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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2018年、マイアミ優勝はイズナー!

なんとなんと、前記事の最後で撒いた私の伏線が見事に回収されましたぞ!

まあ伏線というほど立派な伏線じゃないので微妙っちゃ微妙ですが
個人的にはうっすらイズナーと思っていただけに
久々じゃないだろうかな、当てたような気になれているこの感じは。

ベスト8辺りからはデル・ポトロ有利の声が大きかったと思います。
やはり全体的に見ればイズナー優勝は意外なものであったとは思うのですが、
だからと言って格別な驚きというほどでもありません。
元々実力者ではありましたし、デビューの遅さやプレースタイル的にも大器晩成の雰囲気がありました。

何よりも決勝に残ったもう一人のズベレフも同様でインディアンウェルズで初戦敗退をしていた選手であり
マイアミ準優勝のフェデラーが今回は初戦敗退したのも含めて、
誰が勝っても、また誰が負けてもおかしくないという
この現在の特異な状況がイズナー優勝の驚きをよりマイルドなものに仕上げたと言えます。

改めまして、マイアミのアメリカ選手優勝は2010年のロディック以来のことです。
去年のパリを制覇したソックに続いてアメリカ勢のマスターズ制覇ということで
長い暗黒時代に入っていたアメリカテニス界復権の兆しとなり得るでしょうか。

ソックと違ってイズナーはベテランですから、
今後ニュースターとして名乗りを上げるというのとは違うと思いますが
バブリンカやチリッチの例もあるとおり、熟練の今こそが最盛期ということもあるかもしれません。

ただ、もちろん楽観視ばかりもしてられません。
イズナーは今年ずっと不調でした。
インディアンウェルズで初戦敗退であったことは先述の通りですが、
それ以外の大会でも敗退ばかりで、マイアミ直前の今年の成績は2勝6敗でした。

勝った2つも、デ杯で5セットマッチフルセットタイブレークというギリギリでの勝利が1つ
そしてももう1つはルーマニアのアルボットという90位前後の選手に辛うじてフルセットで勝利したというものでした。
しかもそのアルボットにはその前週に一度敗退していて、リベンジマッだったという状態です。

そんなイズナーがこれを機に波に乗って・・・というのであればいいのですが
言い換えればそんな不調だった選手でもマスターズで勝ててしまうのが今のテニス界だと断ずることもできるのです。


さて、ツアーはクレーシーズンに入ります。注目はもちろんナダルです。
ナダルの調子がどうかというのは全ての選手に大きく影響を及ぼします。
マスターズのポイントの大半を一人が持っていくのと、その他の選手に分配するのとでは大きな違いがあります。
昨年、クレーシーズンで活躍したのはティエム、ズベレフ、ゴファンでした。
この3名は今は絶好調とは言えないですが、クレーとの相性を考えればまたポイントを稼ぎにくるとも言えますし
同時に稼げなければランクも大きく下げることになります。

イズナーと同様、ずっと不調だったズベレフがマイアミで決勝に残ることができたのは復活の兆しと言えるでしょうか。
ズベレフはクレーシーズンでも不調を続けるようだと本当に大きくランクを下げますし、
そうなると立ち直るまで結構時間もかかってしまうんじゃないかと思います。

それと、今シーズンはデル・ポトロがノッてますが、今年のクレーシーズンはどうでしょうか。
本来であればクレーもめちゃめちゃ強い選手ですが、やはりベテランはクレーで勝ち続けるのは至難の業です。
活躍してほしい気持ちもありますが、怪我の悪化ということになってしまわないか、また例の私の心配病が発動してしまいそうです。



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  1. 2018/04/02(月) 10:15:36|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、マイアミはベスト8へ

カレーニョ・ブスタvsアンダーソン
ズベレフvsチョリッチ
デル・ポトロvsラオニッチ
イズナーvsチョン・ヒョン

フェデラーが去った後にどうなってしまうのかと思いましたが
まあどうしてどうして、なかなか面白そうなメンバーが残ったと思います。

確かに4強はいませんし、数年前には常に上位に残っていた選手たちもことごとくいないわけですが
今はこうした新鮮な組み合わせによる1戦1戦が楽しみにもなり得ています。
いずれもそれほど見知った対戦ではないですし、週が変わるだけで選手たちの調子も変動していますから
対戦の行方が全く予想できないです。
圧倒的に強い選手たちが支配する時代もいいですが、たまにはこうした混沌を楽しむのもありかもしれません。
テニス史の中にあってこうした不安定な時代は長くありませんから今がその少ない時代を楽しめるチャンスでもあるわけです。

