今年の7月は私にとってはあまり良くない月でした。
7月はまだわずかに残ってますけどね。
大事なウィンブルドンはあまり観戦できなかったし
忙しくて体調も崩したりして何とも散々でした。
クレーからグラスシーズンにかけては大いに盛り上がるはずなのに
ここへの書き込み量も、質も、気持ち足りなかった思いです。
気を取り直してハードシーズンではしっかりとテニスと向き合えればいいです。
というわけで、年後半のハードコートシーズンがスタートしています。
カナダマスターズ、今年はトロントでの開催です。
カナダといえば何といってもレンドル優勝6回というのが目立ちますが、
それを除くとウィンブルドンと全米の狭間の大会ということもあってか
確実に勝っていく選手が多いわけではなく優勝者の顔ぶれも満遍なくといった状態になっています。
アガシが3回優勝しているのに対してサンプラスが一度も勝ってないのもまた印象的です。
2004年のフェデラー時代到来以降は4強による分散優勝の傾向が強く、
フェデラーが2回、ナダル3回、ジョコビッチ3回、マレー3回優勝となっています。
一昨年はツォンガが優勝しましたがこれが久々の4強以外の優勝でした。
去年はまたマレーが優勝していますが。
今年は4強のうち3人が欠場という残念な顔ぶれとなってしまっています。
出場するのはジョコビッチだけです。
もちろん優勝候補筆頭が断然ジョコビッチということになります。
ウィンブルドン敗退の嫌な思いをここで吹き飛ばす必要はあるでしょう。
疲れもあったでしょうから体力的な回復が十分できたということであって欲しいです。
逆にここでも勝たないようだと精神的にどうかという心配もなくはないです。
ジョコビッチほどであれば問題ないところではあるでしょうが、
体力的に問題なくても急に負け癖がついてしまう例もゼロではないですから。
ライバル不在の状態で勝たなくてはいけないプレッシャーもあるのではないかという気がします。
今年はウィンブルドンで敗退したものの、もしも全米でも勝てば
グランドスラム3大会優勝になります。年間優勝3回、1つだけ3回戦、
というのは2004年のフェデラーと同じです。
去年のジョコビッチが凄すぎただけでこれでも歴代で最強クラスではありますから
あまり気負わなければまだまだジョコビッチ時代は続くと思うのです。
その意味で、他の選手としてみれば、
ジョコビッチの勢いを止めるには今大会は非常に大きなカギとなります。
自身で止めるのが理想でしょうが、そうでなかったとしても
ジョコビッチが落ちた大会で代わりに優勝するというのは大きな意味を持ちます。
特に上位シードのバブリンカ、錦織、ラオニッチ辺りには気合を入れてほしいです。
バブリンカなどは当たれば強いですが早期敗退も最近多いですから。
さて、不出場の4強のうちの3選手ですが
疲労を理由に欠場となったマレーはまだそれほど深刻ではないと思います。
全仏、ウィンブルドン両方で決勝に行ってカナダでも優勝しているような選手はほとんどいません。
1979 ボルグ
1984 マッケンロー
1987 レンドル
2006 フェデラー
2008 ナダル
以上。結構いますね、
いやでも凄い面々で、もちろん当時の絶対王者ばかりです。
意外やジョコビッチはまだやってないんですが。
まあ、いずれにしろマレーの欠場はまだよいでしょう。
今回はオリンピックもあるしこの決断に問題ないと思います。
問題といえるのは、より深刻なフェデラーとナダルです。
フェデラーは今大会だけでなく今年の残り全ての大会の欠場を発表しました。
怪我のない選手だっただけにこの決断は大きく、そして難しいと感じさせます。
ナダルにしても多くの場所に爆弾を抱えていてなかなか回復は困難です。
両者は紛れもなく偉大なるレジェンドですが、もう以前のようにツアーを回ることはできないように感じます。
でもランキング争いはもう十分でしょう。あとは若いものに任せて
今後はスポットで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるということになってくれるはずです。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2016/07/27(水) 09:31:05|
- 2016年7月~9月
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| コメント:13
管理人さまはラオニッチ戦の後のコメントを覚えておられる
