さて、いよいよ今年最後のグランドスラムが開幕となります。
フェデラーのいない全米なんて何年振りでしょうか。
優勝は5連覇最後の2008年から遠ざかってますが去年はファイナリストでしたから
なんだかんだでここ10数年は本当にフェデラー無しでは語れない大会だったと思います。
5連覇開始前の2003年ですら4回戦負けであったにしろ非常にインパクトのある存在でした。
3回戦のブレーク戦、4回戦のナルバンディアン戦はどちらも見応えのある打ち合いが展開されました。
特にナルバンディアン戦はお互いショットが強烈というだけでなく、
ライジングでのカウンター気味なハードヒットの打ち合いという
ただの強いだけではない技術を伴った新しいスタイルの打ち合いでを見せてくれました。
当時はフェデラーはネットに詰めるプレーも見せていたので
ストロークのガチ打ち合いならばナルバンディアンがやや上か、と思わせたものです。
正直私はまだその時のフェデラーの強さには懐疑的でした。
サーブ&ボレーもストロークもこなすが全ての能力が平均よりやや上程度と思っていました。
ウィンブルドンでもサンプラスには勝ったけどヘンマンには勝てないとか
フィリポーシスには勝ってもアンチッチには勝てないとか
ストロークではブレークやロディックには勝っても
ナルバンディアンやヒューイットには勝てないという点で
全ての能力が高いけど最高のものを持っているわけではない選手というイメージで
その僅か半年後には歴史上絶対の大王者になるとは想像だにできなかったものです。
翌2004年の全豪では皆が皆フェデラーの才能が凄い凄いと絶賛していて
優勝候補の筆頭になっていたのですが、私はいやいや、わかるけど褒めすぎでしょ、
サフィンやアガシの方が強いんじゃないの?と思ったりしていたものです。
完全に誤りだったわけですね。その当時から見る目がなかったということだったわけです。
フェデラーの思い出話になってしまいました。
フェデラーの全米の思い出はまだまだ語れますが話が逸れてしまうのでここいらにしておきましょう。
今回の優勝候補はやはりジョコビッチvsマレーの図式でしょうか。
ウィンブルドンから不調のジョコビッチ、オリンピックからノンストップのマレーと
どちらも不安の種はあります。
フェデラー時代の絶対さはないかもしれませんが、
それでも私はやはりジョコビッチに優位性があるとみています。
というかここで落ちていって欲しくはない選手だというのもあります。
せめて負けるなら早期敗退ではなく決勝でマレーにであるべきでしょう。
デル・ポトロ、ナダルのオリンピック頑張った怪我組も好成績を望みたいですが心配が先に来てしまいます。
直前にマスターズを制覇したチリッチは個々で復調ということであれば本当に全米男ということになりますね。
また錦織も優勝候補の一員でしょうが、そろそろ本当にグランドスラムのチャンスは限られてきていますから
グランドスラムタイトルをとることを願うならば、いよいよ正念場だと思います。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2016/08/29(月) 17:58:14|
- 2016年7月~9月
-
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| コメント:4
あまり騒がれてないですがジョコビッチも手首に不安を抱えているようです
私見なのですが両手バックハンドの選手は手首の怪我をする傾向が強いように思います(片手の選手の情報が少ないのでもしかしたら違うかもしれませんが)
とはいえナダル然り、デルポトロもまた然りです この二人は超強力なフォアハンドの方が主な原因とも思いますが
二人とも最盛期は高レベルに安定した両手バックハンドも持っていた事も無関係ではないと思うのです
それにフォアハンドで言えば「じゃあフェデラーは?」になりますし この人の場合はパワーより更にコースの打ち分けの読みにくさが凄いのですが
ストローク戦が主流の現代において両手バックの方が有利なのが広まって既に久しいのですが
この欠点が広まると片手の復権が僅かながら広まる気がするのですが、管理人様はどう思われるかお聞きしてみたいです
- URL |
- 2016/08/30(火) 18:24:55 |
- マルト #-
- [ 編集]
優勝候補にジョコビッチとマリーの名前を挙げてしまいましたね。
これは逆を狙ってなのか、逆の逆を意識してなのか、素直な予想なのか・・・。どうなの?
ジョコビッチのファンとしては、ケガ以外の心配事がウィンブルドン前後にあったという会見内容に、自分の予想が当たってしまい尚更ショックを受けました。年末までホールドするポイントが多いので、たとえNo.1から陥落することになっても無理はしないで欲しい、それだけです。
フェデラー不在・上位シードに故障者多数と、近年稀に見るマイナス材料が多い今年のUSO。チャンス到来とばかりに盛り上げてくれるのは誰か、2回戦以降が楽しみです。
- URL |
- 2016/08/31(水) 13:10:24 |
- tote #-
- [ 編集]
>かめ様
ありがとうございます。
今後も思い出話はしばしば出てくるでしょうから色々と当時を懐かしみながら取り上げていきたいと思います。
>マルト様
両手打ちの歴史が長くはないのではっきりとは申せませんが、選手寿命は片手打ちの方が長い傾向にあるかもしれません。
ただ、コナーズ、アガシの例外があるのでなんとも断言できないところでもあります。
今後の傾向を我々がしかと見届けていかなくてはいけないのかもしれません。
アガシの打ち方は今でも通じるハードヒットでしたから、たまたま堅牢な選手だったと片づけてしまっていいものかどうか。
もっともアガシの頃から比べても今の選手の打ち方は格段に負担がかかっているように思います。
現在最高級のバックハンドを持つとされるマレーや錦織の今後も気になるところですね。
>tote様
いや、すいません、一般論で述べたつもりでした。と言っても遅いですね。
確かに私はジョコビッチを優勝候補の筆頭にしてしまいました。
でも不安の種もある、という逃げ口上も使っています。
決してフラグを立てたつもりでは・・・
- URL |
- 2016/08/31(水) 18:30:05 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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