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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2010年代の総括(追記あり!)(さらに追記あり!)

2019年シーズンが終わったわけですが、ATPのサイトに2010~2019の
いわゆる2010年代の総括が特集されています。

https://www.atptour.com/en/news/atp-tour-decade-in-review-overview

これによると2010年代最古の選手はジョコビッチ。ナダルが2番手ということになります。
まあ当然と言えば当然ですね。

グランドスラムは全40大会のうち、15がジョコビッチ、13がナダル、フェデラー5、マレー3、バブリンカ3、チリッチ1となります。

マスターズはジョコビッチは29、ナダルが20、フェデラー12、マレー10です。
バブリンカは1しかありません。ここについては3のズベレフが第5位の選手になります。

ATPファイナルはジョコビッチが4、フェデラーが2です。複数獲得者は2名だけ。マレーは1、ナダルは0です。

オリンピックは2度の開催があり、いずれもマレーが取りました。コーチのおかげです。

年末No.1はジョコビッチが5、ナダルが4、マレーが1です。フェデラーの最後の年末No.1は2009年なのでここには入ってきません。

という具合にオリンピックを除くすべての分野でジョコビッチが1位を獲得しました。

ジョコビッチは直接対決でも王者感を出していまして、対ナダル21-12、対フェデラー22-14、対マレー21-8となっています。
トータルで64勝34敗。これは凄いです。


テニス史では10年ごとに時代を区切ることが多いです。私もこの区切りをよく使います。
80年代はどういう時代、90年代はどうだったという風に。

2000年代から2010年代にかけては少し特殊で、3強とか4強というくくりでこの長期の時代が語られます。
ここはせっかくなので2000年代もみてみましょう。

グランドスラムは、15がフェデラー、6がナダル、アガシが3、サンプラス、クエルテン、サフィン、ヒューイットが2。

マスターズはフェデラーが16、ナダルが15、アガシが6、サフィンとジョコビッチが5、ロディック、フェレーロ、マレーが4。

ATPファイナルはフェデラーが4、ヒューイットが2、クエルテン、ナルバンディアン、ジョコビッチ、ダビデンコが1。

オリンピックは3度の開催で、カフェルニコフ、マスー、ナダルが1ずつ。

年末No.1はフェデラーが5、ヒューイットが2、クエルテン、ロディック、ナダルが1です。

予想通りフェデラーの時代といえます。2位がナダルというのがわかります。
敢えて年代を分けるとするならば、2000年代はフェデラー時代、2010年代はジョコビッチの時代ということになるでしょうか。
いずれも圧倒的な支配力ですが、2000年代のフェデラーと2010年代のジョコビッチではむしろジョコビッチの方が数字を稼いでいますし
対戦成績で言うとフェデラーは2000年代でナダルに7-13と負け越しているのもあり、
直接比較だとジョコビッチの支配の方が大きいということになります。
それでもフェデラーの方がキャリア全体でジョコビッチよりも上を行っているのは
2000年代のジョコビッチと2010年代のフェデラーの差ということになるでしょう。
息の長さでフェデラーが差を付けているということになります。

そして当然のことながら10年区切りのどちらでも2位に入っているナダルの存在もまた特異といえます。
テニス史を俯瞰し、10年区切りの2時代に渡って2位に入ってくる選手など果たして存在したのでしょうか。
一部、私の偏見も入るかもしれませんが、過去の年代ごとの1位と2位を見てみましょう。

《10年ごとの勢力図※》
1920年代 1位:チルデン 2位:コシェ 3位:ラコステ 4位:ジョンストン
1930年代 1位:バッジ 2位:ペリー 3位:バインズ 4位:ニュスライン
1940年代 1位:クレイマー 2位:リグス 3位:パーカー 4位:バッジ
1950年代 1位:ゴンザレス 2位:セッジマン 3位:クレイマー 4位:セグラ
1960年代 1位:レーバー 2位:ローズウォール 3位:ヒメノ 4位:エマーソン
1970年代 1位:コナーズ 2位:ボルグ 3位:ナスターゼ 4位:ビラス
1980年代 1位:レンドル 2位:マッケンロー 3位:ビランデル 4位:コナーズ
1990年代 1位:サンプラス 2位:アガシ 3位:ベッカー 4位:エドバーグ
2000年代 1位:フェデラー 2位:ナダル 3位:ヒューイット 4位:ロディック
2010年代 1位:ジョコビッチ 2位:ナダル 3位:フェデラー 4位:マレー

ということで、やはりナダルが唯一の選手といえそうです。

この中で疑問符が付くとすれば40年代と50年代でしょう。
40年代は大戦に阻まれた時代があり、他と同じような感覚で乗せるのは難しい部分があります。
また50年代はゴンザレスの1位は疑いなしですが2位候補が非常に多く、
例えば現在、4強以外で一番強い選手を上げるのに似た難しさがあります。

