遅ればせながらの更新です。
全豪はジョコビッチ優勝。もう最終的には一番強かったです。文句のつけようがありません。
2回戦で1セットを落としましたが、その後は仮に苦戦してもセットを落とさないという徹底ぶり。
チチパスが悪かったとは言わないです。しかしショット精度、守備力、ミスの少なさの
全てでジョコビッチに上回られては他の選手はもうどうしようもない。
これでジョコビッチはNo.1に返り咲き、グランドスラム獲得数も最多タイに並びました。
まあ恐らく10年後20年後の評価で史上最強選手は誰か、という問いがあったら
ジョコビッチの名が多くの人の支持を集めることになっているでしょう。
そしてもう一つジョコビッチの凄いのは35歳だということです。
30歳まで現役でトップをやっているというだけでテニス界では大物といえます。
フェデラー&ナダルで感覚が麻痺していますが、35歳でNo.1というのはやはり異常です。
それ以前にアガシやコナーズ、ローズウォールなどの異例のベテランはいましたが
それでも皆トップ10レベルであって、決してNo.1ではありませんでした。
35歳でグランドスラム獲得とNo.1就任の両方を達成したのは
フェデラー、ナダル、ジョコビッチの3人のみなのです。
(オープン化前を含めると辛うじてチルデンの名前のみをここに加えることができます)
更にジョコビッチがフェデラー、ナダルを圧倒しているのは、30歳以降のパフォーマンスの高さです。
30歳以降でのグランドスラム獲得数は10個となり、準優勝も2回あります。
その他参考情報(オープン化後)
・ナダル 優勝8、準優勝2
・フェデラー 優勝4、準優勝4
・ローズウォール 優勝4、準優勝4
・レーバー 優勝4、準優勝0
・アガシ 優勝2、準優勝2
・コナーズ 優勝2、準優勝1
・バブリンカ 優勝1、準優勝1
・サンプラス 優勝1、準優勝1
・ニューカム 優勝1、準優勝1
・コルダ(父) 優勝1、準優勝0
・ゴメス 優勝1、準優勝0
・アッシュ 優勝1、準優勝0
・ヒメノ 優勝1、準優勝0
・フェレール 優勝0、準優勝1
・レンドル 優勝0、準優勝1
・ピリッチ 優勝0、準優勝1
・M・アンダーソン 優勝0、準優勝1
以上がオープン化後で30歳以上の全てのグランドスラム決勝進出例です。
30歳以降でグランドスラム決勝に達するというだけでもヤバいというのに
ジョコビッチのこの充実ぶりはどうしたことでしょうか。
ナダルの急激な失速とアルカラスの不在はジョコビッチ復権の分かりやすい事由ですが、
他方で、ジョコビッチと互角に打ち合える可能性を秘めていた選手が怪我や不調で力を落としたのも大きいと感じます。
個人的な見解ではティエムとメドベージェフ、特に後者。
ハードコートで真っ向から打ち合える唯一の選手だと思っていただけに昨年からの低調は痛いところといえます。
もう幾度見せられたかわからないジョコビッチ1強時代ですが、もうそろそろね、若い選手出てこないんですかね。
これまでに存在した対ジョコビッチ候補の顔ぶれの年齢展開の広さと言ったら。
マレー、デル・ポトロ、チリッチ、錦織、ラオニッチ、ディミトロフ、ティエム、キリオス、ベレッティーニ、メドベージェフ、ズベレフ、ルブレフ、チチパス、ルード・・・
やっぱりもっと若い選手が必要なんですかね。
アルカラス、シナー、ルーネ、コルダ、オジェ・アリアシム、シャポバロフ、デミノー・・・
後2者はないか。ネタだ。後2者はネタだった。
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- 2023/01/31(火) 18:00:00|
- 2023年1月~3月
-
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-
| コメント:9
最高はフェデラーですが、最強はジョコビッチといわざるを得ないかもしれませんね。。
どのコートでも遜色なく、一球でも多く相手コートに返すという原理原則にそった、かつ逆境ほど力を発揮するメンタル。
派手さはないにしても、相手からしたらこれほど嫌な相手もいないかもしれません。
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- 2023/01/31(火) 20:29:38 |
- ATPウォッチャー #-
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ジョコビッチ優勝しましたね!
大会前は1つのグランドスラムで10回以上優勝するなんてかなり難しいことだと思っていました。
一応ナダルの全仏がありますが、クレーコートよりもハードコートは平均的なサーフェスで得意にしている選手も多いし、なにより怪我もしていましたから。ハイライトの映像を見ましたが、いつもより開脚してボールを捉えるといったプレーがうまくできていないな!と感じた以外はそこまで普段と変わらない様子で、なによりサーブのコースが正確に打てたことが優勝した要因だった気がします。あれのおかげでショートポイントが取れて、短い試合時間で終わらせて体力回復できたんじゃないかと。
ストローカーで長く活躍する点ではビッグ4でも一枚落ちるかと思いましたが、イバニセビッチのおかげで本当にうまくスタイルチェンジしました!
昨年、例の強制退去の一件でジョコビッチのことを見損なってしまい、ファンを辞める宣言までしてしまいましたが、やはり彼のプレーには惹かれます。
あれだけ言ってしまって恥ずかしい限りですが、やはりもう一度僕はジョコビッチのファンになりたいです!
