さあ、唐突ですが実は行ってきましたのです楽天オープン!!
こんにちは。
当ブログを開始して16年~17年経ちますが、果たしてこれまで
現地レポートのようなことをやったことがあったでしょうか。
(しかし、いつぶりだろうか。生のテニスの試合を観戦するのは)
こちらドロー表。決勝の顔合わせはティアフォーとフリッツです。
この状態でまずはダブルスの決勝が行われました。
マクドナルド/メロ vs マトス/ベガ エルナンデス
ファイナルタイブレークにもつれる熱戦の末、前者組が優勝しました。
私はシングルス専門で観ているのでダブルスの選手には詳しくないのですが
試合の方はシングルスとは違う展開で純粋にとても楽しむことができました。
試合もフルセットの激戦でしたし。
ダブルスの表彰の時に、雨雲が近づいているとのことで屋根が閉じられました。
ダブルスが終わるといよいよシングルスの決勝です。
お、松岡修造発見!
シングルス決勝の開始の時間が近づくにつれ、空席もあった客席は満員に近くなっていきました。
VIP席には前日に激戦を戦ってタイトルを獲得した国枝慎吾も登場し、
盛り上がりはいよいよ最高潮に達していきます。
そして決勝を戦う2名が入場し両名がアップを開始しました。
アメリカ同郷対決となるティアフォーvsフリッツの決勝です。
試合の方は開始から勢いのある打ち合いが展開されました。
ティアフォーの強打が炸裂すれば、フリッツがカウンターで応酬します。
第1セットは最初にティアフォーがブレークしたものの、
フリッツが追いつきそのままタイブレークに突入しました。
タイブレークでは僅か1つのミニブレークがものを言い、フリッツがセットを取りました。
第2セットも同じく激しい打ち合いがみられました。
ティアフォーにミスが増えはじめ、サーブが入りにくくなります。
度々追い詰められるものの、ピンチになると見事なショットでこれを回避するティアフォー。
何度もチャンスが訪れるものの、フリッツも肝心なところで決めきません。
手に汗握る展開です。
このまま、このセットもタイブレークに入りました。
幾度もピンチをしのいでいたティアフォーですが、第2セット中盤から疲れも見えており、
タイブレークになるといよいよ集中が途切れ出しました
最後は追い詰められてポイントを落とし、そのままフリッツに押し切られる形となりました。
結果、「7-6 7-6」でフリッツが勝利し、今年の楽天オープンの優勝者となりました。
表彰式のスピーチでは両者仲の良さそうなところが伺えました。
TVにはTVの良さがありますが、やっぱり実際に観るというのは格別です。
一つ一つのプレーに対する興奮度が違いました。
長い間忘れていました。こんなに楽しめるとは。
同じ週に開催されているカザフスタンの大会には、ジョコビッチ、メドベージェフ、チチパス、
アルカラス、ルブレフ、オジェ・アリアシム、バブリンカ等、錚々たる面々が出場しているのに、
楽天オープンでは、ズベレフ、錦織が棄権、ノリーは大会直前で欠場、ルードは初戦敗退、
キリオスも途中で棄権、シャポバロフは、まあこれは実力でフリッツに負けただけですが、
そんなこんなで見るべきところの極めて薄い大会になってしまったな、
などと僅かでも思ってしまってごめんなさい。
実際に現地に赴けば、大変に楽しく良い気分になれました。
同行者に言われたことですが、考えてみれば、数週間前までレーバーカップを戦ったチームの、
負けたヨーロッパ組にいたのがカザフスタン決勝のジョコビッチvsチチパスであり
勝った世界組にいたのが楽天オープン決勝のフリッツvsティアフォーなわけですから
こっちの方が実はレベルが上なんだとそう思い込むこともできるわけです。
久々の生テニスなんで、折角なら、私が最も好きなプレースタイルで戦い、
私が最も毎試合やきもきさせられているシャポバロフを生で見てみたい、
という気持ちもなくはなかったですが、昨日今日のフリッツのプレーを見せられたら
それを諦めるに足る十分な理由になりえたと納得できました。
改めて、テニス感染っていいものですね。
また機会があったら試合観戦に出かけたいと思います。
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- 2022/10/09(日) 23:48:00|
