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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

レジェンド選手たちの共演(追記あり)

Youtubeに上がっていた動画が面白かったので取り上げてみます。

40分以上の長い動画である上に日本語字幕はないので、観てくださいとは言いませんが
個人的にとても面白かったので内容をかいつまんで紹介したいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=nuoAknS29pA

タイトルは「US Open 2019 Legends Videocast with Lendl, Becker, McEnroe, Wilander

2019年全米開催に合わせてニューヨークでかつてのレジェンドたちが集まって会話をしています。
レンドル、ベッカー、マッケンロー、ビランデルの4人です。

ビランデルが司会進行でレンドルがゲストで招かれているという形になっています。
レンドルへの質問が多いですが、皆、思い思いに今のテニスや過去の思い出について語っています。

過去の話では冷戦時代のことやお互いの対戦の思い出などにも触れていて興味は尽きないのですが、
特に印象的だったのはレンドルが全米のナイトセッションが好きではなかったと語ったことでした。
滅法強かった印象があるのですがそう感じていたとは意外です。

さて、会話の中でも今のテニスと自分たちのテニスを比較した内容は興味深いものでした。
いくつかピックアップしてみます。

まず、レンドルに対して自分のプレーを今の選手に当てはめると誰になるかという質問が出ました。
レンドルが答えを濁していると、
今は全員が君みたいにプレーしてるんだから皆答えを知りたがっているよとマッケンローがけしかけ、
ビランデルがジョコビッチとナダルを混ぜた感じではないか、という提案を出しました。
それを受けてレンドルは、しいて言うならジョコビッチ、
ジョコビッチをよりアグレッシブにした感じ、という回答をしました。

ここで注意としては、おそらくレンドルとジョコビッチ、両選手のプレー動画を直接比較した場合、
ジョコビッチの方がアグレッシブにプレーしていると感じるのではないかと思います。
しかし、これは時代が違うということを念頭に置かないといけません。
ほとんど強打することがなかった時代に強打の概念を持ち込んだレンドルはまぎれもなく当時最高にアグレッシブな選手であり
誰もが強打に依存している現代にあって、守備や技巧で応対できるジョコビッチは最もアグレッシブな選手ではありません。

この部分は実はレンドルが動画の少し後ろの方でも述べています。
ベッカーから出た質問で、今の3強時代を自分たちの時代と比べてどうかという部分で
レンドルの回答は、どうしても直接比較するのは難しい、敢えてするならば、
同じ時代の中でのプレー比較や業績による比較になるだろう、ということを述べていました。

さて、自分のプレーを今の選手に当てはめると誰か、という質問はベッカーにも及びます。
ベッカーも答えに窮します。同じスタイルの選手が皆無という時代ですからレンドル以上に難しい質問です。
ビランデルはチチパスを提案しています。ダイビングボレーを見せたり思い切りの良さに共通点を感じるということです。
次にレンドルの提案は、キリオスじゃないの、というものでした。
これは結構ありかもしれないですね。もちろんキャリア実績は全然違いますが
スタイルで言えば、パワーと技術を併せ持った才能型という部分で共通しています。

ベッカーはこの提案を受けてメンタル部分は似ていると回答しました。
もちろん謙遜でしょう。さすがにそれはないだろとレンドルは否定していました。
キリオスメンタルだったらベッカーはあれほど勝てなかったはずです。

続いて、ビランデルからサーブについての話題が出ました。
今の選手はパワーがはあるが、サーブが昔ほど効果的であるか疑問に思う、
ベッカーもレンドルも非常に優れたサーブを持っていたが、これについてどう感じるかというものです。
レンドルは現在の素晴らしいサーバーとして、フェデラーの名前を上げました。
カルロビッチやイズナーではなく真っ先にフェデラーでした。また他の全員もこれに同意したのは印象的です。
サーブの良さはスピードだけではなく総合力であることを述べ、
隣にいたマッケンローのサーブの優秀性を指摘し、彼も今もって優れたサーバーであるということを語っていました。

続いてビランデルはレンドルがコーチとしても成功していることを指摘し、
マレー、ズベレフを指導した経験を踏まえ、若手がビッグ3についていけていない理由は何かと質問を投げかけました。
ベッカーも、チチパスを例にとり、全豪ではフェデラーを下したものの全米では初戦敗退したことを指摘しました。
このようなことが起こっている現状、ビッグ3がいなくなっても勝ち続ける選手がいないのではないかということです。

レンドルの回答は、メンタル面も考えられるとしながらも直接の明言を避け、
しかしもう少し様子を見てあげたいと言っていました。
彼らは20代前半であり、今の33歳が我々の頃の27歳であるから、まだまだこれからだというのです。
この年齢の考え方についてはそこにいた全員が同意していました。
かつての27歳が33歳ということは、およそ5~6歳上振れさせるということになります。
昔は30歳で引退が普通でしたが今でいえば35歳ということになるでしょうか。
この感覚は面白いと感じました。現代の年齢分布をそのように修正しながら見てもいいかもしれません