これらの中で最も実績のある選手はデル・ポトロとラオニッチですがこの2人が次に対戦します。
しかしその2人でさえ、過去4回しか対戦していないのです。2勝2敗です。
しかも共に復活組ですので仮にもっと対戦があったとしても過去の数字はあまり参考にならないでしょう。
このような「果たしてどうなるんだろう感」というものが今のテニスを楽しむコツともいえます。
この混乱の状態を今回抜け出してくるのは一体誰になるんでしょうか。

先週のインディアンウェルズとの対比も面白いです。
トップハーフのカレーニョ・ブスタvsアンダーソンはインディアンウェルズの4回戦でも対戦していました。
前回はアンダーソンが勝ち、次にチョリッチに敗れていますが、ここも今回同じように再現される可能性があります。
トップハーフの最大の違いはフェデラーに代わってズベレフが入っている点です。
前回はもちろんフェデラーがチョリッチを下したわけですが、ズベレフは果たしてその代わりを務めることができるのか。
フェデラーは今回が初戦敗退し、ズベレフは前回が初戦敗退でした。
ズベレフはこのところの不調を払拭する良い機会にしたいところでしょう。

前回ズベレフを下したのは、当ブログ影のスター選手の一人になりかけているジョアン・ソウザです。
今回も、怪我上がりで本調子ではないとはいえゴファンを下してベスト16に勝ち上がってきましたので
ここから一気に来るかと思いきや、割と簡単にチョンヒョンに下されてしまいました。

いや、でももしもチョンヒョンが優勝したら、これが事実上の決勝戦ということかもしれません!

※速報 〇イズナー 6-1 6-4 チョン・ヒョン×


さて、ボトムハーフでは先述の最キャリア組、デル・ポトロvsラオニッチが行われます。
これもインディアンウェルズの再戦です。その時はデル・ポトロが勝利しそのまま優勝しました。
勢いで言えばデル・ポトロ有利であるのは確かですが、必ずしも予想通りと行かないのが今のツアーです。
デル・ポトロは現在連勝中ですが、連勝しているから今回も勝つだろうというよりも、
連想してるんだからそろそろ負けるかも、という思いも発生してしまうのが不思議なところです。
ただ、デル・ポトロがラオニッチに勝つと、その後待っているのはイズナーです。
同じタイプの選手との連戦ということになれば与し易い可能性があります。

一足先にベスト4進出を決めているイズナーは、ズベレフと同じくインディアンウェルズでは初戦敗退していました。
当然ながら今回のベスト4進出を予想していた人は少なかったでしょう。
しかし、いざベスト4に残ったといっても別に驚きの結果とはありません。
このような波のある結果を、皆が当たり前のように受け入れることができるというのも混乱時代ならではと言えるでしょう。

マイアミは伝統的に地元アメリカ選手が支配してきました。
90年代には7連覇、2000年代には5連覇などがありました。
しかし2010年のロディックを最後に優勝が途絶えてしまっています。
長い暗黒の時代に入ってしまったわけです。

しかし数年前よりはアメリカ選手も層が厚くなってきています。
遠いと思われていたスターズ制覇も、昨年のパリでソックが達成しました。
これは正に2010年マイアミのロディック優勝以来のことだったのです。
この勢いで、今大会においてもイズナーが、地元アメリカに久々の希望をもたらすことはできるでしょうか。


  1. 2018/03/29(木) 10:09:22|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、マイアミ初

2018年、マイアミ初

インディアンウェルズに続いてマイアミでも誰が勝ち上がるかわからない状態が続いています。
今回はフェデラーが敗退しました。
今年も全豪から飛ばしていましたのでここでの失速は少し早かったですがまあ仕方ないでしょうか。
インディアンウェルズの後半から少し疲れが出ていたようにも見えます。
昨年よりも体力が上がっていることはないでしょうから、より調整を気にしないといけないです。
クレーシーズンは今年も休むようなのでしっかりと休養を取ってほしいです。

