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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2016年、トロントはジョコビッチ

心配いらなかったですね。
ジョコビッチ、1セットも落とさぬ会心の優勝でした。
ジョコビッチはこれでマスターズ優勝回数を大台の30に載せました。

その一人勝ちのイメージは依然として持続されたままです。
ジョコビッチは今年4敗してますが、内訳はクレーで2敗、グラスで1敗、ハードで1敗です。
その、ハードで唯一の敗退も途中棄権によるものでしたから
実質ハードでは今年まだ負けなしといってもいい状況となっています。

他の選手も頑張って健闘を見せることはあるのですが、
詰めの場所ではやはり差があると感じさせます。

例えば準々決勝のベルディフ。
タイブレークでセットポイントが3つ、しかも自分のサーブを2つ打つという状態でした。
どう考えてもセットを取ったも同然のシチュエーションです。
ベルディフも世界のトップ選手ですからセットの取り方は知っているはずです。
しかししかし、ここでまさかのミス連発。
結局タイブレークを取られ、意気消沈したのか第2セットはそこまでの見せ場もなく敗退しました。
どうあがいても勝てない選手が、結局、ほらやっぱり勝てなかった、というときの典型的な負け方です。
ここ最近のグランドスラム決勝でマレーがジョコビッチに負けるときの負け方と同じものを感じました。

それから準決勝のモンフィス。
こちらも、全く勝てない選手が何とか頑張って打っていこう、というのは分かるのですが
とにかく慎重に守備的に、でもチャンスでは攻撃的に、というちぐはぐな思いが空回りして
トップ選手とは思えない、モンフィスとは思えない(まあ多少モンフィスらしいといえるか)
ミス連発でジョコビッチとしては半分寝てても勝てるほどの楽な試合になりました。

決勝の錦織も、健闘はしましたがやはりジョコビッチとの間には壁がある雰囲気でした。
今回マレーが出ていなかったですが、出ててもジョコビッチの優位は揺るがなかったと思います。
一番対抗できたのはマレーであろうというのはまあ衆目の一致を見るところではありましょうが。

決勝まで行った錦織は、しかし善戦した大会だったといえます。
苦手のバブリンカに勝利したのは大きいです。
バブリンカの出来が良くなかったのもありますが、そういう時に確実に勝つのは大事です。

今大会は、初戦でチリッチが負けたり、ティエムが早い段階で棄権したりというのはありましたが
概ね上位陣の勝ち上がりに関しては充実した大会だったといえます。
ラオニッチがモンフィスに敗れましたがこれもそう大きな敗退ではないでしょう。
そういえばラオニッチもまだジョコビッチには勝っていない選手でしたね。
フェデラー時代もそうでしたが今のジョコビッチに対しても
こうした寄せ付けない存在感に阻まれている選手が多くいます。
たまったものではありませんが、これを打破していかないといけないです。
更に上を目指すべきラオニッチなどはジョコビッチの力が落ちるのを待っているわけにもいかないでしょうし。
まあ勝ったことがあるとはいえ錦織だってそうなんですけどね。このままずっと連敗していてはいけません。

今年後半のハードシーズンもジョコビッチが中心で回っていくことになるのでしょうか。
楽しみであるのはもちろんなのですが、オリンピックの存在が複雑ですね。
多くの選手は、それはきちんとした大会ですから当然のことながら全力で行くでしょう。
しかし、ここで力を使い果たしたくはないのもあります。
カナダから1週空いてオリンピック、その後休みなしでシンシナティ、
そして1週空けてすぐ全米と、結構窮屈な日程です。
錦織などは日本選手団んの中でも期待度は高いですから、今回の決勝進出の勢いのままに、
オリンピックも凄く頑張り、でシンシナティ辺りで力尽きて
そのまま回復せずに全米へ、などと言う雰囲気も見え隠れしています。

スポーツ界の一大祭典で、自国の選手の頑張りを不安に感じてしまうとは
何とも罰当たりなことを申して大変よろしくありませんね、失礼しました。
ただ、頑張ってほしいけどその後の体力や体調が不安だというそれだけはぬぐえません。
錦織は5セットマッチには強いので、そうした試合内でのスタミナはありますが、
長いトーナメントを連続でこなしていくというような長期的なスタミナには不安を抱えている選手です。