もう一つ、ベッカーから出された話題で、
今の若い選手はショットパワーはあるがプレーの構築ができていないという指摘がありました。
レンドルも、今の選手はストロークに非常に多くの回転をかけているため、
ショートボールの良さはあるのだが、球に深さがないという点を指摘しました。
今一番深い球を打っている選手は誰かというと、おそらくジョコビッチになる。一番リターンの深い選手も、ジョコビッチ。
世界一のリターンを持つ選手、そして世界一の選手といえば、いずれも答えはジョコビッチ。
このように深さというのは非常に多くの物をもたらすのだ指摘しました。
現役時代に球の深さで試合を支配していたレンドルの意見ということで非常に重みがあります。

ナダルが分かりやすいです。全米決勝を観ていても、
明らかに押されている場面と押している場面とがありましたが、両方の場面で球の深さが露骨に違いました。
完全に好不調のバロメーターになっているのです。
これは昔からナダルの癖というか特徴ではありました。
そして、この件に関してはメドベージェフのプレーも気になりました。
というのも、決勝でのメドベージェフは想像以上に深く球を打っていたのです。
以前のプレーとしっかり見比べていないのではっきりしたことは言えませんが
メドベージェフ躍進のカギはこの辺りにあるのかもしれません。
だとしたらレンドルの指摘は鋭いですね。ズベレフはその点上手くいかなかったのかな。

動画の方は他にもレンドルとマッケンローの直接対決の話や
ベッカーがウィンブルドンで初優勝したときの話など思い出話も多く出て盛り上がっていました。

とても楽しく拝見しました。選手同士というのがいいですね。
TV局が作ったインタビューとかだと取って付けた内容になって妙に違和感があるんですが
気兼ねなく言いたいことを楽しく言っている雰囲気が見てて実に嬉しくなりました。
またこういう動画が上がってくれるといいなあ。


---以下追記---


続編がありました!!

https://www.youtube.com/watch?v=Ub-9ZL7xhaM

日を変えて再度収録しているようです。内容は思い出話の方の比重が大きく、
前回の解説的な趣に比べて楽しい雑談という感じです。

2/2と書いてあるので一応今回の動画はこれにて完結なのでしょうが
とても良かったのでまた是非機会があればやってほしいです。




[レジェンド選手たちの共演(追記あり)]の続きを読む
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  1. 2019/09/10(火) 11:28:00|
  2. 雑記
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雑記、2019年2月

すいません、全豪準決勝からぱたりとブログ更新が停止してしまいました。
試合の方はもちろんがっつり見ていたのですがPCの不調と個人的な多忙さが重なって
なんとなくここまでずるずる来てしまいました。

準決勝以降の3試合がいずれも内容としては寂しいというのがありましたから
よし書くぞ!というよりも、まあ後でまとめて書こうか、という気分になってしまったのもあります。
そう、いけないのはジョコビッチです。ブログ更新の敵はジョコビッチであると言ってもよろしい。

何でしょうね、あの強さ。
全ての選手の目標とでもいうべき完璧なプレー、集中力、体のキレ。非の打ちどころを探すのが困難です。
フェデラーもナダルも同じように偉大なレジェンドですが、プレースタイルに関して言えば
他のお手本というよりも唯一無二の存在という感じです。
そこへ行くとジョコビッチはこうあるべき、これを目指すべきという理想形の究極にすら思えます。

決勝は、コート適正的にナダルの方が分が悪いとは思っていましたが、まさかあそこまでの大差とは思えませんでした。
ナダルは2週間でまさかの唯一の不調日が決勝に当たってしまったというのもあったかもしれませんが
ジョコビッチの完璧なプレーがその低調さに拍車をかけたともいえると思います。

ジョコビッチの好調がどう持続するかはわかりませんがここまでの大差を見ると、全仏もあるかもしれませんよ。
まあ今から多くを語るのはやめておきましょう。

今大会は結局2強の決勝であったものの、チチパス他新勢力の可能性を見ることのできた大会でもありました。
もっとも、厳密にはこれまでも実は結構そうで、ディミトロフだのキリイオスだのと出て来ては消えを繰り返していたわけですが
遂に最強王者を打ち破る選手の登場なるか、という点に注目が集まることとなってきます。

当ブログでは範囲外なので女子に触れることはあまりないですが
さすがに今回は一般にも話題になってますから少し触れないわけにはいきませんね。
私が一番注目に値すると思うポイントは年齢です。
大坂は21歳ということで、抜きんでて若いNo.1が生まれたわけです。
以前の一番若いNo.1経験者はムグルサでしたが、それでも25歳ですからテニス史においては決して若いNo.1とは言えません。
女子も男子と同様、トップ選手の高年齢化が進んできていたことを如実に表していたわけですが、ここへきて一石が投じられたことになります。
もっとも、女子はトップが団子状態ですから、すぐにランク変動が行われる可能性もあります。
この辺りは注目ポイントといえそうです。

男子の若い選手達も現王者に一回勝った、とかではなく、
ランクやグランドスラムでしっかり天下を獲るに至らないといけません。




  1. 2019/02/04(月) 10:11:57|
  2. 雑記
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サイト本体鋭意更新作業中

レンドル最強説、サイト本体の更新の時期に入っておりますが着実に作業を進めております。

反映までにはもう少しかかりますが、それまで何も書き込みをしないというのもあれなので本日は他愛もない雑記などを。

フェデラー世代のいわゆるニューボールズと呼ばれた選手達も続々と引退していきます。
当サイトではおなじみであった鉄人フェレールも来年のスペインでの大会を最後に引退することを表明していますし、
引退はしていないものの、怪我なども含めほとんどツアーに参戦していない選手も結構いたのが印象的です。

