2021年ATPカレンダーが発表されています。
変則的なシーズンとなった2020年でしたが今年もそれは変わらず
通常とは大会規模や場所を変更しての開催となっています。
昨年の再開時点で決定したポイント計算も改めて再設定することになるようで
通常の状態に戻るにはまだしばらくかかりそうです。
今年最初のATP大会は明日1/7(木)から開催されます。
テニスのトーナメントは月~日が基本ですので、少し変則的になっています。
翌週からは普通に月~日に戻されるようです。
今年は全豪の開催が2月に後ろ倒しされています。
その前週にATPカップが開催され、ジョコビッチやナダルなどの出場も予定されているのですが、
全豪との連続週での開催に疑問の声も一部で上がっています。
3月のインディアンウェルズとマイアミは一時、合同開催のような話も出ていたようですが
現在のカレンダーでは普通に両大会とも開催の表示となっています。
この辺りは日々変更が行われていくでしょうからこまめにチェックする必要がありそうです。
選手のプレーについて、ネットにリターン位置の変化についての記事がありました。
ATPファイナルズの選手のここ3年でのリターン位置を調査したところ、
年々リターン位置が後ろに下がってきているというものです。
2018年のフェデラーはほぼベースラインの真上でリターンしていたのですが
2020年は一番後ろにポジション取りしていたメドベージェフは実にベースラインよりも5mも後ろであったということです。
ナダルのポジションが後ろであったのは元々有名でしたが、近年は多くの選手が後ろに取っているようです。
選手はもちろんただ後ろに下がっているだけでなくリターン率も向上しているということで
ベースライン後方でのリターンは今後のスタンダードになっていきそうです。
これを生み出している要因はいくつかありそうですが、大きくは以下3点かなと思います。
・全体的にサーブが速くなっている
・ボールが以前よりも跳ねる
・サーバーのネットダッシュが減っている
付け加えるならリターンショットの速度と精度が上がっているというのもあるでしょう。
データ中で面白かったのは、メドベージェフとナダルはセカンドサーブの方がポジションを後ろに取っているというものでした。
速度の落ちるセカンドサーブの方がより前で叩けるような気もしますが、
多くの選手はセカンドサーブで回転をかけるので、高くバウンドしますから
寄り後方からの方が一番ボールをひっ叩けるということなんでしょう。
両者のリターン録を考えればこれも戦略としtて正しいということになります。
実はこのセカンドサーブでポジションを後ろに取るという方法はレンドルがよく採用していました。
リターンショットを文字通りひっ叩くというのを最初にやった選手です。
今になってレンドルの戦略は再び息を吹き返してきたわけですね。
リターンポジションについては流行りがあるように思います。
オープン化後、最初にリターンで他を圧倒したのはコナーズですが、
コナーズのリターンはライジングと強打の融合で時にはベースライン内側からの勢いのあるショットを繰り出していました。
ボルグ、レンドルはより後方に位置していましたが、叩くことに特化したレンドルは更に後方だったといえます。
アガシ、クーリエの出現でライジングショットが見直され、再びポジションは前になります。
ビッグサーバーが台頭していた時代ですのでコナーズの頃よりも返球率は低かったでしょう。
しかし、ひとたび返球できたのならば確実にリターンで仕留めてやろうというショットを繰り出していました。な
その後、時代は変わってフェデラー、ナルバンディアン、ダビデンコ、ジョコビッチはといったリターンの名手が登場しますが
いずれも前気味のポジションを取っており、クエルテン、ナダルといった例外はあったものの
リターン位置は基本的に前ということで流行の変化が途絶えたかに見えました。
しかし、ここへ来てまた後方位置に変化しているということになります。
こうなるとナダルがいつの時代の人なのか微妙によくわかりませんが、
少なくとも今、時代がナダルに追いついてきたのだと言ってももいいかもしれません。
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- 2021/01/06(水) 12:00:00|
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