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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2010年、全豪フェデラー優勝

決勝はフェデラーvsマレーの顔合わせとなり
「6-3 6-4 7-6」でフェデラーが勝利しました。

決勝前に書き込みたかったんですけど時間が取れなかったので、
ここで、こういうブログをやっている人間としてはやってはいけない
後出しジャンケンのような書き込みを敢えてさせていただきます。

私は今回の決勝はフェデラー有利と見ていました。
第1セットをマレーが取ればまだわからないけど、
取れなければ勝負は決まりではないかと。

マレー有利論の根拠として上がっていたのは過去の対戦成績です。
6勝4敗でマレーがリードしていました。
フェデラーに対戦成績でリードすること自体レアケースなので
これだけで説得力充分なようですが、内容を見ると傾向がはっきりしており、
必ずしもマレーが絶対的有利ではないことが分かります。

マレーの勝った6勝のうち5勝はフルセットまでもつれた試合でした。
一方フェデラーが勝った4勝のうち3勝はストレート勝負でした。
今回の対戦も入れれば5勝のうち4勝がストレートということになります。
一時期マレーは4連勝していましたが、それはちょうどフェデラーが自信を失っていた時でした。
そのときでさえ勝負は全てフルセットでしたので
現時点でのフェデラーのコンディションやグランドスラム決勝という要素を加えれば
フェデラー有利と見るのは自然なのではないかという思いでした。

つまり、マレーとしては決してこれまでフェデラーをカモにしていたわけではなく
結果としてたまたま有利になっていただけであり、本人もそのことは分かっていたはずです。
しかし、周りが放っておかず、やれフェデラーに勝ち越している選手だとか
フレッド・ペリー以来のどうのこうのとかとあらぬプレッシャーにさらされてしまって、
少々気の毒にも思えました。

マレーは去年のウィンブルドンから3大会連続で優勝候補に上げられながらも
まだ頂点に手が届かないままです。
ただ、過去にはレンドルやアガシのように決勝で何度も苦杯をなめながらも
最終的には王者に君臨することのできた選手もいるので
マレーもこの今後も続くであろうプレッシャーを跳ね返して
優勝を手にする選手になってほしいと思います。

試合のほうを振り返りますと、ストレートとはいえ、マレーも健闘していたと思います。
特に第3セットのタイブレークなどは息詰まる熱戦でした。
共にタイブレークに強い選手なので勝負どころを心得ている感じです。
自分のサーブよりも相手のサーブのときにギャンブル的に仕掛けるのは鉄則ですが
それを両者ともあそこまで徹底できていたのはさすがだと思いました。
お互い強打もやわらかいショットもありますが、
フェデラーはどちらかというとペースが重要な選手なので
長いラリーになると我慢型のプレーもできるマレーのほうが分が良かったですね。
ただ決定的な場面でミスが出てしまったのは敗因として上げられるでしょう。
ポテンシャル自体はもう互角だと思いました。

以前のマレーは合わせるショットが最大の武器でしたが
今大会では攻める強打に光るものがありました。
ナダルを倒したのも攻めの姿勢が大きくものを言ったと思います。
攻めに加えて従来の緩急も使いこなしたので
現在の最先端のオールラウンダーというようなイメージを抱かせました。

フェデラーは準決勝でツォンガを倒していたのが大きかったと感じます。
ツォンガも大別すればマレーに近い様々な仕掛けをしてくるタイプですので
結果的に良い予行練習になったのではないでしょうか。

さて、全豪は毎年番狂わせというか、思わぬ選手が活躍することで有名です。
今年は強いて言えばチリッチが台風の目でしたが
どちらかといえば王道の勝ち抜きが行われた大会であったと思います。
男女共に第1シードが優勝しましたが、これはなんと1990年のレンドル、グラフ以来だそうです。

2004年の全英以来、グランドスラムは23回開催されていますが
その全てでフェデラー自身が優勝するか、
もしくはフェデラーに勝った選手が優勝するかしています。
グランドスラム=フェデラーとしか言いようの無い状況ですね。

こういう時、他の選手たちはどう思うのでしょうか?
グランドスラムでなんとしてもフェデラーに勝ちたいと思うのか
フェデラーが早く負けてくれないかと思うのか。
観ている方としてはフェデラーが早く負けてしまうのは寂しいですね。
そんな時代もいつか来るのでしょうか。