ジョコビッチもまた敗退でした。
昨年後半にバタバタと怪我による離脱選手が出ましたが、まだ復活したといえる選手はいません。
そう考えると2017年初のフェデラーとナダルは異様だったんですね。
昨年長期休暇に入った際には、今年のジョコビッチとマレーが同じように復活するか否か
というような論調もありましたがさすがにそこまでの超人力を発揮するには至っておりません。

代わりに好調を続けているのがデル・ポトロです。
こちらもしばしば怪我で休んでいた選手ですが、全員と同じタイミングで休むより
少し先んじて休んでいたほうが吉だったということになるでしょうか。
2017年は魔の怪我復帰イヤーだったと言えるかもしれません。
ほとんどの選手が凶を引いていて3人のみが吉を引いている感じです。
とはいえナダルも現在は怪我ですし、フェデラーもここで少し休息が必要になってますから
テニス界には暗雲が立ち込めている雰囲気が感じられます。

インディアンウェルズで不調であった選手もマイアミでは好調などということもあるでしょうしその逆もまた当然あります。
今のような混戦状態では、その中にあってどちらも調子が良かった選手というのがランクアップとなるのは明白です。
2大会でグランドスラムと同じポイントなわけですからね。
スケジュールとドローを考えるともう少しポイントがあってもいい気もしますけど。

前回は意外な活躍の名士としてコールシュライバー氏がいたんですけど、
今回も誰かネタ系名士の名を上げておきましょうか。


ん~、ジョアン・ソウザ?



  1. 2018/03/26(月) 13:33:43|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、インディアンウェルズはデル・ポトロ

いや、壮絶な戦いでした。決勝のスコアは「6-4 6-7 7-6」
デル・ポトロがフェデラーを下しての優勝です。

長く4強に次ぐ存在と目されていたデル・ポトロですが、意外にもマスターズは初の優勝となります。
これまで準優勝は3回あったのですが、それぞれマレー、ナダル、ジョコビッチに阻まれていました。
デル・ポトロですら4強の壁に阻まれていたのだということが分かります。

そして今回、4強中最強であるフェデラーとの対戦で遂に初栄冠となりました。
デル・ポトロは全米優勝の時も決勝の相手がフェデラーでした。

過去の対戦成績はフェデラーが18勝7敗と大きくリードしているのですが
決勝に限って言えばデル・ポトロが4勝2敗とリードしています。
やはり爆発力の選手というイメージです。

デル・ポトロがフェデラーに勝った7勝のうち実に6勝までがフルセットです。
唯一フルセットでないのが去年の全米でしたが、それでも白熱の4セットマッチでした。
デル・ポトロほどの選手でもフェデラーに勝つのは一苦労ということです。
一方でフェデラーは18勝のうち11勝がストレートです。

フェデラーは今年初の敗退となりましたが、まだまだトップであるという印象は健在です。
デル・ポトロほどの実力と実績のある選手が、激しく戦い抜いて初めて勝つことができるというわけですから。


さて、ランク争いですが、まあグランドスラムを持っている上位2名は当分安泰として
3位以下がごちゃごちゃしてきています。10位くらいまで混戦です。
4強時代も4位から10位あたりまで同じように混戦でしたが、2番目に強い集団という感じでしたので、
誰でも簡単に負けてしまう今の状況とは随分と印象が違います。
ここから、マイアミを経てクレーシーズンまでマスターズが続きますのでランク争いは激化しそうです。

今大会注目した期待の若手勢ですが、チョリッチやチョンの活躍はあったものの
勢力図を動かしてくるにはまだもう少し時間が必要そうです。
今は、その上の世代が必死にあがいている状態です。
ディミトロフ、ゴファン、ティエム、ソック等。
この中堅世代に期待するのか、もうすっ飛ばしてチョリッチ達に期待するのか、
意見の分かれるところではありましょう。


  1. 2018/03/19(月) 09:16:00|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、インディアンウェルズ決勝はフェデラーvsデル・ポトロ

