年の瀬ギリギリになっての更新申し訳ありません。
プライベートで凄くバタバタしてまして、一切ブログに手を付けることができませんでした。
本当は今年一年をデータで振り返ってとかサイト本体の方の見直しとかいろいろやりたいことがあったんですが、何とも上手くいかないものですね。
今年は本当に更新頻度は低くて自分としても納得いかない1年だったので来年はもう少し更新できるといいなと思っています。
年の瀬と言っても、2023年のツアーはもう始まってしまっているんですけどね。
まあここは日本のカレンダー方式でご容赦いただくということで、2023年度もどうぞよろしくお願いいたします。
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- 2022/12/31(土) 19:33:54|
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前回、当ブログ初の現地レポートを記事アップさせていただいたところですが、
立て続けに今回も現地レポート第2弾を上げさせていただきます。
今回はテニス発祥記念館。
横浜は日本のテニス発祥の地とのことで、記念館が立っております。
先日近くを通ることがあって立ち寄ったのでいくらか写真などアップいたします。
(厳密に訪問は少し前のことだったのですがアップまで時間がかかりましたその点はご容赦を)
場所は横浜の山手公園の中になります。元町の近くです。
散歩がてら行くには程よい場所です。

画像は前回の楽天オープンが大きかったので(調整すればいいんですが)
今回はサムネイルにしてみました。詳細はクリックで大きしてご確認ください。
建物の外観。
この辺は歴史的な古い洋館が多いですが、そうした歴史的建造物という感じではないです。
入口
入ると古いラケットや公園全景の模型などが見えます。
ビルなどにもよく入ってますが、こういう鳥瞰模型好きなんです。
ラケットの歴史を一望。まあ、さすがに今となっては打ちにくそう。
ティエムやアルカラスがひっぱたいたらラケットがへし折れるでしょう。
まだ初期の頃はスポーツというよりも高尚な遊戯のような感じだったんでしょう。
それにしても、もう少し動きやすい恰好の方が良いとは思うのですが。
ちょっとした資料的な掲示もあります。
コートの歴史、ラケット、ボールのレギュレーションなど。ちょっと見入っちゃいますね。
まあ内容はマニアックなので大量に撮った写真のうち一部だけをここでは掲載。
ざまざまなボールの展示もありました。
スラセンジャーの白いボール。
箱の蓋にはケン・ローズウォールのサイン入り!
こちらはお馴染みの黄色いボール。
ウィンブルドンで正式に黄色が採用されたのは1986年ですから意外と歴史が浅いです。
右端に松岡修造の顔が。(当ブログ現地レポートシリーズ2回連続の登場。現在最多記録保持者!)
お、古いラケットさわれるって!
著者近影。咄嗟に構えるとやっぱりバックハンドになるのです。
今回は、横浜山手公園のテニス発祥館でした。
そんなに時間も取らないですし、お近くにお寄りの際にはどうぞ。
他愛もない記事アップでしたがたまにはこういうのも。
- 2022/10/21(金) 18:00:00|
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氏が引退しました。
当ブログではフェデラー以外に唯一「氏」を付けることを許された選手です。
一般にはもちろん地味な選手です。しかし当ブログにおいては非常に存在感のある選手でした。
【フィリップ・コールシュライバー】
ドイツ出身
1983年10月16日生まれ、38歳
身長は178cm、右利き、バックハンドは片手打ち
ランキング最高位16位
シングルス優勝8回、準優勝9回
グランドスラム最高成績:全豪4回戦、全仏4回戦、全英ベスト8、全米4回戦
生涯勝率:55.3% 478勝387敗
GS勝率:53.5% 77勝67敗
タイブレーク勝率:50.1% 195-194
5セットマッチ勝率:53.1% 17勝15敗
ハードコート勝率:53.8% 235勝202敗
クレーコード勝率:56.2% 178勝139敗
グラスコート勝率:60.0% 60勝40敗
インドアコート勝率:52.4% 89勝81敗
上背はなく、強烈な武器を持っていたわけではありませんが見ての通り非常に安定した選手だったことがわかります。
あらゆる数字が50~60%の中に納まっているのです。
