レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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2018年、全仏はやっぱりナダル

全仏決勝が終わりました。

ナダル先生、うっかり11回目の優勝をしてしまいました。
グランドスラムトータルでは17回目の優勝です。
ボルグのグランドスラムが11回。エマーソンとジョコビッチが12回。ナダルは全仏だけで11回。

ということは、全仏以外ではたったの6回です。
ベッカーがグランドスラム6回、エドバーグが6回。どちらも全仏以外。
つまりベッカーとエドバーグの全仏以外の実績に全仏優勝11回を追加すればナダルになるんというわけです。


そんなナダルですが、今年は難しい大会だったと思います。
ナダルと言えば、長い試合も平気で、ずっと打ち続けられるイメージがありますが、それは昔の話で、
恐らく今は長い試合が続くのはあまりありがたい事ではないと思います。
何だかんだで失セット1で優勝までこぎつけるその力が凄かったということです。
集中力、精神力、その他諸々、持てるあらゆる力の使い方の妙。

シュワルツマンでもデル・ポトロでもティエムでも、
強打でナダルからポイントを取ることができることは証明できました。
そのショットの強さではナダルを圧倒することができます。
何人もの選手が以前から試みてなかなかできなかったプレーですが、
実質、ジョコビッチよって勝利に結びつけられたスタイルといえます。
今では何人もの選手がこれを行えるというのはショットのレベルが上がっているということなのでしょう。

ただ、どの選手でもそれが試合を通じて続けられないのが問題です。
乱れが出る瞬間が必ずあり、その僅かの隙をナダルに突かれてセットを落とすのが今大会の典型的なパターンで、
いざセットを落としてしまうとそれ以降は流れがナダルに傾きました。
試合中、特に出だしに関してはどの選手も充分健闘してるなと感じさせましたが
実は誰もがナダルの勝ちパターンにはまってしまっていたというわけです。
もちろんプレー中は必死なのでしょうが、終わってみれば王者の貫禄だったということなのでしょう。
以前の体力を持っていないナダルが、試合運びの妙技で取ったタイトルだったといえます。

そう思うと、ジョコビッチというのはやはり凄い選手なんですね。
技術と体力のバランスがナダルに匹敵するほどの高いレベルで結実していたということです。
ティエムやデル・ポトロもパワーだけならナダルよりもジョコビッチよりも(その全盛期と比べたとしても)上でしょう。
ただ、試合を通じてのパフォーマンス持続とはいかないのが難点です。
ステータスをパワーに多めに振ってしまってはこれも仕方ないのでしょうか。

2007年のウィンブルドンでナダルがフェデラーに敗れましたが、
次にこの絶対王者を倒すのはナダルなのではないかという予感を感じさせました。
また、2014年のジョコビッチも全仏でナダルに敗れましたが、同じくナダルを倒す可能性を感じさせたものです。

今回のティエムには、優勝できなかったとしてもそのような可能性を感じさせてほしかったのですが、
どうでしょう、果たしてそこまでだったでしょうか。
事実、今クレーシーズンでナダルに次ぐ強さの選手であったことは間違いないでしょう。
ただ、マドリードのナダル戦こそ見事だったものの、そこにはナダルの不調がありましたし
何よりマスターズ優勝をしていないですね。今クレーシーズンは1タイトルありますがツアー250のリヨン大会でした。
どうにもクレーNo.2の役割をズベレフと分け合ってしまい、ナダルを超えさせすればティエム時代だ、
というイメージにつながらないというのが難点です。
ハードシーズンの不安定さも相まって、一気にトップへ躍り出るにはもう一皮という感じです。

ティエムのショットに惚れ惚れさせるものがあります。
強引、アングルショット、ムーンボール、ドロップショット。
片手打ちにしてはバックのスライスに安定感を感じさせないですが
片手打ちバックハンドの選手がストローク王座に輝く大いなる可能性を秘めています。
それだけハードコートでの戦績が気になります。
ズベレフも同様です。クレーだけの選手となってしまうのは残念です。