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波乱のそして新時代を感じさせる大会はアルカラスの優勝で幕を閉じました。
これまでもビッグ4以外の優勝者は全米で多く生まれていたわけですが、
今回ほど新時代という言い方がぴったりの大会はここ20年なかったでしょう。
決勝の対決はアルカラスvsルードで、
勝った方が初のGSタイトルと初のNo.1就任を手にするという形でした。
正に空位をかけた頂上決戦というわけです。
1973年にランク制度が発足されてから、GS決勝でこんな展開になったことはあったでしょうか。
私も全てのデータを洗い出せたわけではないですが、記憶の限りでは初めてだと思います。
もちろん頂上決戦はありましたが、No.1とNo.2の対決など、
頂上にいる選手や、頂上を経験したことのある選手を含めたものでしかないのではないでしょうか。
グランドスラムもNo.1も未経験の選手が、その双方をかけて頂上決戦を行った
というのはやはり今回が初めてだと言っていいと思います。
その意味でも歴史的な大会だったといえるでしょう。
そしてその歴史を作ったのは決勝を戦った二人であり、
同時に20年もの長きに渡って若手を苦しみ続けてきたビッグ4だったといえます。
アルカラスは史上最年少でのNo.1就任となりました。
それまでの最年少はヒューイットでしたので、ちょうど2人がビッグ4を挟んでいることになります。
その間実に20年。いや長い20年でした。
アルカラスのNo.1就任は立派です。
若さだけでなく、その堂々としたプレーぶりから、アルカラスの時代が一瞬で終わるようには思えません。
しかし、今年はジョコビッチが2つのGSでプレーできなかった上に優勝したウィンブルドンではポイントが付かず
メドベージェフも大会出場制限があるなどし、ナダルも怪我が多く、ズベレフも怪我、フェデラーは全く出場せずと
正直圧倒的実力で時代を完全に塗り替えたというわけではないのも事実です。
これからどのようにプレーしていってくれるのか、未知数な部分が多いだけに楽しみが更に増えたという印象です。
以前ふとビッグ4の時代が終焉してしまうとテニスが面白くなくなるのではないか
という不安を感じたこともありましたが、もうそんなことは全然なさそうです。
あとはやはりルードにも言及したいです。
前の記事でも同じようなことを述べていますが、こんなに急成長するとは本当に驚きでした。
今回も全仏に続きフロックではない素晴らしい決勝進出だったといえます。
今年はもうグランドスラムがないのが残念ですが残りのツアートーナメントを楽しみにしたいと思います。
- 2022/09/12(月) 17:28:56|
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本当にすいません、今回はお祭り大会であることは間違いないのに更新できておりませんでした。
明日決勝という段になってようやくの書き込みです。
途中色々ありましたね。本当に色々あって、
それはそれはもう実に事細かに取り上げなくてはいけなかったのですが
既に決勝にまで来てしまっていますから。ここは現時点で言えることを優先させていただきます。
決勝はルードvsアルカラス。
どちらも戦前No.1の可能性があるということで名前の挙がっていた選手でありますが
この決勝の顔ぶれになることを予想した人は少なかったんじゃないかと思います。
私も両者数字の上ではNo.1の可能性があるけどはっきり言って可能性は低いと言い切ってました。
一応、アルカラスの方はまだ優勝候補として多く名前は出されていたと思います。
ただ、ルードの方が1年で2つのグランドスラム決勝に進出するような選手になるなんて
正直、去年の今の段階で想像できた人などいなかったのではないでしょうか。
安定感のあるクレー巧者、というイメージでしたから、
グランドスラムで大勝ちするタイプではないと感じていた方は多かったと思います。
オッズを見るとやはりアルカラスが有利です。
6:4~7:3くらいでアルカラス人気のが高い状況になっています。
ここ1、2年の衝撃的な活躍、ビッグネームとの見事な対戦、