結構中々に面白い展開となっております今大会。
若手やベテランの戦いぶり、シード勢の敗退、
コールシュライバー氏の思わぬ活躍、そして結局勝ち上がるフェデラー
と、諸々取り上げていきたいトピックもあるところなのですが、
なんともはや、私にお付き合いくださっている方は
しばしばあることだと認識してくれてもいるでしょうが
体調不良を発症してしまいまして、思うように記事更新ができませんでした。
まだ本調子じゃないのですが、まあ何とか記事更新はできる状態になりました。
家にいたのにテニスの試合が見られないという歯がゆさ。
私の不調は長引くのでいけません。
皆さんもお体にはご自愛のほどを。

細かいところ、色々取り上げたいというのもあるのですが
簡単に大会を見回すと、本当に誰が勝ち上がるかわからない状態になってますね。
本当にわからないです。いや、まあ一人だけ微妙にわかるっちゃわかるんですが。
いずれにしても次のNo.1って実は、もはや大勢が諦めたデル・ポトロ
なんていうのもあるかもしれませんよ。
他の選手が不甲斐ない中、勝ち上がれるというのは大きいです。


  1. 2018/03/18(日) 18:33:41|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、インディアンウェルズ2回戦

雨による順延もあり、少し進行が遅れています。
本来であれば2回戦は全て終わり3回線に入る時期なのでしょうがまだ2回戦が全て終わっていません。
しかし、この時点ですでに安定感の無い展開になっています。
これからの時代はこういうのが当たり前になってくるかもしれません。

第1シードのフェデラーは順当に勝ちましたが、第3シードのディミトロフはベルダスコに敗退しました。
往年の実力からは驚く結果ではないのですが、近年の勢いの差からすれば番狂わせと言って良いでしょう。

ジョコビッチも敗退しました。勝ったのはダニエル太郎。これは事件と言えます。
ジョコビッチも本調子でないのは間違いなく、これはこれで心配ですが、
錦織が棄権し、杉田と西岡が敗退してしまった状況ですから、今はダニエル太郎の勝利を喜びましょう。

先述のベルダスコの他、フェレール、ロペス、バウティスタ・アグー、
カレーニョ・ブスタ等のスペイン勢が勝ち上がっているのが目立ちます。
一時期隆盛を誇ったテニス王国もこのところ元気がなかったですから
こうもまとめた勝ち上がりの名前を見るのは久々という気がします。

まだ試合が行われていないボトムハーフの中では
チリッチやズベレフ、デル・ポトロといった上位シード勢の結果が気になります。

注目の若手のうち、誰かが勝ち上がるのか、
というのはもう一つラウンドを消化してから取り上げたほうがよさそうです。


  1. 2018/03/12(月) 10:40:55|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、インディアンウェルズ開幕

さて、今年初のマスターズであるインディアンウェルズが開幕します。
テニス界における春の大きなイベントです。
立て続けにマイアミもありますので選手達も気合いの乗る時期といえるでしょう。

去年はフェデラーが優勝しました。
今年も第1シードにして優勝候補ということで名前が最上位に上がっていますが
相変わらず私には心配病が出てきています。

果たして今年もフェデラーが優勝できるものなんですか。
確かにフェデラーはレジェンドで強いです。
去年のこの大会も今年の全豪も優勝していて技術で言えば圧倒的だと思いますが
さすがに他の選手たちも、いい加減そこまで不甲斐ないものなのか。

今、安定して強い選手はフェデラー以外にいないのは事実です。
それでも、インディアンウェルズかマイアミのどちらかだけでも
コンディション的に大当たりするような選手がいてもいいんじゃないかと思えます。
というか、そろそろそういう選手が出なくてはいけないところです。

時に残念な早期敗退を喫するズベレフやディミトロフも当たれば強いですからね。
そうした当たりをこのような大きな大会に持ってこれるかというのは
今後の勢力図を塗り替える上で極めて重要となります。

もう以前の4強のような安定して強い選手というのは当分出てこないと見ていいと思います。
当時はツォンガやベルディフ、フェレールなど4強でなくてもトップ選手たちは安定していました。
今はそうではないです。これは時代の流れなのでしょう。