でしょうか。当時は別の論争がホットになっていたので、
皆さんの注意を引かなかったのですが。
残念ながら、あの時の嫌な予感が当たってしまった印象です。
これからは今迄のようなプレーを期待するのは
難しくなるのかも知れませんが、しっかり治して、
また元気な姿を見せて欲しいと願っています。
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- 2016/07/27(水) 14:11:43 |
- brunello448 #-
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別の者なので勝手に解説するのは恐縮なのですが年末の状況に関しては比較的楽に推測できるので触れてみたいと思います
フェデラーの現在のレースポイントは2130ポイントでこの先年末まで全て欠場なのでそのまま年の終わりまで据え置かれます
このフェデラーのポイントと過去三年で一番近い最終ポイントの順位はそれぞれ15位、14位、15位です
ですので今年のフェデラーの最終順位は概ねこの辺りになるだろうと思われます
トップ10在位週は1位のアガシに僅かに届かないとおそらくですがそうなりそうです
- URL |
- 2016/07/27(水) 17:58:51 |
- カラスミ #-
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全仏で連続出場が途絶えたという前触れはあったものの、
今回のフェデラーの長期欠場はテニスの歴史が大きく動いたということになりそうです。
私自身、テニスはもっと前から見てきてはいますが、
当サイト、当ブログは本当にフェデラーとともに歩んできたところがあります。
一つの時代の終焉、一つの空虚感、まだ終わりではないという本人のコメントもありますが
ある区切りのようなものは感じざるを得ないです。
- URL |
- 2016/07/27(水) 20:42:49 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
管理人さんも色々大変なのですね。体調を整えて、楽しく観戦してくださいね(´∇`)フェデラーの欠場驚きました。オリンピックも最終戦も出ない程だとすると余程悪いでしょうね。再度の手術があるかなど、たいへん気になります。
- URL |
- 2016/07/27(水) 21:24:53 |
- おスミ #-
- [ 編集]
ロジャー長期離脱は実に残念ですね。
今になって思えば、もしかしたらウィンブルドンも本当は完治はしてなかったけど、彼なりに心に期するものがあり出場したのかもしれません。。2年連続決勝いってましたし、芝は足腰への負担少ないですし。
とにかくあれだけプレイに華がある選手は後にも先にもいません。。
来年のメジャーの活躍を祈るのみです。
もしかしたら、若手が本当に本格化する先にジョコビッチマレーが衰えるかもしれません。スタミナ使うテニスですし。
その狭間がGS優勝の狙い目だったりするかも?しれません。
って、そこ錦織君に頑張ってもらいたいですが。
- URL |
- 2016/07/27(水) 21:54:33 |
- ATPウォッチャー #-
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最後の文章は2人へのちょっとしたはなむけの言葉になってますね。
Au-Sagaさんがそう実感をこめて言われると2人の「その時」は近いのかも、なんて気にさせられます。
ナダルはモンテカルロとバルセロナを連続優勝したときはまだまだやれるかとも思ったんですが
なんか小康状態だっただけって感じになってしまいましたね。
錦織はとりあえずナダルに1勝しといてよかったなあ(笑)
- URL |
- 2016/07/28(木) 01:05:30 |
- フェレールのくわえタオル #-
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前々から気になっていたことなのですが、フェデラーはずっとシングルにこだわっていくのでしょうか?
今後年齢から来る体力的な負担を考えたとき、ダブルスにスライドしていく気はないだろうかと常々思っていました。
ダブルスの実績はデ杯や五輪で実証済みですから、シングルス・ダブルス両方のグランドスラマーを目指すっていうのは、フェデラーのネットプレーからしてあながち不可能ではないような気がします。
みなさまいかがでしょうか?