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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/08/01(月) 12:01:35|
  2. 2016年7月~9月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:11
<<2016年、リオ・オリンピック開幕 | ホーム | 2016年、トロントマスターズ開幕>>

コメント

僕も、今年の日程には無理があるなと感じています。確かロンドンのときはオリンピックの後に北米マスターズがあったので、オリンピック頑張った選手は休養、活躍できなかった選手は仕切り直しと棲み分けができていました。難しいかもしれないけど、シンシナティを全米の後にずらすとかそうした度量の広さを見せてほしかったなと思います。
  1. URL |
  2. 2016/08/01(月) 11:14:08 |
  3. おスミ #-
  4. [ 編集]

ジョコビッチにあと2,3個マスターズとってほしいです。
でも今年は、オリンピックのすぐあとですからね。。リオデジャネイロは気温が25度くらいってのはありがたいですが。
  1. URL |
  2. 2016/08/02(火) 10:09:25 |
  3. もん坊 #-
  4. [ 編集]

>おスミ様

オリンピックは開催地によって日程が変動しますので、毎回こうしたズレが生じますね。
今回は少しずれてますからまだいいですが、全米と重なってしまったりしたらどうするんでしょう。
まあオリンピックは開催期間が一カ月ほどありますから
テニスはその中でもずらして開催ということになるんでしょうが、
それでも続けての開催とでもなってくるとオリンピックに出ない選手も増えてくる気がします。
テニスだけでなくいろんなスポーツと折り合いをつける必要があるので結構難しそうです。


>もん坊様

今年の残りマスターズはシンシナティ、上海、そしてパリです。
全てハードコートですからジョコビッチが残り全部取るというのも有り得ないことではないと思います。
ただ、いつものパターンだと、最後の方はランキング1位も確定してるでしょうから
ATPファイナルを見越してスキップするかもしれないですね。
本当はジョコビッチがスキップするならインドアではなくアウトドアの方がいいんですけどね。
そうすれば錦織の優勝チャンスが少しでも増えてくるということになります。


  1. URL |
  2. 2016/08/03(水) 09:11:13 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

ジョコビッチがオリンピックとシンシナティを続けて取ってしまったら、キャリアGS、ゴールデンスラム、ゴールデンマスターズを
同一年で達成してしまうわけですね。そうなったらまさに千両役者ですね。
そっからはもう今シーズンの目標もないだろうし、全米も上海もパリも全部スキップしてもらって錦織にチャンスをくれないっすかね。
スポンサーメイトのよしみでそれぐらいお願いしたいもんです(笑)
  1. URL |
  2. 2016/08/04(木) 00:37:39 |
  3. フェレールのくわえタオル #-
  4. [ 編集]

そういえば今年のオリンピックはATPポイントはないですが、公式戦扱いにはなるんですかね?マレーが実は今年過去最高勝率を狙えるのではないかと思っておりますが、オリンピックは年間勝率にカウントされるんですよね?きっと。
  1. URL |
  2. 2016/08/08(月) 07:20:10 |
  3. Shirane #-
  4. [ 編集]

>フェレールのくわえタオル様

何でもかんでもタイトル保持した状態を何と呼べばいいでしょうか。
いずれにしろ、ジョコビッチには十分な可能性がありますね。
デ杯も取ってますし、他に取り漏らしている重要なタイトルが思い当たりません。
シンシナティはまだ来年でも可能性がありますが、
タイトルコレクターとして、ここはオリンピックを全力でとりに行かねばならないでしょう。

>Shirane様

デ杯やかつてのグランドスラムカップもATPポイントに関係なく公式扱いされていますから
今年のオリンピックも間違いなくカウントされるはずです。
マレーは今年40勝6敗です。早期敗退したインディアンウェルズとマイアミが残念ですが
丁度子供が生まれてバタバタしていたと考えれば
もの残りの大会では取りこぼしはないと見ていいかもしれません。
それでも負けるのがいつものマレーですが、今はコーチが違いますからね。
今のところ新しいコーチでの勝率は100%です。

  1. URL |
  2. 2016/08/08(月) 09:08:54 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

ジョコビッチ、デルポトロに敗退しました。
ところでジョコビッチがブレイクポイントすら握れずに敗退したのはいつぶりでしょう。
最近テニス見始めたので記憶に無いのですが。
  1. URL |
  2. 2016/08/08(月) 11:14:45 |
  3. mik #-
  4. [ 編集]

