終わってみればジョコビッチ。強さを見せつけた大会でした。
案の定、今大会でジョコビッチとまともに打ち合えたのはメドベージェフだけだったということになります。
3人が新しくベスト4に進出したということで、ある種の新鮮さもありましたが
最後に勝ったのがジョコビッチとなると、結局は「ビッグ3と仲間たち」
というここ10数年の歴史のただの繰り返しになってしまうのです。
最終的にはアルカラスが1位、ナダルは2位、ジョコビッチは5位となっていますが上位のポイント差は僅かです。
特にジョコビッチはウィンブルドンの優勝ポイントが入っていないわけで、
仮にこれ入っていたとするならば、一気に1位タイに躍り出ているのです。※追記
しかも全豪と全米も不出場でしたから、仮にそこに出て1試合でも行っていたら単独で1位だったということになります。
こういうのをたらればというのですが、しかし実現の可能性としては極めて高いたらればだと言えます。
実際に、年初をNo.1で迎えたのがメドベージェフ、そして年末のNo.1はアルカラスになっていますが、
テニスの内容としてはナダルに始まりジョコビッチに終わったという1年でした。
年初にはナダルの連勝がありましたが、それを妨げたのが「怪我」でしたし
ジョコビッチのランク低下もテニスの成績ではなくテニス以外の理由による不出場が原因でした。
フェデラーこそいませんが、勢力図が完全に塗り替わるまでにはまだ時間がかかりそうです。
※追記(2022/11/22)
コメント欄で、アルカラスもウィンブルドンに出てベスト16だったのだから
そのポイントも加算しないといけない、という至極当然なご指摘をいただきました。
(てにす様、ありがとうございます)
そりゃそうですよね。大変失礼しました。
ウィンブルドンが仮に加算されていたとしてもアルカラスがNo.1であることに変わりありません。
アルカラスのNo.1就任は伊達じゃない!
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- 2022/11/21(月) 16:24:00|
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準決勝の組み合わせが決まりました。
・ルードvsルブレフ
・ジョコビッチvsフリッツ
グループ分けの際にはレッドグループの方が厳しい組み合わせになったと思われていましたが
結果だけを見ればグリーングループの方が全体的に混戦になった印象です。
2勝1敗が2名、1勝2敗が2名と全勝もしくは全廃の選手が出ませんでした。
早くも2敗してしまったナダルも最後に首位通過のルードを下して
自身最多の5連敗を免れると共に、まだ来年もやれるというメッセージを残してシーズンを終えました。
ルードは、レッドグループで激戦を勝ち上がってきたルブレフと対戦します。
過去はルブレフの4勝1敗ですが、直近の対戦は1年前のこの大会であり
その時はファイナルセットタイブレークの熱戦でルードが勝っています。
さて、今大会の台風の目はフリッツです。
欠員により繰り上がりでの出場でありながら準決勝進出を決めました。
ただ、次の相手はジョコビッチ。過去5戦して1度も勝っていません。
今年、ナダルに対して見せた奇跡をジョコビッチ相手にも披露できるでしょうか。
レッドグループは厳しい組み合わせの中でもジョコビッチが全勝でRRを通過しました。
特に最初の2戦は圧勝で、やはり強いのだということを見せつけられた思いです。
今ジョコビッチと互角に打ち合える選手はメドベージェフくらいだろうと思われるのですが
それがそのままRR3戦目に結果として出ました。
これまで圧倒的であったジョコビッチから大会初でセットを奪うと
ファイナルセットもタイブレークにもつれる展開となりました。
RR3戦目であり、それぞれ準決勝進出のかかった試合でもないため
本当に絶頂同士の打ち合いであったかと問われればわからないですが
守備力も凄いこの2人が打ち合うとショットがなかなか決まりませんで
非常にレベルの高いラリーの応酬であったと思います。
途中ジョコビッチが疲れを見せるそぶりもありましたが、これは時々ジョコビッチには見かける光景です。
最後はメドベージェフも集中が切れた感はあったもののジョコビッチの高精度ショットが炸裂しRRを全勝で締めくくりました。
残った4人のなかではやはりジョコビッチがダントツの優勝候補ではないかと思います。
- 2022/11/19(土) 09:18:52|
- 2022年10月~12月
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グリーングループの2試合が行われました。
・ルードvsフリッツ
・オジェ・アリアシムvsナダル
前者が勝者です。
ルードは2連勝で、大会前の不調との評価を一掃しました。
