全仏が開幕しました。
今回はトップハーフに選手が集まりすぎている点が指摘されています。
ジョコビッチ、ズべレフ、ナダル、アルカラス。
優勝候補はこれにチチパスが追加される形となるでしょう。
つまり5人の候補のうち実に4人がトップハーフに入ったことになります。
これはこれで面白いのですが、やはり偏りも感じます。
ウィンブルドンで採用されている芝生のコートの実績を多めに考慮するという方法は
その特殊な様相に賛否もありますが、ある程度正解を含んでいるのかもしれません。
大会の方も今後追って行こうと思いますが、
その前に、今回は前週に行われたの小さな2大会を見てみましょう。
優勝者はジュネーブがルード、リヨンがノリーでした。
両者若いのもありますが多くの大会に出ますね。
特にルードは毎年多くの大会に積極的にエントリーしています。
トップ10選手なのだから全仏前週くらいセーブするかと思いきや出て優勝ですからね。
もちろんトップ10の中ではここ1年で最多の出場数を誇る選手となっています。
早期敗退もありますが、比較的安定している選手なのでこの勢いのまま全仏に挑んでほしいです。
ノリーのほうもランクは11位で、今年4月にはトップ10り果たしています。
今ノッテいる選手の一人と言えます。
平均的イギリス選手の常識を覆し、なんとクレーで一番強いという変わった数値の持ち主です。
ハード勝率は56.5%、グラスは50%、そしてクレーはなんと60%!こんなイギリス人いたんです。
データでみるノリーは、第1セットが全てといえる選手です。
第1セット取得時の勝率は85.4%でこれは突出しているわけではないですが、ズべレフと同程度の数字です。
一方で第1セットを失った時の勝率は17%で、これはトップ選手としては異例に低い数字です。
ここまではっきりしていると第1セットでほぼ試合が決着するとみて間違いないでしょう。
そうした見方も面白いかもしれないです。
この第1セットを失った後の勝率ですが、通常はトップ選手であれば20%~25%ほどあり、
ズべレフやチチパスなどのトップ10級だと30%を超えて来ます。
因みに歴史上で40%を超えるおかしな人は8人のみでして、うち3人は現役です。
現役4位はマレーで39%。この僅かに届かない感じがまた何とも彼らしいというか、、
数字的にもポジション的にも実質最強の人間と評価できます。
現役5位は何と錦織です。36%。錦織の前後にはレジェンドクラスの選手しかいません。
こうしてみるとやっぱり凄い選手なんです。
かつてのトップフォームではなくてももう一度復活した姿が見たいところです。
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- 2022/05/23(月) 16:22:20|
- 2022年4月~6月
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| コメント:4
ノリーってインディアンウェルズで優勝経験あるから、もっとハードコートの勝率高いと思ってました!結構意外なデータですね。まぁ、インディアンウェルズってハードでも特殊仕様だからそれ以外のハードコートの成績とは別に考えないといけないんですかね。
こうなると、案外チチパスの初優勝は可能性あるんじゃないですかね?クレーシーズン全体の調子も良いしドロー運も今回良いとなると期待できますね!
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- 2022/05/24(火) 21:45:55 |
- おスミ #-
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マレーがクリリンってことですね(笑)
おかしな人である3人の現役の方たちは戦闘民族なので肉体が若い期間が長いそうです。
試合見てたら たまに髪の毛が逆立って金髪になってますもんね(笑)
- URL |
- 2022/05/26(木) 23:36:35 |
- フェレールのくわえタオル #-
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クリリンのことかー!
錦織もサイヤ人がいなければ今頃。。
たらればを言ったらキリありませんが、チャンコーチくらいの実績は残せた気がします。
- URL |
- 2022/05/27(金) 09:55:47 |
- ATPウォッチャー #-
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皆さま、コメントありがとうございます。
なるほどなるほど、確かにこの論法でマレーはクリリンになるわけですね。
しかしなんだろう。クリリンは強敵に勝てなくても、
観ていてイライラやハラハラはさせられることはないですね。そこは唯一違います。
- URL |
- 2022/05/31(火) 11:26:38 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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