまらないまま試合は終了しました。
最後は結構あっけなかったです。
雨の中断がコンディションを崩すのに大きく影響をしたともいえますが
ウィンブルドンの常ですし、影響は他の選手にもあることですから
それは理由にはならないと答えたジョコビッチの潔さは認めたいところです。
むしろそんな不運を跳ね返すところを見せてほしかった部分もあります。
ちょっとジョコビッチに期待しすぎてましたか。
やっぱり「私の期待」って色々とダメなんですね。
1987年のウィンブルドンを思い出しました。
この時は第1シード、2連覇中という
ジョコビッチと同じ条件で出場していたボリス・ベッカーが圧倒的な優勝候補でしたが
まさかの2回戦敗退を喫したのでした。
そのベッカー、今回ジョコビッチ陣営に座っていたのが印象的です。
1987年は第2シードのレンドルが決勝にまで勝ち上がりました。
そして今年の第2シードも決勝まで勝ち上がりそうな雰囲気があります。
で、そのレンドルがまた陣営に座っているではありませんか。奇妙な類似です。
さらに1987年のベスト4には大ベテランのコナーズが勝ち上がりました。
そして今年、テニス界の大ベテランが・・・います。
当然ながらベスト4に勝ち上がってもおかしくない雰囲気を持っております。
これね、ほぼ1987年の再現になるんじゃないでしょうか。
そうなると、優勝者が気になります。
1987年は第11シードのパット・キャッシュが優勝しました。
もちろんグランドスラム初優勝、準決勝ではコナーズを下しました。
当時、キャッシュは全くの伏兵ではなく一応優勝候補の何番手目かにはいた選手です。
グラスコートとの相性も十分でした。
今年で、当時のキャッシュに匹敵する選手は誰か、ということになるわけですが
まずは第11シードという点ではゴファンになります。
また、グラスコートの相性が悪くなくそこそこ優勝候補になっているという点では
ラオニッチが当てはまる気がします。このどちらかでしょうね。
そしてその両者・・・次に対戦するんです。
もしもそのまま勝ち上がればベスト4でフェデラーと対戦することになります。
これはもう、強引なフラグを立てに行っていい状態です。
優勝はずばり次のゴファンとラオニッチの勝者!
ベスト4でフェデラーに完勝!
決勝は誰もが勝つと思っていたマレーのまさかの絶不調!
どうです。結構間違いないと思います。
この後の展開、注目してみてください。
さて、面白い試合はほかにもいくらでも展開されているのですが
取り上げたいのはツォンガvsイズナーでしょうか。
ファイナルセット「19-17」でツォンガが勝利しました。
しかし、イズナーよ、またかと。
今回は負けましたし、あの時と比べれば全然ゲーム数も少ないですが
イズナーの専売特許になってきてますね、このロングマッチ。
グラスコートではサーブ、というかつての常識がまた復活してきた感があります。
イズナーはこの試合でも2つのタイブレークを戦っているのですが、
さらにその前の2試合でも、いずれもストレート勝利をしているのですが
6セットのうち実に5セットがタイブレークという
カルロビッチのお株を奪うかのような驚異的なタイブレークの鬼と化しています。
そしてイズナーの凄いのがそのタイブレーク勝率です。
カルロビッチの平凡な勝率とは隔絶の感があります。
もう歴代でもトップクラスの勝率ですからね。
必ずタイブレークに行って、で勝つ、ということを繰り返すせば常勝でしょう。
ただ、ファイナルセットにさえならなければという条件付きですね。
勝ったツォンガは次にガスケとの対戦となります。
楽しみな試合ですが、フランス選手同士の早いラウンドでの潰し合いって結構多いですね。
フランス選手は、この両者の他プイユとマウーも残ってます。
やっぱり総じて全仏よりもウィンブルドンのほうが相性がいいというのが不思議なところです。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/07/04(月) 14:31:30 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:14
ドロー発表の当たりから個人的な都合でネット環境から離れており書き込みができずにおりました。
折角のウィンブルドン開幕というのに大変失礼しました。
さて、もう始まってそこそこ日が経ちますが幸いにして雨での順延などもあり、
まだそれほど試合は進んでおりません。
今回の注目はやはりジョコビッチの連続記録ということになりましょう。
もう既にウィンブルドンでは何度も優勝しているジョコビッチですから
不安を抱える要素もそうそうなかろうとの見方もあるでしょう。