他にグループ内で2勝できる選手があと1人しかいないため準決勝進出を確定させました。
フリッツ戦はファイナルセットタイブレークの熱戦でした。
フリッツはオジェ・アリアシムと準決勝進出をかけて3戦目を戦います。
こちらもアルカラスの棄権により急遽手にした出場権ですが存分に暴れまわっています。
さても心配なのはナダルです。
今大会はいいところなく2連敗となりました。しかも1セットも取れていません。
怪我明けというのと毎年年末はナダルのシーズンではないというのはありますが
全米から続けて4連敗となっています。
ナダルは過去に一度、2009年に、パリからATPファイナルズまでで4連敗というのを経験しており
それ以来の連敗記録ということになるのではないかと思います。
次のルード戦に負ければ自身初の5連敗になるのではないでしょうか。
年初の活躍とは全く逆の年末を迎えてしまうことになります。
年初は連勝街道をひた走り、最初に土がついたインディアンウェルズの決勝も
実はろっ骨を疲労骨折していたという、とんでもない状態でなお準優勝という凄みがありました。
一時はジョコビッチ、フェデラーにグランドスラム優勝数も2つの差をつけ、
ウィンブルドンまでは強さを見せていましたが、
それ以降は疲れと怪我からの完治ができないまま来てしまった印象です。
フェデラーの引退と共にナダルも失速したという論調の出てきそうですね。
流石にまだもう少し強いナダルを見せてほしいものですが果たして今後回復してくれるでしょうか。
- 2022/11/16(水) 12:00:00|
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両グループともに初戦が行われました。
・ルードvsオジェ・アリアシム
・フリッツvsナダル
・ルブレフvsメドベージェフ
・ジョコビッチvsチチパス
前者が勝者です。
秋口から、ルードは不調、オジェ・アリアシムは好調という状態でしたが、今回はルードが快勝しました。
オジェ・アリアシムは怪我の影響もあるのではと噂されていますが本人は否定しています。
ナダルは、今年苦戦の連続であったフリッツにまたもやられました。
いかにも良くないときのナダルのプレーぶりで、いいところなく敗れた感じでした。
ナダルは残り全勝して優勝しないと年末No.1にはなれず、あと1つ負けた時点でアルカラスのNo.1が確定します。
ルブレフはメドベージェフ相手に最初の4戦で1セットも取れないという状態で
非常に苦手にしていたのですが、去年のシンシナティで初勝利を上げていました。
そして今大会、ファイナルセットタイブレークの大熱戦で勝利し、2連勝するに至っています。
もう苦手は克服したと言っていいかもしれません。
しかし、この試合は激戦でした。他の3試合が全てストレートでしたので特に印象が強いです。
ジョコビッチvsチチパスは最初の3戦でチチパスが2勝1敗とリードしていたものの、
その後ジョコビッチが実に9連勝しています。
ちょっと行けると思わせておきながらその後に地獄を強要するこの手法、
何か見たことあるなあと思ったら、対錦織ですね。
錦織も最初の3戦でジョコビッチ戦が2勝1敗だったのに、その後実に17連敗を喫しております。
これはひどい。ただ単に勝てないというよりもよほどたちの悪い嫌がらせです。
参考までに、キリオスが今ジョコビッチ戦2勝1敗なんですよね。今後の対戦が気になります。
さて、今夜は
・ナダルvsオジェ・アリアシム
・ルードvsフリッツ
が行われます。
- 2022/11/15(火) 13:40:40|
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NextGenが終わったばかりですが、間髪を入れずにATPファイナルズが始まります。
グループ分けは以下の通り。
Green Group
ナダル、ルード、オジェ・アリアシム、フリッツ
Red Group
チチパス、メドベージェフ、ルブレフ、ジョコビッチ
フリッツには悪いですが、ジョコビッチを引いたレッドグループのメンバーは嫌でしょうね。
どちらも見応え満点の試合が観られると想像できますが、
やはりレッドグループの方が比べるとより混戦というイメージです。
何せ優勝経験者が4人中3人もいるわけですからね。
一方でグリーングループには優勝経験者がいません。
そして往々にしてこのようなRRの激戦を勝ち抜いた方が最終的に優勝したりするケースも多いです。
いつもながらこの大会の公式ページは分かりにくいですが、今年は日本語ページが付きました。
まずは日本時間の今夜、レッドグループの2試合
・ルードvsオジェ・アリアシム
・ナダルvsフリッツ
が行われます。
ルードとオジェ・アリアシムは最初の対戦でオジェ・アリアシムが勝利しましたがその後ルードが2連勝しています。
