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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2020年、全豪はジョコビッチ

優勝はジョコビッチ。王座揺るがずでした。
スコアは「6-4 4-6 2-6 6-3 6-4」。

今大会でジョコビッチは初めてファイナルセットを戦いましたので、
その意味では危険な試合だったという捉え方もあるかもしれません。
しかし私はティエムの未熟さというか戦術面の甘さが
結局はジョコビッチの存在感を際立たせることになったという印象を持ちました。

第2セットでティエムは良いセットの取り方をしましたし、その勢いで挑んだ第3セットでは
まさかのジョコビッチが大いに調子を崩すという予想外の展開となりました。
このジョコビッチの低調な時間帯が試合を接戦にもつれさせた原因です。
ここが試合の大きな分かれ目だったと思います。
ティエムはこの時に、第2セットと同じテンションの強い戦い方をするべきだったと思うのです。

ジョコビッチはショットが入らずコースも甘くなり、足も動かなくなっていました。
そこで、敢えて走り回らず、強打もせず、来た球を散らすという戦法に切り替えました。
試合のペースを大きく変えたわけですね。それで戦えるというのも流石ではあるのですが、
そうなったときにティエムがジョコビッチのペースに付き合ってしまったらよくないなと思って観ていました。
実際のところどうでしょう。ティエムは馬鹿正直にジョコビッチのペースに付き合い始め
ショットスピードの落ちたジョコビッチに合わせて自分のショットも抑えるようになりました。
少し緩んでいる時間だと思ったのではないでしょうか。ティエムはどの球もジョコビッチの正面に返すようになりました。
ジョコビッチからの逆襲はないし、自分もミスから解放されますから一見戦いやすいように思えます。
しかし、ジョコビッチは動かずにボールを散らします。この散らしがまた上手いですからティエムはなんとなく走らされます。
そんなのを続けていてはティエムもやがて息切れしてしまうでしょう。
事実、第3セット「6-2」で取ったもののなんだか煮え切らないプレーに終始した感じでした。
完全にジョコビッチの手中に落ちたのです。そしてジョコビッチは体力を回復させていきました。

このジョコビッチの戦法はかつてここ全豪でナダルと壮絶な決勝を戦った際にとったものと重なりました。
あの時もジョコビッチは足が動かず、ただ来た球を散らすことに終始することにしました。
ナダルも疲れはピークでしたが敢えてギャンブル的に打ち込んでいくことで試合を決めようとしたのです。
しかし決めきれなかったナダルもそうこうしているうちに息切れを起こし、ジョコビッチは最後に勝利したのです。

ティエムとしては、ジョコビッチをもっと左右に振るような相手の意図を崩す戦い方をすべきだったと思います。
最後の賭けに出ざるをえなかったナダルの時とは違い、今回のティエムにはまだ余裕はあったはずなのです。
スコアの接戦以上に、私にはジョコビッチに付き合ってしまったティエムの戦術の甘さが印象に強く残った試合となりました。

この試合、最初はティエムに勝ってほしいと思って観ていきましたが、こうした単調で工夫のない戦い方を見ているうちに、
老獪に試合をコントロールするジョコビッチがどこで反撃に出るのかの方に興味が移行してしまっていました。
最初と最後で完全に違う試合の見方になってしまったわけです。
全力で精いっぱい戦う選手も嫌いじゃないですが、私はやっぱり戦術で試合を支配する選手の方に惹かれてしまうようです。

ここまで言うのもティエムに大いに期待していたからというのももちろんあります。
ティエムも十分に頑張っていたと思います。思いますが、やや甘さが目立ったとも感じたのです。
No.1になってほしい選手ですからね。敢えてこの位は要求してもいいのではないでしょうか。

ジョコビッチは第4セットに入って低調な状態を脱しましたが、決して最後まで好調に転じたわけではありませんでした。
しかしティエムも最後の方は調子を崩されていたので、同じ好調でない同士の試合となったら
そりゃあ純粋に総合力の強い方が勝つというのは必然でしょう。

ファイナルセットはほとんどのポイントがミスで終わるような印象で、正直ダレた感じも少しありました。
しかし両者ともにかなり体力を消耗していたのだというのはわかります。
その中で試合を決めるジョコビッチはやはりすごい王者なのだとあらためて思い知らされました。

好き勝手色んなことを言ってきましたがなんだかんだでもの凄く楽しみました。
いやーテニスって本当に面白い。


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  1. 2020/02/02(日) 22:42:00|
  2. 2020年1月~3月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
| ホーム | 2020年、全豪決勝はジョコビッチvsティエム>>

コメント

完全に予想は外れました。ジョコビッチの勝ちを予想してましたけど まったく想像してない試合展開だったので
予想は外したも同然です。

1stセットの終盤からティエムのショットが良くなってきて 1stこそジョコビッチが取りましたが
こっからティエムがノってきそうだと思ってたら案の定の2nd、3rdセットでした。
ちょうど去年のファイナルズと似た展開だと思ったんですが もう1セット取らないといけないのがグランドスラム。
BIG3からセットを3つ奪うっていうのが ましてやGSの決勝で どれだけ至難の業かってことですね。
  1. URL |
  2. 2020/02/03(月) 01:05:54 |
  3. フェレールのくわえタオル #-
  4. [ 編集]