しかし、確かに精神的なプレッシャーで言えば、
一度も取れていなかった全仏のほうが大きかったのは事実ですが
単純にコート種別の相性で言えば、、一番の対抗馬であるマレーの存在も含めて
ウィンブルドンのほうがより厄介な場所だと思われるのです。
何よりマレーは地元ですし、しかもなにやら新しいコーチを招聘しているようですからね。
そのコーチというのが、偉大にして高潔、孤高にして駿逸なる至高の名将であることは疑いようもないので
あとは凡庸なるマレーがいかに師の教えをプレーに反映できるか、
という点がジョコビッチに与えるプレッシャーの度合いに直接影響を及ぼすことになりましょう。
今の力関係ではジョコビッチvsマレーの決勝が当たり前のように語られている気がしますが、
ほんのわずか前までは全仏とウィンブルドンで同じ年に同じ決勝の組み合わせがあるなんてことは
信じられないようなレアケースでした。
いや、今でももちろんレアケースです。
オープン化後では2006年から2008年まで3年連続でフェデラーvsナダルがありましたが
それが唯一の出来事でした。
ジョコビッチvsナダルがありそうですが、実はありません。
今回当たり前のようにジョコビッチvsマレーが実現されるのではないか
と考えられているフシがありますが、実現すれば実はとても凄い事だということになります。
裏を返せば、それほど当たり前のように勝ちあがるのは困難だということなのです。
ジョコビッチもマレーもまさかの星の落とし方もあり得なくはないです。
もちろん現状では2人が勝ち上がるのが一番可能性が高いんですけどね。
さて、毎度ドロー発表では第3シードと第5シードの位置が気になるところですが
今回、第3シードのフェデラーはジョコビッチ側に入りました。
ジョコビッチの対抗馬として第2の選手を上げるとすればそれはもちろんフェデラーですから
ここは僅かにジョコビッチが不利引いたといえるでしょう。
第5シードの錦織はそのフェデラーの山に入りました。
錦織としては少々困難な場所に入ったということになりますが、
錦織自身ウィンブルドンではベスト8まで行ったことがないですから
フェデラーと当たることになった時点で既に賞賛すべき成績だともいえます。
むしろ変に勝たねばならぬプレッシャーから解放された状態で戦えていいかもしれません。
グラスコートでは錦織よりも第6シードのラオニッチの方が怖い存在といえるでしょう。
ラオニッチはジョコビッチとベスト8で当たる位置にいます。
ここでも今回ジョコビッチはドローの引きが悪かったようです。
まあ全仏ではドロー運、天候ともに力で跳ね返す大技を見せましたけどね。
一方、ボトムハーフの上位シードは、マレー、バブリンカ、ガスケ、ティエムとなっています。
マレー以外は、それぞれに実力者ではあるもののいずれもクレーの方が強い選手です。
今回マレーはかなり引きが強いことになります。
一応ベスト16の位置にはキリオスがいますのでこれは可能性としては危険な相手となるでしょう。
他にベルディフ、ツォンガ、イズナー辺りがボトムハーフの中位シードでいますが
こうした中位シードが勝ち上がってきた方が上位シードよりも脅威を感じるかもしれません。
最後に今回の私の注目選手、いつものような顔ぶれで申し訳ないですが、
カルロビッチ、グルビス、コールシュライバー、ドルゴポロフ、アンダーソンです。
で、早速、グルビス、コールシュライバー、アンダーソンが初戦で姿を消しています、
早いねえ、5人中3人が初戦敗退って。
前2者はともかくアンダーソンは本格的に頑張ってくれると思ってたのですがね。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/06/30(木) 17:57:54 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:14
グラス前哨戦といえば毎度クイーンズとハレを差します。
もちろん他にもあるのですがやはりツアー500であるこの2つの大会が重要です。
この2つは同時開催ですので選手は分散されますが、
合わせればそこそこの選手たちが出場します。
今回もなかなかにメンバーの揃った両大会となりました。
結果から行くと、想定外の優勝だったハレと想定通りだったクイーンズとなります。。
ハレの優勝はまさかのといっては失礼ですが、まあまさかのですよね、フロリアン・マイヤーでした。
ベテラン32歳、デビューから16年でタイトルこれまでは僅かに1つ、それもツアー250大会のみという選手でした。
ベスト4の顔ぶれは、フェデラー、ティエム、ズベレフですから、