フェレールの他、マレー、バブリンカ、ベルディフ、ツォンガなどは数年前までの上位の常連で
毎年何らかの好データ提供に寄与していたのですが今年はほとんど実績がありませんでした。寂しい気持ちになります。

デル・ポトロは劇的な復活を見せてくれましたが最後の最後で大怪我をしてしまいました。
データ上、今年に限れば見事といえるのですが、そうした割り切った捉え方はできないほどの心配があります。

今年はチリッチ、イズナー、アンダーソン辺りがベテランとして頑張ってくれた選手として名前を上げることができるでしょうか。
ただ、彼らは当サイトのデータ収集の上では大器晩成型で、数年前から上位常連というわけではありませんでした。
もう少し基準を落として、常勝の選手でなければF・ロペスとかカルロビッチとかの名を上げることはできますが
いずれにしろ、テニス史上、かつてないほどベテランが活躍する時代となっている近年ではあるものの
それでもずっと同じ選手が活躍し続けるというのは極めて困難ということが改めてよくわかります。

あ、これはもちろん人の話です。人から脱却したメンバーは頭数に入れておりません。

そうした中で、ベテランが不調であるなら若手選手を新しいデータとして加えたいと思うのは自然ですが
残念ながらまだこれという選手はおりませんでした。
今年はカチャノフ、チョリッチ、エドムンド、チチパス、メドベージェフなどがトップ20で年末を迎えましたが
どの選手も100戦に満たず、データとして並べるにはもう少しキャリアが必要だと思います。
20歳のチチパスを除き、どの選手も22歳以上ですから、かつての感覚で言うと新進気鋭の若手という感じでもないんですが
まあこの辺は選手全体の高年齢化ということで、ある程度は余裕を持って見守ることにいたしましょう。

シュワルツマンとチェッキナートもトップ20で年末を迎えた選手です。
どちらも26歳で、中堅といえる選手ではあるのですがこちらもまだ取り上げるほどのデータにはなってないと思います。

ということで、データ収集に関しては今年は新しく選手が増えることはありませんでした。
ただ、有望と思しき選手もいますので、取り敢えずもう1年様子を見ることにしましょう。


  1. 2018/12/17(月) 12:57:34|
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2018年、ジョコビッチの復活

皆様すいません。全米のあと随分と時間が経ってしまいました。
多忙とか体調不良とかいろいろ重なってしまって、というまたいつもの言い訳となります。

さて、アジアラウンドが終わりまして、今年のツアーもいよいよ大詰めです。
選手たちのファイナルのエントリーや怪我の具合など気になる部分も色々ありますが
今回はジョコビッチを取り上げたいと思います。

強いですよね。
もちろん以前から信じられないくらい強い選手ですが、
今の状態は第3全盛期と言っても良いゾーンに入ってきていると感じさせます。

ショットの精度が凄いです。サーブ、フォア、バック。
展開も多彩だし、受けて立つことも攻めてポイントを取ることもできます。
全く隙が無く、他の選手が勝つビジョンが浮かばないです。

昨年、フェデラーとナダルが驚きの復活を見せました。
両者は復活直後から衝撃の勝ちを重ねて、観ている我々の度肝を抜きました。
それに比べてジョコビッチは、復帰直後こそそれほどのインパクトはありませんでした。
その点でフェデラーとナダルが人知を超えた神の域に達しているとするならば
ジョコビッチはそれに一歩届かない、限りなく神に近い人というあたりなのかという気もしました。
しかし、今のジョコビッチはどうでしょう。昨年のフェデラー、ナダル以上の存在感があります。
復帰に時間をかけた分、熟成度も更に図抜けたのだと思わせます。
やはりジョコビッチも神の域に達していたのでした。

昨年のフェデラーとナダルは、両者が同時に復活したというのもあり
支配域を上手く分割しているという印象がありましたし、
何より重要な大会へのコンディション調整の妙というのもを感じさせました。
さすが百戦錬磨のベテランという感じだったわけです。
中には調整大会もあり、出れば全ての試合で無敵という印象ではありませんでした。

それが、今のジョコビッチはどうでしょう。
確かに復帰して1年以上トップに君臨しているフェデラーとナダルほどにはまだ支配時間が長くはないのですが
今年の夏にウィンブルドンを制して以来、誰も寄せ付けない圧倒的な強さというものを感じさせます。
本当にジョコビッチが一番強かった時のあの感じに近い状態です。
昨年のフェデラーとナダルの復帰とはまた一味違う凄みがあると言えるのではないでしょうか。

この状態がいつまで続くかというのは分かりません。
来年のことを言うと鬼が笑うと言いますので今年までの話に留めておきますが
年末までこのまま一気に突っ走る可能性は非常に高いのではないでしょうか。
フェデラーとナダルのコンディションが万全でないだけに尚更そう思えます。
ここでジョコビッチを止められる可能性のある選手として結局大ベテラン2人の名が先ず上がるという点で
テニス界全体の低迷を憂慮せざるを得ない部分は往々にしてあります。
以前のジョコビッチ時代であれば、他にマレーやバブリンカがいましたし、デル・ポトロにも可能性はありました。
しかし、これらの選手は現時点でジョコビッチの敵になり得ません。
では、新しい選手はどうかといいいますと、これまた本当に可能性が感じられません。
圧倒的なジョコビッチ時代を演出しているのは、これら他の不甲斐ない選手達でもあると思えてしまうほどです。
まあそれほど異様な強さをジョコビッチが発揮しているということになるのでしょう。

