オリンピックに続き、シンシナティもズべレフがとりました。
オリンピックをマスターズクラスの大会だと解釈すればかなりの勢いだといえます。
ズべレフが颯爽と登場した2017年当時を思い出させます。
この年のズべレフは北米シリーズでワシントン、カナダマスターズを立て続けにとりました。
カナダ決勝では大復活を果たしたフェデラーをストレートの圧勝で下すという大金星を見せました。
シンシナティは初戦敗退だったのですが、全米獲得の期待が高まっていました。
少し前のクレーシーズンではローマ決勝でジョコビッチをやはりストレートで下しておりましたから、
実力は十分、すごい選手が出てきたと誰もが思ったものでした。
全仏は初戦敗退してしまい、波はあるなと思わせましたがそれでも評価は十分でした。
なによりハードコートに強いので、さすがに全米はかなりいいところまでいけるだろうと
周りも、そして本人もが思っていたのではないでしょうか。
しかし、まさかの2回戦敗退。
それ以降、グランドスラムでは勝てない選手という烙印が押されることになってしまいました。
そのまま落ちて行ってしまうことはなく、その後も上位の選手であり続けたのはさすがですが、
同世代の他の選手の突き上げもあり、長く突き出ることができずにいました。
今ではズべレフをグランドスラムで勝てない選手とみている人はいないでしょう。
回り道はしたかもしれませんが、ようやく本領を発揮する時期に突入したのでしょうか。
さて、大会はトップ4シードが全てベスト4に勝ち残りました。
ビッグ3が出ていない大会でこの状態というのは珍しいことです。もっとも、ビッグ3が出ていないこと自体が珍しいんですけど。
ただ、ビッグ3以前であれば上位シードでも順当に勝ち上がるのは難しく、準決勝で4人揃うというのは珍しいことだったと思います。
それをやってのけてしまった4名は今状態がよく、かつ力も十分につけているのだと感じます。
長い異例の時代に終止符を打つには一人二人の活躍ではなくこうした何人もの実力者の力が必要なんですね。
今ぞその時!と思わせますが、しかしビッグ3の怪我が一番の低迷の理由というのもなんともいえぬ感じがします。
あの人たちが年齢を重ねて、怪我をして、その上で他の有力な選手たちが幾世代にもわたって力をつけて
かつ束になってようやく勢力図を塗り替えるかもしれないという、ところまでこぎつけることができるわけです。
さて、そんなビッグ3が出ていなかったシンシナティですが、大会としてはかなり面白かったと思います。
前週のカナダとの対比なども興味深いです。
顔ぶれとしてはベテランも若手も豊富で、ある程度の実力者であれば誰が勝つかわからない楽しさがあります。
それは見方を変えれば期待の選手がコロッと負けるというのもあるので
特定の選手に注目するとやきもきすること請け合いですが。
ツアーはいよいよ全米に突入します。
注目はもちろんジョコビッチの年間グランドスラム!
それ以前にジョコビッチが出場できるのか。
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- 2021/08/24(火) 13:54:05|
- 2021年7月~9月
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| コメント:2
今日ジョコビッチがニューヨーク現地で練習開始とのニュースを見ました。これは全米出ますね!
ズベレフやメドベージェフの好調はありますが、今回は優勝してくれるでしょう!シンシナティ欠場は良い判断だと思っています。最近出ずっぱりでしたからね。もちろん期待も含めてですが、きっと大丈夫だと思います。大会が終わった頃には数十年ぶりの年間グランドスラムのニュースが出ることを楽しみにしています。
- URL |
- 2021/08/25(水) 08:55:13 |
- おスミ #-
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>おスミ様
それは朗報です、よかったです。今回に関してはやっぱり出てきてもらいたいですから。
さすがに大会の盛り上がりもジョコビッチがいるかいないかで雲泥の差がありますし、
怪我の欠場による年間グランドスラム達成ならずというのでは残念すぎます。
まあでもよかったです。シンシナティで他のトップ勢も好調なところを見せたので
全体的に楽しみな見どころがありますね。
- URL |
- 2021/08/25(水) 13:18:40 |
- Au-Saga #amJC5lD2
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