レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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2017年、全米決勝はナダルvsアンダーソン

準決勝の2試合はいずれも最初のセット取られてからの逆転勝ちという形となりました。
2セット目以降にペースを取り戻し最後はやや一方的だったという点で共通しています。

アンダーソンはグランドスラム初の決勝進出となりました。
南アの選手としては80年代のクリークやカレン以来久々のこととなります。
それ以降の選手としてはフェレイラやアーサーズがいましたが
どちらもベスト4まででグランドスラム決勝には進出していませんでした。
全米の決勝となるとオープン化前にまでさかのぼらないといけません。
1921年のノートン、1948年のスタージェス、1965年のドリスデール
の3例がありますがいずれも準優勝でした。アンダーソンは初の優勝を狙います。

試合の方、カレノ・ブスタも動きは悪くなかったですが
最終的にはショットパワーが勝敗を決しました。
パワー系の選手を相手にするときは緩急を織り交ぜるのが鉄則ですが
カレノ・ブスタにはあまりそれがありませんでした。
もっとも、アンダーソンは技巧の勝負でも負けなかったので、
今回は純粋にカレノ・ブスタの力負けだったと言っていいでしょう。
若く勢いのあるカレノ・ブスタですから変に小細工に徹するよりも
今回のように真っ向から打ち合ってくれた方が観ている方も気持ち良かったと言えます。

因みに当ブログではこれまでカレノ・ブスタ表記できていましたが
カレーニョの方が実際の発音に近く、アンパイアもそうコールしているので
今大会後を機にカレーニョ・ブスタに変えて行こうと思います。
あと、コリッチもチョリッチが実の発音ぽいのでこちらも。
ベルディフもベルディヒの方がいいのかなあ、間違いなく「フ」ではないんですけど、
もうこの選手の場合は実に長くベルディフ表記できちゃってますからね。今更変更というのも。
これについてはずっと考えていたんですけど、ちょっと話がずれるので大会後にでもまた改めて。


準決勝の2試合はどちらも面白かったですが
純粋な打ち合いであったボトムハーフよりもトップハーフの方がハイレベルに思えました。

デル・ポトロのパワーは破格です。あのフォアハンドは何でしょうか。
アンダーソンもパワーがありますが、デル・ポトロはもう次元の違いを感じさせます。

デル・ポトロが覚醒状態にあるかどうかが試合のカギになるとみていましたが
実のところどうだったかといえば、それをさらに超えたナダルの凄さが際立った結果となりました。

デル・ポトロは凄かったと思います。
最近よく見る早いラウンドで負けてしまうあの普通のデル・ポトロではありませんでした。
フェデラーを倒した勢いそのままに試合に入った感じです。
しかしナダルがそれを上回っていました。
試合後のコメントでは第1セットでデル・ポトロに主導権を握られている状態になり
これはまずいと思って慌てて第2セットで戦術を修正したと言っていましたが
私には、それはリップサービスで、最初から相手の動きを見定めるつもりだったとしか思えませんでした。
第1セットはこの位の調子で打っていって、取られてもまあ仕方ないという考えだったのではないでしょうか。
デル・ポトロのショットパワーはそれ以降も衰えませんでしたがナダルの配球がそれを上回りました。
とにかくデル・ポトロは強打するタイミングがなくなり、最後の方は強引に打つしかなく
異様なほどにミスを重ねるようになりました。こうなってはナダルのペースです。
ナダルのショットパワーも凄かったですが完全に技巧でパワーを封じ込めた試合でした。
カレノ・ブスタにはこれがありませんでした。両スペイン選手の大きな違いだったと思います。

さて、決勝はナダルとアンダーソンになりました。
過去はナダルの4勝0敗ですが、もうここは過去の成績を云々するところではないでしょう。
現在のアンダーソンは既に過去では測れない未知の領域に居ます。

それでもナダル優位の声が大きいのはやむを得ないでしょう。
準決勝でもナダルはアンダーソンと近いタイプの選手と戦っていますのでこの点でも優位は揺るぎません。

アンダーソンの勝機を模索するならば、デル・ポトロとは違う戦術を取る、これに尽きます。
もちろんパワーはデル・ポトロのほうが上なのですが、
かつてのナダルならまだしも、今のナダルからストロークでポイントを取るなら
アンダーソンのショットパワーでも十分だと思うのです。
あとはどうショットを決めるかです。
立ち上がりは、スロースターターのナダルに強打を打ち込んでいくことが可能です。
で、このままいけると思ってしまうと後からじわじわと決められなくなっていきます。
まず打ち込んでみて、効かなくなったら無理な打ち込みはやめる、これに尽きます。
アンダーソンはパワーもありますが技巧での対抗措置もある程度可能です。
ナダルが揺さぶりを始めたら焦らずそれについていくということ、
そしてチャンスには積極的に打ち込むものの、それで決められるとは思わないこと、これが大事です。
パワーを持っている選手はどうしてもラリーの主導権を握りたくなってしまうのですが
ナダルにはそれが通じないと肝に銘じておくことで随分と試合運びも違ってくると思います。
10年前のナダルは本当にミスがありませんでしたが、今のナダルは粘って喰らいついていると
焦れて打ち込んでミスするケースも散見されます。そうしたチャンスを待つということになります。