今大会は日本人選手の活躍がありました。
通常、当ブログでは男子シングルス以外は取り上げないのですが
今回はさすがに取り上げないわけにはいかないと思います。

女子ダブルスで、穂積/二宮組が準優勝
女子ジュニアダブルスでも、内藤/佐藤組が準優勝
男子ジュニアダブルスでは、田島/スタイラー(チェコ)組が優勝
車いす男子シングルスでは、国枝が優勝
車いす女子シングルスでは、上地が優勝
車いす女子ダブルスでは、上地/バウス(オランダ)組が準優勝

どうです!
日本のメディアではせいぜい女子ダブルスが取り上げられるくらいでしょうが、
ここまでの見事な活躍を喜ばないわけにはいきません。
(2020年パラリンピックの正式種目である車いすテニスなどもう少し取り上げてもいいのに・・・)

もちろん男女シングルスの錦織と大坂も注目に値する戦いをしました。

可能性のある良くない傾向としてありそうなのが、
この結果を受けたメディアが、各選手にウィンブルドンでも同じ結果を期待することです。
いや、さすがに日本人は基本的に芝よりクレー向きでしょうから、ウィンブルドンへの期待は酷です。
でもよく知らない人たちは権威に弱いですから、ウィンブルドンで勝てなかったとしたら
手のひらを返したように全仏はまぐれだったか、などと言われてしまうのかもしれないです。




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  1. 2018/06/11(月) 12:04:32|
  2. 2018年4月~6月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

今のナダルはかつてとはかなり違ったテニスをしますね。勿論パワーヘビースピンがベースですが
要所でのボールコントロールにますます磨きがかかっていたなど
総合的に隙がなく穴の少ないテニスを展開してパワーやシャープさで攻めてくるショットを封じた。
どこかしらジョコビッチの要素を感じますが、32歳にして更にグレードをあげて感服するのみです。

ただ年齢を感じさせる場面もちらほらとあったわけで、去年の無敵ぶりと比較すると若干ですが。
サーブの調子がいまひとつであったこと。
そして遂に決勝3セット目で指の痙攣を起こしてしまいましたね。

あれが2セット途中の出来事だったら、どうなっていたのか・・・
全豪の時は運に見放された部分も感じましたが、今回は2セットアップ1ブレイク取ったあとでの
出来事だったので今回はツキがあったのでしょう
とはいえ手負いの状態で数ゲーム残し、逆にブレイクを追加したのですから凄まじい精神力も神憑っていたと思います。

ティエムですが、彼なり頑張りました。でも11年ジョコビッチが名乗りを上げたときと比較すると
若干見劣りする成績で終わってしまったのは少し残念です。去年からの過程から見てなおさらそう感じざる得なかった。
片手ハンドで、クレーナダルに通用する部分において凄いポテンシャルと新たな境地をみせつけるところは
彼の大きな魅力ですが、決勝ではナダルを真正面から見てしまい意識するのは人間として当たり前の感情ですが
プレーにおいて随所に出してしまい、錦織、スべレフを撃破した時のプレーレベルを自ら落としてしまったのは残念です。
まあ来年に期待ですね。完膚なきに敗れたことで足りないところが明確になったわけですから。


最後ですが、表彰式のナダルの涙ですが。全豪でのフェデラーもそうでしたが・・・
純粋な歓喜なのか、限界ギリギリで掴んだ結果、本能的に涙腺がほころんだのか
今後も活躍を見たいひとりとしては、ちょっと気になったところでありました。
  1. URL |
  2. 2018/06/11(月) 17:32:03 |
  3. RfRn #-
  4. [ 編集]

決勝を終えて、実力ではやはり差があったと思いましたが今回のナダルはどこかしら痛めているか、疲労により昨年のような100%ではない不安感あるいは悲壮感を感じました。ガチガチに固めたテーピングをリストバンドの下に隠し、プレスカンファレンスではテーピングを外して何事もないように話す、弱味を見せれば相手に自信を与えて持ってかれてしまうというコート外での駆け引きも感じ取れました。
どこかをスキップすればもう少し万全な全仏であったかもしれませんがそうさせなかったのはフェデラーのポイントのプレッシャーではないかと推測します。GS数はともかくフェデラーのロッテルダム参戦を見ても一位はある程度意識してるようなマネージメントを感じます。フェデラーはIW決勝が誤算だったかもしれませんが、昨年のクレーポイントをナダルは守りました。次は芝です。フェデラーがディフェンドするのか、メルセデスカップで更に稼ぐのか超人2人のレースから目が離せません。
  1. URL |
  2. 2018/06/11(月) 21:55:06 |
  3. ぽーち #2TDfamfI
  4. [ 編集]

日本人選手大活躍!