ジョコビッチがNo.1に就任しますと、今年3人目のNo.1ということになります。
春先にはフェデラー、ナダルの激しい入れ替え劇がありました。
前にも少し触れましたが、2004年のフェデラー就任以来、年間で3人がNo.1になるというのは初めてのことです。
少々意外ですが、3強、4強と言われていた長い年月の中で、彼らは激しく1位争いをし続けてきたというよりも
中でも特定の選手が支配する状態というのがう勢力図のメインだったといえます。

ここ10数年間変わらぬメンバーによるNo.1争いが展開されてきたわけですが
もう少し、この見慣れたメンバーによる熱い戦いに注目していきたいと思います。

しかし、本当にこれでこの3者がツアーを離れたらどうなるのでしょう。
女子のようにジャンケンでNo.1を決めるかの如く大量生産王者が生まれる時代が到来するのでしょうか。



  1. 2018/10/22(月) 12:02:32|
  2. 雑記
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2018年のATPツアーはこのままフェデラー一強なのか?

2月も終わり3月になります。
今月は大きなマスターズが2つありますのでランキングも動いてくる可能性があります。
それはもう本当にごちゃごちゃと動くんじゃないでしょうか。

昨年怪我のためにランクを落とした多くのトップ選手達もいまいち回復の見込みなく
更にナダルも怪我ということで、いよいよフェデラーの一人勝ちの雰囲気も漂わせています。

もっともフェデラーも、他の選手と同じようなスケジュールでツアーをこなしていくことはないでしょうから
混沌とした状況はますます激しくなっていくものと思われます。

クレーシーズンにナダルが間に合うかどうかというのも影響が出てくるでしょう。
ナダルが2位から落ちるということはしばらくはないでしょうが
他の選手がマスターズでポイントが稼げるかどうかというのは大きいと思います。
いずれにしろ3位以下はどうなるか分かったものではありません。

今のフェデラーの状態は特殊です。出てくれば強いが、常に大会に出るわけではない状況です。
ベテラン選手がランクを気にせず出たい大会にエントリーしてくるということはよくあることです。
しかし、出てくれば誰よりも強いというのは異例といえます。

辛うじて、1960年代のパンチョ・ゴンザレスに同じような状況を見て取ることができます。

それでも、ゴンザレスの時にはローズウォールとその直後にレーバーという大選手が登場しているのです。
いうなればジョコビッチやマレー時代がこれから到来するというような感じです。
フェデラーの場合は違います。
そのジョコビッチ、マレー時代を通り越してしまっていて、それでも尚トップにいるのです。

現在トップ10にいるディミトロフやティエムやゴファンやズベレフが
ローズウォールやレーバーに並び得ているとは思えませんし、もちろんジョコビッチ、マレーにもなり得ていません。

このままフェデラーがいなくなったとしたらテニス界はどうなるのでしょうか。
これまでにない混乱の時代が訪れるのかもしれません。
2004年のフェデラーや2011年のジョコビッチのようにある時吹っ切れたように強くなるケースもあります。
今まだ未完の選手が一気に躍り出ることもある可能性はあります。
しかし、このどちらのケースもブレーク時には22~23歳なんですよね。若いんです。
今のトップ20でこれに該当する選手はズベレフとキリオスしかいません。

もっと若いデニス・シャポバロフ辺りが一気に飛び出てくるなどというようなことでもあればいいんですがどうでしょうか。
いい選手ですが荒削りすぎます。ここ1、2年で洗練されてくれればまた違ってはくるでしょう。

いずれにしろ、焦点を定めにくいところはありますが、この状態のATPツアーを観戦することに楽しみもあります。
これから注目されるべき選手が出てくると思えば、将来を見据えたテニス観戦といういつもと違った味わいがあるのです。
誰が勝つかわからない今のこの状態だと、ベスト16やベスト8辺りが面白みを帯びたりしてきませんか?


  1. 2018/03/05(月) 10:59:04|
  2. 雑記
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前記事コメントへの返信

皆様、コメントありがとうございます。
前記事のコメント欄への返信をと思ったのですが
少し長くなりましたので記事としてアップします。
内容はコメントの返信です。


さて、コメントに書き込みいただいています通り、
今回のフェデラーの優勝はグランドスラム高齢優勝としてはオープン化後で2位の記録となっています。
素晴らしい記録ですが、範囲をオープン化前にまで広げると5位となります。

1.1909全英 アーサー・ゴア 41歳6月
2.1911全米 ウィリアム・ラーンド 38歳8月
3.1930全英 ビル・チルデン 37歳4月
4.1972全豪 ケン・ローズウォール 37歳2月
5.2018全豪 ロジャー・フェデラー 36歳5月

