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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

レジェンド選手たちの共演(追記あり)

Youtubeに上がっていた動画が面白かったので取り上げてみます。

40分以上の長い動画である上に日本語字幕はないので、観てくださいとは言いませんが
個人的にとても面白かったので内容をかいつまんで紹介したいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=nuoAknS29pA

タイトルは「US Open 2019 Legends Videocast with Lendl, Becker, McEnroe, Wilander

2019年全米開催に合わせてニューヨークでかつてのレジェンドたちが集まって会話をしています。
レンドル、ベッカー、マッケンロー、ビランデルの4人です。

ビランデルが司会進行でレンドルがゲストで招かれているという形になっています。
レンドルへの質問が多いですが、皆、思い思いに今のテニスや過去の思い出について語っています。

過去の話では冷戦時代のことやお互いの対戦の思い出などにも触れていて興味は尽きないのですが、
特に印象的だったのはレンドルが全米のナイトセッションが好きではなかったと語ったことでした。
滅法強かった印象があるのですがそう感じていたとは意外です。

さて、会話の中でも今のテニスと自分たちのテニスを比較した内容は興味深いものでした。
いくつかピックアップしてみます。

まず、レンドルに対して自分のプレーを今の選手に当てはめると誰になるかという質問が出ました。
レンドルが答えを濁していると、
今は全員が君みたいにプレーしてるんだから皆答えを知りたがっているよとマッケンローがけしかけ、
ビランデルがジョコビッチとナダルを混ぜた感じではないか、という提案を出しました。
それを受けてレンドルは、しいて言うならジョコビッチ、
ジョコビッチをよりアグレッシブにした感じ、という回答をしました。

ここで注意としては、おそらくレンドルとジョコビッチ、両選手のプレー動画を直接比較した場合、
ジョコビッチの方がアグレッシブにプレーしていると感じるのではないかと思います。
しかし、これは時代が違うということを念頭に置かないといけません。
ほとんど強打することがなかった時代に強打の概念を持ち込んだレンドルはまぎれもなく当時最高にアグレッシブな選手であり
誰もが強打に依存している現代にあって、守備や技巧で応対できるジョコビッチは最もアグレッシブな選手ではありません。

この部分は実はレンドルが動画の少し後ろの方でも述べています。
ベッカーから出た質問で、今の3強時代を自分たちの時代と比べてどうかという部分で
レンドルの回答は、どうしても直接比較するのは難しい、敢えてするならば、
同じ時代の中でのプレー比較や業績による比較になるだろう、ということを述べていました。

さて、自分のプレーを今の選手に当てはめると誰か、という質問はベッカーにも及びます。
ベッカーも答えに窮します。同じスタイルの選手が皆無という時代ですからレンドル以上に難しい質問です。
ビランデルはチチパスを提案しています。ダイビングボレーを見せたり思い切りの良さに共通点を感じるということです。
次にレンドルの提案は、キリオスじゃないの、というものでした。
これは結構ありかもしれないですね。もちろんキャリア実績は全然違いますが
スタイルで言えば、パワーと技術を併せ持った才能型という部分で共通しています。

ベッカーはこの提案を受けてメンタル部分は似ていると回答しました。
もちろん謙遜でしょう。さすがにそれはないだろとレンドルは否定していました。
キリオスメンタルだったらベッカーはあれほど勝てなかったはずです。

続いて、ビランデルからサーブについての話題が出ました。
今の選手はパワーがはあるが、サーブが昔ほど効果的であるか疑問に思う、
ベッカーもレンドルも非常に優れたサーブを持っていたが、これについてどう感じるかというものです。
レンドルは現在の素晴らしいサーバーとして、フェデラーの名前を上げました。
カルロビッチやイズナーではなく真っ先にフェデラーでした。また他の全員もこれに同意したのは印象的です。
サーブの良さはスピードだけではなく総合力であることを述べ、
隣にいたマッケンローのサーブの優秀性を指摘し、彼も今もって優れたサーバーであるということを語っていました。

続いてビランデルはレンドルがコーチとしても成功していることを指摘し、
マレー、ズベレフを指導した経験を踏まえ、若手がビッグ3についていけていない理由は何かと質問を投げかけました。
ベッカーも、チチパスを例にとり、全豪ではフェデラーを下したものの全米では初戦敗退したことを指摘しました。
このようなことが起こっている現状、ビッグ3がいなくなっても勝ち続ける選手がいないのではないかということです。

