全豪はベスト8まですすんでいます。
まだ1試合しか行われていませんが触れておきたい話題なので記事をアップします。
イギリスのエドマンドがディミトロフを下して準決勝に進出しました。
番狂わせの毒牙はついに第3シードにまで達したわけです。
今大会は本当にわかりません。混沌としているが故に負けた選手が悪いとも言えないのです。
勝ち上がった選手もどこか調子が狂っている部分があったり、
そうかと思えば大激戦が繰り広げられたりと、選手達の実力が伯仲している印象です。
こうなるといかに調子を整えるのかが勝負になってくるでしょう。
さて、ディミトロフに勝ったエドマンドです、
久々にノーシードの選手がグランドスラム準決勝に進出することとなりました。
まだ行われていないボトムハーフの準々決勝ではチョン・ヒョンvsサングレンが組まれていまして
どちらもノーシードですから既にノーシードの準決勝進出者が生まれるのは決まっていたわけですが
エドマンドが一足先に達成したことになります。
グランドスラムでノーシードの選手が準決勝に進出するのは2008年以来のことです。
実はこの2008年は振り返ってみてみると面白い年です。
まず全豪のベスト4の顔触れをみてみましょう
フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、ツォンガ(ノーシード)
続いて全仏のベスト4
フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、モンフィス(ノーシード)
そしてウィンブルドン
フェデラー、ナダル、サフィン(ノーシード)、シュトラー(ノーシード)
最後に全米
フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレー
実に3大会でノーシードがベスト4に進出しています。
今回、11年ぶりに達成された記録なのですが、11年前には随分とノーシードが活躍してたんですね。
見てわかる通り、4つの席のうち2つは確実に埋まってまして、残る1つもほとんど埋まっているようなものですから
ほぼ最後の一つを争うような形となっていたわけですが、見事ノーシード選手はその椅子をものにしていたわけです。
この年はその後のテニス史を決定づけた年とも言えます。
何といってもジョコビッチが全豪で最初のグランドスラムを獲得した年に当たるのです。
既に3強時代を築いていたといえますが、これにより、2強+1時代から確実な3強時代に入ったわけです。
そのジョコビッチはこの年グランドスラム3大会で準決勝に進出します。
ただ、まだ完全でなかったのがウィンブルドンで、この時は2回戦でサフィンに敗れました。
そのサフィンはそのまま準決勝に進出しています。
この3強時代ですが、年内に4強時代に突入します(厳密にいえば3強+1でしょうが)。
この年の全米でマレーが初めてグランドスラムベスト4に進出したのです。
歴史上最多を数える4名揃い踏みの最初の達成がここで行われたのです。
こうなるともうノーシードがベスト4に入る余地はありません。
実に10年もの長きにわたり、下位選手達は虐げられ続けるのです。
さて、今年2018年は、そうしたノーシード不遇時代に異変が起こった年といえます。
既に2人のノーシードベスト4進出が確定しているわけです。
これこそ、新たな歴史のスタートとなる可能性があります。
- 2018/01/23(火) 16:33:00|
- 2018年1月~3月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:5
2回戦までが行われました。
初戦よりも印象の強いシードの敗退が出ています。
まずは何と言ってもゴファン、そしてバブリンカ。
バブリンカは第9シードとはいえ、昨年後半を休養に当ててましたからある程度やむを得ないでしょうが
ゴファンは調子が上向いていただけに残念な結果となりました。
ゴファンを下したのはベネトー。フェデラー世代ですから今や大ベテランの一人ですね。
思わぬ時に、ふと大きく勝ったりするのはベテランの怖さです。
ゴファン級の中堅選手としてディミトロフとティエムがいますが
どちらも勝ったもののフルセットにもつれる厳しい戦いでした。
最強時代のナダルやジョコビッチでも早いラウンドでフルセットにもつれることがありましたが調整試合感がありました。
どうしてもそれらと比べるとハラハラしながらの勝ち上がりに思えてしまいます。
前の記事で注目の試合として上げていた4試合ですが
・デル・ポトロvsカチャノフ
・ツォンガvsシャポバロフ
・カルロビッチvs杉田
・セッピvs西岡
いずれも前者が勝っています。
すなわちビッグネームの方が勝ったというある意味極めて真っ当な結果だったのかもしれません。
上の2つの試合は、キャリア組vs若手の代表的なところがありました。
デル・ポトロもツォンガも昨年末から調子を上げていましたから