上には上がいるという思いもありますが、上位2例は、テニス史を頑張って扱っている当サイトですら
先史時代と位置付けている実に100年以上前の記録であります。
3位のチルデンからローズウォール、そしてフェデラーまではそれぞれ40年以上離れていますので
今回のフェデラーの記録に肉薄する選手が現れるのは実に40年後かもしれません。
まあ近年は、妙に意味の分からないことをやるナダルというもう一人の異質の存在はあります。
ただ、さすがにここまでの記録に迫るのはどうだろうかという気もしますけど。
今回のフェデラーの記録は、ローズウォールと比べても近年の選手のアスリート化を考えるならば異例のことと言えるでしょう。

因みに去年のセレーナ・ウィリアムズの全豪制覇も女子歴代で5位の高齢優勝だったようです。
ん~珍しいです、私が女子の話題を取り上げるのは。たまたま目についただけではあるのですが。


あと、チリッチですね。
今のチリッチはほぼ誰にでも勝てる選手になっていると思います。
これまで同格にいた選手達がコンディションを崩している中で着実に調子を保っている感じです。
これはまことにポストバブリンカ襲名となるかもしれません。

過去の対戦成績を見ると、チリッチは例に漏れず4強に阻まれてきた典型的な選手です。
 対フェデラー 1勝9敗
 対ナダル 2勝5敗
 対ジョコビッチ 1勝14敗
 対マレー 3勝12敗

ナダルに対してのみは善戦していますが、他の3人には、ほぼ成すすべなくやられています。
他にも、バブリンカに2勝11敗、デル・ポトロに2勝10敗と、大実力者に比べると一段下にいる選手という雰囲気があります。
特にデル・ポトロとは良いライバル関係を築いてテニス界を引っ張る存在になると思われていた時期があっただけに
このところ実に7連敗というのは何とも解せない成績と言って良いでしょう。

全米で優勝した時はこれらの苦手な選手の多くが逆のハーフに寄って、そちら側で錦織が次々と撃破していったというのがありました。
もちろん準決勝ではフェデラーから勝利を上げているので運だけで勝ったなどと言う気はありませんが
どうにも、何で錦織じゃなくてチリッチが優勝しちゃったのと、しばらくは言い続けたものです。

しかし、今のチリッチはどうでしょう。
今回もフェデラーに勝てなかったとはいえ、あわやという大善戦でした。
もちろんそれまでの試合で苦戦もありましたからフェデラー意外に負けない選手というわけではないのも事実で
安定感の獲得というのは課題となってくるかもしれませんが、このまま要所を抑える選手になれば
正にポストバブリンカ、過去の対戦成績は当てにならない新たなグランドスラム強者が生まれることになります。



それと、本サイトの方、2R様に再集計していただいたマレーのトップ10在位週を修正しました。
ありがとうございます。
前にも同じようなことをぼやいていたと思いますが、実に集計しずらいんですよね。
確かにATPのサイトには全ての情報が載ってはいるのですが、さくっと数字が出てこないです。
もう少し改善してくれればなあという気持ちがあります。



ヒートポリシーの話も出ていましたので少々。
皆さんも仰ってますが、フェデラーを贔屓したというのは強引な批判だと思います。
フェデラーの年齢ばかりがピックアップされますが、
決勝に至るまで、フェデラーは約10時間、チリッチは約17時間戦っていました。
2週間の疲労がたまっていたのはチリッチの方、という見方もできなくはないのです。
単純にチリッチにとっても戦いやすい環境になるわけですから、フェデラーを利する決定はチリッチを利する決定でもあったわけです。
仮にポリシー基準外だったとしても、その時の判断で選手にとって戦いやすい環境を作るのは問題ないことだと思います。
コメント内でも触れていただいている通り、観客にとっても良い環境であれば更にいうことなしです。
結果、あのような名勝負になったのですから良かったのではないでしょうか。
これが、フェデラーの席の前にだけ大型の扇風機が置かれていたとかだったら紛れもない贔屓でしょうが。

歴々の名選手などに言わせれば、全豪は以前から暑い中で開催されてきたぞ、という気持ちもあるのかもしれません。
ただ、現在の選手の体への負担は以前と比べると桁違いであることは事実です。
更に近年はハードコートですから、コート上の体感温度は以前のグラスコートに比べるとより高くなるでしょう。
それでも、例えば戦前の名手であるフレッド・ペリーは、当時の試合について、
チェンジコートの際には休憩時間はなく、当然椅子もないので試合開始から終了までずっと立ち続けていたということ、
審判席を横切る時に辛うじてぬるい水を飲むことのみできたということを語って、昔の選手の過酷さを表現していました。
さらにはタイブレークもありませんでしたし、メディカルタイムアウトもありませんでしたので、昔は昔で大変だったのは事実でしょう。
ただ、今と昔、どちらがより大変かという論争はここではあまり意味のないものです。
様々な意見を受けて環境が改善されてきたのですから、現在の選手たちの意見を反映してまた新たな改善がなされることを望みたいと思います。



最後にATP出場義務についてですが、今のように厳しいルールが必要かという疑問はあります。
皆さんも同じような気持ちをお持ちだと思います。
ペナルティが発生するなら、不調でも出た方がましという判断になり、選手への負担やプレーレベルの低下につながる恐れもあるのです。
そのようなことがあまり大々的に指摘されてこなかったのは、これまでの4強の異例の活躍にあったようにも思います。
どんなに大変でも強い選手が勝ってきてしまっていたという事実が、問題の深刻さを隠してしまっていたように感じるのです。