直近の試合としては今年のカナダで対戦しており、その時はルードがストレートで勝利しました。
但し、どちらも若い選手同士なので過去の成績はあまり参考になりません。
むしろ、元気な状態で大会を向かるオジェ・アリアシムの方が有利という見方もできるでしょう。
ナダルとフリッツは過去ナダルの2勝1敗ですが、今年だけで2度対戦しています。
インディアンウェルズでは決勝でフリッツが勝利し、ナダルに今年初の黒星を付けると同時に
初のマスターズタイトルを獲得したのは記憶に新しいところです。
その後ウィンブルドンの準々決勝でも対戦し、その時なナダルが勝利しましたが
ファイナルセット7-6という大変な激闘で、結果としてナダルは次のキリオス戦を棄権する運びとなりました。
ナダルにとって今年のフリッツは鬼門とでもいうべき存在となっていると言えるわけです。
しかもナダルは怪我明けで、直前のパリでも初戦敗退を喫するなどコンディションは万全でないですから、フリッツには十分にチャンスがあります。
初日からいきなりどちらも読めない試合が組まれました。早速の楽しみが生まれています。
正にこれこそがATPファイナルズの醍醐味といえます。
- 2022/11/13(日) 21:03:31|
- 2022年10月~12月
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2022年のNextGenはブランドン・ナカシマの優勝で幕を下ろしました。
純粋に面白い大会でした。どの試合も楽しめました。
ムゼッティとナカシマは知ってましたが、基本的にほとんど知らない選手同士の対戦というわけで
変にプレーの展開予測などをせず、テニスの試合に集中できたというのもあるかもしれません。
準決勝は
・ナカシマvsドレイパー
・レヘチカvsストリッカー
決勝は
・ナカシマvsレヘチカ
となりました。
決勝の顔合わせはRRの再戦となり、
どちらもナカシマがストレートで勝つという結果だったのですが
試合内容としては決勝の方が見応えがあったと思います。
今回は、どの選手も攻撃力が凄まじいと感じました。
ベストショットを見ればもうトップ選手と遜色ないレベルだったと感じます。
そして、攻撃力だけでなく守備力も結構あるんだなという印象も持ちました。
特に決勝に進出した2名は、ラリーの主導権を握られている状態から
粘って逆襲するシーンを幾度も見せていました。
総合的なレベルの高さを感じます。
あとはこのハイレベルなプレーがどれだけ長い時間持続できるか、
また試合中に調子が落ちるタイミングが出てきても、それを挽回する力が備わるか、
その辺が本当のトップになっていくのに必要な要素となってくるでしょう。
NextGenのチャンピオンは間違いなく今後トップ選手になります。
(てゆーかもうほぼトップ選手ですけど)
初代チャンピオンのチョンこそその後怪我に泣かされていますが、
それに続く選手がチチパス、シナー、アルカラスですから、
ナカシマにも次年度以降の活躍は大いに期待できるでしょう。
もちろん、出場者自体がこれまでももう凄い面子ですから、
ナカシマ以外の選手も覚えておいて損のない選手達でしょう。
こんなワクワクした状態なのにもうシーズンが終わってしまうというのも何とも寂しいですが。
そして、いよいよ次週からはテニスツアーの総決算、ATPファイナルズがスタートします。
あ、よかった。もうひとワクワクできますね。
- 2022/11/13(日) 09:32:13|
- 2022年10月~12月
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NextGenはRRが終了しました。
準決勝の組み合わせ。
・ナカシマvsドレーパー
・ストリッカーvsレヘチカ
優勝候補のムゼッティは敗退してしまいました。
今回は同じ組のストリッカー、ドレーパーが良かったので仕方ないですね。
ムゼッティは直前のパリでもよいパフォーマンスを見せていましたが
つまりそのレベルの選手はもうざらにいるということにもなります。
因みに、RR最後の3日目の試合は4試合全てがストレートでの決着となりました。
内容としては随所に面白いプレーもあったもののここまでくると
モチベーションの問題や少々疲れてたというのもあったのかなと思いました。
初日と昨日の方が総じて面白かったとと感じてしまいました。
まあ連日力の拮抗した選手たちの真剣勝負が続きますから
こうした小休止もやむを得ないかもしれません。
敗退した選手も皆印象に残るプレーをしていたので今後の活躍に期待しましょう。
準決勝も楽しみにしましょう。
今のところ印象的なのはやっぱりストリッカーです。
スイスの選手なのに、フェデラーらしさというのではなく
左利きでフォアの強力なトップスピンを持ちという。
そしてバックハンドも、気持ちナダルのフォームに似てないですか?