もう、選手たちは勝ったり負けたりを繰り返すことが前提という考えで行くべきだと思います。
そうなると、この「勝ったり」の部分を如何に大きな大会に合わせるかが鍵となります。
去年はそれができた選手が少なかったのですが、今年はそろそろ出て来てもいいんじゃないでしょうか。
そんなわけで、何の疑いもなくフェデラーの1強時代であるという考えはここでは捨てるべきだと考えています。

ドロー表ですが、相変わらず大きいですね。
表自体の大きさはグランドスラムと同じですから、マスターズのつもりで見るとその巨大さに思わずニヤリとしてしまいます。
ああ、これは祭りなんだ、という、得も言われぬ嬉しい気分です。

上位シード選手の顔ぶれも、今のランクから見れば当然のメンバーなのですが、やはりここ数年のあまりの固定ぶりからすると新鮮です。
上から、フェデラー、チリッチ、ディミトロフ、ズベレフ、ティエム、デル・ポトロ、アンダーソン、ソック。

このうちデル・ポトロは遥か以前からトップ10の選手ですが、
一度大きく地位を落としてから復帰してのこの位置ですからこれもある意味新鮮です。
もうノーシードか下位シードとして上位陣を苦しめる地位を確立するだろうと思っていましたが
まさか普通に上位選手に返り咲くことになるとは。

ジョコビッチが10シード、錦織が22シード、ラオニッチが32シードとなっています。
錦織とラオニッチは来年であればノーシードです。

欠場はナダル、マレー、バブリンカ、ゴファン、ツォンガ等。
これだけで大きな大会のシード勢を構成できそうです。

現在21歳までの若手でトップ100に入っている選手は10人いますが、
その全員が今大会にエントリーしています。

ズベレフ、チョン・ヒョン、ルブレフ、カチャノフ、シャポバロフ、
ドナルドソン、チョリッチ、ティアフォー、チチパス、フリッツ

このうちシャポバロフとチチパスが10代の選手、
ドナルドソン、ティアフォー、フリッツが地元アメリカの選手ということになります。
この辺りは伸びしろがあるわけで、驚きの活躍を見せてくれる可能性もあります。
誰か一人をピックアップして注目すると期待を裏切られることになりそうなので
このうちの誰かが、というざっくりとした括りで見たほうがいいかもしれません。

ズベレフはランクを上げ過ぎてしまった反動か、このところ伸び悩んでいる傾向にあります。
他の同じ世代の選手が活躍することで刺激されてまた復活することもあるかもしれません。

若手が徐々にと出て来ている反面、30歳を超えたベテランはそれに輪をかけて多くエントリーしています。
今では、30歳程度ではベテランと言わないほうがいいのかもしれないと思ってしまうほどです。
ただ、あくまでも技術が上がったがための30代の活躍ということであり
やはり体力的には30歳では十分ベテランというべきなのだと思います。

あまりに単純な区分けですが、若手=体力、ベテラン=技術となります。
現在のテニス界では、技術>体力という図式になると言えます。

ベテランが今から体力を獲得するのは至難の業だと思いますが
技術を伴った若い選手が出てきたら・・・これはこれは凄いことになると思います。
こういう選手の出現でテニス界はガラッと変わっていくのかもしれません。
もっとも、そう思って注目していたドルゴポロフがそうでもなかったというような例もありますので
なかなか難しいところですが。

そのような選手がいなかったか、もう少し時間をさかのぼってみると・・・あ、いました。
今から17年もの昔、当時最強だった芝の王者をウィンブルドンで破った20歳の若手、
あれは素晴らしい技術を持った選手でした。
あの彼は今、何をしているんだっけな?



  1. 2018/03/08(木) 10:27:00|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、ロッテルダムにフェデラー登場

No.1返り咲きを目指してフェデラーが今週のロッテルダムに出場します。
出場義務から解放され、しかも大きな大会での勝率の高いフェデラーが
敢えてここでツアー500に出るというのは、調整の意味合いではなく、
完全にNo.1を取りに行っているのだと思います。

準決勝まで勝ち上げればNo.1就任となります。
2012年以来となる、実に5年106日ぶりのNo.1復帰であります。
これだけのブランクが相手返り咲いた例はこれまでありません。
また、アガシの持つ最年長記録も上回ることになります。
色々と記録のかかった大会というわけです。