>>上
2015年シンシナティ決勝のフェデラー戦がありました。
記憶違いでした。大変失礼致しました。
  1. URL |
  2. 2016/08/08(月) 18:14:31 |
  3. mik #-
  4. [ 編集]

>mik様

もちろんかつては簡単に敗退した試合もありましたが
2011年の覚醒以降は言われてみればあまり記憶にないところですね。
ただ、最近負け自体が少ないとはいえ、
ジョコビッチの敗退はあっさりしたものもありますから
探せばもう少しあるかもしれません。
「0-6」でセットを取られるというのも少ないは少ないんですが
統計上はフェデラーほどの少なさではありませんし。

  1. URL |
  2. 2016/08/09(火) 09:01:21 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

>>管理人様

2014年のツアーファイナルから私はテニスを観始めたので、上記の″いつぶり”というのはそれ以前ということになります。
フェデラーやナダルが1位だった頃を生で見ている皆様とは感覚が違うのかもしれません。
年代表記をしておくべきでした。これから気をつけます。

ベーグルですか。ここのサイトでこういう記事を見つけたのですが、
http://ausaga.blog71.fc2.com/blog-entry-661.html  ナダルのベーグル、ジョコビッチの話、等
この記事を書かれた時(2011年上海マスターズの最中)のベーグルを取られた数は、
フェデラー4回、ナダル11回、ジョコビッチ5回、マレー10回、と書かれてますが、
数えてみた限り、恐らくナダルは10回だと思います。
この数から2011年上海マスターズ以降の数を足しますと、
フェデラー4回、ナダル12回、ジョコビッチ8回、マレー13回となると思います。

ちなみに上海マスターズ以降誰にベーグルされたかというと、
ナダルはフェデラー・ベルディハ、ジョコビッチは錦織・フェデラー・ベルッチ、
マレーはフェデラー・ジョコビッチ・ジョコビッチです。

フェデラーは凄いですね。自身はトップになってから一度しかベーグルされず、
2011年以降もあの3人を全員ベーグルしています。

ベーグルを取った方の数となると、
フェデラー73→90回、ナダル56→90回、ジョコビッチ40→86回、マレー、36→62回
になっていると思います。(数え間違いがあるかもしれません。何回か目を通したら違った箇所がありました。)

ジョコビッチは2011年から2015年までシーズンごとのベーグル取った数がトップ10の中で
5年連続1位(2012年はフェレールとタイ)で、
年間平均11回以上の割合でベーグルを取っていたのですが、今年はまだ2回です。
今年のトップ10の中での1位は今のところマレーとナダルがタイで、共に5回です。


話を変えてジョコビッチですが、2011年以降でもあっさりと負けること自体はあります。
フェデラーにベーグルを取られたこともあったし、去年のフェデラーへの敗退は全てストレートによるものです。
同様に上位選手にはあっさりと負けることもありました。

しかし同時に下位選手にはあまり負けてませんでした。
2011年以降今年ベセリに負けるまで、負けた選手の中で最もランキングが低いのは2011年の錦織で、当時32位でした。
それ以降今年のモンテカルロまで、30位以下には1敗もしてませんでした。
しかし今年は3敗しています。だから今年は取りこぼしが多いと思うのです。

負けた選手には共通点があります。
3人とも198cmでビッグサーブを持ち、フォアの強打を持っているということです。
ロジャーズカップで苦戦したベルディフもこのタイプだと思います。

http://ausaga.blog71.fc2.com/blog-entry-650.html 2011年全米に向けてナダルとフェデラーは。その2、フェデラー編
この記事のレンドルの様にいざ勝ち上がれば強いけど、そこに行くまでにパワータイプに負けかねない
状況なのかと思わなくも無いです。これからどうなるのかは判りませんが。

  1. URL |
  2. 2016/08/12(金) 23:37:48 |
  3. mik #-
  4. [ 編集]

>mik様

詳細の集計情報ありがとうございます。
それと過去の記事の引用もありがとうございます。
手前みそ過ぎて恐縮ですが、なるほどと思うようなことも書いているんですね。
特に晩年のフェデラーとレンドルの比較は実にその通りで、
これからジョコビッチもその域に入るのだろうと思いますから
また視点を変えたとらえ方ができる気がします。



  1. URL |
  2. 2016/08/13(土) 09:58:53 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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