グランドスラム最高成績もコート差が感じられない安定感があります。
ドイツというのはコート種別においては少し不思議な国です。
ちょうど現在行われているハンブルクの大会はクレーですが、ハレという有名なグラスコートの大会もあります。
そしてシュトゥットガルトやミュンヘンにはインドアのコートがあり、大きな大会が行われていた実績もありました。
古くは戦前のフォン・クラム、ニュスラインなどといった選手はクレーを得意としていた形跡があるます。
そしてオープン化後にトップ選手となったベッカーやシュティッヒはグラスを得意としました。
しかし、それぞれ逆のコートは苦手だったのかというとそうでもなく、どのコートでも一定の数字を残していたというのが特徴です。
この流れはその後に出てきた選手も変わりません。21世紀初頭のハース、キーファーもどのコートでも戦えるタイプの選手でした。
氏も、正にこの流れに乗った選手だったと言えます。
抜群の俊足というわけではありませんでしたが精力的に動き回る選手でした。
またベッカーのような強烈なショットがない代わりに、片手打ちの利点を生かした絶妙なタッチがありました。
粘り強いフットワークはクレーで生かされ、そして見事なタッチはグラスに生かされました。
当ブログでは若干ネタ気味に「氏」と呼称していた面もありましたが、
やはりそのプレーそのものが私は非常に好きだったのです。
以前に比べ、比較的選手寿命が伸びたと感じられるのがここ10年のテニス界ですが
その中にあっても39歳近くまで現役でいて、そして37歳までトップ100に入っていた
というのは見事というほかなく、非常に長きに渡りテニス界を盛り上げてくれた存在だといえます。
2001年プロ入りなので実に21年間現役生活をつづけたことになります。
現在、現役でこれ以上の選手としてフェデラー、カルロビッチは思い浮かびますが、
カルロビッチは今560位、フェデラーに至ってはランク外ですから、ある意味同等とは言えません。
引退時233位だったコールシュライバー氏に匹敵する選手となると
同じく2001年プロ入りした1歳年長のF・ロペス、
1歳年下ではあるものの同じく2001年プロ入りのベルダスコ、
1歳年下で2002年プロ入りのセッピ辺りが対象となるでしょうか。
いずれも縁の下でテニス界を盛り上げてくれた功労者たちです。
因みに氏との対戦成績は、対ロペス3勝4敗、対ベルダスコ7勝4敗、対セッピ7勝4敗です。
タイトル数で言えば、ロペス7、ベルダスコ7、セッピ3ですから8の氏が一番上です。
最高位はロペス12位、ベルダスコ7位、セッピ18位、氏が16位となっています。
こうしてみるとなかなか良いライバル関係を築いていたといえます。
さて、ドイツテニス界ですが今後はズベレフが引っ張っていくことになります。
彼は氏とはまたプレーイメージの随分違う選手ではありますが、氏が前任から引き継いだ、
あらゆる場面で安定した数字が残せるというような選手になってほしいと願います。
コールシュライバー氏の素晴らしいプレーは私の拙い思い出語りよりもこちらの動画を見ていただいたほうが良いでしょう。
ハイライト画像っていいですね。コールシュライバー氏がフェデラーレベルの名選手に見えます。
事実、魅力的な素晴らしい選手だったとわかっていただけると思います。
因みにコールシュライバーを当ブログでネタ的に扱い始めたことについて
一度質問を受けたことがあり、それについて回答しているというやり取りがありました。
参考までにどうぞ。
当ブログに毒されな物好きなコールシュライバー氏ファンの方は是非覗いてあげてください。
改めて、コールシュライバー氏の多大なる功労に感謝したいと思います。
そしていつか、ドイツ新生選手のコーチとしてウィンブルドンの客席に座る姿を見ることを楽しみにしています。
- 2022/07/24(日) 18:12:00|
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さて、ATPで今一番気になることといえばジョコビッチのゴールデンスラムですが、
疑問視されていたオリンピックについてはジョコビッチが改めて参加を表明しました。
コンディション面、大会特有の制限、今期のGSでの特異的な強さなど、
様々な観点から必ずしも出場が得策ではないという意見もありましたが、
フェデラー、ナダル、ティエム、ベレッティーニ、シャポバロフ、キリオス等々、