それでいて時にネットに出ても勝負しますから、
なんともフェデル、ナダラー的なハイブリッド感を出しています。
- 2022/11/11(金) 16:22:09|
- 2022年10月~12月
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NexGenは2試合目が終了しました。
試合は5セットマッチで行われていますが、ノーアドバンテージ、4ゲーム先取なので展開が早いです。
相変わらず面白い試合が多いです。メンバーのうち、ムゼッティやナカシマは知っているものの、初見の選手が結構います。
初めて見る中で個人的に印象の強かったのが、スイスのストリッカーとイタリアのアルナルディの2人です。
ストリッカーは2連勝、2試合目は最上位シードのムゼッティをフルセットで下し、早くも準決勝進出を決めています。
左利きの選手で、フォアの強打には自信があるのでしょう。
ショットの強さだけでなく勝負どころでのズバリと打ち込むキレが心地よいです。
近年は強いフォアを持っているのはプロ選手としての最低条件ともいえますが、
ストリッカーのそれは今大会一番のフォアかもしれないです。
因みにバックハンドの大会一は、片手打ちで展開力も強打も素晴らしいムゼッティかなあ。
片手打ちとなると私の評価も甘めになる一面はありますが、ムゼッティの強打はチチパス、ティエム級とすら思えます。
もう一人の注目選手であるアルナルディは、
本来トップシードであったルーネがATPファイナルズへの補欠出場を選択したことにより
空席ができた関係で急遽出場が決まった選手です。
そのため出場選手の中では一番ランクが低く、見た目もひときわ線が細いと感じるのですが
プレーは技巧的で引き出しが多く、中々に面白い試合を見せてくれています。
今のところ2連敗してしまっていますが、いずれもフルセットにまでもつれています。
試合を面白くすることにかけては今大会随一の選手といえるでしょう。
- 2022/11/10(木) 12:00:00|
- 2022年10月~12月
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NextGenの開幕4試合を観ました。いや、面白い。
私もテニスファンでいながらトップ選手ばかり追っているので
初めて名前を聞く選手もいるのですが、どの選手もプレーレベルが想像以上に高く驚きました。
最初期のNextGenよりも、もしかしたら質は高いのではなどと思いもしましたが
さすがにそんな事を言ったら怒られるでしょうか。
ただ、どの選手もまずパワーが凄く、そして展開力もあります。
もう少し単調な打ち合いになるかと思いきや、クロスクロスの打ち合いからのストレートへの変化とか、
ドロップショットの使い方、ネットへの詰め方、どれもトップレベルでも十分に通じるんじゃないと思わせます。
実にハイレベルプレーが披露されていました。
まあ、ミスの仕方が荒々しいとか、一度流れが悪くなるとそのままズルズルいくとか
レベルの高さを持続させる、という意味ではこれからの選手もいるかもしれないですが
今回の出場選手のポテンシャルはいずれも非常に高いと思わせます。
これまでのNextGen出場選手達が今トップレベルで大活躍しているのを目の当たりにしてますから
今回の選手達も覚えておいた方がいいですね。
今週はファイナルズ前の小休止週かと考えていましたが、そんなことはありませんでした。
もう少ししっかり選手たちを見てみたいと思います。
- 2022/11/09(水) 16:00:46|
- 2022年10月~12月
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さて、今年最後の通常トーナメント大会であるパリマスターズが終了しました。
アルカラスの怪我、メドベージェフ、ナダルの早期敗退等、なかなかに荒れた展開となりました。