レンドルの回答は、メンタル面も考えられるとしながらも直接の明言を避け、
しかしもう少し様子を見てあげたいと言っていました。
彼らは20代前半であり、今の33歳が我々の頃の27歳であるから、まだまだこれからだというのです。
この年齢の考え方についてはそこにいた全員が同意していました。
かつての27歳が33歳ということは、およそ5~6歳上振れさせるということになります。
昔は30歳で引退が普通でしたが今でいえば35歳ということになるでしょうか。
この感覚は面白いと感じました。現代の年齢分布をそのように修正しながら見てもいいかもしれません

もう一つ、ベッカーから出された話題で、
今の若い選手はショットパワーはあるがプレーの構築ができていないという指摘がありました。
レンドルも、今の選手はストロークに非常に多くの回転をかけているため、
ショートボールの良さはあるのだが、球に深さがないという点を指摘しました。
今一番深い球を打っている選手は誰かというと、おそらくジョコビッチになる。一番リターンの深い選手も、ジョコビッチ。
世界一のリターンを持つ選手、そして世界一の選手といえば、いずれも答えはジョコビッチ。
このように深さというのは非常に多くの物をもたらすのだ指摘しました。
現役時代に球の深さで試合を支配していたレンドルの意見ということで非常に重みがあります。

ナダルが分かりやすいです。全米決勝を観ていても、
明らかに押されている場面と押している場面とがありましたが、両方の場面で球の深さが露骨に違いました。
完全に好不調のバロメーターになっているのです。
これは昔からナダルの癖というか特徴ではありました。
そして、この件に関してはメドベージェフのプレーも気になりました。
というのも、決勝でのメドベージェフは想像以上に深く球を打っていたのです。
以前のプレーとしっかり見比べていないのではっきりしたことは言えませんが
メドベージェフ躍進のカギはこの辺りにあるのかもしれません。
だとしたらレンドルの指摘は鋭いですね。ズベレフはその点上手くいかなかったのかな。

動画の方は他にもレンドルとマッケンローの直接対決の話や
ベッカーがウィンブルドンで初優勝したときの話など思い出話も多く出て盛り上がっていました。

とても楽しく拝見しました。選手同士というのがいいですね。
TV局が作ったインタビューとかだと取って付けた内容になって妙に違和感があるんですが
気兼ねなく言いたいことを楽しく言っている雰囲気が見てて実に嬉しくなりました。
またこういう動画が上がってくれるといいなあ。


---以下追記---


続編がありました!!

https://www.youtube.com/watch?v=Ub-9ZL7xhaM

日を変えて再度収録しているようです。内容は思い出話の方の比重が大きく、
前回の解説的な趣に比べて楽しい雑談という感じです。

2/2と書いてあるので一応今回の動画はこれにて完結なのでしょうが
とても良かったのでまた是非機会があればやってほしいです。






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  1. 2019/09/10(火) 11:28:00|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
<<2019年、楽天オープンはジョコビッチが他を圧倒 | ホーム | 2019年、全米はナダルが制覇>>

コメント

これはとても面白い動画ですね。紹介していただきありがとうございます。
  1. URL |
  2. 2019/09/10(火) 12:17:14 |
  3. yk #-
  4. [ 編集]

>yk様

ありがとうございます。
お気に召していただけてとてもうれしいです。
私はもうワクワクして一気に見てしまいました。
  1. URL |
  2. 2019/09/10(火) 17:28:16 |
  3. Au-Saga #amJC5lD2
  4. [ 編集]

ご紹介ありがとうございました。まだ動画は見ていないですが、管理人様の文章だけでも非常に興味深かったです。深さ、大事ですね。特に怪我明けのジョコビッチはパワーを少し落として深さを重視している印象を受けています。今年の全豪はその集大成が出ました。そこを大事とするなら、ズベレフならポテンシャル的にはできそうなんですけど、物になるにはもっと時間がかかるという事ですかね。逆に深さは少し伸びるとアウトが多いのでジョコビッチがとりまこぼす時はこれが増える印象があります。浅いのはアウトにはなりませんから。
  1. URL |
  2. 2019/09/11(水) 09:55:21 |
  3. ぽーち #2TDfamfI
  4. [ 編集]