マイヤーの優勝を感じ取った人はほとんどいなかったんじゃないでしょうか。
むしろ他の3人のうちだれが優勝するのか、というので盛り上がってたくらいだと思います。
フェデラーは言わずもがなですし、ティエムとズベレフは今、最も期待できる若手で、
今後ライバル同士としてテニス界を引っ張っていって欲しいと多くの人が望む期待の選手達ですから。
しかしこんな伏兵の突発的な優勝というのも悪くはないですね。
マイヤーは優勝こそほとんどない選手ですがグラスコートには強いです。
コート別の生涯勝率はクレーが52%、ハードが47%ですが、グラスだけは65%と高い数字を誇っています。
また、グランドスラムでも最高位はベスト8で2回経験がありますが、いずれもウィンブルドンでした。
マイヤーが最初にグランドスラムに出場したのは2004年でしたが
この年がマイヤーにとってこれまでで一番良い年だったといえます。
全豪では初戦でガスケを下していますし、全仏ではやはり初戦でフェルナンド・ゴンザレスを下しています。
そしてウィンブルドンは初出場でベスト8でした。
まあ全豪も全仏も次の2回戦で敗れてはいるのですが(ついでに全米も)この年はATPの最優秀新人選手に選ばれたそうです。
ん~すいません、この年は当サイト開設前ですし、何よりもフェデラーフィーバー一色の年でしたので
私にはマイヤーの記憶が全然ありません。
マイヤーは今大会錦織と当たる予定でした。
錦織が棄権したことで不戦勝での勝ち上がりとなったわけですが、それが勢いをつけた部分もあるかもしれません。
因みにフェデラーとの過去の対戦は0勝7敗です。セットカウントにして1-15。
フェデラーが別の山でズベレフに敗れたというのもマイヤーにとってはプラスだったでしょう。
錦織とフェデラーの2人との対戦を避けたというのは大きいですが
もちろん純粋にティエムとズベレフの若手二人を撃破したのは見事でした。
さて、続いてハレに比べて順当であったクイーンズです。
もっとも、順当といっても優勝がトップシードだったという点が主です。途中では色々とありました。
前哨戦としての伝統はハレよりも長いですから、より多くのトップ選手が集まる傾向がこちらにはあります。
優勝したマレーはトップシードを守ったとはいえ準々決勝からはフルセットの連続で
決して堂々たる勝ち上がりではありませんでした。
それでも全仏で決勝にまで行って、ここでもしっかりと結果を出したというのは大きいです。
ジョコビッチに対抗できるのは本当にこの人だけなんでしょうね、今。
それも「まあまあ対抗できる」程度の存在まででしかありませんが。
ただ、マレーは最近まあまあ悪くないコーチを招聘したらしいので、
化けるかもしれないはしれないですよ、ウィンブルドン。再来年くらい。
今回のクイーンズは初戦が面白かったですね。見応えのありそうな顔合わせがずらりと並びました。
ざっと上げていきますと以下のような感じです。
○マレー vs ×マウー
×ガスケ vs ○スティーブ・ジョンソン
×ディミトロフ vs ○ティプサレビッチ
○チリッチ vs ×フェリシアーノ・ロペス
○バウティスタ・アグー vs ×クエリー
○ラオニッチ vs ×キリオス
○イズナー vs ×デル・ポトロ
○トミック vs ×ケヴィン・アンダーソン
×バブリンカ vs ○ベルダスコ
決勝はマレーvsラオニッチでしたが、初戦敗退のバブリンカを唯一の想定外とすれば順当です。
というよりグラスコートでの今の力関係を考えたら単純にラオニッチは3位か4位集団の一人と言えるでしょう。
ウィンブルドンでのラオニッチのドローポジションはかなり重要です。
大会の行方を大きく左右するといっても過言ではないほどの存在だと思います。
ただこのラオニッチにはジョコビッチとマレーの壁があります。
ジョコビッチには0勝7敗ですし、マレーにも一時3勝1敗とリードしてたのですがこのところ5連敗となっています。
ジョコビッチにはそろそろ一回勝っておきたいところなんでしょうけど、
カルロビッチ級の選手でない限りパワー勝負オンリーではジョコビッチには厳しい部分があります。
ラオニッチもネットプレーなんかは巧いんですけど、今の時代ネットはメイン武器というよりもアクセントですから
さすがのジョコビッチにはいなされてしまうんでしょうね。
ウィンブルドンのドローは近く発表されるはずです。
楽しみですね。
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
2016/06/20(月) 12:24:08 |
2016年4月~6月
| トラックバック:0
| コメント:5
次のページ