
グレッグ・ルゼドゥスキーが引退を発表しました。
ルゼドゥスキーは今年チャレンジャー大会にしか出場しておらず、
実質、去年の全米が最後の大会だったことになります。
(その後にデビスカップには出てますが、トーナメント大会という意味では全米が最後です)
そのときは初戦敗退でしたが、相手は同郷のヘンマンでした。
因みにヘンマンとは2勝8敗という成績でした。
ウィンブルドンでの活躍、ネームバリュー、トップ10在位などにより、
ヘンマンのほうがルゼドゥスキーよりも数段上の選手と見られがちですが
生涯タイトル15はヘンマンの11をリードしており、全米での準優勝経験もあるので
決してそれより劣った選手ではなかったことがわかります。
生涯勝率も60%を超えています。
不人気の大きな原因は、
元々カナダ出身でありイギリスへの帰化選手であったためといわれることもありますが、
そんなことより、ウィンブルドンでの活躍がヘンマンほどでなかったためではないかと思います。
ルゼドゥスキーはグラスコートに強く、生涯タイトル15のうち5つがグラスコートでした。
現役ではフェデラー、ヒューイットに次ぐ記録だったことになります。
大会数の少ないグラスでは異例の量だといえます。
グラスコート勝率70.49%という成績は
クライチェクの70.79%、ヘンマンの71.30%(2007年現在)という比較を出せば
充分に立派な数字であったことがわかると思います。
そんな選手なので当然イギリスでの期待も大きかったわけですが、
ウィンブルドンではベスト8が最高でした。
正に「ウィンブルドン現象」を地で行ってしまった選手なのかもしれません。
ルゼドゥスキーといえば何といってもビッグサーブです。
1998年にインディアンウェルズで記録した149mph(239.7km/h)は
ロディックに抜かれるまでの最速記録でした。
少なくとも20世紀では最速のサーバーだったことになります。
あるいは史上最速の左利きのサーバーとも言えましょう。
※ルゼドゥスキーについては、サイト内
【ウィンブルドン現象】 【ビッグサーバーの歴史】でも少し取り上げています。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2007/04/12(木) 10:50:55|
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