我々は果たして歴史の証言者になれるかというところでしたがあと一つが届きませんでした。
しかしもう既にここまでくれば十分に歴史を目撃しているのではあります。
年間グランドスラムにあと1つだけ届かなかった例は過去に2例あります。
1933年のジャック・クロフォード、そして1956年のルー・ホードです。
前者は全米決勝でフレッド・ペリーに、後者はケン・ローズウォールに敗れました。
倒した方も錚々たる面々です。
これを見るとメドベージェフも今後新時代を作るのではないかと思わせるほどです。
全米ではなくても、一つだけ取り逃してその一つが決勝だった例はあと3例ありまして、
2006年フェデラー、2007年フェデラー、2015年ジョコビッチ、となっています。
2度年間グランドスラムを獲得したレーバーの偉業のすさまじさを別格としても
フェデラーとジョコビッチもまた異様であることがわかります。
これ以外にフェデラーは2004年、ジョコビッチは2011年に年間3タイトルを獲得しているわけで
年間3つを3回というのはもちろん歴史上でこの2人だけです。
ジョコビッチは今年ゴールデンスラムも視野に入っていましたがさすがにベテランですし疲れも出たでしょうか。
もちろんそれでも結局ここまで来てしまうのですからやっぱり凄いです。
ズべレフにオリンピックの借りをきっちり全米で返すあたり王者感は拭えないものがあります。
しばらく前から、グランドスラムでジョコビッチに勝つ可能性が高いと言われていたのはハードコートのメドベージェフだったでしょうが
そのメドベージェフも随分かかってようやく達成できたのでした。
決勝のスコアは「6-4 6-4 6-4」意外やストレートでの決着でした。
第1セット取った時にはジョコビッチまたかと思わせたものです。
現に第2セットではメドベージェフに幾度もブレークのピンチが訪れ
そのどこかで落としていたのであれば展開は変わっていたかもしれません。
結局、そういうポイントをしっかり取る、というのが強い選手の証なわけで
今回のメドベージェフの勝利も運などではなく力で獲得したものなのだと評して良いでしょう。
見事優勝を果たしたランキング2位のメドベージェフですが、ジョコビッチとの差は実は開くことになります。
何せ去年の同大会ではメドベージェフは準優勝、ジョコビッチは4回戦敗退でした。
ポイント変化は1200→2000 800ptアップ 180→1200 1020ptアップということで
ジョコビッチの方が上に伸ばしているのです。
言ってもグランドスラム3大会優勝&1大会準優勝ですからそこは強いです。
メドベージェフもマスターズ3大会にATPファイナルで計4500ptあり、
グランドスラム2つに匹敵するほどのポイントは稼げているんですけどね
ジョコビッチもマスターズではローマの優勝がありますから
ジョコビッチが1位を譲るというところまではまだまだ時間がかかりそうです。
※注
すいません、昨年のメドベージェフの結果誤ってました。ベスト4でしたね。
720→2000なので1280でジョコビッチよりもポイントアップしてました。
大変失礼しました。
スポンサーサイト
- 2021/09/13(月) 12:05:00|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:10
・ジョコビッチvsズべレフ
・オジェ・アリアシムvsメドベージェフ
もちろん様々な悲喜こもごもの戦いが繰り広げられてきました。
しかし、振り返ってみれば順当度75%といったところでしょうか。
もちろん、王道の4強に待ったをかけた存在はオジェ・アリアシムです。
その才能は十分、いつブレークしてもおかしくない若手ての一人でしたが
中で誰が抜け出すかという部分で必ずしも筆頭とは捉えられていなかった選手です。
ここへ来てグランドスラム4強に名乗りを上ヲげました。
本来ここはチチパスの場所でしたが、チチパスもトップ4シードの中では
初戦からマレーと当たるなど外れくじを引いてしまったといえるかもしれません。
ジョコビッチ、人呼んで、