決して、シングルスはもうダメだと言っているわけではありません。誤解の無いように。そんなこと本人しかわからないことですし、ウィンブルドンベスト4入りの成績からすると、まだまだ行けるのではないかと思っています。ただ、ついつい想像してしまって。フェデラーがダブルスに出れば、もっとダブルスが盛り上がるだろうなと。40歳超えてもプレーできますから。
お気楽発言ついでに、では誰と?
一番は当然バブリンカですが、私はネスターとかジモニッチとかのフェデラーより年長と組むとおもしろいかも、などと考えたりしています。
- URL |
- 2016/07/29(金) 15:10:03 |
- tote #-
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その話面白そうですね<フェデラーがダブルスでもゴールデンスラマーを目指す
でも面白さは別として個人的にはフェデラーはそこまでダブルスには頓着しないと思います
以前どこかでフェデラーは確かにダブルスも出来るがデビスカップではダブルスだとシングルスを落とさない限り本気にならないというのを見かけたので
それに今になってダブルスを主軸にしようとしても誰がパートナーなら一番合うかの問題もあります
一番フェデラーがダブルスで成績を残したパートナーはダブルス1位経験者のマックス・ミルヌイですがフェデラーが王者になる前の13年ぐらい前の話なので
また今のツアーにおいてはシングルスのトップクラス、少なくとも最上位グループはどうしてもダブルスはたまのボレー練習の場にしか使いません
年齢的にもフィジカル的にも厳しそうですがフェデラーがまだシングルス上位に戻る事を諦めてるとも思いません
以上、かなり否定的な意見になりましたが観測として否定しただけなのでフェデラーがダブルスを主軸にやるのならそれはそれで面白いだろうなとは
思っています カフェルニコフを最後にシングルスもダブルスもトップクラスの選手はもう現れないんですかねぇ
- URL |
- 2016/07/29(金) 20:41:25 |
- カラスミ #-
- [ 編集]
こんにちは
私はむしろフェデラーは今までの概念を逸した活躍をするのではと思います。トップランキングは難しいかもしれませんが。今年の芝は精一杯やったけど不本意な感じで、WB後にもコメントしましたが、年齢でなく怪我からの準備が十分でないからと推測しました。むしろあの状態でチリッチ戦を跳ね除け、ラオニッチにも勝ちそうであった所に驚愕しました。ナダルは復帰後を見てないのと怪我の再発と心配ですが、このスーパーレジェンド2人は誰よりも勝利へのプロセスを知っていると思うのです。
- URL |
- 2016/07/31(日) 00:27:48 |
- ぽーち #2TDfamfI
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皆さま
フェデラーもナダルもこれまで幾度となく復活をしてきましたし
当然復活があるということは、落ちてしまっていたケースもあったわけで
今回のは相当大きいとは感じるもののだからといって落胆してもならないと思います。
ダブルスの話が出てますが、敢えて、フェデラーとナダルがチームを組むというのはどうですか?
- URL |
- 2016/08/01(月) 10:43:38 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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フェデラーがミルニーと組んで、しかもマスターズで優勝したことがあったとは知りませんでした。ミルニーも頭に浮かんだのですが、単純にネスターが好きなもので・・・。
ただナダルと組むなんてぶっとんだ発想には、恐れ入ります。参りましたっ!
- URL |
- 2016/08/01(月) 16:36:01 |
- tote #-
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>tote様
当ブログ、というか私がダブルスは門外漢なのでほとんど触れないですが前々から思ってたんです。
意外とナダルがダブルス悪くないというのがあって一度でもいいから実現しないだろうかと。
純粋にタイプで言えば、同じスペイン選手でもF・ロペスのほうがよりしっくりくるんでしょうけど、
話題性ではフェデラー、ナダルのコンビならばバッチリですし。
両者シングルスが今後心許ないとなればこうした取り組みも面白いのではなかろうかと感じます。
- URL |
- 2016/08/03(水) 09:00:57 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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