中には50年代の2位はクレイマーだという考え方もありえます。
そうなるとクレイマーは40年代の1位と50年代の2位ということでナダル以外にも達成できた例とすることが可能です。

ただ、クレイマーのトップとしての活躍は実質46年から53年までで、
先にも述べた通り40年代は時代区分として扱うのが難しく、大戦がなければ40年代前半のバッジやペリーの時代がもっと続いたかもしれませんし、
50年代も後半にはクレーマーは引退していたので時代を長く支配していたという評価は少し無理があるかもしれません。
もっとも、50年代前半のクレイマーの強さは抜群でしたので選手としての素晴らしさは言うまでもないわけですが
ここでのナダルと同じような評価という考えからは除外されることになるでしょう。

50年代の2位が混乱するおかげて、もう一人、可能性のある選手がでてきます。ローズウォールです。
60年代の2位については疑う余地はないでしょう。これに加え、50年代の2位の可能性も浮上します。
ただ個人的にローズウォールの50年代の活躍は、悪くはないものの2位とするには無理があると思います。
この時代の2位候補としては、セッジマン、クレイマー、ローズウォール、セグラ、トレイバート、ホード等の名前を上げることができます。
敢えてここで私が順位をつけるならば、セッジマン、クレイマー、セグラ、ホード、ローズウォール、トレイバートとなります。
やはりこの時代はゴンザレスの支配が圧倒的でした。

その意味で、同じように圧倒的な支配力を持つフェデラー、ジョコビッチの両時代に、
同じだけ長く2位でいるナダルの唯一性というのはやはり格別のものがあると言っていいでしょう。


※2019/12/23追記)
勢力図表を2位から4位までにしました。
この結果、2位に2度入っているナダルと同じように、
1位と3位に入っているフェデラーの特異性も評価することができるようになりました。

一応他にも、クレイマーが1位と3位、バッジが1位と4位に入っていますが
どちらも多くの意味で問題を抱える40年代にかかっていますので評価は難しいところです。

30年代の4位にはチルデンかフォン・クラムが、
60年代の3位や4位にはゴンザレスやホードが入るのではという考え方もあるでしょう。
90年代もクーリエ、チャン、イバニセビッチ、カフェルニコフ等がいます。
この辺り意見は分かれるところでしょうが、
全体的に長く優れた活躍した選手を評価したといえます。

※2019/12/25更に追記)
あとコナーズが70年代の1位と80年代の4位に入ってますね。こちらもさすがです。
何かとフェデラーの前に立ちはだかる記録保持者なだけあります。
またアガシは、2000年代だと5位になります。僅かに惜しい記録です。
グランドスラムなどのタイトルでは3位に入ってもおかしくない選手だったのですが
2000年代全体の活躍という点でランク入りを逃しました。



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  1. 2019/12/19(木) 17:48:00|
  2. 過去の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<2019年、データ更新 | ホーム | 2019年、年末ですね>>

コメント

フェデラーとジョコビッチですが、短期的にみると2004-2007のフェデラーの支配力が最も凄かったと思います。マスターズはこの期間フェデラーは9回欠場してましたから。ただジョコビッチは2011-2012、2015-2016、2018-2019といった3回にも及ぶピークを迎えている点で、トータルでみると五分五分かとは思います。あとはライバルの強さという点でジョコビッチにはナダルフェデラーマレーがいたという点でより強さを際立たせていますが、彼のライバルは全て年上です。一方、フェデラーもヒューイットやロディック、サフィン、フェレーロといった同世代を圧倒しながら、ナダルやジョコビッチ、マレーといった下の世代を相手に戦ってきました。下の世代が有利なテニスの世界で、ここは考慮すべきだと思います。
色々とダラダラ書いてすみません笑
要するに2000年代フェデラー2010年代ジョコビッチについてはフェデラーの方が上だったと思っています。
もちろん管理人様は記録面で客観的に評価しておられるので、そちらの方が信頼性が高そうですが笑
  1. URL |
  2. 2019/12/20(金) 20:28:32 |
  3. Kosei #-
  4. [ 編集]

ちなみに各年代の3位まで出すとどうなるんでしょう?感覚的に2000年代はジョコビッチで2010年代はフェデラーとなってこれまた異質なんでしょうかね?2000年代は数字だけ見るとヒューイットという可能性もありますが…。
  1. URL |
  2. 2019/12/21(土) 09:02:25 |
  3. Daichi #-
  4. [ 編集]