多くの有力な選手たちが続々と棄権を表明してきていますから
むしろ参加するのはありなんじゃないかとも思えるようになっていました。
もちろんメドベージェフ、チチパス、ズべレフあたりが出るので簡単とは言えないでますが。
それでも当然ながら優勝は十分ありだと思えます。
ジョコビッチに勝つのは至難の業ですが、もしも達成すれば大きな名前を残すことになります。
ただのジョコビッチからの1勝ではなく、ゴールデンスラムの素子ですからね。
錦織をはじめ日本人選手も出ますし、あと、例えばコールシュライバーも出ます。
ここでまさかのことをやってのけて、彼さえいなければと後々まで言われ続ける選手になるとよいだろうになあ。
- 2021/07/20(火) 16:41:25|
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今年のクレーシーズンが始まってますね。
ジョコビッチの調子が上がってないとか、チチパスが好調とか興味も尽きない状態です。
もちろんナダル、ルブレフ、カラツェフ、シナーといったところも注目されます。
私個人ですが、実は首を痛めて腕が上がらなくなるという不覚を喫しておりまして
しばらくは書き込みもままならぬ状態でした。最近更新が停滞していて申し訳ないです。
いや皆さん本当にお身体にはお気を付けください。
混戦模様なので、だれが勝つか読めない部分もありますが、上位はみな良い選手なので、
どの試合もショットパワーと守備力が堪能できるとても面白いものとなっています。
バルセロナ決勝のナダルvsチチパス、ベオグラード決勝のベレッティーニvsカラツェフはどちらも凄かったです。
一時期、クレーコートでもパワーの比重が大きいように思いましたが、今は守備力のある選手が増えています。
10年前であればナダルとジョコビッチだけが備えていたあの突出した守備力は今では多くの選手も持っています。
それだけに1ポイントのにかかるスタミナも多くなりますし、試合時間も長くなります。
この中で戦っていくのだから選手たちがコンディションを維持していくのも大変だろうと思えます。
30年前ではクレーコーターはだれが勝つかわからない状態でしたがもしかしたらそれに近くなる可能性も懸念しています。
ふと考えると、不調と言われているものの、今体力を使い切ってないジョコビッチが
結局は全仏に照準を合わせてくるのではないかと思えたりもします。
優勝、準優勝とこのまま勢いがあると思わせているチチパスが全仏では早期敗退などということがないといいですが。
一時期のズベレフがそうでした。直前のマスターズが絶好調でなぜかグランドスラム早期敗退という。
この辺の選手たちの戦い方を見ていくのも面白さの一つです。
- 2021/04/27(火) 09:27:23|
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ATPツアーは進んでいます。
中々テニスを見る時間と、あと今ちょっと体力がなくて記事の更新もなかなかできていなくてすいません。
大会の方も細かく追えていない状況です。インディアンウェルズとマイアミで取り戻さないといけませんね。
メドベージェフが2位になったというニュースが入りました。
4強以外の2位は2005年のヒューイット以来ということです。
えーと、2005年て当サイトが始まった時分ですよ。
いやーその間我々はずっと4強と共に過ごしてきたんですね。
因みに私は最後のNo.2はロディックだと思ってましたがヒューイットだったんですね。
改めて確認してみたら、2004年から2005年にかけてのヒューイットの活躍は目覚ましく、
第2全盛期とも呼ぶべき復活状態でした。
2004年は全仏、全英ベスト8、全米準優勝、2005年全豪準優勝、全英ベスト4、
タイトルもこの間に感4~5個獲得しています。
当時そのような印象がなかったのは、
今日のジョコビッチ以上に他者を圧倒的にねじ伏せていた、2021年に御年40歳になるバケモノのせいでしょう。
当時のヒューイットはロディックと2位を争っていまして、
ロディックの最後の2位は2005年1月、ヒューイットの最後は2005年7月という僅差での戦いでした。
この両者はキャリアを通じてライバル関係にあったと言っていいのですが、ここでもその接近した関係が現れています。
そして2005年といえば、初めて全仏を制した新しいバケモノが登場しまして、
その7月以来、他者の付け入る隙は微塵もなくなってしまうわけです。