その中で圧倒的な強さで勝ち上がったのはジョコビッチでした。
そして準決勝では強敵チチパスとの大熱戦を演じての決勝進出ということで、
決勝も俄然本命視されていたところがあったと思います。
しかし、ルーネがまさかの逆転勝利で初のマスターズタイトルを獲得しました。
数年前まではグランドスラムだけでなく、マスターズでも4強以外が優勝するのは至難の業だったのですが、
今は多くの新しい選手がマスターズ覇者となってきています。
決勝でのルーネは第1セットを取られた後、第2セットでは最初のゲームで幾度もブレークポイントを握られ、
第3セットでも先にブレークされるなど、ジョコビッチ相手にこれではさすがに万事休すと思わるタイミングもあったのですが
そこから挽回し、競り合いに強いジョコビッチを相手に最後までもつれての勝利ですから
大いに自信をつけたのではないかと思います。
先週のバーゼルではオジェ・アリアシムが決勝でルーネを下し、今週はルーネが準決勝でお返しをするというわけで、
実力拮抗の若い選手が台頭してきているということがしっかりと伺えるのが嬉しいところです。
トップハーフは両名以外にティアフォー、アルカラスがベスト8でしたから、戦前の予想通り非常に元気な山だったといえます。
アルカラスが棄権して、かつファイナルの欠場も発表したというのは痛恨の極みですが
早く怪我を治してもらって、その不在時に他の選手が盛り上げてくれることを期待しましょう。
ルーネはしかし初戦からバブリンカ、ホルカチ、ルブレフ、アルカラス、オジェ・アリアシム、ジョコビッチですからね。
実にすごい荒波を勝ち上がったことになります。ATPファイナルには僅かにポイント届かずで出られないのは残念です。
さて、一つ今大会で気になった対戦がありまして、
本来ならばもっと早くに記事として取り上げなければいけないところでしたが
2回戦のメドベージェフvsデミノーにコメントをさせてください。
デミノーも若く才能ある優秀な選手で、ずっと開花が求められていながらも、その実力からはイマイチくすぶっている選手かと思いますが
今回のメドベージェフ戦は非常に良さが出た試合だったと思います。
先週、シャポバロフがメドベージェフ戦で第1セットだけ見事なプレーを見せましたが、デミノーも同じようなプレーをしていたのが印象的でした。
とにかく粘ってチャンスが来るまで我慢のプレーに徹するというものです。
結局シャポバロフは最後に我慢ができなくなってメドベージェフに順応されてしまいましたが、デミノーは一時メドベージェフにペースを持っていかれるものの
じっと我慢のプレーを最後まで続けて見事に勝利をつかみました。メドベージェフ本人のコンディションの違いもあったかもしれませんが
元々守備力に定評のあるデミノーはシャポバロフよりもこの手の戦い方に適性があったということかと思います。
根気は必要ですが、対メドベージェフの一つの対策として今後も注目したいプレーだったといえます。
さて、いよいよ次に控えるのはATPファイナルズです。
組み合わせがどうなるかだけでも楽しみな大会です。
場合によってはナダル、メドベージェフ、ジョコビッチが同じ組に入る可能性があります。
仮にアルカラスが棄権していなければここにチチパスが入った可能性すらもありました。
今回は本命と呼べる選手は不在ということになるのでしょうか。
でも私は敢えて上げるならやはりジョコビッチになります。
パリは準優勝でしたが、ここ近年の、本番直前に少しペースを落として最も大きな大会をかっさらっていく、
というジョコビッチのスタイルからすればまったくもって上出来の結果であったかと思います。
しかもチチパスとのハイレベルな打ち合いも体験できたわけですし。
いずれにしてもまずは楽しみな組み合わせ発表を待つことにしましょう。
- 2022/11/07(月) 12:32:00|
- 2022年10月~12月
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