10年ごとの時代背景、これは非常に面白いですね😃コーチの力があったとはいえ、やはりマレーも立派ですね。

自分はジョコビッチのファンなので、個人的には2020年代の活躍が今後非常に大切と思うので、健康管理にも気をつけながら、時代を担う1人になっていってほしいと思っています。2000年代と2010年代両方見ているので、局地的な強さはどう考えてもジョコビッチの方があったと思っていて、あとは息の長さもしっかり証明できるかだと感じています。

ナダルはなんというか、「史上もっとも個性を全面に押し出しつつ、タイトルも獲得していった個性派選手」という感じですかね?言ってしまえば「史上最自由」という印象です。
  1. URL |
  2. 2019/12/22(日) 09:51:21 |
  3. おスミ #-
  4. [ 編集]

もちろん異論等あるかと思いますが、GSの成績から見て強かった頃(全盛期)を見比べると
フェデラーが2004~2009ぐらい
ジョコが2011~2016ぐらい

に対してナダルは2008~2013ぐらいなんですよね

フェデラー、ジョコビッチはうまい具合に分かれてるんですが、ナダルは00年代と10年代を跨ってしまってるのが
こういう10年単位での比較だと、二人に比べかなり見劣りしてしまう原因なのかなと思います。
  1. URL |
  2. 2019/12/22(日) 13:51:26 |
  3. #-
  4. [ 編集]

皆さま、コメントありがとうございます。

今回はATPの特集に合わせて、
10年区切りでタイトル数をベースにした勢力図の算出ですから
ある意味割り切った内容であるのも事実です。

確かにフェデラーもそうですし、ナダルに至っては長いキャリアを真っ二つに
分割してしまっている部分すらありますからね。
記事本文中で取り上げているクレイマーもまさにそのような真っ二つの分割になっています。

ただ、面白いことに、10年区切りで大きく2つの時代にまたがる選手というのは意外と少ないんですよね。
ベッカーとエドバーグはもしかしたらそうかもしれません。ニューカムやアッシュもそうでしょうか。
でもそのような選手が長期政権を築くことは稀です。
その意味でもナダルは例外的な選手と言えるわけですが、フェデラーとジョコビッチの存在がまた話をややこしくしています。
通常だったらどう考えても2番手ではないキャリアで、下手すれば両時代で1位だったかもしれなかったと思えます。


さて、3位の選手は誰か、というのは実は大いに考えていました。
超時期途中まで考えていたのですが、結構評価が難しくて断念しました。
90年代など誰にすればいいんでしょう。

クーリエやクエルテンなど、3番目に王座にいた選手にすべきなのか、チャンやイバニセビッチのように
長くトップの座をキープし続けていた選手にすべきなのか。

今でいえばデル・ポトロやチリッチとフェレールやベルディフとどちらを上位に置くかというところですね。
一般の意見としては前者にすべきなんでしょうが、個人的には後者を推したいところです。
特に今回の取り組みは10年という区切りで考えていますからね。

どいうわけで、3位と、ついでにせっかくなので4位まで出してみました。
元の記事に追記しています。

結局90年代の3位と4位はデータとにらめっこした末、やはり総合での実力者を選出することになりました。

  1. URL |
  2. 2019/12/23(月) 17:31:28 |
  3. Au-Saga #amJC5lD2
  4. [ 編集]

ナダルはGSだけで見れば15~16年にかなり衰えているように見えてトップ10自体はキープ、
そして17年から今年に至るまで3年連続でGS年間20勝達成しているんですよね。
実はナダルは16年以前はGS年間20勝達成は2007、08と10、11の2年連続達成が最高だったので実はそこだけを切り取ると今が最盛期とも言えますね。
モヤがコーチについてから無茶な連続大会出場が減って休養を取る事が増えたのも関係しているでしょうか。
勿論裏を返せばフェデラー、ジョコビッチと比べると怪我離脱もあって少しばかり安定感に欠けていたとも言えますが
この年齢に来て地味に自己最高を更新と言う所もナダルの異質さを現しているかもしれません。
  1. URL |
  2. 2019/12/29(日) 17:21:49 |
  3. マルト #-
  4. [ 編集]

60年代は明確にプロ>アマチュアだと思うので、60年代1位はローズウォールかなぁとも思います。

レーバー69年の年間グランドスラムのインパクトが強烈なので悩ましいですが。
  1. URL |
  2. 2020/01/02(木) 11:16:54 |
  3. #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます。

なるほど、確かに60年代全体というくくりでいえばローズウォールを1位にするという考えもありますね。
プロ大会の成績を重視するのであれば50年代はセグラをもっと上にするという手もありますし
この辺りは、特に10年単位となると判断もいろいになります。
様々な解釈を聞けるのはとても楽しいです。ありがとうございます。

  1. URL |
  2. 2020/01/04(土) 10:21:34 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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