こうなるともう世界が、テニス界がフェデラーを応援してますから
断然No.1になってほしいですが、少しの心配もあります。
昨年見事にカムバックしたフェデラーですが、小さな大会では早いラウンドで負けていました。
ドバイのドンスコイ、シュトゥットガルトのハース。
バーゼルとハレでは優勝しているので決して小さな大会に弱いというわけではないですが
早いラウンドで負ける可能性も否定できないと思われるのです。
今大会はディミトロフ、ズベレフ、ゴファン、バブリンカ、ベルディフ、プイユ、ツォンガと
上位シード勢にかなりの面々が揃っています。いずれも好調であれば気の抜けない選手達です。

また、昨年はグランドスラムの後には1ヶ月以上の休養を当てていました。
今回は1ヶ月経ってない状態での出場です。
今のフェデラーが大会で勝つには十分な休養というのは必須だと思いますが
果たして今回は足りているのでしょうか。

もちろん、フェデラーが今大会を只のツアー500ではなく、
No.1を取りに行く本気の大会であると位置づけていれば
そのパフォーマンスもまた違うものになるでしょう。
私としてはここで全力というのはありだと思います。
インディアウェルズとマイアミを今年も連覇できるという保証はさすがにないですから
ポイントが落ちる前に取っていくのは大事です。
もしかしたらNo.1を取る最後のチャンスかもしれないです。


  1. 2018/02/13(火) 13:14:00|
  2. 2018年1月~3月
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2018年、全豪はフェデラーが優勝

フェデラーはグランドスラム30回目のファイナルで優勝20、準優勝10となりました。
その数字はもはや天文学的に凄いのではありますが、
他に例がないため実にキリがいいという印象が頭をよぎります。

全豪での優勝数も6回で史上最多となります。
エマーソン、ジョコビッチと並ぶ数字です。
他の両者は特別全豪に強い選手種という印象ですが、フェデラーの場合は特にそうでもありません。
それなのにこの記録。恐るべし。

さて、決勝のスコアですが「6-2 6-7 6-3 3-6 6-1」でした。
熱戦を制して勝ち上がってきたチリッチに対してフェデラーはセットを失っていませんでしたので、
フェデラーは決勝にきて大会で初めて接戦を迎えたことになります。

今回の決勝は、テニスが流れのスポーツだというのが顕著に表れた試合でした。
第1セットの簡単なスコアに比べて第2セットが接戦になったのも印象的ですが、何よりも最後の方でしょう。
まず第4セット、チリッチが「6-3」で取りましたがこれはもっと大差でもおかしくないくらいの展開でした。
フェデラーは1stサーブが3割程度しか入りませんでしたし、ラリーが続くとポイントがほぼ取れませんでした。
流れは完全にチリッチに向いていました。
そして最終第5セット、いきなりのブレークでフェデラーが簡単に「3-0」としましたが
流れはまだフェデラーに傾いていたとは言えません。
この3ゲームはチリッチの「3-0」でもおかしくないくらいの接戦でした。
どれか一つでもチリッチが取っていたら結果は変わっていたでしょう。
僅かのところでフェデラーがゲームをものにそ、そして流れが一気にフェデラーに傾きました。
決して、試合を支配しているからと言って必ずしもゲームが取れるわけではないというのがまたテニスの面白いところです。

両者ともにコンディションは悪くなかったのだろうと思います。
試合を通じてのポイントを一つ上げるならば、チリッチのミスの多さだったと思います。
終始フェデラーを圧倒していた第4セットでも、ミスが多かったためにスコアが大差にならなかったのと
第5セットの最後の踏ん張りが必要なところでミスを連発したのはフェデラーを助けました。
もちろん、ミスを減らせばその分攻撃性能も低下しますから、それも含めてのチリッチのプレーであったということでしょう。
最後はあっという間でしたが、見事な決勝、そして見事な優勝だったと思います。

フェデラーは去年も優勝でしたのでランキングポイントに変動はないのですが
ナダルがポイントを落としていますので、その差をぐっと詰めています。
実に155ポイント差です。

ナダルは怪我をしてしばらく休養するということなので、場合によってはランキングの入れ替えもあるかもしれません。
もっとも、フェデラーも昨年は多くの大会に出ておらず、しかもインディアンウェルズとマイアミで連覇していますので
失効ポイントが多いというのはあるんですけど。