この長い歴史に待ったをかけ、新しい世界を覗かせてくれたメドベージェフには感謝しないといけません。
グランドスラム獲得数ではマレーと同数であるバブリンカでもなし得なかった偉業なのですから。
もちろん2位で歴史を動かしたなどと評価したくはないわけで、
ここからメドベージェフたちの時代が築かれていくことを願うばかりです。
とはいえ、まだジョコビッチの1強が不変であること、マレーもフェデラーもナダルも実力で追いやられたというよりは
怪我によるランク後退であることを考えれば、4強時代というのは一種異様な時間軸を持っているのだといえます。
その終焉も劇的なものとして迎えられたわけではありません。
メドベージェフもズベレフもチチパスも、もっと言えばデル・ポトロや錦織だって
4強と互角に戦えている瞬間はあったわけで、他の選手が全然歯が立たなかったわけではないのですが
俯瞰してみた場合にどうしてこうも差があると感じられてしまうのでしょうか。
さすがに、ネット上のジョーク動画にある、2040年ウィンブルドンのフェデラーや
2050年全仏のナダルの優勝インタビュー的なことになることはないでしょうが
最早現状ですら、ああした動画が作られるのも至極当然といったところなのでしょう。
- 2021/03/15(月) 12:30:13|
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2021年ATPカレンダーが発表されています。
変則的なシーズンとなった2020年でしたが今年もそれは変わらず
通常とは大会規模や場所を変更しての開催となっています。
昨年の再開時点で決定したポイント計算も改めて再設定することになるようで
通常の状態に戻るにはまだしばらくかかりそうです。
今年最初のATP大会は明日1/7(木)から開催されます。
テニスのトーナメントは月~日が基本ですので、少し変則的になっています。
翌週からは普通に月~日に戻されるようです。
今年は全豪の開催が2月に後ろ倒しされています。
その前週にATPカップが開催され、ジョコビッチやナダルなどの出場も予定されているのですが、
全豪との連続週での開催に疑問の声も一部で上がっています。
3月のインディアンウェルズとマイアミは一時、合同開催のような話も出ていたようですが
現在のカレンダーでは普通に両大会とも開催の表示となっています。
この辺りは日々変更が行われていくでしょうからこまめにチェックする必要がありそうです。
選手のプレーについて、ネットにリターン位置の変化についての記事がありました。
ATPファイナルズの選手のここ3年でのリターン位置を調査したところ、
年々リターン位置が後ろに下がってきているというものです。
2018年のフェデラーはほぼベースラインの真上でリターンしていたのですが
2020年は一番後ろにポジション取りしていたメドベージェフは実にベースラインよりも5mも後ろであったということです。
ナダルのポジションが後ろであったのは元々有名でしたが、近年は多くの選手が後ろに取っているようです。
選手はもちろんただ後ろに下がっているだけでなくリターン率も向上しているということで
ベースライン後方でのリターンは今後のスタンダードになっていきそうです。
これを生み出している要因はいくつかありそうですが、大きくは以下3点かなと思います。
・全体的にサーブが速くなっている
・ボールが以前よりも跳ねる
・サーバーのネットダッシュが減っている
付け加えるならリターンショットの速度と精度が上がっているというのもあるでしょう。
データ中で面白かったのは、メドベージェフとナダルはセカンドサーブの方がポジションを後ろに取っているというものでした。
速度の落ちるセカンドサーブの方がより前で叩けるような気もしますが、
多くの選手はセカンドサーブで回転をかけるので、高くバウンドしますから
寄り後方からの方が一番ボールをひっ叩けるということなんでしょう。
両者のリターン録を考えればこれも戦略としtて正しいということになります。
実はこのセカンドサーブでポジションを後ろに取るという方法はレンドルがよく採用していました。
リターンショットを文字通りひっ叩くというのを最初にやった選手です。
今になってレンドルの戦略は再び息を吹き返してきたわけですね。
リターンポジションについては流行りがあるように思います。
オープン化後、最初にリターンで他を圧倒したのはコナーズですが、