もう少し前のトップ選手達、ヒューイット、ロディック、フェレーロ、サフィンやサンプラス、アガシに至るまで
常にマスターズに出ればトップが優勝していたということはありませんでした。
そのような誰が勝つかわからない状態であれば、大会レベルを保つために出場義務を考えるのもある意味自然という部分もあったのです。
すなわちこれは、4強が異例の頑張りを見せていたがために改善されなかったルールと考えられなくもないのです。
運営が4強以外の選手にも目を向けていれば深刻さも感じられたかもしれませんが
4人が出てくれさえすれば他の選手がいくら怪我をしようとコンディション調整ができなかろうと
興行には影響がないという部分があったんじゃないでしょうか。
今後は4強が頻繁に決勝に出てくることはなくなると思います。
運営側が選手たちの負担を深刻に受け止めるようになるが、
あるいは大会レベルの更なる引き上げを目論んでより強力な義務を準備してくるのか注目に値するところではあります。





  1. 2018/02/01(木) 12:05:00|
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2017念、全仏シード発表

さーて、いよいよ全仏が始まりますね。

シード選手のドローが発表されました。
デル・ポトロの近くを引いたかっわいそうなシード選手は誰かいな、と










  1. 2017/05/27(土) 01:11:52|
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ナダルvsゴファンの誤審について

記事の連続投稿となります。

コメント欄でナダルvsゴファンの誤審の話が上がりましたので
今回は少しばかりその辺の話などを。

まず、あのナダルvsゴファン戦は確かに誤審だったと思います。
当然のことながら誤審というのは無い方が良いわけですし、
今回のようにいざ発生してしまうと折角の試合に水を差してしまうのは間違いないです。

このような前提は当然というの上でのことではあるのですが、
反面、私は正直そこまで騒がなくてもいいのではないかという思いもあります。

ホークアイが設置され、チャレンジシステムが導入された時、私は実に画期的だと思いました。
それは正確な判定を機械に任せられるから、というわけではなく、
機械判定をチャレンジという独自のシステムに組み入れることで
審判の人間的な判定も残し、人と機械との両方を尊重するような形にしたからです。

チャレンジシステムでは今回のような誤審は防げますが、
しかしチャレンジを使い果たしていれば、同じように誤審のままになるわけです。
如何にホークアイが正確とは言っても決して審判を排除するのではなく
機械と人を上手く共存させるという点で非常に成功しているのではないかと感じています。

どのようなスポーツでも審判の問題はつきものですが、
テニスを知らない人との話になった時に、私はよくこのチャレンジシステムの話をします。
試みとして最も成功している例だと思うからです。
最近は他のスポーツでもビデオ判定が取り入れられてきていまして
それぞれに工夫が施されていますが
中でもテニスのそれはいまだに一番洗練されていると思います。

そういうことも含めて誤審というのはない方が良いものの、
ある程度の許容はありじゃないかとも思っています。

今回ゴファンにとっては大いなる不幸であったと思います。精神的な影響も多大だったでしょう。
しかし、あの1判定で試合が終了したわけではなく、ゲームは続きました。
両者はその後11ゲームを戦っていてゴファンが取ったゲームは僅かの1。
実にナダルに10ゲームを取られたことになります。
誤審の影響というのはいくらなんでも酷すぎる結果です。
誤審がなかったとしてゴファンが勝てたかといえばとてもそうは思えないですし、
仮に、あくまでも誤審のせいだった、ということであったならゴファンのメンタルは弱すぎます。
今後テニス界を引っ張っていって欲しい選手だというのにそれではいけません。

サッカーなどではよく判定が物議を醸すことがあります。
僅か数センチが入っていたか入っていないかでおお揉めに揉めたりすることもしばしばです。
それが大舞台の決勝点ともなれば大騒ぎするのも当然のことと思います。
しかし、ラインを割ったか割らないかがどれほど重要かということよりも
そもそも数センチずれていたら確実に点になっていたようなシュートを打たれている時点で
やられてもともとなんです。
決定的なシュートを打たせないようにできなかったのか、
そこまでボールを展開される前に止めることはできなかったのか
その決勝点の前に自分たちでもう一点取れるシーンはなかったのか。
そんなことを言い出せばきりがなく、数センチを話題にするのは
正直負けた悔しさを人のせいにしているに過ぎないとも思えるわけです。
まあこれは誤審とは少々違う話になってきますけど。

話を戻しますが、仮にゴファンがあの後フルセットにまでもつれていたらどうだったのか。
私はそこまで行っていたらあの誤審を大きく取り上げても良いと思います。
しかし不思議なもので、その後大いに競った試合になったのであるならば
試合の最初の方の誤審などは人々はあまり大きく取り上げないのではないかと思います。
試合が競れば競るほど、何十何百とあるポイントの中の一つにしか過ぎなくなるわけで、
ポイントの印象度は間違いなく薄れていくことでしょう。