日本人の活躍しか報じないTVに普段はイラついているのですが(笑)、
(しかも全体の位置づけを省いて、部分だけを報じるので、
テニスを詳しく知らない人には客観的なことが伝わらない報じ方)
今大会は報じなさすぎにイラついちゃいます。(笑)
  1. URL |
  2. 2018/06/13(水) 21:39:52 |
  3. かめ #k0H9quHE
  4. [ 編集]

>RfRn様

ナダルはある時期から上から振り下ろす強打を使うようになりましたが
今はそれを連発するのではなく、使いどころを見極めて打っている印象です。
一見、おされているかのように見えるタイミングもあるのですが
最後に取ってしまうのは試合巧者ということなんでしょうか。
それでも余裕というわけではなく結構ギリギリのところで調整しているという雰囲気ではあります。

対戦相手も、ナダルを強打で圧倒できるタイミングがあるのは分かりますが
ナダルが不調でない限り、それ一辺倒では攻略できないということは証明されていますので
もう少し多様なプレーが必要ではないかという気がします。
決勝のティエムはあまりにも真っ向勝負過ぎました。


>ぽーち様

今のフェデラーとナダルでは主戦場が異なりますので頂上決戦の少ないNo.1争いとなっています。
両者がトップ2であることは事実ですが、こういうのも少々珍しいです。
このいびつな力関係はどこで均衡が破れるか今のところ想像できません。
両者のどちらか(あるいは両者ともが)力を落とすことで他の選手が繰り上がるのか、
あるいは待望の新しい王者が登場して両者と追い落とすのか。
正直今の時点では前者の可能性が高そうです。
7年前には一旦ジョコビッチが後者を演じているわけですが・・・いや、しかしもう7年前ですか!


>かめ様

そうそう、そうなんです。とにかくバランスが悪い。
ダブルスの準優勝を取り上げるならせめてシングルスの優勝もと思えます。
まあ日本人しか取り上ないのも仕方ないですが、
それならそれである程度はしっかり取り上げてほしいところです。
他に色々なニュースがあるのならやむを得ないですが、偏りにもほどがあります。
私はサッカーも好きですが、さすがに日本代表がバスで移動した、などというニュースは
一般の情報番組では要らないです。もちろん試合を報道するのは大いに結構ですが
この「移動」のために使った15秒を、何故車いすテニスの日本勢制覇という偉業に使えないのか。


  1. URL |
  2. 2018/06/14(木) 09:35:28 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

管理人さま
かめ様

数年前の「日本にはクニエダがいるじゃないか」事件(←勝手に命名)をふと思い出してました。

車椅子テニスの優勝、ジュニアダブルスの優勝&準優勝といった日本人の活躍がこんなにあるのに…!!
それを世間の人たちに知る機会がなかなかこないのは寂しいですね。。。

女子ダブルスの準優勝も、錦織選手と大阪選手の敗退ニュースより取り上げ方が小さい…

メディアをギャフンといわせる意味でも、残りシーズン全体でもう1回か2回くらい好成績を残すことを期待したいです!
  1. URL |
  2. 2018/06/14(木) 12:58:06 |
  3. karo #vF6dOJDI
  4. [ 編集]

>karo様

そう考えるとフェデラーも長いですが、国枝も相当長いわけですね。
発言には斉田も含まれていましたから恐らくはもう10年位前のことだったと思います。

因みに国枝は1984年生まれなのでバブリンカと同じ年齢ですが、斉田は1972年生まれなのでラフターと同じです。
当時も既に大ベテランでした。

強いだけでなく、トップを長く続けて言うという点を指摘している意味でもフェデラーの発言は重かったと思います。


  1. URL |
  2. 2018/06/15(金) 09:26:42 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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