1セットを取らせてぬか喜びさせておいてから後でボコボコにするマンですが
ここからがいよいよ正念場となります。
あくまでも優勝の筆頭候補であることは間違いのないところですが
いよいよ本格的に手ごわい相手と戦うことになるわけです。
まあ、すでに準々決勝でウィンブルドン決勝でも対戦した本格的に手ごわい人を一人と、
3回戦では、元本格的に手ごわい日本最強の選手を、それぞれ
1セットを取らせてぬか喜びさせておいてからボコボコにしてきているわけですが。
本命だろうがだダークホースだろうが同じように安定して
1セットを取らせてぬか喜びさせておいてからボコボコにする手腕は恐ろしいですね。
ズべレフは第1セット取ったら要注意。取らなければもっと要注意と、もうやる前から八方ふさがりです。
- 2021/09/09(木) 16:37:43|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:5
1回戦が行われました。
上位16シードまででのシードダウンは、カレーニョ・ブスタ、デミノー、ソネゴとなっています。
混戦模様の中ではそう大きなシードダウンとは言えないかもしれませんが比較的若い選手が多いかなと感じます。
と言いつつも、カレーニョ・ブスタってもう30歳なんですね。スペイン黄金期の頃からいる選手で、
その中では若い方の選手というイメージでいたのですが、もはやキャリア十分のベテランでした。
もちろんスペインも、より若い選手が出てきていますから、ナダルほどとは言わないまでも
カレーニョ・ブスタ級の活躍を見せてくれるようになってほしいものです。
あとは、第19シードのイズナーが敗退しています。
イズナーは全米での最高成績は準々決勝で、かつてのアメリカ復権とまではいかないまでも
近年は長くアメリカテニス界を支える選手でした。
全米では、2008年に初戦で負けて以降、2019年までずっと初戦を勝ち上がっていたのですが
昨年は実に12年ぶりに初戦敗退をしてしまっておりました。
但し今年はトロントではベスト4に進出していましたし、今大会もアメリカ勢最上位シードということで
復活を期して挑んだのですが残念ながらの敗退となりました。
イズナーに勝ったのは同じアメリカの20歳の若手ブランドン・ナカシマです。
両者は今年実に3回目の対戦となりましてここまでは1勝1敗でした。
このところの男子テニス界は世界的にベテランと若手が拮抗していますが
アメリカ国内でもまたいい感じでベテランと若手の攻防が行われていることになります。
ボトムハーフは一部2回戦まで進んでいまして
初戦を勝ちあがったシード選手でも、ルードやディミトロフ、ガリンなどが敗退しています。
ドロー表を眺めるとノーシードの面子でも結構強力な名前が揃っているので、シードを守る方も大変です。
- 2021/09/02(木) 12:25:00|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:7
さて、全米が開幕しました。
個人的にバタバタで記事アップがスタートに間に合わなかったのは痛恨ですがご容赦ください。
大会は初戦からいきなりチチパスvsマレーが組まれて話題になりまして、
試合の方もその通りのフルセットの熱戦となりました。
今回は上位シードが安定している上に、いつ火を噴くかわからないベテランが鎮座してますし
若手の活躍もまたこれまで以上に期待できるということで見どころが多い大会になっています。
誰が勝つかわからない大会が面白いか面白くないかというのは議論になるところですが
私の感覚では今回のように本命がしっかりいつつもその他の勢力も揃っている大会は面白いと考えます。
逆に面白くないのは上位陣がいつ誰に負けるかわからないというような大会です。
このような大会だと全体のレベルが低いと感じてしまいます。
今回は本命以外にダークホースも豊富で全体のレベルは高いという印象になります。
ドローについてもじっくり触れていきたかったところなのですが、
大会も始まってしまってますので簡潔なところをピンポイントに取り上げると