まださすがにこの調子を保っていれば若手も勝つのは難しいというところでしょうか。
試合内容自体ははどちらも結構もつれたんですけど。
下の2つの試合は、日本人選手対決の実現ならずで残念でした。
まあカルロビッチが健在であることが証明されたのでこれはこれでいいでしょうか。
ナダルとフェデラーは安定の勝ち上がりを見せていますがまだ正直わかりません。
第2週に至って疲れが出ないとは言い切れないと思っています。
今年もこの頂上決戦が観たいですが、確率は皆が思っているほど高くは無いのではないかという気がしています。
私のいつもの心配過多の悪い癖です。
それと今年は第14シードでエントリーしているジョコビッチです。
2回戦では1セット落としましたが相手はモンフィスですからまあ許せる範囲でしょう。
まだ危なげというものは見せていません。次の相手はラモス・ビノラスです。
ジョコビッチにとってはこうした同世代の選手の方がやり易いかもしれません。
しかし、その次に待っているのは若手の筆頭格です。
A・ズベレフとチョン・ヒョンの勝者との対戦となります。
この試合は3回戦で一番の注目カードではないでしょうか。
昨年の若手によるATPファイナルの覇者と、本選に出た故に大会を棄権した選手による真の若手頂上決戦の実現とも言えます。
ランク的にはズベレフが上ですが、チョンは良い選手ですし、何よりズベレフはグランドスラムに弱いですから
結果がどうなるのか大いに注目したいと思います。
そして勝ち上がったほうがジョコビッチと対戦する(「対戦する可能性がある」としいた方が良いでしょうか。ジョコビッチも決して安泰ではない)。
早くも盛り上がりを見せる今年の全豪ドローです。
その他の3回戦注目カードは以下になるでしょうか。
・デル・ポトロvsベルディフ
・ツォンガvsキリオス
・フェデラーvsガスケ
・ディミトロフvsルブレフ
早くもデル・ポトロvsベルディフというGSファイナリスト同士の対戦が組まれます。
ツォンガはシャポバロフの次にキリオスというハードな戦いが続きます。
フェデラーvsガスケは一見すると2回戦のジョコビッチvsモンフィスを思わせますが
ガスケは今年エキシビジョンでナダルを下していますから要注意といえます。
ベネトーよろしく調子の良いベテランはいきなり暴れ出しますからね。
ディミトロフvsルブレフは次世代vs次々世代の対決です。
- 2018/01/19(金) 12:58:00|
- 2018年1月~3月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:8
全豪が始まっています。
大喜びで大会レビューなどする気満点だったのですが
多忙と、更に開幕と同時に体調を崩してしまいまして初戦が終わった状態での更新となってしまいました。
大変失礼しました。
今大会は去年の9シードと17シードがトップ2シードをもらっています。
代わりの去年のトップ2は、不出場と14シードという具合です。
1年で随分と様変わりしています。
今年1年もATPツアーは大荒れとなるんでしょうか。
去年はそれを予感させる大会進行だったので今年も勝ち上がりにも注目していきたいところです。
今年のトップ2、ナダルとフェデラーは完勝でした。
14シードのジョコビッチも圧勝でして、
初戦についてはそこまで大きな波乱はありませんでした。
健闘を見せたのは杉田です。第8シードのソックを敗退させました。
ソックは現在一番上位の敗退シード選手となっています。
プロテクトランキングでのエントリーとなった西岡も27シードのコールシュライバーに勝っています。
ダニエル太郎はベネトーに敗退してしまいましたが、
エース錦織不在の中で日本勢は中々の初戦の戦いぶりを見せてくれています。
その他の敗退シード勢は、アンダーソン、イズナー、プイユ、バウティスタ・アグー、ラオニッチ、そしてM・ズベレフです。
去年頑張った選手が多い印象です。
まあ、そりゃもちろん去年が良かったからシードをもらっているわけですが
去年の勢いがそのままとはいかない状態ですね。
ズベレフに関しては少し勝ち上がれば3回戦で兄弟対決の可能性もあったわけですがそれはついえてしまいました。
もっとも、第4シードのA・ズベレフにとっては兄弟対決よりも、
その後に待っているジョコビッチ戦が大いに気になるところでしょう。
2回戦で気になる対戦をいくつかあげてみます。
・デル・ポトロvsカチャノフ
・ツォンガvsシャポバロフ
・カルロビッチvs杉田
・セッピvs西岡
杉田と西岡は勝てば日本人対決が実現されます。
グランドスラムで日本人対決ってkれまであったんでしょうか。
記憶にはないですし、過去の記録としても見たことないですね。
- 2018/01/17(水) 09:44:07|
- 2018年1月~3月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4