派手さのあるプレースタイルなどを考えると、そうなるのも概ね納得といえます。
過去の対戦もアルカラスの2勝0敗です。
ただ、懸念事項もあります。アルカラスはここ3試合全てで5セットマッチを戦っていて
かなり体力を使っているであろうということです。
まあ若い選手だしそもそも体力に自信のあるプレースタイルであるというところと、
ファイナルセットはその試合も6-3で取っていることからも分かる通り、
引き締めるべき勝負所では抜群に強い、というビッグ3さながらのプラス面を見ることもでき、
逆にこの3戦で勝負勘が磨きつくされている可能性も指摘できます。
ルードの方も少し前の正攻法で衒いのない選手というイメージは捨てなければいけません。
本当に巧みにプレーしていますし勝負所での思い切りがまた見事で、
今大会だけでもぐんと成長している印象があります。
ここはもう試合が始まってみないとどうなるかわからないところです。
いずれにしても勝った方がNo.1ということで、
2003年以来のビッグ4以外のNo.1誕生は決定していますから
新たな時代の幕開けとなる一戦を大いに楽しみましょう。
※メドベージェフがいましたね。めっちゃすいませんでした。
- 2022/09/11(日) 10:31:00|
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さて、全米は第2週まで進んでいます。
優勝候補であるトップ2シードは順当に勝ち上がっています。
特にメドベージェフは1セットも落とさずに勝ち上がっていてここまで順調といえますが、
次はいよいよ最初の試練ともいうべきキリオスとの対戦となります。
これは4回戦の8試合の中でも特に注目の試合と言えるのではないでしょうか。
今年の全豪とウィンブルドンのファイナリスト同士の対戦です。
過去の対戦ではキリオスが3勝1敗とリードしています。
今年だけでも2回対戦していまして、全豪ではメドベージェフが勝ちましたが直近のカナダではキリオスが勝っています。注目しましょう。
そのカナダで優勝したのがカレーニョ・ブスタでしたが、
この選手もまた今大会、中々に見事な勝ち上がりを見せてきています。
初戦からティエム、バブリク、デミノーと強敵が続き、そして次にカチャノフと当たります。
全米では過去2度のベスト4があって相性の良い大会というのもありますが
強敵を次々と下していているのは見事です。
第2シードのナダルはいつもながらのスロースターターぶりで1、2回戦ともに第1セットを落としてからの逆転勝ちでした。
しかし、3回戦では勝手知ったるガスケに快勝して勢いをつけています。
こうした調整の妙は、もうさすがの名人芸というべきものでしょう。
今回の勝利でナダルはガスケ戦18勝0敗としました。
これは、ジョコビッチvsモンフィスと並んで同一選手から最多の無敗勝利記録となっています。
ナダルは次にティアフォーと対戦します。
ティアフォーは多くがエントリーしていたはずの地元アメリカの最後の生き残りです。
む。アメリカ勢、あんなにいたのにいなくなるの早いなあ。
大会の結果次第ではNo.1就任の可能性を持っているルードは、勝ち上がってはいるものの苦戦の連続といった感じです。
クレー巧者で体力には自信があるので、逆にここまでの苦戦が体を温めているのだと思いたいところです。
No.1の可能性を持っているもう一人の選手であるアルカラスはベテランのチリッチと対戦します。
チリッチは本当に見事なベテランです。いろんな大会で気付くと勝ち残っているということがよくあります。
若い選手がベテランの老獪なプレーに翻弄されることは往々にしてあるので、一見するとチリッチが若いアルカラスをどう料理するか、みたいに思えそうですが、
チリッチは元々策を弄するタイプではないですし、むしろアルカラスの方がしたたかなプレーをするのでここはどんな展開になるのか個人的に大いに気になる対戦でます。
ノリーvsルブレフも非常に注目のカードといえます。第7と第9シードであり、今大会で最も近いシード対戦となります。
その他、ベレッティーニ、シナーと2人残っているイタリア勢も注目です。
- 2022/09/04(日) 22:59:10|
- 2022年7月~9月