まず初戦で最大の注目試合こそはチリッチvsコールシュライバーでしたでしょう。少なくとも個人的には。
先述の2番目の注目試合であるチチパスvsマレーに匹敵する熱戦でフルセット好勝負となりました。
最後はチリッチのリタイアとなりましたが、ナダルより2歳年下のベテランとフェデラーより2歳年下の大ベテランの
白熱した試合をテニスファンは楽しめたことになります。
そして、錦織がジョコビッチにとても近いところにいるという部分は大きな意味を持ちます。
これまでの戦績でもオリンピックでの戦い方を見ていても、
もはや可能性は無いに等しいかのごとくですが、ここは錦織、最後まで夢をあきらめてはいけません。
真の記録ストッパーとして名を上げる最後にして最大ののチャンスといえましょう。
そう、オリンピックは伏線だったのです。
地元開催のオリンピックとグランドスラムの因果関係というとなんともマレーの例を思い出します。
- 2021/09/01(水) 16:00:00|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:5
オリンピックに続き、シンシナティもズべレフがとりました。
オリンピックをマスターズクラスの大会だと解釈すればかなりの勢いだといえます。
ズべレフが颯爽と登場した2017年当時を思い出させます。
この年のズべレフは北米シリーズでワシントン、カナダマスターズを立て続けにとりました。
カナダ決勝では大復活を果たしたフェデラーをストレートの圧勝で下すという大金星を見せました。
シンシナティは初戦敗退だったのですが、全米獲得の期待が高まっていました。
少し前のクレーシーズンではローマ決勝でジョコビッチをやはりストレートで下しておりましたから、
実力は十分、すごい選手が出てきたと誰もが思ったものでした。
全仏は初戦敗退してしまい、波はあるなと思わせましたがそれでも評価は十分でした。
なによりハードコートに強いので、さすがに全米はかなりいいところまでいけるだろうと
周りも、そして本人もが思っていたのではないでしょうか。
しかし、まさかの2回戦敗退。
それ以降、グランドスラムでは勝てない選手という烙印が押されることになってしまいました。
そのまま落ちて行ってしまうことはなく、その後も上位の選手であり続けたのはさすがですが、
同世代の他の選手の突き上げもあり、長く突き出ることができずにいました。
今ではズべレフをグランドスラムで勝てない選手とみている人はいないでしょう。
回り道はしたかもしれませんが、ようやく本領を発揮する時期に突入したのでしょうか。
さて、大会はトップ4シードが全てベスト4に勝ち残りました。
ビッグ3が出ていない大会でこの状態というのは珍しいことです。もっとも、ビッグ3が出ていないこと自体が珍しいんですけど。
ただ、ビッグ3以前であれば上位シードでも順当に勝ち上がるのは難しく、準決勝で4人揃うというのは珍しいことだったと思います。
それをやってのけてしまった4名は今状態がよく、かつ力も十分につけているのだと感じます。
長い異例の時代に終止符を打つには一人二人の活躍ではなくこうした何人もの実力者の力が必要なんですね。
今ぞその時!と思わせますが、しかしビッグ3の怪我が一番の低迷の理由というのもなんともいえぬ感じがします。
あの人たちが年齢を重ねて、怪我をして、その上で他の有力な選手たちが幾世代にもわたって力をつけて
かつ束になってようやく勢力図を塗り替えるかもしれないという、ところまでこぎつけることができるわけです。
さて、そんなビッグ3が出ていなかったシンシナティですが、大会としてはかなり面白かったと思います。
前週のカナダとの対比なども興味深いです。
顔ぶれとしてはベテランも若手も豊富で、ある程度の実力者であれば誰が勝つかわからない楽しさがあります。
それは見方を変えれば期待の選手がコロッと負けるというのもあるので
特定の選手に注目するとやきもきすること請け合いですが。
ツアーはいよいよ全米に突入します。
注目はもちろんジョコビッチの年間グランドスラム!