この両者がランキングを争っているのはその強さから当然と言えるわけですけど、
大ベテラン2人、しかも一人は怪我が多く、もう一人は大会出場数を減らしているというのに、
それに支配されてしまっているというのは、他の選手達もどうにも情けないと感じられる部分です。
才能や可能性のある選手は非常に多く、その力を見せつけることもできているのですが
全て単発や短期であり、力をどう持続させられるかという点は重要になってくると思います。
この持続というのが非常に難しい時代といえるのかもしれません。

決勝で敗れたチリッチですが、自己最高の3位に浮上します。
しばらくは2強が続くのでしょうが、3位争いというのは注目してみても面白いかもしれません。
1999年の1位争いや、近年の女子のようにめまぐるしくメンバーが代わる様が見られるかもしれません。
もちろんチリッチとしてはキープしたいポジションでしょう。
一時のバブリンカに代わってグランドスラム上位請負人のようになってきています。
優勝数は少ないですが決勝進出は実に3回を数えています。



  1. 2018/01/28(日) 22:36:00|
  2. 2018年1月~3月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:13

2018年、全豪決勝はフェデラーvsチリッチ

いよいよ決勝になります。

私事で恐縮ですが、体調を崩していましてどうにも思うようにブログの更新ができませんでした。
ただ、テニスは逆によく観戦できたというおまけのありがたみはありました。
メルボルンは日本とあまり時差がないですから、昼間にTVが観られるのはありがたいです。
とはいえ、やっぱり健康がいいですよね。皆様もお体にはご自愛ください。

で、強引に健康つながりで行くわけですけど、
テニス選手にとっての怪我というのも非常に残念なものです。
今回も途中リタイアがあったわけですが、特にナダルとチョン・ヒョンは
良い勝ち上がりをしてい状態だっただけに気の毒に思います。

怪我もコントロールしてこその勝利だと言えばそれまでですが、
炎天下で5セットマッチを2週間勝ち抜いてくるわけですから体の負担も相当でしょう。

試合内容を観ていたというのもありますが、
普段であれば難癖をつけてしまいがちなディミトロフやキリオスの敗退も
今回は全くケチをつける気になりませんで、むしろよく戦ったと大いに評価したいところです。

勝ち上がったノーシード選手たちも素晴らしかったです。
今後はこういうケースが増えてくるかもしれません。
たしか来年からグランドスラムではシードが16に戻されることになるかと思いますが
より一層勝ち上がりが分からなくなりそうです。
去年のフェデラーも来年であればノーシードだったということになります。
初戦でナダルvsフェデラーというのもあり得たわけで、
その是非はどうかというのもまた話題に上ることもありましょう。
運要素を強く持たせすぎるのもどうかなという気もしなくはないですが
まあこの辺は改めてその時に話題に乗せましょう。

さて、決勝です。

フェデラーが勝ち上がってきました。
まだセットを失っていません。もうこれはレジェンド。
そのプレーの好調ぶりたるや全盛期レベルです。
何といっても人気選手ですからナイターで組まれることが多く、
コンディション面で優遇されているなどという話もありましたが、
それもスター選手の特権といってよいレベルではありましょう。
昼と夜では体力消耗のレベルが違いますから
一言二言言いたくなるのも気持ちはわからなくはないですが
これはさすがにケチをつけても仕方のないことです。

チリッチは苦戦を繰り返しての勝ち上がりという印象でしたが
試合を重ねるにつれてどんどんプレーレベルを上げています。
ナダル戦はもの凄い真っ向勝負で、あの激しさがナダルの足を壊しかと思われる展開でした。
チリッチ側の疲労がどうかという思いもありましたが
準決勝ではコンディションを取り戻していました。むしろノッている感じです。
これまでの対戦はフェデラーの8勝1敗ですが、
チリッチが唯一勝ったあの優勝した時の全米での展開もあり得なくはないかもしれません。
好調の選手同士の対戦ですからこれは試合の見事さが期待できます。
決勝、楽しみにしましょう。


  1. 2018/01/26(金) 20:16:57|
  2. 2018年1月~3月
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