コナーズのリターンはライジングと強打の融合で時にはベースライン内側からの勢いのあるショットを繰り出していました。
ボルグ、レンドルはより後方に位置していましたが、叩くことに特化したレンドルは更に後方だったといえます。
アガシ、クーリエの出現でライジングショットが見直され、再びポジションは前になります。
ビッグサーバーが台頭していた時代ですのでコナーズの頃よりも返球率は低かったでしょう。
しかし、ひとたび返球できたのならば確実にリターンで仕留めてやろうというショットを繰り出していました。な
その後、時代は変わってフェデラー、ナルバンディアン、ダビデンコ、ジョコビッチはといったリターンの名手が登場しますが
いずれも前気味のポジションを取っており、クエルテン、ナダルといった例外はあったものの
リターン位置は基本的に前ということで流行の変化が途絶えたかに見えました。
しかし、ここへ来てまた後方位置に変化しているということになります。
こうなるとナダルがいつの時代の人なのか微妙によくわかりませんが、
少なくとも今、時代がナダルに追いついてきたのだと言ってももいいかもしれません。
- 2021/01/06(水) 12:00:00|
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皆さま、コメント欄等でご回答いただきありがとうございます。
それでは正解を発表します。
第1問)対No.1の最高勝率の選手は誰か? → クライチェク 58.33%(7勝5敗)
第2問)対No.1で最も多く勝利している選手は誰か? → ナダル 20勝
第3問)対No.1で最も多く敗退している選手は誰か? → ベルディフ 30敗
第4問)対No.1の対戦を最も多く経験している選手は誰か? → マレー 41戦
たかはし様が全問正解でした。おめでとうございます!!
いや、ちょっと驚きました。私は2問目のナダルしか当たりませんでした。
1問目のクライチェクと3問目のベルディフを当ててる方多くいましたが、
これ有名なデータでしたかね。普通なかなか出てこなくないですか。
クライチェクは確かにサンプラスに勝ち越している数少ない選手ではありますが、それでも6勝4敗だし
同時代のNo.1経験者だと、対アガシは3勝4敗、クーリエに至っては1勝7敗と大きく負け越しています。
他にもベッカー(4-4)、エドバーグ(4-3)、ムスター(2-2)、リオス(0-2)、カフェルニコフ(4-5)、モヤ(0-2)等
90年代のNo.1相手にはせいぜい互角かむしろ少し負け越しているくらいなのです。
唯一ラフターには7勝2敗なのですが、ラフターの在位は1週だけですからカウントに影響を与えるものではないでしょう。
この「クライチェク」という回答は、やはりサンプラスに勝ち越しているというレアな成績の印象が大きいのではないかと思います。
クライチェクの勝利の内訳ですが、事実7勝のうち5勝がサンプラスからで、残りはエドバーグとクーリエから1つずつでした。
クーリエとは対戦成績1勝7敗ですが、そのたった1勝がクーリエNo.1の時だったわけですね。
クライチェクの敗退は5あります。クーリエ2、サンプラス2、アガシ1です。
結果としてほぼサンプラスとの対戦がそのまま結果に直結したことになります。
皆さんの印象はずばり合っていたということになります。凄いですね。
因みに私の予想はベッカーでした。この予想は決して悪くなかったです。ベッカーは3位でした。
1.クライチェク 58.33%(7-5)
2.ボルグ 57.89%(11-8)
3.ベッカー 52.78%(19-17)
4.ナダル 52.63%(20-18)
5割を超えているのはこの4人だけです。
もうね、No.1と対戦している人は無数にいると思うんですけど、勝ち越しているのはたった4人ですよ。これは凄い。
ボルグは19戦のうち17戦とそのほとんどがコナーズとの対戦です(9-8)。他にはナスターゼから2勝を上げていました。
ベッカーはレンドル戦が7勝7敗、サンプラス戦が4勝7敗と、両強者の間で果敢に戦っていたのが分かります。
対No.1勝利数「19」はナダルの「20」に次いで2位ですが、フェデラー、ジョコビッチとしか対戦していないナダルと違って、
マッケンロー、レンドル、ビランデル、エドバーグ、クーリエ、サンプラス、アガシと渡り合ってきた上でのこの成績は
ある意味歴史上屈指のNo.1キラーと言ってもいいのではないでしょうか。