それ以前にジョコビッチが出場できるのか。
- 2021/08/24(火) 13:54:05|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
またも更新が滞ってすみませんでした。
テニスのツアーは毎週やっているので、ボーっとしていると本当に早いです。
今年のカナダマスターズはトロントで開催されました。
カナダマスターズはモントリオールと交互開催となっていて、
基本的にトロントは偶数年だったのですが、昨年は大会が中止でしたので、
今年から入れ替わり、奇数年がトロントということになっていきます。
優勝はメドベージェフでした。貫禄のトップシード。
ビッグ4がいない状態で最安定の選手になっています。特にハードコートでは文句なしの存在感です。
もっとも、準々決勝ではホルカチを相手に「2-6 7-6 7-6」という接戦を演じていて
決してただ他を圧しているだけではないのですが、
苦戦を勝てるというのは心身ともに充実しているということでしょう。
特にホルカチは今年のウィンブルドンで苦杯をなめた相手で(しかもその時も壮絶なフルセット勝負でした)
メドベージェフとしては見事リベンジを果たしたことになります。
ホルカチも12位にまでランクを上げていて、トップ10間近というところにまで迫っています。
今後目の離せない選手の一人であることは間違いないでしょう。
さて、今大会一番のサプライズは決勝進出者のオペルカだったといえます。
初戦からキリオス、ディミトロフを下し、その後もバウティスタ・アグーやチチパスを下しました。
特にチチパスはナダルを抜いてランク3位に到達していますし、今大会でも好調ルードを下すなど良い勝ち上がりをしていました。
カナダの大会はリターンの強い選手が多く優勝する傾向にあり、今回もメドベージェフが優勝したのですが
その中でビッグサーブを武器とするオペルカが、やはりリターンの強いチチパスを下して決勝に進出したというのは大きいでしょう。
今回の結果により、オペルカのランクはキャリアハイの22位にまで到達しました。
オペルカの先達であり、現代ビッグサーバーの代名詞ともいうべきイズナーもベスト4進出と活躍しました。
途中ルブレフを下しているのでこちらもリターンの強い選手に打ち勝ったことになります。
準決勝でメドベージェフに敗れましたが、メドベージェフもイズナー、オペルカとタイプの近い選手と連戦できたことは
優勝に向けての非常に有効な勝ち上がり方だったのかもしれません。
さて、間髪入れずにシンシナティが始まります。
今回マレーは出場するものの、ビッグ3はカナダに引き続き全員欠席ということになります。
ただ、それでもメドベージェフ、チチパス以下、ズべレフ、ルブレフ、ベレッティーニの他
シャポバロフ、ルード、ホルカチ、シナーといった注目の選手が多く登場します。
ちょっと前でしたらここでの優勝も鬼の居ぬ間にの印象ではありましたが
今となってはそれぞれが鬼に対抗しうる選手になってきていますので、その意味では勢力図もだいぶ変わってきているのだなと思います。
まあ、まだ最後の鬼は、特にグランドスラムでは相変わらず強いわけで、そこにどう食い込むかというのは変わらぬテーマではあるわけですが。
3週連続で優勝を果たし勢いに乗るルードは現在大いに注目の選手でして、
タイトル数も4と今年最多のタイトル獲得者になっているわけですが、その内訳はいずれもツアー250の大会になっています。
一方でもう一人、最多タイでタイトル数4の選手がいるわけですが、まあそれが鬼なわけですが、
その内訳はグランドスラム3つと、地元の小さな大会にグランドスラム直前に肩慣らしで出てちょろっと取ったものという極めて変人的なものとなっているのです。
オリンピックでは不本意だったとはいえ、今年の総括ではまだまだまだ鬼が最強なんですね。
今一番鬼退治にふさわしい選手はメドベージェフでしょうが、
果たしてメドベージェフはこの夏を自分のシーズンとすることができるでしょうか。
いくらハードコートに強いとはいえ、マスターズの連戦を制することは至難の業です。
一見、鬼たちがいくらでも達成していそうですが、カナダとシンシナティの両方を同時に制したのは2013年のナダルにまで遡る必要があります。
春のインディアンウェルズとマイアミで猛威を振るっていたフェデラーとジョコビッチも
意外やこの2大会に関しては連戦を制したことはないのです。
ナダルの前になると、2003年のロディックにまで遡ります。(おや?10年に一度の達成?すると今年でなくてもう2年必要なのかしら?)