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しばらく記事の更新が滞ってしまっておりました。大変失礼しました。
さて、いよいよ2022年最後のグランドスラムが開幕します。
直前の2つのマスターズでは優勝がカレーニョ・ブスタとチョリッチという
本命でない選手だったというだけでなく、カナダでは上位3シードが初戦敗退したり、
シンシナティでも今年のグランドスラムで負け知らずのナダルがやはり初戦敗退したりと
勝ち上がりを予想するのがより一層困難な状況となって全米開幕を迎えることになります。
大会の注目点を見ていきましょう。
本来、中心であるべきジョコビッチは全米も欠場となりました。
全豪も欠場、優勝したウィンブルドンがランキング対象外ということで
今年はNo.1争いからも大きく後退してしまっているのは致し方のないところです。
ズベレフも全仏で負った怪我がまだ癒えておらず今回は欠場となりました。
現在No.1のメドベージェフが現時点での本命と言えます。
直前の2つのマスターズでは優勝を逃していますが
本人も語っているように出場できなかったウィンブルドン期間を全米準備に当ててきたというように
調子をじわじわと上げてきていますし、何よりグランドスラムに照準を合わせることのできる選手なので
大会の優勝候補筆頭であることは間違いないでしょう。
ただ、激化しているNo.1争いという点で言うと、気に抜けない状況です。
ディフェンディングチャンピオンであるため今大会で優勝しないとポイントが下がってしまうからです。
続いてナダル。
実績と実力で言えば大本命と言えるのですが
怪我からの回復状態がまだ万全とはいえないようでその点大いに心配があります。
シンシナティではチョリッチに初戦敗退でした。もっともそのままチョリッチが優勝したので
それが事実上の決勝だったという捉え方ができなくもないのが救いでしょうか。
シンシナティでチョリッチがセットを失ったのはナダル戦だけでしたから。
ナダルはメドベージェフ同様、というかそれ以上に
グランドスラムへのフォーカス度合いは折り紙付きであるため
大会の本命であることは間違いありません。一番の敵は怪我ともいえます。
チチパス、アルカラス、ルードの3人は今大会の結果次第でNo.1就任の可能性があります。
メドベージェフ、ナダルの早期敗退などの条件も絡む必要があるため可能性は高いとは言えませんが
新しいNo.1誕生の可能性があるというところにまでポイント争いは激化しているというわけです。
これ以外に注目の選手となると、オジェ・アリアシム、キリオス、ホルカチ、ルブレフ、シナー辺りとなるでしょうか。
ノリーや、マスターズ制覇したカレーニョ・ブスタ、チョリッチも海外のオッズでは上位につけています。
地元アメリカで最上位にいるのは第10シードをもらったテイラー・フリッツです。
オペルカは欠場となってしまいましたが、アメリカ勢は今大会国別では最多の18人を送り込んでいます。
イズナーやクエリーのようなベテランから、前哨戦で話題を呼んだシェルトンの他
コルダ、ティアフォー、ソック、クレッシー、などなど顔ぶれ揃ってきていますので
一時の暗黒時代を払拭すべくこの中から台風の目となる選手が送り出される可能性も十分に期待できるでしょう。
組み合わせを見ていくと、
上位シードの中では第3シードのアルカラスが、シンシナティ優勝のチョリッチと3回戦で当たります。
シード選手としてここは最も嫌な組み合わせを引いたかもしれません。
初戦の注目試合として、まずは何といっても、キリオスvsコッキナキスでしょう。
今年の地元全豪を制したダブルス盟友同士がいきなり初戦でぶつかります。
意外なことにこの2人は過去に公式に対戦したことがなく、今回が初対決となります。
続いてカレーニョ・ブスタvsティエムでしょうか。
もっともティエムは長期の戦線離脱からまだまだ回復に苦しんでいるので
あくまでも一般論的にはカレーニョ・ブスタの勝利、
但し厄介な相手を引いてしまったくらいの感覚といえるかもしれません。
- 2022/08/28(日) 10:51:03|
- 2022年7月~9月
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すいません、バタバタしてて更新できませんでした。