2問目(勝利数)の順位は以下の通りとなります。10勝以上の選手をリストアップしています。
1.ナダル 20勝18敗
2.ベッカー 19勝17敗
3.ジョコビッチ 14勝17敗
レンドル 14勝23敗
5.マレー 12勝29敗
6.ボルグ 11勝8敗
7.デル・ポトロ 10勝14敗
フェデラー 10勝20敗
アガシ 10勝25敗
ナダルはやはり凄いですね。この対戦数でしかも勝ち越しています。
相手はフェデラーとジョコビッチだけですから、この史上最強選手2人がNo.1の時に勝ち越しているというわけです。
まあ実際にはフェデラー戦が13勝6敗、ジョコビッチ戦が7勝12敗と、フェデラーから多く勝利を稼いだ結果というわけなのですが。
参考までにジョコビッチはフェデラー戦が3勝9敗、ナダル戦が10勝7敗、マレー戦が1勝1敗となっています。
現役ではデル・ポトロがフェデラーと同じ10勝を挙げているのが目をひきます。
内訳は、vsフェデラー4勝3敗、ナダル3勝6敗。ジョコビッチ3勝4敗、マレー0勝1敗となっています。
3問目は敗退数です。20敗以上を上げます。
1.ベルディフ 4勝30敗
2.コナーズ 4勝29敗
マレー 12勝29敗
4.アガシ 10勝25敗
5.ゲルライティス 0勝24敗
6.レンドル 14勝23敗
7.フェレール 5勝22敗
8.バブリンカ 5勝21敗
チャン 7勝21敗
10.ギルバート 0勝20敗
フェデラー 10勝20敗
もうここですよね。こういうデータにこそ私は注目したい。
敗退数1位はベルディフでしたが、これを当てたのは凄いですね。
多くの敗退があるということはすなわちそれだけ本人も息が長いということだといえます。
因みに私の予想はアガシでした。
ベルディフの内訳は、フェデラー3勝7敗、ナダル0勝5敗、ジョコビッチ1勝17敗、マレー0勝1敗となっています。
鬼!ジョコビッチの鬼!フェデラー、ナダルまでだったらまだ常識的な範囲だったのに!!
しかし、ベルディフのみががことさらNo.1に蹂躙され続けてきたというわけではありません。
コナーズも僅か1つ敗退数が少ないだけでベルディフに近い成績というのは実に意外でした。
こう見ると、フェデラーやアガシの10勝というのはその息の長さを考えれば十分というべき成績で、
更に上の12勝を上げているマレーなどはもはや見事と言って差し支えない数字なのでしょう。
個人的にはマレーをネタにしたかったですがこれでは全くネタになりません。
むしろ称賛せねばならず、それほどNo.1から勝利を上げるのは難しいことだといえるわけです。
表の中で1勝もできていない選手が2名おります。ゲルライティスとギルバートです。
ゲルライティスはコナーズ0勝12敗、ボルグ0勝6敗、マッケンロー0勝6敗と時代を変えたベルディフともいうべき跳ね返され方をしています。
対No.1戦績で思わぬ低調な数字を見せたコナーズでしたが、自身No.1としてであれば多くの選手のやる気をことごとく打ち砕いていた存在であったことが分かります。
ブラッド・ギルバートはマッケンロー0勝6敗、レンドル0勝9敗、エドバーグ0勝4敗、クーリエ0勝1敗と
こちらも中々に綺麗なNo.1戦績を収めております。
ゲルライティスもギルバートもベルディフもそうなのですが。意外とベスト8やベスト4などでの対戦が多く、
しっかり勝ち上がっていたからこそのNo.1との対戦というわけで、敗退は多いものの十分に素晴らしい選手達だといえるでしょう。
この調子で7位のダビド・フェレールも取り上げたいところでしたが、残念ながら5勝もしちゃってますから。
これではただの息の長い優れたトップ選手であるとしか評価できません。
さて、対No.1勝利というのが思ったよりも難しいというのが分かりました。もう少し見てみましょう。
ヒューイット 0勝18敗
ビランデル 5勝17敗
カフェルニコフ 5勝17敗
ロディック 2勝16敗
ラフター 4勝11敗
サフィン 4勝10敗
モヤ 5勝10敗
歴代のNo.1経験者でも結構勝ってない例が多いです。
一部、露骨に特定の誰かにやられまくっているのが感じ取れる人もいますが、やはり全体的に難しいんですね。
ヒューイットはサフィン1敗、ナダル2敗、ジョコビッチ1敗、あとはフェデラーに14敗でした。
ロディックはアガシ2敗、クエルテン1敗、ナダル3敗、フェデラーが10敗です。(お、なんか少なく感じる)
因みにロディック2勝していてそのうち1つはフェデラーからです。もう一つはクエルテン。