次に、クレーでチャレンジシステムを導入したらどうかという話ですが、
それはすなわち、これまでクレーで行われていた折角の確認方法が無くなることを意味します。
今はクレーであれば、際どい判定に関して選手は何度でも審判に確認を依頼することができます。
しかしチャレンジシステムでは回数が付与されることになります。
これはこれでテニスの判定とはそういうものだ、という風にするのもありだとは思いますが
クレーコートならではの伝統的な判定は残したたいという意見もまた多いのではないでしょうか。
確かに今回の誤審に関してはホークアイで見たほうが良かったということにはなるのですが
必ずしもそれで全てが解決、好転するというわけではないのもまた事実だと思うのです。

まあ、今回はシステムがどうこうというよりは明らかな誤審が問題ということでありますので
再確認のために審判が任意でホークアイでチェックするというような決めごとの追加はありかもしれません。

個人的にはあの試合はゴファンのその後の落ち込み方の方が問題だと思ったのが一番でした。
もちろんそれはゴファンだけが原因ではなく、
ナダルが勝負どころを見極めて一気に勝負に出たのというのもあります。
スロースターターのナダルが相手の乱れに乗じて一気に攻めだすというのはこれまで何度も観てきたことですから、
トラブルをきっかけとして経験の違い、格の違いが如実に表れたとそのように思います。


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  1. 2017/04/25(火) 13:27:51|
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2016年末、ただのぼやき

皆さま、お久しぶりです。

最終戦後にぱたりと記事更新も止んでしましました。
すいません。

恒例のデータ更新を行っていかないといけません。
一応この更新は毎年最低限できているので今年も継続することを目標に頑張れます。

何でしょうね、以前のバリバリ更新してた時に比べて
プライベートの方での猛烈な忙しさが中々テニスデータに向き合わせてくれないというか、
もう少しテニスに没頭するまとまった時間が欲しいというのが正直のところでして。

今年だけでも撮りためたままでまだ観てない試合の多い事。
去年の分も一昨年の分もありますが、その辺はもう観ている時間がないかなあ、などと諦めていたり。

最近はネットにハイライトなどが上がっていてそれは凄く助かります。
そういうのも活用しつつ、選手のプレースタイルを把握していっています。
若い選手もまた少しずつですが出てきていますからね。

ただ、凄く観ている選手だと、追い詰められた時にこういうプレーをする傾向にあるとか
チャンスではいつもこのショットを選択するとか、
そういったその選手ならではの特徴を感じ取ることができるのですが
ハイライトだけではその辺の微細な感触がつかめないというのがあります。

年が明けるまでまだ少しがありますので
時間を見つけてはテニスに接する機会を何かと増やしていきます。

更新がないとブログに広告が出てきてしまうので取り急ぎただの近況でした、

テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/12/12(月) 12:32:30|
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2016年、年度末1位の行方は?

djokovic-murray-2.jpg
パリ優勝でNo.1に到達したマレーですが、年度末のNo.1はまだ決まっていません。
ATPファイナルでマレーとジョコビッチは王座をかけた戦いを行います。

ジョコビッチは今年グランドスラム2つを取っているのですが、
仮にATPファイナルで結果を残さないと
グランドスラムを2つ取りながらNo.1になれないという不名誉な記録を作ってしまうことになります。

過去、このような例は4例あります。

1977年 ビラス(全仏、全米) No.1はコナーズ(GSなし)
1978年 ボルグ(全仏、全英) No.1はコナーズ(全米)
1982年 コナーズ(全英、全米) No.1はマッケンロー(GSなし)
1989年 ベッカー(全英、全米) No.1はレンドル(全豪)

もしもジョコビッチが年度末No.1を取れなかったとしたら、
ランキング制度発足以降の5例目を記録することになります。

過去の4例を少し見てみましょう。

vilas-2a.jpg connors-7a.jpg
ランキングの歴史を語る上で、よく取り上げられるのは1977年です。
この年のビラスはグランドスラム2つを含む16大会で優勝しました。
年間勝利数も132勝と歴代でも群を抜く記録を打ち立てています(参考までに去年のジョコビッチが82勝です)。
No.1の資格も十分なようですが、実際にはコナーズが1位、ビラスは2位でした。
この年のコナーズはグランドスラム獲得無し、タイトル数は8、勝利数は65と、
数字だけだとビラスの半分に過ぎなかったのですが、
当時の平均ポイント制度ではビラスを上回る結果となったのです。
ランキングポイントの算出方法にケチをつけるのも意味のないことで
当時の方式ではこういう結果だったというだけのことなのですが
多くの大会に出て、しかもよく勝っていたにも関わらず
出場大会の規模が小さいがためにポイントが薄められてしまったというのは少々気の毒に感じます。
現在の基準であれば恐らくこの年のビラスは1位評価だったでしょう。
また、この年にはもう一人好パフォーマンスを見せたボルグの存在もあって
ランキング評価を更に複雑なものにしています。
ボルグはウィンブルドンで優勝し、年間タイトル数はコナーズを上回る11で、
年間勝率に関してはビラスをも上回って第1位でした。

borg-8a.jpg connors-2a.jpg
翌1978年も同様の例ではありますが、遥かにまともなランキング争いとなりました。
グランドスラムはボルグが2つ、コナーズが1つでしたが、
タイトル数ではコナーズが10でボルグの9を1つ上回り、ATP最終戦でもコナーズが優勝しました。
年間勝率はコナーズが90%を超え、ボルグは僅かに90%を割りました。
ボルグを1位評価とすべきという声もあるのかもしれませんが、コナーズが1位でも全く問題はありません。
これは今年のマレー、ジョコビッチの争いに最も近い例ではないかと思います。