少し遅くなりましたが改めまして。
やっぱりジョコビッチでした。
勝ち上がりは決して圧勝ではなくセットを失う試合も多かったのですが
最後にまとめ上げる部分は相変わらずさすがだったといえます。
今回は行ける伝説フェデラーはもちろんですが、
メドベージェフ、ベレッティーニといった優勝候補が不出場
ナダルも途中で棄権となるなど決して満足に選手が集まった大会ではなかったといえますが
その分新しい顔を確認することもできて、新鮮な雰囲気も感じられる大会でした。
コメント欄でいただいた情報でしたが、ベスト8が全て両手打ちバックハンドでした。
確か2010年が史上初めてベスト4全員が両手打ちという年で、
その後2013年にベスト8全員が両手打ちという状態となりました。
但し、その後フェデラーの復調及び他にも片手打ちの選手が出てきたのもあり
両手打ち変調という状態の頭打ちになるのかなとという印象でしたので
今年はまた両手打ちがベスト8wp制したということで少々意外な結果だったとも言えます。
さて、勝ったジョコビッチですが、ナダルに次ぐ歴代2位の21個目のグランドスラム獲得、
ウィンブルドン優勝7回、4連覇はいずれもフェデラーに次いで、サンプラスと並ぶ2位タイの記録、
30歳以上でのグランドスラム獲得数は9個目でタイで並んでいたナダルを交わして単独1位となっています。
フェデラーは30歳以上で4個ですからその数字の異常さも分かっていただけるかと思います。
まあフェデラーが30歳になった頃にはナダル、ジョコビッチが出てきていたのに比べ、
今のジョコビッチにはナダルしかライバルがいないというのも
後継の選手達へ注文を付けるべき部分だと言うこともできますが。
また、今回ウィンブルドンはATPポイント付与の対象外ということで、
優勝したのにジョコビッチのランクがなんと7位にまで下がるという事態になっています。
- 2022/07/13(水) 15:35:27|
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準々決勝の4試合が行われ、ベスト4が出揃いました。
・ジョコビッチvsノリー
・ナダルvsキリオス
4人のうち、3人がフルセットで勝ち上がるという大熱戦でした。
ジョコビッチと対戦したシナーは実に2セットアップにまで追いつめるという驚きのパフォーマンスを見せました。
最後はやはりジョコビッチでしたが、5セットマッチとグラスコートの経験の差というような言われ方もされていまして
グラスコートへのフィット感は申し分ないかと思います。
クレーにもグラスにも順応できる選手は今後減っていくのかとも思っていたのですが
シナーは今のところどちらでも大丈夫な選手という印象です。
さすがにまだ若いので今後には大いに注目したいです。
来年はメドベージェフやベレッティーニも戻ってくれることでしょうし
優勝候補の選手層が厚くなってくれるのは嬉しいところです。
ノリーもごファンとの熱戦を制しました。
地元選手としてはロジャー・テイラー、ヘンマン、マレーに続く4人目のベスト4進出者となりました。
しかし、ここは正にウィンブルドン現象のメッカですから、ベスト4の壁は大きく厚いです。
失うもののないノリーは王者ジョコビッチに対してどのような試合を見せてくれるでしょうか。
ボトムハーフは少々不穏です。
ナダルはフリッツを相手にトップハーフの2試合と同じく5セットマッチを戦いましたが
最後はタイブレークにまでもつれたため、最も厳しい勝ち上がりをしたことになります。
試合中にチームから棄権を迫られたとも言われており、怪我の状態もよくはないようです。
次の準決勝に出るかどうかも現時点ではわかっていません。
キリオスは唯一ストレート勝利でベスト4に進出しました。
それでも試合前には怪我があるとされていましたし、ここまで警告や罰金が付いて回るなど
コート内外で順風満帆というわけではない勝ち上がりとなっています。
キリオス自身は初のグランドスラムベスト4進出を決めたことになります。
ムラのある選手ではあるものの、そのポテンシャルからしたらここまで鳴かず飛ばずだったのは意外といえるでしょう。
また、オーストラリア選手としても実にヒューイット以来のベスト4ということです。
