マイアミ優勝はメドベージェフでした。
メドベージェフは全豪こそ思うような結果ではなかったですが、
その後5大会連続での決勝進出、しかもうち4回が優勝で、
更には今年ジョコビッチに土を付けている唯一の選手でもあり
2023年のハードシーズン、第一四半期では最高の結果を残した選手と言えます。
インディアンウェルズを制してNo.1に復帰したものの、
マイアミでは準決勝で敗退してしまったアルカラスは僅かな期間で1位からも陥落してしまいました。
しかし、2大会連続でのシナーとのベスト4での対戦は実に熱く、今後永くに渡って、
テニス界の名物ライバル対決として語られるものになってくれるのではないか思えました。
アルカラス自身はNo.1を争う選手としてクレーシーズンでは本命となってくれるでしょう。
シナーも、若きNo.1候補とされていましたが、いよいよ一皮むけたでしょうか。
アルカラスとの素晴らしいラリーは見応え十分でした。
攻撃、守備、前後の動き、細かい技とどれをとっても若手とは思えぬ見事なプレーの連続で
こういうラリーならずっと見てられます。やってる方はたまったものではないでしょうが、
5セットマッチ、すなわちグランドスラムの決勝で観てみたいです。
個人的にはルブレフとの対戦は印象的でした。両者ともに真っ当なプレースタイルの選手で、
それ故に衒いがないというか意外性が少ない部分があるような気がしてたのですが
今回はシナーの方にあらゆるショットで驚きのレベルの高さがありました。
もちろんルブレフも見事な選手ですが、今回の対戦ではまるでジョコビッチにやられるかのような感じで、
最後には力が上の方が勝つと決まっているかのような展開になった気がしました。
ただ、決勝でメドベージェフに勝てなかったのは、
そのルブレフ的で真っ当なプレースタイルの特徴がそのまま出た感じで、
メドベージェフの懐の深さにやっぱり飲み込まれてしまった印象です。
これだと同じようにジョコビッチにも勝てないですから、あとは展開力次第だと思います。
因みにシナーのバックハンドは今、ツアー最高クラスじゃないかと思います。
ハードコードでも滑り込むジョコビッチの専売特許と言えるプレースタイルは
最近ではアルカラスやシナーが取り入れていて、特にシナーは良く使いこなしていると思います。
で、完成度の高いバックハンドを見せるので、つまりシナーこそが
歴史上最高完成度のジョコビッチ的プレーの後継者とでもいうべき面が見え隠れしています。
あと、インディアンウェルズとマイアミの2大会で印象的だったのはテイラー・フリッツです。
それぞれアルカラスとシナーに敗れましたが、多くの有力選手を下しましたし、プレーには安定感が感じられました。
どちらかと言えば何でもそつなくこなすタイプの選手という印象が強かったのですが
決めのショットは力強く、アメリカ選手らしいオールコートプレーは堂に入っています。
今年は2月のリオの大会でアルカラスを下して優勝していますし今最も充実している選手の一人と言えるでしょう。
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- 2023/04/03(月) 18:02:00|
- 2023年1月~3月
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| コメント:2
メドベージェフだいぶNo.1だったときの強さが戻ってきた印象ですね。
怪我やウィンブルドンの不出場もありましたが、自分はなんとなく去年の全豪でナダルに最後まくられてしまったあの敗戦がずっと尾を引いていたような印象だったので、ここにきてまたハードコート最強に向けて走り出したような気がします。
アルカラスもそうですが、シナーはクレーコートでもしっかり結果を残せる選手ですし、全仏までの試合勝ち星を積み上げてほしいです。クレーのマスターズタイトルも、もしかしたら取れるかもしれません。
- URL |
- 2023/04/03(月) 20:11:54 |
- おスミ #-
- [ 編集]
>おスミ様
コメントありがとうございます。
返信遅くなってすいません。
クレーシーズンも始まりましたが、メドベージェフがこの不得手な期間にどれほどポイントを稼げるか注目に値します。
一方でアルカラスは延ばしてくるでしょうし、ジョコビッチも復帰してきます。
この3世代のランク争いは見どころが多く楽しみが続きます。
- URL |
- 2023/04/11(火) 13:53:49 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]