「かいつまんで~」と書かれてありますが、4人のレジェンド達の関係性が伝わってきますね。映像では朗らかな表情の左側2人(ビランデル・ベッカー)に比べ、右側2人(マック・レンドル)の表情が何とも固く感じました。ざっと眺めただけですし、如何せん英語がからっきしなので、印象しか言えないのが残念。でもこういうご紹介が嬉しいです。ありがとうございます。
何年か後に、ビッグ4の面々でもこういう対談がされるといいですね。

ボールの深さについて触れておられますが、メドベージェフのライン際際のボールの威力は彼の懐の深さから来るものなのでしょう。長いだけではなくタイミングが絶妙だと思います。USOの決勝で、ますます彼への興味が増しました。確実にトップに上がってくるとは思っていましたが、こんなに一気にくるとは驚きです。強靱な身体とメンタル両方を兼ね備えている証ですね。
むかしフェデラーが「ノバクは僕と対戦してもリスペクトしない(臆することがない)んだよ。」と言ってたことがありました。メドベージェフも前のプレーを引きずらない切り替えの早さが見て取れます。一番難しいことでしょうに。

でも何と言っても、その彼の勢いを根気強く跳ね返して優勝したナダルは見事です。
  1. URL |
  2. 2019/09/11(水) 17:02:38 |
  3. tote #-
  4. [ 編集]

>ぽーち様

ジョコビッチで凄いのは深い球ももちろんですがネット際に落とす浅い球もまたすごいんですよね。
ショートボールは皆、巧いとはレンドルの談ですが、ジョコビッチはそこにおいてもトップクラスです。
そりゃ他の選手が太刀打ちするのは困難ということになります。


>tote様

追記の2つ目の動画では4人が少しメドベージェフについても触れていましたが
もう少し若手を取り上げた話題などしてみてほしいと思いました。
守備的なプレーと攻撃的なプレーを自在に入れ替えてどちらでも結果を出せる選手は少ないですが
メドベージェフは結構それができています。その辺の展開の豊富さをどう思うか是非聞いてみたい!

  1. URL |
  2. 2019/09/12(木) 09:27:55 |
  3. Au-Saga #amJC5lD2
  4. [ 編集]

とても参考になる動画ですね。いつかビッグ4も昔の思い出話をしてる姿が見たいです。球の深さは私も同じ印象です。あれだけ攻撃的なリターン、深い球を打たれる相手はかなりストレスを感じると思います。ただ、以前と比べてジョコは少しパワー不足な気がします。
  1. URL |
  2. 2019/09/14(土) 15:59:51 |
  3. らら #-
  4. [ 編集]

>らら様

いつになるかわかりませんが、引退後の終結したビッグ4の対談なんてそれはそれは是非みたいですね。
今ですら見たいくらいですから。

ジョコビッチは確かに技術型のプレーにシフトしていますね。
一時ナダルと激闘を行っていた際には渾身の強打で対応していましたが
さすがにその戦い方はもうきついのかもしれません。

  1. URL |
  2. 2019/09/17(火) 09:15:37 |
  3. Au-Saga #amJC5lD2
  4. [ 編集]

動画とても面白く拝見しました。紹介していただいて有難うございました。

続編が紹介されていますが、残念ながらまだ観られていません。確かにbig4の対談なんか是非観て見たいですね。
  1. URL |
  2. 2019/09/17(火) 23:26:29 |
  3. brunello448 #-
  4. [ 編集]

>brunello448様

最近は動画配信なども増えて色々な楽しいコンテンツが楽しめるようになってきていますが
現役選手同士がテニス談義をするということはさすがになかなか難しいでしょうね。
何年後になるかわかりませんが、引退後の楽しみということになろうかと思います。
まあ、結局まだ彼らはトップに居座っている状態ですので全員が引退して何年か経った後というのも
結構未来の話になるのではないかとは思いますが。

  1. URL |
  2. 2019/10/07(月) 09:33:52 |
  3. Au-Saga #amJC5lD2
  4. [ 編集]

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