準決勝に対してはまず何といってもナダルの怪我が気になります。
- 2022/07/07(木) 16:28:21|
- 2022年7月~9月
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早いものでもうベスト8です。
・ジョコビッチvsシナー
・ノリーvsゴファン
・キリオスvsガリン
・ナダルvsフリッツ
期待された選手の早期敗退や欠場などもあり、どうなることかと思われた今年のウィンブルドンですが
新鮮さもある顔ぶれでメンバーとしては決して悪くないと思います。
ジョコビッチ、ナダルはまあ鉄板すぎるきらいはありますが
それ以外にゴファンというベテランがおり、若いシナーも残っています。
しかし、キリオスにこそ爆発感があるものの、見れば見るほど2強とゆかいな仲間たちという印象です。
他の選手にも頑張ってほしい気がしますがどうでしょうか。
2強のうちでは、どちらかと言えばナダルの方が厳しいでしょうか。
本人の怪我の状態もありますし、次のフリッツは現在好調で、前哨戦優勝でノッテいる上に
今回勝ち上がっている中で唯一の失セット0での勝ち上がりを果たしている選手となっています。
そして、この後にキリオスと当たる可能性があります。
キリオスの相手であるガリンはキリオスと同世代で実力者といえますが、
グラスコートではこれまで勝率3割台という実績だったので今回は驚きのベスト8進出と言えます。
シナーはジョコビッチにどこまで対抗できるでしょうか。
期待の選手ではあるものの、本人が得意とするハードかクレーであればまだ、とは思ってしまいます。
これまでのシナーはガリン以上にグラスでの実績がなく、大会前までは0勝4敗と1勝もできていない状態でした。
ゴファンはウィンブルドンではベスト8の経験があり、さすがに実績では他の上を行っています。
対するノリーはグラスを得意としているわけではないですが地元選手としてここまで勝ち上がっているので
ここはベスト8の4つの対戦の中でに最も拮抗した読めない組み合わせと言えるかもしれません。
と、まあ、何があるのかわからないのがスポーツではありますが
こうしてみると、なんとなくジョコビッチが安定航路に乗っている気がしてきませんか。
- 2022/07/05(火) 15:36:15|
- 2022年7月~9月
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さて、トップハーフの2回戦とボトムハーフの1回戦が終わった状態ですがいきなりちょっと荒れ始めています。
まずはベレッティーニの棄権。優勝候補の一角だっただけにこれはとても残念でした。
そしてホルカチの初戦敗退。勝ったダビドビッチ・フォキナも良い選手ですが
グラスでの実績はほとんどなかったので意外な結果でした。
昨年ベスト4の選手のうち2人が早くも姿を消したことになります。
残る2人のうち、ジョコビッチは初戦で1セット落としたもののいつもの感じでここはほぼ問題ないといえます。
シャポバロフは、勝ちはしたのの初戦でフルセットを戦っています。この後大丈夫でしょうか。
更に言うと、昨年ベスト8の選手たちを見てみても、オジェ・アリアシムとフチョビッチが敗退、
フェデラーとカチャノフは今回出場していないので、すなわち全滅となっています。
オジェ・アリアシムはクレッシーに、フチョビッチはバブリクに敗退しました。
勝利した2人はプレースタイルが面白く、昨年の実績組に代わって結果を出していってもらいたいと思います。
第3シードのルードも2回戦で敗退しました。
クレー巧者ですのである程度は仕方ないですが、こうも多くの上位の選手が敗れている中ですので
人間最上位シートとしての敗退はどうしても目立ってしまいます。
その他にも過去の実績組であるマレー、バブリンカ、ディミトロフ、クエリーなどが敗退しました。
上位2シードという大きな存在がいますが、かなりわからない大会になっていると思います。
- 2022/06/30(木) 14:04:22|
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ドローも発表されました。いよいよウィンブルドンが開幕します。