- 2021/08/17(火) 14:37:07|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:9
準決勝で本命ジョコビッチを下したズべレフがそのまま優勝しました。
金メダルおめでとうございます。錦織の役目だったんすけどね、それ。
でもまあオリンピックに強い選手としては前任者からの大変良い後継者だと思います。
銀メダルはカチャノフでした。
このところロシアの3人目、いやいや、カラツェフもいるので4人目くらいの評価にもなりかけていた選手ですが、
言ってもマスターズ覇者ですし実力はしっかりあるところを見せてくれました。
よい選手ですよね。安定しないだけで。よくあることですが。
銅メダルはカレーニョ・ブスタでした。1大会でNo.1とNo.2を両方撃破したことになります。
優勝以外でこれが達成できるというのも3位決定戦がある大会ならではのことです。
そしてこれにより、ジョコビッチは非常に珍しい2連敗を喫することになりました。
初戦敗退などほぼしない選手なのでATPファイナルを除けば本当に滅多に目にしないことなのではないでしょうか。
さすがに修正はしてくるでしょうが、怪我という話も出ていて心身ともにやや不安を抱えています。
ランキングに影響のない大会とはいえ、やはりオリンピックは注目の大会でした。
しかしその裏で、猛威を振るっている選手がいます。
カスパー・ルードです。小さな大会ではありますが3週連続の優勝。
ビッグ3でも3大会連続といいうのはありますが、3週連続というのは体力的にもなかなか難しいことです。
どうも2011年のマレー以来ということのようです。
今年はクレーシーズンでもとても良い働きをした選手ですのでここからの伸びには更に期待できます。
ただ、いずれもツアー250の小さな大会であるということと、どれもクレー大会ということで、
今後は更なる強敵と当たるハードコートでどこまでパフォーマンスを上げていけるかという点に注目したいと思います。
- 2021/08/02(月) 12:36:07|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:3
ジョコビッチvsズベレフ
カレーニョ・ブスタvsカチャノフ
良い選手が残りました。良い選手が。
しかし、あれです。
もうジョコビッチじゃん。
これもうジョコビッチじゃん。
疲れてましたよ、錦織。くたくただったのはわかりますし、
15連敗中だし、怪我あけのコンディションだし、そりゃ勝てるとは思ってませんでした。
でももう少しは、ほんの少しくらいはもやってくれるのではないかと思ってた人、手~あげて~
はーい
もう、皆さんの思いつくコテンパンを絵に描いてください、
と言われて提出された絵そのものでしたね。
でもこれは裏を返せばあれです。
強い。ジョコビッチ強い。
一番強い選手を完璧な選手と評することは簡単ですが、ジョコビッチの完璧は、
それはもう、そんじょそこらの完璧とはわけが違う、ホンモノの完璧です。
でも錦織はダブルスも出てたし、と思ったらジョコビッチも出てましたね。
これ以上どういちゃもんつければいいのか。
あれ?そういえばオリンピックって人間外が出てもいいんでしたっけ?
あ、もしかしたら大会規定に抵触してるんじゃないですか、これ?
- 2021/07/30(金) 12:01:44|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
暑さの中で苦しみながらも選手たちは初戦を戦いました。
コンディションは大変ですが、比較的順当にシード16人のうち13人が勝ち上がっています。
敗れた3人はルブレフ、オジェ・アリアシム、そしてモンフィスでした。
第5シードのルブレフは敗れたというよりも錦織が勝ったという言い方をした方がいいのでしょう。正直まさかという気がしました。
もちろん本来の力であれば十分戦えるわけですが現在の錦織の状態でシード選手に快勝するとは思いませんでした。
初戦を勝つだけでも危ういという思いだっただけに、あと一つでも勝つのは至難の業かと感じてしまいますがどうでしょうか。
錦織の勝利はホームアドバンテージというのではないなと思います。
というのも、その他の日本人選手もは、西岡、杉田、ダニエル、コールシュライバーとすべて敗退してしまいました。
ただ、ダニエル太郎は第1セット取った後に2つのタイブレークを落とすという壮絶なものでしたし、
西岡もカチャノフを相手にフルセットの戦いを演じましたから、決して日本人選手がよくなかったというわけではありません。