このフェデラーを中心にした状態は歴史上でもほぼ異例ですが、
それに近い状態は80年代のレンドルにありました。
ほとんどの場合はレンドルかレンドルに勝った選手が優勝していましたが
レンドルにベスト4で勝った選手が決勝で敗れるということもしばしばありました。
グランドスラムでの支配状況はさすがのレンドルもフェデラーには敵わないですね。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2010/02/01(月) 10:45:55|
  2. 2010年1月~3月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
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コメント

テニス界のM.シューマッハー

グランドスラムタイトルを15個獲ったにもかかわらず、大会前から毎日3時間はジムで鍛え、4時間はコートでボールを追うという徹底した練習振りだという。ナダルやマリーにバックハンドが狙われるのが分かっているから、かなり練習したんだと思う。今回の全豪決勝でも角度のあるバックハンドストロークが何回も決まっていた。

第3セット終盤は逆にマリーのほうが体力的に辛そうだった。腰に手を当てたり、足を気にしたり。

今年F1に復帰するM.シューマッハーはテストや練習走行で1日をかけてマシンの
セットアップをして、チームでの仕事が終わるとマシンで体を2時間じっくり鍛えていたという。日中のセットアップだけでみんなふらふらになるのに、そのあとでウェートトレーニング2時間のメニューを黙々とこなす精神力と体力。

歴史に残るスポーツマンはこういう貪欲な人たちなのです。
  1. URL |
  2. 2010/02/01(月) 22:25:30 |
  3. White City #o/PXu/q6
  4. [ 編集]

こんにちは!以前フェデラーの今後のグランドスラム獲得数に関して質問したものです。レスポンスありがとうございました。

っていうかフェデラーまた取っちゃいましたね…。いやー強すぎです。グランドスラムの彼はなんか異様な雰囲気を醸しだしてますね。3セットマッチと何がそんなに違うんでしょう?

フェデラー対策として戦術面で言えば、マレーに限らずもっとサーブ&ボレーを混ぜてもいい気がするのですが。
フェデラーって相手のセカンドのスピンサーブに対して、バック側だと大抵スライスで返しますから。

まああくまで素人目線ですが…。




  1. URL |
  2. 2010/02/01(月) 22:54:02 |
  3. テニス好き #-
  4. [ 編集]

Au-sagaさま

  決勝戦のフェデラーはバックハンドがキレてましたね!去年までなら綻びのきっかけにもなりかねなかったバックハンドが、何故か昨日はクロスもダウンザラインもビシビシと決まっていました。
  マレーとのバックの打ち合いでも、トップスピンとスライスを自在に組み合わせ、決して同じボールを2球続けませんでした。余裕を持ってラリーを支配していたという印象です。

  それにしても、コーナーに突き刺さるようなバックのダウンザラインはやっぱりシビレました。あれだけシャープな片手バックのダウンザラインはレンドル以来でしょう。
  1. URL |
  2. 2010/02/01(月) 23:35:25 |
  3. ロナウジーニョロニョロ #m2SnQX12
  4. [ 編集]

これからどこまで記録を伸ばすのだろう

初めまして。考察が面白くて今までロムっていましたが、コメントさせていただきます。
私はフェデラーファンでブログも一応やっていますが、レンドルはまだまだフェデラーが成し遂げていないような記録を持っていてすごい選手ですね。年間10勝記録とか年間勝率9割とかフェデラーよりも達成回数が多いレンドルってすごい選手ですね。そして、時代が違うにせよ、とてつもなくタフだったんですね。
  1. URL |
  2. 2010/02/02(火) 01:53:43 |
  3. xavi_takayuki #vY1T7d6c
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

>White City様

一番強い人が一番努力をしている状態だと、その競技は非常に充実したものになりますね。
本当のチャンピオンは頂点に立ってからその真価が問われるといいますが
現在のフェデラーをなどは正にそうですから、そりゃ今のテニスも面白いに決まってます。
シューマッハの場合は引退からの復帰ということで、
今のテニスで言えばエナンに相当するかもしれないですね。
もっとも、エナンは素晴らしい選手であることは事実ですが、
シューマッハほどの歴史的選手にまで達しているとはいえないでしょう。


