もはや前人未踏の領域をひた走っているジョコビッチですが
これでGSタイトルは24個目、全米は4個目となりました。
前記事でも触れていますが、全米は優勝回数が少ない
ということだったものの、それでも4個目ですからね、圧巻と言えます。
4で少ないってのもヤバい感覚ですがまあ全豪10回だから比較になってしまうのは仕方ないです。
それがジョコビッチ。
ジョコビッチの全米は、優勝は少ないものの決勝進出は10回目であり、
こちらは全豪と並んで最多となっています。
ウィンブルドンは9回、全仏は7回で、GS決勝総数は36回。決勝進出回数は歴代一位です。
優勝回数と準優勝回数の両方が1位なのだからまあ当然といえば当然ですね。
因みにGSベスト4進出回数でもジョコビッチが歴代1位です。
そこまで追わなくてもいいかもしれませんが、ジョコビッチのベスト4進出に関しては
全米が13回で、全豪10回、全仏12回、ウィンブルドン12回と比べて最も多い結果となっています。
全豪は優勝10回で大得意の印象ですが、ベスト4進出、準優勝というのがないというのは面白いです。
さて、ジョコビッチに敗退したメドベージェフですが、
2021年とは逆で、今回はメドベージェフにプレッシャーがかかる状況での試合だったと思います。
トーナメントを通してNYの観客がメドベージェフ寄りの状態だったとも言えなかったですし。
メドベージェフ本人に落ち度は何もないわけで、その意味でも頑張ってほしかったとは思ってました。
ただ、準決勝でアルカラスと立派に戦えたことを考えれば復調してきていると思えるし
このまま3強時代を築いてほしいと願います。
まあ純粋にプレー内容で言えば、ジョコビッチがメドベージェフ対策をバッチリしてきたという感じでした。
一番強い王者が一番練習し一番研究する。こんな状態では他の選手もたまったものではないですね。
対戦成績はこれでジョコビッチの10勝5敗となりました。
少し差が開いてしまいましたがここからまくってもらいたいです。
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- 2023/09/11(月) 12:00:00|
- 2023年7月~9月
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2023年、全米決勝はジョコビッチvsメドベージェフ>>
これでグランド年間グランドスラム未遂まであと一歩というところでしょうか?ジョコビッチにとっては全豪決勝で負けて他を勝つという方が至難の技なのでもう年間グランドスラムの方が早そうです。もちろん年齢を考えれば異次元の話なのですが。グランドスラム未遂はフェデラーによって考える必要性がでてきた管理人様の本サイトの造語だと思いますが、20年も経たずに未遂を全グランドスラムで揃える選手が出てくるとは… シンシナティからトップ3の闘いはやはりレベルが高く面白かったのでこういう試合をできる選手が増えると良いなぁと願います。ジェレ2セットは凄かったですが。
- URL |
- 2023/09/11(月) 12:58:05 |
- ぽーち #2TDfamfI
- [ 編集]
>ぽーち様
もうなんというか、優勝だけをみればちがうけど、決勝やベスト4だったらレンドルの専売特許だというのが売りだったのですが
その他にもあった数々の20世紀の記録を、僅か3人が全てを取り去っていってしまいました。
しかし、テニス100年史で一番刺激的な時代を過ごすことができた、というのは無類の喜びとも感じられます。
なにせまだジョコビッチ勝ちそうですしね。
- URL |
- 2023/09/11(月) 13:34:51 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
ジョコのサーブ&ボレーが刺さりまくった試合でしたね。最後のゲームの1ポイント目くらいだけじゃないでしょうか、メドべがポイント取れたの。
ジョコは正確無比なストロークが印象的でボレーは別段上手くはないイメージだったのですが、いや、もう何でもできますね今や。
戦術として有効でも、普段と違うプレーがキチンとできるのかはまた別問題で、他の選手が急にサーブ&ボレーを多用してもここまでは上手くいかないんじゃないでしょうか。
いやはや、36歳のまた新しい強さを見た気がします。
- URL |
- 2023/09/11(月) 13:44:28 |
- ふぁぶ #-
- [ 編集]
管理人様 迅速な記事アップありがとうございます!