よくあるじゃないですか、
ここまで来たら失うものは何もない、自分の力をフルに出して思い切ってぶつかって行け、みたいなの。
そういう熱血的なのが良いこともありますが、ことナダルに対しては逆効果だと思います。
アンダーソンが果たしてどういう戦術で来るか。そこに大いに注目してみたいです。


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  1. 2017/09/10(日) 08:30:19|
  2. 2017年7月~9月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

ショットの強さは体格以上にリスト(手首)の強さが大事だと聞きますね。
ただそれだけに現代では手首を壊す選手が散見されることもある気がします。
こちらは終わってから言ったほうが良いかもですがナダルはデル・ポトロ戦の勝利でアガシを抜いてグランドスラム勝利数歴代3位(225勝)になりましたね。
フェデラーが2冠を達成し伸ばしたので霞みますがそれでも凄いです。全仏抜いても146勝31敗勝率.824だけで既に大概なんですが・・。
と書いてから気付きましたがフェデラーは今大会まででグランドスラム325勝ですので現時点で丁度100勝差ですか
ナダルがフェデラーと比べたら多少怪我がちなのと年齢差もあるとはいえ差の100勝だけでも他のトッププロでも中々届かない領域
(参考にユーズニーが今年全米までで101勝で新たに100勝以上のメンバーに加わります)というのにちょっともう次元が違いすぎて分けわからなくなりますね。
  1. URL |
  2. 2017/09/10(日) 10:20:17 |
  3. マルト #-
  4. [ 編集]

ほぼほぼナダルだと思いますが、GS決勝に相応しい良い試合に
なって欲しいですね。
全仏全英は完勝だったので・・。

結局、今季は全豪以外のGSではフェデラーとナダルの対戦は
実現しませんでしたね。
マレーも休養となりポイント上は一応二強状態ですが、
直接対決がマイアミ以来ないというのはなかなかレア
な状況ではないかと。
  1. URL |
  2. 2017/09/10(日) 16:50:46 |
  3. ラカン #KTFWzs4k
  4. [ 編集]

>マルト様
ナダルのGS勝利数はフェデラー、ジョコビッチ、コナーズに続き4位ではないですか?

それとコナーズのGS成績調べるとウィキペディアでは233勝49敗、このサイトでは232勝49敗になっていますが、これも何か理由があるのでしょうか。
  1. URL |
  2. 2017/09/10(日) 17:51:22 |
  3. たかはし #-
  4. [ 編集]

たかはし様>
すいません、ジョコビッチは238勝で2番目につけてましたね。
ジョコビッチはナダル、更にはフェデラーと比べても各グランドスラムで勝利数のムラが少ない所に凄みを感じます。
横からですがコナーズはオープン化初期の選手なのでデータの正確さが不完全でいつの間にか数値の変動がなされてる場合があるのが原因と思います。
グランドスラムだけでなくツアー総勝利数でも数年前は1243勝辺りだったのが現在では1256勝だったりしてますので。
  1. URL |
  2. 2017/09/10(日) 18:05:51 |
  3. マルト #-
  4. [ 編集]

ラファ、おめでとうございます!

たらればの話にはなりますが、フェデラーとの決勝が見たかったですよね〜泣

つくづく、マレーさんには色々とガッカリです…。
  1. URL |
  2. 2017/09/11(月) 08:01:08 |
  3. Mr.N #-
  4. [ 編集]

皆さまコメントありがとうございます。

決勝の模様は記事を上げましたのそちらをご参照ください。

たかはし様よりご質問いただいていたコナーズの件だけ。
回答としてはマルト様の仰ることでほぼ間違いありません。
ATPのサイトでも昔のデータがころころ変わるので当サイトも
そろそろ大幅な見直しが必要になってきています。

特にコナーズは一時ITFと折り合いが悪くて、
実際に試合が行われたのに没収試合になって
結果がついていなかったものなどもあったようです。
現在ではかなり解消されてきているようですが
まだATPとITFの扱いに差があるようで
コナーズの生涯試合数やタイトル数等、結構違いが残っています。

WikipediaとかESPNとかで使われている公式記録は現在ではほぼATPに準拠しています。
というかATPの方がデータを寄せていった感じがあります。
当サイトではATPとITFの合計という形を取っていましたが
ATPに合わせていくのが今後のスタイルに近いように思います。
正直、ATPで扱ってない大会でも公式試合と扱いたいものもあって
その辺をどうするかという点など課題も多く残っています。

そんなわけで誤差はよく発生してしまっているのですが
今では微妙な違いは概ねATPを信用するのがいいと思います。
ただ、単純に私の記述ミスということもあり得ますので
今回のようにおかしいと思う点があれば遠慮なくご指摘いただければとてもありがたいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  1. URL |
  2. 2017/09/11(月) 13:12:03 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

コナーズのGS勝利数

こんにちは

コナーズのGS勝利数については、おそらく233が正しいかと思います。
  1. URL |
  2. 2017/09/13(水) 12:59:47 |
  3. 2R #2mo2qD.Q
  4. [ 編集]

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