その1からの続きになります。

100年に及ぶウィンブルドン決勝史上で最長の試合を制したナダルは
ハンブルクから続く連勝記録を24にまで延ばしました。
これは2005年に記録した自身の記録に並んでいます。
また、ナダルはフェデラー以外では久々に年間2GSを取った選手となりました。
1999年のアガシまでさかのぼらないと出てこない記録です。
そして、散々取り沙汰されていますが、ボルグ以来の全仏全英連覇となりました。
ナダルは既に4つのGSを獲得していましたが、全て全仏でした。
1種類しかGSを取らない選手としては過去クエルテンの全仏3回というのがありましたが、
オープン化後としてはそれを上回る最多の記録となっていたのでした。
既に異常事態だったわけですが、今回優勝したことでこれを打破したことになります。
もっとも、全仏と全英を取って全豪全米を取らなかった選手というのは
過去ボルグ、ドロブニー、バッジ・パティ、ヤン・コデスの4人がいるだけであり、
生涯GS達成者よりも少ないわけですから
これまた新たな異常事態に直面しているともいえるわけです。
これまでの両者はクレーでの対戦が多かったために
ナダルが対戦成績をリードしていてもさほど大きな問題になっていませんでした。
むしろクレーのナダルの特殊性が取り上げられるということだったと思います。
しかし、フェデラー最高のコートであるグラスで
こういう結果が出てしまうのは果たしてどうなのでしょう。
一応まだグラスでは2-1、ハードでは3-2とフェデラーがリードしてはいますが
おそらく今までは抱いていなかったであろう(少なくともクレー以外では)
苦手意識のようなものもあるいは出てくるのかもしれません。
かつて、ボルグ引退後に最強の座を確実にすると思われたマッケンローが
颯爽と登場したビランデルに4種類全てのコートで負けてしまうというのがありました。
またベッカーがアガシに全仏、全米に続き、
さすがに大丈夫だろうと思われたウィンブルドンでも負けてしまい、
その後苦手意識を持つようになったという姿も頭をよぎります。
その3に続く
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2008/07/07(月) 13:35:11|
- 2008年4~6月
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