おかげでUSオープン後半より楽しめました。
まだ、ツアーは続きますが、やはりUSオープンが終わると祭りの後の寂しさを感じますね。
この後の見どころとしては
・ファイナルの出場者争い(RACE13位 ティアフォーあたりまで可能性ありますか)
・年間NO1はジョコビッチかアルカラスか? メドベはちょっとキツイですよね。
・錦織は復活するか?(ジャパンオープンに出れるか?)
、、、その他どんなんありますかね?
記事アップも一息されると思いますが、今後も楽しみにしていますm(__)m
- URL |
- 2023/09/11(月) 15:35:26 |
- カムイ #JXoSs/ZU
- [ 編集]
>ふぁぶ様
メドベージェフのプレースタイルの特徴であり、また怖さでもある、コート後ろからの強烈なフラットショットですが
見事にそれを逆手に取ったジョコビッチの完璧な対処法でした。
もちろん付け焼刃ではだめでサーブの精度とボレーの技術が必要なのですが
ジョコビッチはそれらをクリアしただけでなく使いどころも見事でした。
これを見せられたらもう仕方がないですね。
>カムイ様
グランドスラムは終わってしまいましたが、
ジャパンオープンもありますし年末ファイナルもありますのでツアーの方追っていきましょう。
すいません、記事アップはできる範囲で頑張ります!
- URL |
- 2023/09/11(月) 17:53:22 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
プロテニスにおいて、この「決勝に弱い」というファクターは不思議でおもしろいなあと常々感じております。
決勝まで勝ち上がってるんだからその選手が弱かったり、ある特定の大会が不得意なわけでもない。
とにかく最後の一勝だけができない、というシンプルなもの。その選手が弱いわけじゃないのに不憫に見えてしまう珍現象、とでも申しましょうか。
決勝に弱いといえばモンフィスや一時期の錦織なんかが思い浮かびますね。
逆に決勝に強いのがナダルで、負けるときは大会中盤での敗退も意外と多いし上まで勝ち上がってきたら
調子のいい証拠でそのまま優勝してしまう、というとても効率のいい勝ち方だなあといつも思っています。
次元ははるかに違うもののジョコビッチに関して言えばGSで全米が一番勝ててなかったんですが、今回の優勝で
全米の通算マッチ勝利数を88に伸ばして各GSの勝利数を かなり平たくしましたね。(豪89 仏92 ウ92)
勝率なら全仏を上回りました。(仏85% 米87%)
ますます全ての大会で強いという事実を、記録の上でも証明しちゃってますね。
- URL |
- 2023/09/11(月) 19:00:17 |
- フェレールのくわえタオル #-
- [ 編集]
>フェレールのくわえタオル様
ご指摘の準優勝問題は、当サイトでもずっと気にしてきた部分ですので
改めて書き込みいただいてありがとうございます。
普通は特に気にされないところだと思うのですが、やはりデータサイトを自認してますから
この辺りはどう捉えるべきだろうかと思ってしまいます。
2つのGSを戦って「優勝と初戦敗退」vs「どちらも準優勝」はどっちが凄いのか。
・優勝賞金:、準優勝は優勝の半分なので前者
・ランキングポイント:優勝とベスト4じゃないと準優勝×2を上回らないので後者
・勝率は前者「87.5% vs 85.7%」
・勝利数は後者「7-1 vs 12-2」
・一般的に印象では前者
といったところでしょうか。
まあジョコビッチの場合は優勝+準優勝とかなので比較を絶する事態ではあるのですが。
個人的には準優勝×2を、世間の印象よりはもう少し評価してあげたいと思うところです。
- URL |
- 2023/09/13(水) 09:04:04 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
既出かと思いますが、90年付近以降の人間界TOPのGS 3勝以上優勝者を並べてみました。
優勝-準優勝
レンドル 8-11
エドバーグ 6-5
クーリエ 4-3
サンプラス 14-4
アガシ 8-7
マレー 3-8
ワウリンカ 3-1
サンプラスの勝負強さが際立ちます。
マレーとワウリンカ、同じ3勝ですが、安定感というかずいぶん実績が違います。
ただ印象がすごく違うかと言われると、そこまででもない。。
なんならサンプラスフェデラー時代のスキマを制した2勝のヒューイットの方が印象強いかも?