第9シードのオジェ・アリアシムですが、本来マレーと対戦するはずだったものの、
マレーがシングルスとダブルスの両方に出るのは困難ということでシングルスをキャンセルしたために
急遽エントリーとなったオーストラリアのパーセルとの対戦となり、敗退してしまいました。
パーセルはダブルスの方が実績のある選手です。
有明は通常、秋口か春先に大会が行われます。
今回のような強烈な暑さというのは本来のコートコンディションではありません。
特例でファイナルセット前に10分間休憩をとっていいというルールができたようですね。
選手を守るルール改正はよいことだと思います。
暑さの質は違うようですが全豪で桁違いに強いジョコビッチに実は有利な大会なのかなと思ってしまったり。
どうでしょうか。
- 2021/07/26(月) 12:39:18|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:14
やっぱりジョコビッチでした。
サッカーでは時を同じくしてユーロとコパアメリカが行われました
が、
それぞれの得点王にC・ロナウドとメッシが入っているのと同様、
21世紀初頭からの選手が未だにトップを張っているというこの凄さ。
2番手集団が次々と世代交代を重ねているのも同じです。
スポーツ界全体で異様な時代だったということでしょうか。
さて、もうあえて触れるまでもないですが、グランドスラム優勝回数20回で3名が並びました。
しかもジョコビッチに関しては道半ば感もあってもう一つの加算が注目されます。
今年はオリンピックもありますからゴールデンスラムの達成となったら歴史上初ということになります。
女子では1988年にグラフが達成していましたが、男子では完全に初めてです。
年間グランドスラムもレーバーの1969年が最後、実に52年前のことです。
さすがに私は生まれてないですよ。グラフの時はもう生まれていたというかテニスもがっつり見ていましたが。
しかしジョコビッチもオリンピックへの参加は微妙かもしれないですね。
本人もウィンブルドン優勝後、参加の可能性は五分五分という言い方をしています。
単独のテニスツアーと比べて整備されていない部分も結構ありますから。
開催されるのならば来て欲しいですが、ここは不参加であっても仕方がないかもしれません。
仮にゴールデンスラムが達成されるとなったら、生きてるうちの再現はほぼないわけで
その目撃者となれる数少ない機会の一つでもあるわけなんですけど。
今年のジョコビッチはそのグランドスラムでの強さが驚異的です。
数々の逆転勝ち、ピンチを切り抜ける集中力、挑戦者全てを打ち砕く王者の勝利。
こんなの見せられたらゴールデンスラム達成も致し方ないでしょう。フェデラーファンだろうがナダルファンだろうが認めざるを得ません。
ただ、「グランドスラムでは」という注釈が入るのは事実です。
今年のジョコビッチは一時の最強時代に比べて全ての大会で他を圧倒しているわけではありません。
グランドスラム以外での勝率が高くないのは皆さんもご承知でしょう。
ジョコビッチに残された時間は多くなく、今年はもちろん最後のチャンスだと考えてよいと思います。
だからこそ、本当に重要な局面での異様な強さが際立ちます。最強王者としての風格はこれまで以上に強くが感じられます。
ゴールデンスラム達成を考えてた場合、一番難しいのはオリンピックなんじゃないかとは思えます。
正直テニスではオリンピックはグランドスラムと比べてより小規模です。
今のジョコビッチは通常大会ではトップ10選手の一人ですから、全米を制するよりも難しいのではないかと感じられます。
準備期間も短いですし、ゴールデンスラムを狙いに行って取れなかったという状態で全米に挑むより
最初からグランドスラム記録に焦点を合わせたほうがより確実という考えた方もありそうに思えます。
まあ、ジョコビッチとしてはデ杯も全マスターズもATPファイナルもATPカップも
あらゆるちとるを獲得していて、唯一手にしていないのがオリンピックですから
記録面の絶対王者としては欲しいタイトルなんじゃないかとは思うんですけどね。
ナダル、マレーはシングルス、フェデラーはダブルス金がありますから
ビッグ4の中で唯一金メダルを取ってない選手ということにもなっています。
本人はどう決断を下すでしょうか。
- 2021/07/13(火) 07:26:02|
- 2021年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
次のページ