connors-6a.jpg McEnroe-9d.jpg
3例目の1982年ですが、これがまた1977年に近い印象を与えます。
1位はマッケンローでしたが、グランドスラムでも最終戦でも優勝しておらず、年間タイトルは5つでした。
そして2位のコナーズがグランドスラムを2つ取り、年間タイトルも7とマッケンローを上回っていました。
どちらも準々決勝以前には一度も負けておらず、年間通じてハイパフォーマンスだったといえます。
僅かに出場大会数がマッケンローの14に比べてコナーズは18とやや多く、
すなわち負け数の多さが平均ポイント制度での差となって表れたといえるかもしれません。
また、この年には1977年と同じく第3勢力がいました。
年間106勝を上げ(マッケンロー71勝、コナーズ78勝)、15タイトルを取り
年間勝率でも第1位と、77年ビラスにも匹敵する成績を収めたレンドルです。
グランドスラムこそ取りませんでしたが最終戦では優勝しましたから
これまたこの年のランキング評価を一層難しいものにしています。

現在のATPサイトで2位以下のランキングポイントが詳細に記録されているのは1984年からです。
それ以前に関してはデータが残っていませんので、
2位在位週やトップ10在位週のような詳細な記録を確認することができません。
これはすなわち1984年にランキング算出制度が変更されたということを意味します。
時期的にも1977年や1982年の結果が影響を及ぼしたことはほぼ間違いないでしょう。

becker-5a.jpg lendl-2b.jpg
さて、最後の例は1989年になります。
この年、グランドスラム2大会優勝のベッカーは2位で、1大会のレンドルが1位でした。
勘の良い方はお気づきと思いますが、両者、現在のジョコビッチ、マレーのコーチになります。
すなわち、今年2人はコーチの代理戦争を行うことになるのです。
その意味でも大いに注目されるところなのですが、
実は、この年のランキング評価はこれまでの4例の中では一番納得のいくものではあるのです。
確かにグランドスラムではベッカーの成績が上でした。
しかしグランドスラム以外の年間通じての活躍となると、ベッカーは他に3タイトルを取りましたが、
いずれも現在のマスターズ1000に匹敵するような規模の大会ではなく、より小さな大会でした。
一方でレンドルはマスターズ相当の大会4つを含む9タイトルを獲得しました。
全仏ではあの有名なチャン戦の4回戦敗退がありましたがそれ以外の大会では全てベスト4以上、
17大会出場中10大会優勝、出場大会での優勝率が50%を超えるという圧巻のパフォーマンスでした。
グランドスラムの成績だけを見てベッカーをこの年の1位評価すべき、
という声があるのも事実ですが、その意見に賛同はできません。

djokovic-murray-1.jpg
最後に今年のマレーとジョコビッチの成績を見てみましょう。
マレーはこれまで73勝9敗(89%)、タイトルは8。
ジョコビッチは61勝8敗(88%)、タイトルは7。
肉薄しています。
マレーのタイトルにはオリンピックを含みんでいますがこれはポイントには一切関係のない大会ですので
すなわちタイトル数は実質同じということになります。
グランドスラムはジョコビッチが2つ、マレーが1つ。
マスターズはジョコビッチが4つ、マレーが3つ。
大会規模で言えばジョコビッチがややリードしています。
決勝進出の数ではマレーが11(オリンピック除く)ジョコビッチが9と僅かににマレーがリード。
ランキングレースポイントではマレーが11,185、ジョコビッチが10,780、その差は405。
ATPファイナルの1勝は200ptですからもう、ほとんど差がない状態です。
たまたま僅差で今マレーが1位になっていますが
実質同じライン上にいる両名が最後の大会で決着をつけるという形になるでしょう。

もちろん、対戦成績は違います。
マレー10勝、ジョコビッチ24勝です。
ライバルというには結構数字に開きがあります。
この数字、エドバーグvsベッカーに似ています。(エドバーグの10勝25敗)
この両者もライバルと言われながらも直接対決では随分と差がありました。
しかし、先に上げた1989年では、
エドバーグがファイナルの決勝でベッカーを下しているというのは付け加えておきましょう。
もっともRRではベッカーが簡単に勝ってるんですけど。

今の勢いではマレー有利の声が大きいかもしれません。
しかし、パリ以前から述べていますが、ジョコビッチはここまで様子見で来ています、
絶不調というよりもファイナルに合わせた調整をしてきているのではないでしょうか。
ATPファイナルというのは正にジョコビッチ向きの大会です。
大会では1度の敗退は許されますから、試合を重ねて調子を上げてくるタイプのジョコビッチとしては
RRを突破してしまいさえすればもう怖いものはないでしょう。
一方で連戦連勝のマレーはどこまで体が持つか、どこで力尽きるのか、その点にかかってきます。

逆に言えば、ここでジョコビッチが勝てないとなると
今後に影響も出てきかねません。
ジョコビッチとしてはその意味でプレッシャーのかかる大会といえそうです。

ファイナルのグループ分けが発表されましたが
少し長くなりますので大会プレビューはまた別記事で行いましょう。


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  1. 2016/11/09(水) 09:23:42|
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