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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

フェデラー引退~時代の終焉~

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もう皆様、報道等で聞き及んでいるでしょう。
テニス史上の至上の氏、ロジャー・フェデラーが引退しました。

つい最近、別の氏の引退記事をアップしましたが、こんなに早く本物の氏の引退も記事にすることになるとは。
いや、もちろんコールシュライバーが偽物ということではないですが。
当ブログで氏といえる選手はフェデラーとコールシュライバーですが、
(男子シングルス限定のブログなので対象外となってますが、敢えてもうひとり上げるならば国枝慎吾でしょう)
その二人が立て続けに引退を表明するとは何の因果でしょうか。

当ブログのタイトルはご承知の通り、正にフェデラーを冠していますので、私にとってもその感慨はひとしおです。
まずは2005年にデータサイトの方を始めまして、その時のタイトルは「レンドル最強説」でした。
その後、2006年に日々の雑記を書くためにこちらブログを開設しました。
その当初も「フェデラー最強説」という名前は付いてなかったと思います。

「フェデラー最強説(仮)」というのがデータサイトの方の1コンテンツとしてあり、
現役選手の情報のみを表にしてやがて来るフェデラーが最強になる時代を見届けようということでした。
そして想像以上の強さで、あれよあれよとフェデラーはテニス界の記録を塗り替えていき、
当サイト及びブログの正式タイトルも「レンドル最強説&フェデラー最強説」となりました。

このように、当サイト、当ブログはフェデラーと共に歩んできたことになります。
ナダル最強説、ジョコビッチ最強説をタイトルに付けるか否かで悩みもしましたが、
タイトルとは裏腹に、私は多くの最強選手を容認していますので、厳密にはレンドル達最強説&フェデラー達最強説になるわけです。
数字の上ではフェデラーを上回っている箇所もあるナダルとジョコビッチですが、この2人を作ったのもまたフェデラーだったといえます。
そしてもちろんフェデラーしか持っていない記録が多くあるのも事実で、結論としてフェデラーはいつまでも最強であり続けます。

フェデラーという選手には本当に多くの衝撃、感動を与えさせられました。
試合そのもののパフォーマンスがやっぱり一番ではありますが、コート外でも間違いなく最高の選手だったといえます。
ここについては、フェデラーを最強であるだけでなく最高の選手であると言わしめる大きな要因で、
他の最強選手を大きく凌いでいる部分であったといえます。

まだ若い頃のナダルが飛行機に乗り損ねて飛行場で立ち往生しているのを、
たまたま通りかかったフェデラーが見かけ、自家用機に乗せてあげたというエピソードは
当時の記者たちの衝撃だったようで、かつてのトッププレイヤーがこんなことをする姿は想像できないといわれたものでした。

トップアスリートで自分以外に興味のない例は多いでしょうが、フェデラーはテニス界の他の選手にも目を配っていました
例えば今を時めくルードですが、私が最初に彼の名前を知ったのは、フェデラーが注目している選手がノルウェーにいる、という記事を読んだ時でした。

錦織圭が出る以前に、日本のある記者がフェデラーに何故日本人でテニスの強い選手が生まれないのか、
という質問をした時に「ミスター斉田とミスター国枝がいるじゃないか」と答えたエピソードは実に印象的です。

コロナ禍でツアーが取りやめになった際に、テニス選手同士がオンラインで会話をするというような企画が多くありました。
ジョコビッチやマレーなどは手慣れたもので、多くの選手とつながって話の進行もビシバシ行い陽キャ感全開の見事さを見せていましたが
フェデラーとナダルは若干不慣れで、そんな中でこの2人が対談するとなったときに、最初は中々繋がらず、
2人してそれぞれであれ、おかしいな、って感じで苦労してて、最後にやっとつながった時の
もうニコニコと嬉しそうな2人のあの感じ!あの微笑ましい対談は忘れられません。


テニスプレイヤーとしてのフェデラーは、私の理想でした。
私はレンドルのプレーに衝撃を受け、今もずっと熱烈な支持者であり続けていますが、
同時期に存在していた、レンドルにはないプレーを披露するマッケンローやエドバーグのプレーにも魅かれるものがありました。
特に後者のフォームの美しさは見事で、レンドルとは対極の理想を形作っていました。
私の中で、「レンドル+エドバーグ」というのは、存在しえない2つの理想の融合であり、究極のテニスの形だったわけです。

そんなあるはずのないプレーをもっとも完璧に再現してみせたのがフェデラーでした。
他にもレンドルとエドバーグの中間というようなスタイルの選手はいました。ベッカーしかり、サンプラスしかり。
しかしスタイルはまた少し違っていて、2人の融合というわけではなかったといえます。
フェデラーは、テニス史上でも、アンリ・コシェ、フレッド・ペリーのような伝説として登場する選手や
パンチョ・ゴンザレス、マッケンロー、そしてエドバーグのようなテニスを芸術に高めた選手達の延長に存在し、
その美しさを完璧に表現しました。
そして、力強いストロークスタイル。
ある時からサーブ&ボレーをやめ、ベースラインプレーで頂点を取るようになりましたが
それがまた最強というにふさわしいパフォーマンスでした。

ナダルをのみ唯一の苦手としていましたが、晩年はむしろ対戦成績を逆転させたのは衝撃です。
それまでナダルに負けることも多かったものの、連続での敗退は5連敗までだったのですが、
最後のほうではフェデラーはナダルに6連勝していて、最晩年に至って苦手を克服してしまったのでした。

また、ジョコビッチ戦も、対戦成績は負け越していますが、23勝27敗とそれほど大きな差はなく
フェデラー全盛時代の全てでジョコビッチがプレーしていたわけではないのに対して
ジョコビッチの全盛時代は、そのほぼ全てをフェデラーがカバーしているという点は衝撃で、
最晩年にフェデラーが勝つケースがあったことも踏まえて、正に脅威の存在だったと言って良いでしょう。

フェデラーは昨年のウィンブルドンが最後のグランドスラムとなりましたが
昨年のグランドスラム勝率はなんと87.5%となっています。
もちろん出場大会数が少ないとはいえ、40歳の最後の年の記録としては驚異的です。
今年のGSでこれ以上の成績を残している選手はナダルしかいません。
アルカラスもルードもこれより僅かですが低いのです。
最後の最後まで最強の選手であり続けていた理想の選手。それがフェデラーだったといえます。

フェデラーの思い出話はもういくら時間がっても足りないですので一旦はここで切り上げます。
フェデラー本人の長文の引退声明文もよかったですし、多くの関係者が寄せている声も感動的です。
寂しいという気持ちはありますが、悲しいというのはなく、むしろ感謝が一番大きいです。


さて、当ブログですが、もちろんやめたりとかは全然しません。タイトルもこのままで続けます。
サイトの更新が滞ってたりブログの記事アップも全然できないタイミングがあったりと
その辺はフェデラーに関係なく私の至らなさですのでご容赦ください。
今後はアルカラスもシナーも楽しみですからね。
フェデラーも、今後もテニスには関わると言ってくれていますし
ここでテニスとのつながりを断つほどつまらないことはないでしょう。
フェデラーがつき、フェデラーがこねた21世紀テニス餅、
こんなにおいしいものは他にないですから、今後も皆でありがたく頂いていきましょう。


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  1. 2022/09/17(土) 12:35:00|
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