自分の醜い部分や弱々しい部分とも真正面から向き合って、勝利に向かって努力する。そんなジョコビッチがやはり僕は大好きなんだと感じられた全豪オープンでした。
- URL |
- 2023/01/31(火) 22:05:09 |
- おスミ #-
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そう ジョコビッチ「有償」です。ちゃんと賞金が出ますからね。書き間違いでないことは承知しております(笑)
しかし後2者は(このブログで)最近めきめき出世してますね!頼もしいかぎりです。
対ジョコビッチ候補は現れなくても マレーに取って代わるネタ枠の世代交代は進んでいると見てよろしいでしょうか。
- URL |
- 2023/02/01(水) 00:05:43 |
- フェレールのくわえタオル #-
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やはりジョコの安定度が勝りましたね~後全豪特有の温暖な気候で怪我の影響も緩和できて良かったです(2回戦だけ気温が低かった)
個人的にはチチパスにしろメドベはひとつの時代を築くという意味ではタイムリミットが近い気が・・・、あと気になるのは相性的には悪くなさそうなチチパスの対ジョコ戦績が2-11ってとこですね~正直ジョコ引退までにこれを逆転できるかというと・・・
- URL |
- 2023/02/01(水) 04:46:00 |
- dice #-
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ジョコビッチ圧倒的でしたね。いや、それにしてもこれまでにないくらい盤石な優勝。
大会前半、ナダルを筆頭に荒れた分、後半はもう盤石と言うか既定路線というか、といった大会だったようにも思えます。
改めてジョコビッチのWikiを見てきたのですが、出場できなかった昨年を数えないと全豪4大会連続優勝中。そしてウィンブルドンも開催されなかった2020年を数えないと4大会連続優勝中。
それより前は2011~2013年全豪3連覇が最大でしたから、歳を取ってきてる最近の方が成績が良いかも(?)というトンデモな事になっております。
ジョコビッチが今もなお安定して高次元のテニスをしているという事と、他のBig4が元気にプレーしていた頃に比べて相対的に勝ちやすくなっているという2つの理由でしょうか。
近々どこかのGSで、アルカラスとの試合も見てみたいですね。アルカラスと後3人くらい、新Big4と呼ばれるくらいの選手が出てきてくれるとものすごく楽しみが増えるのですが。
- URL |
- 2023/02/01(水) 07:08:58 |
- ふぁぶ #-
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ジョコビッチ素晴らしいですね。
フェデラー派ですが、記録の上ではジョコビッチと言わざるを得ないかもしれません。
ただ本来コナーズがボルグ、マッケンロー、レンドルに負け越していったように、1世代(大体5歳差)違うと、実力が近ければ年下が対戦成績を圧倒していくものです。フェデラーナダルジョコビッチも同様です。しかしBig3最後の砦ジョコビッチは今や2世代下のメドベージェフ、ズベレフ、チチパス辺りはもちろん、3世代下のアルカラスやルーネでもグランドスラムならまだまだ倒してしまいそうであるのは、ジョコビッチの異次元の強さとも、若手の不甲斐なさとも取れます。サンプラスも1世代下が出てこないために10年近く覇権を維持できましたが、ジョコビッチは3世代下までなかなか出てこないので、更に記録を伸ばしていきそうですね。
- URL |
- 2023/02/01(水) 11:53:28 |
- Kosei #-
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ジョコビッチ圧巻でした。 big4として凌ぎを削っていた数年前まで、新big4と思ったティエム・ズブレフ・メドデベフ・チチバスと世代交代闘争のこの数年、唯一力を落としていない選手がジョコビッチ。今が一番他を寄せ付けない状況のように見えます。
ティエム、ズブレフが怪我で全盛期の状態ではないのは残念ですが、怪我ではないメドデベフ、チチバスとの差が逆に広がっているような状況が謎というか、なんというか。
研究されて相対的に力を落としましたかね?
次世代NO1であろうアルカラスの怪我の状態はどうなんのでしょう? 全仏ではナダルも復調してくるでしょうし、アルカラス、ナダル、ジョコビッチのGSでの対戦見たいものです。
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- 2023/02/01(水) 12:00:18 |
- kmui #JXoSs/ZU
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アップを待ってました!お忙しい中総括ありがとうございます。
ジョコビッチは肘や肩の負傷はあっても、脚のケガは捻挫くらいでほとんど記憶にありません。無理して拗らせないか心配でしたが、SFあたりから少しずつ開脚&スライドショットを使えるようになりました。フィジオ他スタッフが手を尽くしたおかげでしょう。試合後の涙に、あやうくもらい泣きしてしまいそうになりました。
クレーシーズンまでには本回復して、ナダルやアルカラスとの熱戦を観たいものです。
今大会は若い選手の活躍も見られました。ルーネとコルダ良いです。特にコルダは七光りのプレッシャーに押し潰さないだけのメンタルが備わっているみたいで、期待大です。
同年代のデミノーも勝ち残ってネタになって欲しいです。ガンバレ!
- URL |
- 2023/02/01(水) 18:52:40 |
- tote #-
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皆さま、コメントありがとうございます。
書き込みできるタイミングがなかなか作れない時期もあって恐縮ですが、
読めない展開が予想される今シーズンのATPには今までと違った楽しみがあると思います。
まあジョコビッチが強いという点では10年前と変わらないじゃん、という意見もあるでしょうが
2月の細かい大会を経て3月の大型シーズンに向かっていきますので
勢力図がどうなるか楽しみにしていきたいと思います、
- URL |
- 2023/02/17(金) 18:09:50 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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