さて、今年初のマスターズであるインディアンウェルズが開幕します。
テニス界における春の大きなイベントです。
立て続けにマイアミもありますので選手達も気合いの乗る時期といえるでしょう。
去年はフェデラーが優勝しました。
今年も第1シードにして優勝候補ということで名前が最上位に上がっていますが
相変わらず私には心配病が出てきています。
果たして今年もフェデラーが優勝できるものなんですか。
確かにフェデラーはレジェンドで強いです。
去年のこの大会も今年の全豪も優勝していて技術で言えば圧倒的だと思いますが
さすがに他の選手たちも、いい加減そこまで不甲斐ないものなのか。
今、安定して強い選手はフェデラー以外にいないのは事実です。
それでも、インディアンウェルズかマイアミのどちらかだけでも
コンディション的に大当たりするような選手がいてもいいんじゃないかと思えます。
というか、そろそろそういう選手が出なくてはいけないところです。
時に残念な早期敗退を喫するズベレフやディミトロフも当たれば強いですからね。
そうした当たりをこのような大きな大会に持ってこれるかというのは
今後の勢力図を塗り替える上で極めて重要となります。
もう以前の4強のような安定して強い選手というのは当分出てこないと見ていいと思います。
当時はツォンガやベルディフ、フェレールなど4強でなくてもトップ選手たちは安定していました。
今はそうではないです。これは時代の流れなのでしょう。
もう、選手たちは勝ったり負けたりを繰り返すことが前提という考えで行くべきだと思います。
そうなると、この「勝ったり」の部分を如何に大きな大会に合わせるかが鍵となります。
去年はそれができた選手が少なかったのですが、今年はそろそろ出て来てもいいんじゃないでしょうか。
そんなわけで、何の疑いもなくフェデラーの1強時代であるという考えはここでは捨てるべきだと考えています。
ドロー表ですが、相変わらず大きいですね。
表自体の大きさはグランドスラムと同じですから、マスターズのつもりで見るとその巨大さに思わずニヤリとしてしまいます。
ああ、これは祭りなんだ、という、得も言われぬ嬉しい気分です。
上位シード選手の顔ぶれも、今のランクから見れば当然のメンバーなのですが、やはりここ数年のあまりの固定ぶりからすると新鮮です。
上から、フェデラー、チリッチ、ディミトロフ、ズベレフ、ティエム、デル・ポトロ、アンダーソン、ソック。
このうちデル・ポトロは遥か以前からトップ10の選手ですが、
一度大きく地位を落としてから復帰してのこの位置ですからこれもある意味新鮮です。
もうノーシードか下位シードとして上位陣を苦しめる地位を確立するだろうと思っていましたが
まさか普通に上位選手に返り咲くことになるとは。
ジョコビッチが10シード、錦織が22シード、ラオニッチが32シードとなっています。
錦織とラオニッチは来年であればノーシードです。
欠場はナダル、マレー、バブリンカ、ゴファン、ツォンガ等。
これだけで大きな大会のシード勢を構成できそうです。
現在21歳までの若手でトップ100に入っている選手は10人いますが、
その全員が今大会にエントリーしています。
ズベレフ、チョン・ヒョン、ルブレフ、カチャノフ、シャポバロフ、
ドナルドソン、チョリッチ、ティアフォー、チチパス、フリッツ
このうちシャポバロフとチチパスが10代の選手、
ドナルドソン、ティアフォー、フリッツが地元アメリカの選手ということになります。
この辺りは伸びしろがあるわけで、驚きの活躍を見せてくれる可能性もあります。
誰か一人をピックアップして注目すると期待を裏切られることになりそうなので
このうちの誰かが、というざっくりとした括りで見たほうがいいかもしれません。
ズベレフはランクを上げ過ぎてしまった反動か、このところ伸び悩んでいる傾向にあります。
他の同じ世代の選手が活躍することで刺激されてまた復活することもあるかもしれません。
若手が徐々にと出て来ている反面、30歳を超えたベテランはそれに輪をかけて多くエントリーしています。
今では、30歳程度ではベテランと言わないほうがいいのかもしれないと思ってしまうほどです。
ただ、あくまでも技術が上がったがための30代の活躍ということであり
やはり体力的には30歳では十分ベテランというべきなのだと思います。
あまりに単純な区分けですが、若手=体力、ベテラン=技術となります。
現在のテニス界では、技術>体力という図式になると言えます。
ベテランが今から体力を獲得するのは至難の業だと思いますが
技術を伴った若い選手が出てきたら・・・これはこれは凄いことになると思います。
こういう選手の出現でテニス界はガラッと変わっていくのかもしれません。
もっとも、そう思って注目していたドルゴポロフがそうでもなかったというような例もありますので
なかなか難しいところですが。
そのような選手がいなかったか、もう少し時間をさかのぼってみると・・・あ、いました。
今から17年もの昔、当時最強だった芝の王者をウィンブルドンで破った20歳の若手、
あれは素晴らしい技術を持った選手でした。
あの彼は今、何をしているんだっけな?
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- 2018/03/08(木) 10:27:00|
- 2018年1月~3月
-
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-
| コメント:6
ロジャー・フェデラーでしたっけ。
たしかもう36歳で、引退してスイスでパン屋してるよ。36にもなれば当然ですよね。
あれ?インディアンウェルズの第一シードにも同姓同名の選手が‥‥。
- URL |
- 2018/03/08(木) 12:36:21 |
- #-
- [ 編集]
殆ど誰にも注目されていない選手が当時の最強の選手にポッと勝ってしまう事があるんですよねぇ。
17年前のその選手はその年の年間順位10位にも満たなかったですし、翌年も華々しい成績を残した訳でも無いですからねぇ。
ラッキーパンチとは怖い物です。
その後彼はどうなったんでしょうか。
- URL |
- 2018/03/08(木) 13:45:55 |
- hinoe' #-
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確かフェデレでしたっけ、なかなかいいラケットワークとセンスを持っている選手と
特に玄人筋やコアなファンではやけに高い評価でしたね
スイスから出てきたというのも新鮮でしたね
当時その国では天才少女と言われた女子選手の方がビッグネームでした
- URL |
- 2018/03/11(日) 11:54:31 |
- RfRn #-
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皆さん、昔の選手に詳しいですね。
確かその選手はすぐ切れてラケットを叩き付けるようなところがありました。
あんな癇癪持ちじゃ長くやっていけるかどうか心配されたものでしょう。
あと、当時のスイス女子テニス界にスター選手がいましたが同じ世代で中々の選手もいたんです。
ただ、芽が出ることはなく、その後引退してどこかの選手のマネージャーかなんかやってたと思います。
- URL |
- 2018/03/12(月) 10:07:22 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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