>テニス好き様

我々の予想だとフェデラーの残り優勝は早くもあと2つとなってしまいましたね。
さすがに見積りが甘かったかな。
スピンサーブからのサーブ&ボレーとスライスバックハンドの対決といえば、
やはり私はかつてのエドバーグvsレンドルを思い出します。
レンドルはもちろん強打もありましたがスライスでの絶妙のコントロールも多用しました。
現在は全体的にプレーのスピードアップが図られているので、
リターンで巧さが披露される機会は少ないのですが
サービスダッシュが増えてくればまたそのようなショットも多く観られることとと思います。


>ロナウジーニョロニョロ様

片手打ちバックの弱点はハイボールといわれますがフェデラーには特にそれが顕著でした。
本来ネットプレーヤーですからその辺も影響しているのでしょう。
元々ストロークを得意とする選手は(今で言うとガスケなどがそうでしょうか)
フェデラーよりはもう少し高さへの耐性があります。
しかしここ数年、フェデラーは意識的にバックのハイボールを叩くようになっていました。
正直、高さへの克服は完璧ではないと思います。
しかし敢えて早い打点で捉えたり強い回転をかけたり、はたまた緩急を織り交ぜるなど
バックを逃げのショットとしなくなったのは非常に大きいと思います。
今回のように攻めのショットがずばりと決まると、最早弱点はないと感じさせますね。


>xavi_takayuki様

はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
時代の違いを直接比較することは難しいのですが、記録というのは一つの指針になると思います。
あれだけの記録を残したレンドルはやはり物凄い選手だと思います。
多くの大会に出て、しかも長年強さを維持し続けないとできない記録ばかりです。
大きな記録はサンプラスやボルグやコナーズが持っているのですが
細かい記録はことごとくレンドルが持っているという感じをうけます。
今後とも新たなデータ発掘をしていきますのでどうぞよろしくお願いします。
  1. URL |
  2. 2010/02/02(火) 11:51:24 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

レンドルがエキシビションに!

Au-sagaさま

  4月10日にニュージャージー州アトランティックシティで行なわれるエキシビション大会にレンドルが出場するようです。引退して以来初めてのエキシビションマッチということらしいです。
  3試合行なわれる内、1試合に登場。相手はビランデルです。
  ロディック対サフィンの試合も行なわれ、もう1試合のカードはTBA。

  数年前にUSオープンに姿を見せたときは随分、恰幅がよくなっていましたが、試合に向けてどこまで体を絞り込んでくるのでしょうか。あと、どのメーカーのウェアで登場するのか興味深いです。もしもアディダスなら、アーガイル模様のウェアのレンドルをまた見たいものですが。
  1. URL |
  2. 2010/02/06(土) 01:18:13 |
  3. ロナウジーニョロニョロ #m2SnQX12
  4. [ 編集]

びっくりニュースありがとうございます

>ロナウジーニョロニョロ様

まさかまたレンドルがラケットを握る日が来るとは思いもしませんでした。
しかしご指摘のように今のレンドルはゴルフはプレーしているのでしょうが
テニスについてはブランクがあり、体は以前のあの締まった状態とは程遠いので
内容の方はそう期待できないかもしれませんね。
相手がビランデルということであればなおのことです。
ビランデルは引退後もしばしばラケットを握っていたようですから。
しかし、出てきてくれるだけでも嬉しいのでそれでよしとしましょう。
  1. URL |
  2. 2010/02/09(火) 10:18:22 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

レンドルと並んだ

フェデラーのランキング1位の週が、おそらく今日でレンドルと並びました。270週。残るはサンプラスの286週です。どうなるんでしょう?今週のランキングはマレーとナダルもひっくり返ったようです。
  1. URL |
  2. 2010/02/15(月) 22:26:58 |
  3. かめ #-
  4. [ 編集]

>かめ様

フェデラーがこのまま1位をキープしたとして、
サンプラスの記録に届くためにはあと16週です。
ちょうど全仏の頃ということになりますね。

フェデラーにとって幸いなのは、
全仏までの去年の守るべきポイントが多くないということでしょう。
そこそこの戦い方をしていればポイントを維持できてしまうのは大きいです。

時期的にはナダルが復調したら脅威となりうるのですが
去年のポイントを考えるとナダルがランクを上げるのは大変です。
むしろ、去年は春先まで不調であったジョコビッチが要注意かもしれません。
  1. URL |
  2. 2010/02/17(水) 16:41:21 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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