マレー、すごい名選手なのですが。。
- URL |
- 2023/09/13(水) 12:24:35 |
- ATPウォッチャー #-
- [ 編集]
>ATPウォッチャー様
データありがとうございます。
決勝勝率、サンプラスはさすがですね。
しかも勝利数も多いので正に90年代最強の選手であったといえます。
マレーとバブリンカはグランドスラム優勝こそ同数ですが、
準優勝数(8-1)、ベスト4総数(21-9)、マスターズ獲得数(14-1)
など、比べるとかなり実績が違うんですよね。
対ジョコビッチ成績もバブリンカが「6-21」、マレーが「11-25」とマレーの方が善戦しているのですが、
バブリンカは優勝した3回の全てでジョコビッチを倒している、
一方でマレーは準優勝8回のうち実に5回がジョコビッチに敗れている
ということから、どうにもマレーの方がコテンパンにされているようなイメージの気の毒な選手になっています。
- URL |
- 2023/09/13(水) 14:01:25 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
管理人様
ですね。
マレーの3勝のうち2勝がジョコビッチですが、特に全豪でやられた回数が多すぎました。
やられるところまで行く事そのものがすごいのですが。
ここまで来たら宇宙人たちも
フェデラー 20-11
ナダル 22-8
ジョコビッチ 24-12
全仏をのぞくと
フェデラー 19-7
ナダル 8-8
ジョコビッチ 21-9
全仏ナダルをのぞくとやはりフェデラー、ジョコビッチも圧倒的に決勝強い
そしてナダルから全仏のぞいてもアガシより決勝いってることがわかりました。笑
- URL |
- 2023/09/13(水) 18:41:37 |
- ATPウォッチャー #-
- [ 編集]
>ATPウォッチャー様
データ提示ありがとうございます。
全仏を除いたナダルがアガシより上というとんでもないパワーワードいただきました。
しかし、決勝まで行くのがそもそも凄い、というのは分かっているのですが
決勝勝率の高さを数字で見せられると圧倒させられますね。
- URL |
- 2023/09/14(木) 14:41:31 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
私もナダル(除全仏)>アガシは衝撃でした。
しつこくてすみません。
アガシ&マレーの名誉挽回のためにベスト4も載せます。
優勝-準優勝-ベスト4
太陽系枠
レンドル 8-11-9
エドバーグ 6-5-8
クーリエ 4-3-4
サンプラス 14-4-5
アガシ 8-7-11
マレー 3-8-10
ワウリンカ 3-1-5
銀河系枠
フェデラー 20-11-15
ナダル 22-8-8
ジョコビッチ 24-12-11
ベスト4進出回数でみると
サンプラスの23を、アガシの全サーフェス適正&長寿により26が上回り、マレーの21がほぼ同等です。
マレーはアガシサンプラスに近しい存在なのです。
ワウリンカは9。。やはり爆発力の選手です。
そしてナダル。怪我による欠場や早期敗退が多いためベスト4進出は他の銀河系サイヤ人より少ないのですが、ベスト4まで来たら6割近い確率で優勝してます。なんじゃそりゃ。
- URL |
- 2023/09/14(木) 19:08:23 |
- #-
- [ 編集]
返信遅くなりました。すいません。
しかしマレー凄いですね。
ヒューイットやロディックよりは上という気でいましたが、よもやサンプラス、アガシに肉薄しているとは。
しかしまあそれもそのはず。マレーの生涯勝率は75%で、
アガシ76%、サンプラス77%、と両大家よりも僅かに後塵を拝してはいるのですが、
マレーの数字から対宇宙人対決を取り除くと、勝率は79%となり、なんと両者よりも上に来てしまうのです。
- URL |
- 2023/09/21(木) 13:36:54 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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