こうしてみると、例えばマッケンローの9勝19敗とかエドバーグの9勝16敗などは
一見、もっと高くても良いのではと思えそうですが、その実、まったく見事な成績だといえるでしょう。
サンプラスの6勝7敗、クーリエの5勝9敗もそうです。
No.1経験者でない選手では、以下の選手達の成績が見事なものとして上がってきます。
マグヌス・ラーソン 5勝7敗
ビラス 4勝6敗
シュティッヒ 4勝6敗
ブルゲラ 4勝6敗
ルゼドゥスキー 4勝6敗
現役ではデル・ポトロの10勝14敗が圧巻です。何せあの4強を相手にしてきての成績ですから。
ティエムの4勝8敗というのもなかなかです。
さて、最後に4問目、対戦数の表です。30戦以上を上げています。
1.マレー 41戦
2.ナダル 38戦
3.レンドル 37戦
4.ベッカー 36戦
5.アガシ 35戦
6.ベルディフ 34戦
7.コナーズ 33戦
8.ジョコビッチ 31戦
9.フェデラー 30戦
マッケンローとチャンが28戦で次点となっています。
じっくり考えれば1位マレーというのは出てきたかもしれません。
対No.1試合数を稼ぐには、まずは本人の息の長さが必要で、同時に良く勝ち上がる必要もあります。
加えて、自身が長くNo.1に居過ぎてもとその分は引き算しなきゃいけないわけですから、
こう考えるとなるほどマレーの戴冠となるわけですね。惜しい。私の予想はナダルでした。
現在の4強が入ってきているのは納得ですが、それと同じ時代を生きているベルディフの存在が燦然と輝きますね。
そのほかのメンバーをごらんなさい。もはや歴史上の人物ですが、その中にあって一人異質の存在。素晴らしい。
今回のクイズはクライチェクの勝率1位にも驚かされましたが、最終的にはベルディフのためのものだったといえます。
対No.1クイズ、MVPはベルディフ!ということでおひらきとさせていただきます。
ありがとうございました。
- 2020/08/07(金) 17:04:21|
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皆様お元気ですか?
なかなか時間もとれず、気力も出ず、更新がほとんどできておりませんですいません。
過去の試合もちょくちょく観てて感想アップしたりしたいなとも思っているのですが
なんというか、よし!って感じにならなくて・・・
忘れられてないか心配でしたので、取り敢えずの記事アップとなります。
特に何のニュースもないんですが。
テニス関係で言えば、最近は2000年前後の過去試合をメインに観戦してまして、なかなか楽しんでます。
ヒューイットvsフェレーロとかサフィンvsフィリポーシスとかナダルvsコリアとか
どれも好勝負ですので余力があったら感想記事上げたいと思います。
あともっと古いところだとレンドルが負けたグランドスラムの試合も観てます。
そりゃ好きな選手ですから勝つ試合を観た方が爽快感はあるのですが
なんかこう巧くいかない感じが今の混沌とした情勢を示しているようで悶々とした気分を味わえます。
レンドルの過去試合は世界の縮図なのです。
さる知り合いにTwitter等、SNSをやればいいのではないかと言われました。
私の今のスタイルだと、書きたくなったらブログにグワーッと書くけど
考えがまとまらないと中々アップしないし何より記事を書くのに時間を要するので配信のリアルタイム性が薄れてます。
SNSならふとした思い付きを配信すればいいので、気楽に書ける時皆に無事も示せるというのです。
なるほどと思いましたが、まだ併用のイメージがわかないので迷ってます。
各SNSもアカウントはあるのですが配信は自分向けではないと思い、今ではもっぱら情報取集にのみ使っています。
まあ時代ということであればそのうちSNS開設というのもあるのかもしれません。
先日、姿見があったので久々にテニス選手のフォームの物真似をしました。非常に充実した時間が過ごせました、
自分で言うのもなんですが(自分で言うからか)結構うまいんですよ。
以前、ジョコビッチがベッカーの物真似などしてましたが、自分の方が似てるなと思いましたし。
ただ、どうにも再現できないのはキリオスとかモンフィスとかそもそも体つきの違う選手です。
似せてるつもりでも全然似てない。これは仕方ないですね。
あと今マスターしたいと思っているのはメドベージェフとシャポバロフです。
それほど書くこともないので最後にクイズでも出しましょうか。
対No.1クイズ~!!
