ベスト4が出揃いました。
・メドベージェフvsディミトロフ
・ナダルvsベレッティーニ
準々決勝の4試合は全て20代と30代の対戦という形となりましたが、20代から見て3勝1敗という結果になりました。
ここ数年は30代に圧倒的に支配されていた時代でしたが少し様変わりしてきているということでしょうか。
30代の選手ではナダルだけがシュワルツマンを退けて勝ち残っています。
ディミトロフは28歳と決して若いわけではなくむしろキャリアも十分で復活組という印象ですから
世代交代的な印象が強いわけではありません。
それでも、少し前だったら4人全員が30代でもおかしくない状態でしたので
やはり新しい動きが出てきていると捉えて問題はないのではないかと思います。
ディミトロフとベレッティーニはフルセットでそれぞれフェデラー、モンフィスを下しました。
どちらの試合も見応えのある激戦でした。
突然ふと集中を欠いたようなプレーをしたように見えたフェデラーの負け方は残念でしたが
最後まで喰らい付いたディミトロフの頑張りが奏功したということになるでしょうか。
ベレッティーニvsモンフィス戦に関しては最後の最後までもつれにもつれた大激戦でした。
敗退してしまったモンフィスですが今大会はとても面白い試合を見せてくれました。
まあこの人はいつも面白いのですが、ベテランになったいまでも魅せるプレーをしてくれるというのは嬉しいものです。
ベレッティーニは次にナダルと対戦します。もう思い切っていくしかないでしょう。
ナダルの勝ち上がりは安定していますが、ビッグ3のうち2人が敗退してますから3人目がないとも言い切れないですしね。
敢えて言うならば、ナダルは残った選手のうちベレッティーニが一番やりやすいかもしれないです。
しかしそこはもう、ベレッティーニとしては勢いで向かっていくしかないでしょう。
メドベージェフは大会前の勢いがどこまで通じるかと思っていましたが結局ここまで来ました。
重要なポイントでの集中力が凄く、ここぞというときの仕掛けの大胆さは健在です。
それだけにそれを落とした時の悔しがり方の苛烈さもある意味当然というところなのでしょう。
その辺の気持ちの入れ方は、どんどん強くなっていった頃のジョコビッチに通じるものがあると感じました。
メドベージェフは次にディミトロフとの対戦となります。
どちらも今現在においてオーソドックスからは外れたプレースタイルで戦う選手です。
これは大いに注目したい一戦です。面白い試合になってほしいです。
さて、今年はこれまで全てのグランドスラムでビッグ3同士の対戦が実施されていましたが、
ジョコビッチもフェデラーも敗退したため今大会でのビッグ3同士の対戦は実現しないことになりました。
最強トップ選手同士の対戦を観たかったという気持ちも当然あるのですが、
今回は少し新しい雰囲気が感じられ、これはこれで面白いのではないかと感じます。
昨年の全米もビッグ3同士の対戦はありませんでしたが、ベスト4のメンバーがジョコビッチ、ナダル、デル・ポトロ、錦織でしたから
新しさという感じは全くありませんでした。
20代の3名がナダルにどう挑んでいくかという図式になってきます。
ナダル以外の選手は勝てばいずれもグランドスラム初の決勝進出になります。
仮に決勝進出者が両方とも初めてということになると、
2014年全米のチリッチvs錦織以来5年ぶり出来事になります。(あれからもう5年か・・・)
その前となると、なんと2004年全仏のガウディオvsコリアまで、更に10年もさかのぼらなくてはいけません。
スポンサーサイト
- 2019/09/05(木) 14:49:50|
- 2019年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:5
初優勝は出るのでしょうか?楽しみです。
さて、2010~2019で今のところグランドスラムを優勝した人数は6人です。すごい数字だと思うんですが、他の年代ではどうなんでしょうか?
- URL |
- 2019/09/05(木) 16:42:56 |
- ryu #-
- [ 編集]
>ryu様
いや、歴代でもこんな例はないです実に特殊な時代だと思います。
70年代はコナーズとボルグが多く勝っている印象ですが
全豪はほぼ毎年優勝者が違っていましたので述べ優勝者数はかなり多くなります。
オープン化以前となると、グランドスラムである程度勝った選手はプロの方に行ってしまい、
グランドスラムには出場しなくなっていましたので、一定の選手が長く支配し続けるということはありませんでした。
一応プロスラムと言われる方の大会では60年代に5人しか優勝していないという例があります。
ほぼレーバーとローズウオールの2人のみでで占められていた時代です。
プロスラムは年に3大会しかありませんでしたのでグランドスラムと直接比較するのは難しいですが
2人だけで10年に渡る支配をしていたというのは、また特異な時代だったといえるかもしれません。
- URL |
- 2019/09/06(金) 09:57:29 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
シュワルツマン、すごかったですね。あわやと思わせた2ブレイクダウンからの追い上げ、そして追いつかれるまでは許してもそれ以上は許さないナダルのさすがの集中力といった試合でした。
仮にシュワルツマンが勝っていたら、Big4のいない準決勝、こうなると本当にどこまで遡らなければいけないのでしょう。
ベスト4はナダル以外が新鮮な面子でこれはこれで楽しみですね。
テニス選手ってほんのわずかなレベルの差で戦っていて、その大会で調子のいい選手が上位ラウンドに残ってくる、そういうものでしたよね。
Big4によって長らくそういった感覚を忘れさせられていましたし、今回も結局ナダルが最有力なのは間違いないと思いますが。
- URL |
- 2019/09/07(土) 00:37:08 |
- ふぁぶ #-
- [ 編集]
フェデラーの最後の失速は、背中を痛めたからのようです。
WBといい、今年は去年より全体としての調子は良かった印象ですが、GS運に恵まれずとても残念です
ファンとしてみてもちょっと(かなり)悲しいですね~
来月、上海マスターズのあとに来日して錦織とエキシをするそうですが。
ファンとしてはゆっくり静養して欲しいと願うばかりです。
GS優勝狙いの事をを考えると、今シーズン全休も有りなのかも知れません。
もう来年で39歳ですし…
- URL |
- 2019/09/08(日) 00:34:15 |
- RfRn #-
- [ 編集]
>ふぁぶ様
強打でナダルに対抗することができる選手は増えてきました。
プレー自体に力の差はほとんどないと感じはするのですが
集中力や勝負所での力の出し方にまだ開きがあるんでしょうか。
ビッグ4のいない一番最近のベスト4は2004年全仏になります。
ガウディオ、ナルバンディアン、コリア、ヘンマン(!)
ヘンマン以外皆アルゼンチン選手でした。
英国伝統のグラスコートプレイヤーであるヘンマンが残っているのが異質ですが
ヘンマンはベスト8でアルゼンチンのチェラを下しており、
もしもここでチェラが勝っていたら4人全員アルゼンチンとなっていたところでした。
>RfRn様
元々フェデラーはある時期からランクよりもテニスを長く楽しくというスタンスに切り替えていたように思いますが
あの2017年の劇的復活で様相が一変したのではないでしょうか。
本人もまさかここまで勝てると思わなかったのではないかと思います。
今年全仏に出ると決めた時も、無理だけはしないでねという気分だったのですがまさか準決勝にまで出てしまうとは。
しかもその後のウィンブルドンでも決勝に進出し、更にあの大勝負。
異様に勝てすぎてしまうったのがここ数年のフェデラーだったと思います。
まあ、それでもやっぱりもう一回グランドスラム優勝を見たいですけどね。
- URL |
- 2019/09/10(火) 11:57:42 |
- Au-Saga #amJC5lD2
- [ 編集]