3セット目を取ったところで、これはティエムかと思いましたが、4、5セットはあれれと謎の展開でした。
ジョコビッチ が良くなった印象は無いのに、何故かリードできない、ポイント出来ない。
なるほど、ペースダウンの罠にティエムがハマった訳ですか。
今大会でラリー戦ではナダル、ジョコビッチ を凌駕するツアーNO1の実力を証明できましたが、まだまだ駆け引きなど学ぶ事があるのですね。

ビッグ3以外ではGS制覇の候補NO1は間違いないと思うので、今年それを達成するのか? やっぱりBIG3かそれとも伏兵か。
復帰する錦織がドローの妙で掻っ攫ってくれたら嬉しいですが。
  1. URL |
  2. 2020/02/03(月) 11:16:41 |
  3. カムイ #-
  4. [ 編集]

>フェレールのくわえタオル様

その強烈なBIG3を2人倒して優勝するとなると並大抵ではないですね。
今までにデル・ポトロとバブリンカしかやったことのない偉業です。
マレですらやってないんですね。3回も優勝しておいてどれもドローに恵まれた結果だったのか!
まあ、最低でも1人は倒さないといけないので、大変なことであるのは間違いのないところですが。
2005年年の全豪を最後に、ビッグ3が一人もGS決勝に出なかったのはあのチリッチvs錦織の全米だけですからね。


>カムイ様

ティエムはショットパワーは最強クラスだし、その上守備力も申し分ないんですよね。
それほど器用とは思えないですがスライスを使うしネットにも出ます。
No.1の素質は充分なんですが、ビッグ3の異様な強さとそしてあと心配なのは全力プレーであるが故の好不調の波でしょうか。
ナダルという異例があるため、今は常にフルショットで行くという選択をしている選手もいるかと思いますが
緩急も覚えないと長持ちしないですからね。ナダルだってプレースタイルを大きく変えてきています。
ティエムもプレーの幅で試合をコントロールできるようになればもう頂点はすぐそこなんじゃないかと思えます。


  1. URL |
  2. 2020/02/03(月) 11:40:28 |
  3. Au-Saga #amJC5lD2
  4. [ 編集]

Au-Saga様の考察をうなりながら読みました。


私はただもうジョコビッチの体調が心配で心配で、フェデラー戦でもセット間に薬を飲んでいたから、深刻ではないにしても何某かの不調があるのだとすると、ティームのディフェンスは手堅くてミスは見込めないから、もうダメかと・・・。


深いスライスの応酬は場内のため息を誘っていましたが、ジョコビッチは自分の気力・体力を立て直す時間を稼ぎ、かたやティームは「お付き合い」してしまったばっかりに、攻撃のペースも体力も失ってしまったということがよくわかりました。ありがとうございました。


そういえばジョコビッチ・ナダル・マレーの「試合途中落ちたと思ったらまた復活!」という試合を今まで何度観たことか。
一方フェデラーはつないで我慢するというよりは、「より仕掛けていく」選択をするような気がします。プレースタイルの違いでしょうね。


最後に、私が今大会観た範囲で面白かった試合は、ジョコビッチ絡みではなく、ナダルvsティーム戦とバブリンカvsメドベデフ戦でした。バブリンカのBH復活は嬉し恐ろしですし、メドベデフ君には今後も注目です。
  1. URL |
  2. 2020/02/03(月) 14:30:25 |
  3. tote #-
  4. [ 編集]

私も管理人様と同様2011の時を思い出しながら4.5セット目を見ておりました。ナダルが超人的な力で競り返すんですけど、もう一変身残しているというか疲れてるはずなのに精度が増してくるなんですよね。最後の数ゲームはサーブもどんどん上がってました。

でも大変なドローの中ジョコビッチを追い詰めたティエムは讃えたいと思います。3セットマッチのMSなら近年見ているように勝てる様になってきているんですよね。
GS決勝は・・メドベージェフとチリッチがファイナルセットまでもつれ込み、ティエムが2セット先取しました。ちょっとずつ近づいています。きっとあと最終セット先にブレークしてから負けて、サービングforチャンピオンシップから負けるくらいを経験して、次世代はBIG3を倒すのではないでしょうか。マレーとワウリンカとデルポトロって凄い。
  1. URL |
  2. 2020/02/03(月) 14:40:40 |
  3. ぽーち #2TDfamfI
  4. [ 編集]

>きっとあと最終セット先にブレークしてから負けて、サービングforチャンピオンシップから負けるくらいを経験して、次世代はBIG3を倒すのではないでしょうか。


上記笑わせていただきました。
そうですよね、まだまだ負け足りないということですね。ナダルだってフェデラーに何度も跳ね返された経験がありますし、ジョコビッチは万年3位の時代が長かった。マレーときたら……。


Mr.GSのバブリンカは次戦欠場らしいですが、デルポトロは復帰間近。早くランクアップして欲しいです。

  1. URL |
  2. 2020/02/03(月) 19:53:04 |
  3. tote #-
  4. [ 編集]

>tote様
>ぽーち様

コメントありがとうございます。
最後はジョコビッチという点はいつもの全豪でしたが、今回はまた一味違った展開もあって面白い大会だったと思います。
しばらくATPツアーは穏やかな進行となりますので、私はグランドスラムロス期に入ります。
春先には今回パッとしなかった選手が活躍したりとツアーが荒れる可能性もありますから、
また大き目の大会が開催されるのを楽しみにしたいと思います。
  1. URL |
  2. 2020/02/04(火) 09:40:44 |
  3. Au-Saga #amJC5lD2
  4. [ 編集]

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