対No.1クイズは、ランクNo.1の選手相手にしたときの成績をクイズにしたものです。
例えばナダルとジョコビッチが対戦して、その時のランクがナダル1位、ジョコビッチ2位だとしたら
ジョコビッチ側にのみ成績が加算されます。まさにその時点で相手がNo.1というときの成績ですね。
それでは参ります。
第1問)対No.1の最高勝率の選手は誰か?
第2問)対No.1で最も多く勝利している選手は誰か?
第3問)対No.1で最も多く敗退している選手は誰か?
第4問)対No.1の対戦を最も多く経験している選手は誰か?
以上4問です。
考えてみてください。
因みに私は正解1問だけでした。結構難しい。
- 2020/07/28(火) 13:57:53|
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皆さま、ご無沙汰しております。
休止期間中は過去試合の観戦記でブログを埋め尽くしてやろうなどと思っておりましたが何もできず無為に時は過ぎ去っていきました。
テニスと向き合う格好の期間だったはずですが、残念ながらもテニスに使える時間がびっくりするほど少なかったです。
ううう、大変失礼しました。しかしまだあきらめないですよ。自粛傾向はもう少し続きそうですからね。
時期的に過去の観戦記もまだ続けていきたいとは思いますが
まずは心配なニュースとしてジョコビッチ主催のエキシビジョンの件があります。
結果論ですが時期尚早だったということになります。
賛否はあれど取り組み自体は理解できますし応援すべきものであったと思いますが
まあ結果が全てだとすれば悪手だったということになるわけです。
ディミトロフ、チョリッチ、トロイツキの他ジョコビッチ自身も感染したということで、
主催であるジョコビッチに対する非難の声も上がっています。
結果が出てから非難するのもどうなのかと思えなくもないですが、
非難している人たちは前から否定していたのかもしれないし、
大会の開催状況を見て、ガイドラインが甘かったんじゃないかという意見もあるようですから
ちょっとその辺何とも言えないところです。
しかしこれで心配なのが開催を予定している全米や全仏ということになります。
一転開催しないという方向に傾く可能性もあり、また議論を呼ぶのではないでしょうか。
実のところ私としては開催できるならしてもいいとは思いますがこの状況での開催には懐疑的です。
全米と全仏どちらかというのではなくどちらも中止でいい気すらしています。
全仏が日程を変えて9月に開催されると聞いたときには、正直やめてほしいと思ったし、
ウィンブルドンの中止を聞いた時にはほっとしたのでした。
グランドスラムの中止は戦時中以来ということになりますが戦時中に唯一開催されていた全米もトップ選手が集まらなかったし、
もちろん試合を観たいというのはあるのですが本当に落ち着いてからきちんとした条件での開催であってほしいと思います。
全米の開催を喜んでいるのはアメリカの選手だけだという意見もあるようですが同じことはどの国の大会でもいえるのだと思います。
さて、もう一つ心配なのは感染した選手の健康状態です。
感知してくれれば問題ないんどエスが、一時呼吸器に慢性的な疾患を抱えるとようになるというような情報も出ました。
この辺りの信憑性は全然わかりませんが、選手たちが後を引かないようであればと願います。
男子テニス界では2000年代後半より、テニス史上における恐るべき3強時代が到来していましたが
その終焉がどのような新しい勢力でなく、こうした社会的な現象であるということになればこれはまた実に寂しいものです。
- 2020/06/24(水) 14:49:50|
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