トップハーフから順見ていきたいと思います。
まずは第1シード、ジョコビッチ。
現在ランクは第2位ですが、ロシア、ベラルーシ選手が大会出場不可となったことで
メドベージェフがエントリーできずジョコビッチが第1シードとなっています。
但し、ウィンブルドン独自のエントリールールでいけば、過去の芝生の大会の成績が加味されるため、
メドベージェフがエントリーしていたとしても第1シードはもらえていた可能性も高いです。
ジョコビッチはウィンブルドンでこのところ3連覇中で、もしも今回も制すれば4連覇、合計で7回目の優勝となります。
これはどちらもサンプラスに並ぶ偉業で、オープン化後ではフェデラーだけが更にその上にいるという状態です。
ウィンブルドンと言えばフェデラー、次にサンプラス。この両巨頭の残した記録は絶対だと思っていましたが
ジョコビッチの肉薄ぶりはすさまじいです。しかも30歳を超えてからの快進撃というのが理解を超えています。
30歳以降のグランドスラム獲得数はジョコビッチとナダルが8で最多となっています。
大ベテランの印象のあるフェデラーですが、実は以外にも30歳以降では4個と2人の半分となっています。
因みに4個というのは他にローズウォールとレーバーだけなので歴史的にはやはりこれも十分凄いんですが。
ジョコビッチの16分の1の山では第15シードのオペルカがいます。芝生のコートではオペルカのサーブは十分な脅威になるかと思います。
そしてジョコビッチの8分の1の山での最高シードは第5シードのアルカラスとなります。
前哨戦ではエキシビジョンに出て調整を行いました。
本人はまだ芝にはフィットしていないと語っているようですが今年前半の勢いはどこまで通じるでしょうか。
このアルカラスの山は結構選手が豊富で、初戦で最も注目のカードの一つであるシナーvsバブリンカがありますし、
他にはイズナー、マレーなどウィンブルドンの顔ともいうべき選手が入っています。
トップハーフの4分の1の山に行きます。ここには第3シードのルードが入りました。
全仏のファイナリストではありますが、ウィンブルドンで第3シードをもらうまでに至るとは驚きです。
アルカラスと同様、クレーの強者がグラスでどこまで通じるかは注目したいところです。
初戦はいきなりラモス・ビノラスと当たります。芝生の巧者ではないですがなかなかの強敵です。
ルードの反対側には第7シードのホルカチが入ります。この2人の因縁は長いこと続きます。
但しここでは、昨年ベスト4,前哨戦でも優勝しているホルカチの方がむしろ本命と言えるかもしれません。
ボトムーハーフでは第4シード、チチパスの山が熱いです。
ここには何と言っても本命の一人第8シードのベレッティーニが入っています。
ベレッティーニが一押しということになるでしょうが、チチパスにも十分に可能性は感じられます。
チチパスは前哨戦に精力的に出場し、直前の大会で優勝を果たしました。ベレッティーニ一択という評価は覆したいところ。
この山は、その他のメンバーを見ても結構激しい山になっています。
前哨戦でチチパスと決勝を争ったバウティスタ・アグー、昨年ベスト4のシャポバロフ、
そしてディミトロフ、キリオスなど実力者が多く顔を揃えています。
ドローを大きく4つに分割した場合、一番厳しい山になったのではないでしょうか。
最後に一番下の第2シード、ナダルの山です。
ナダルの反対側にはオジェ・アリアシム。直前のエキシビジョンマッチではナダルを接戦の末下していますし
今乗っている上にグラスコート適性も高いので脅威とな感じられる選手の一人と言えます。
初戦がいきなりクレッシーというなかなかの注目カードであるのがまたいいです。
クレッシーは今のテニス界では珍しいサーブアンドボレーの選手ですが、現代のサーブアンドボレーはどこまで通じるのでしょうか。
ナダルは怪我の状態はどうなんでしょうか。
歩いても痛くない、というコメントを取り上げている記事がありましたが
それで治っているかのようにはとても受け取れないですよね。大丈夫なのかしら。
- 2022/06/27(月) 12:00:00|
- 2022年7月~9月
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