前回の記事に続き、サイト本体
【フェデラー最強説】への補足記事です。
今回の集計の大きな目玉はやはりタイブレーク勝率だったと思います。
フェデラーとジョコビッチの順位が入れ替わったのもそうですが、
デル・ポトロが前回の48.28%から55.56%にまで大幅に数字を上げたのも印象的でした。

デル・ポトロは2009年以降に限定すれば63.33%ものタイブレーク勝率を誇っています。
半年前、前回集計時のタイブレークが苦手という評価は完全に覆されたといっていいと思います。
いやむしろ、前回も既に克服していたのかもしれません。また数字に表れてなかっただけで。
当サイトでは生涯成績を引退選手と比べるので、あまり小さなデータでは真実味がなく、
ある程度キャリアを積まないと集計選手の仲間入りはさせないようにしているのですが
このような急激な伸びを見せられるともっと他の若手を集計してみても面白いかもと思えてきます。
もっとも、今興味をひかれる若手といえばチリッチくらいではあるのですが。
さてさて、そんな中で、デル・ポトロ以外の選手についても
2009年以降のタイブレーク勝率を知りたいと思ってる方が
私以外におられるのではないでしょうか。
勝率を下げてしまったジョコビッチはどの位なのか、代わりにトップに立ったフェデラーは?
集計選手全員はちょっと大変なので、現在のトップ10にしぼって数字を出してみました。
メンバーは以下のとおりです。
Rank | Name | 勝率 |
1 | フェデラー | |
2 | ジョコビッチ | |
3 | ナダル | |
4 | マレー | |
5 | デル・ポトロ | 63.33% |
6 | ダビデンコ | |
7 | ロディック | |
8 | ソデルリング | |
9 | ツォンガ | |
10 | チリッチ | |
果たして2009年以降のタイブレーク勝率No.1は誰でしょうか?
63.33%の高勝率をたたき出しているデル・ポトロの手に栄冠は?
答えは来週!
・・・と思ったのですが、そんなに引っ張る内容でもないので回答を載せますね。
《2009年以降のタイブレーク勝率(2010年全豪終了まで)》
Rank | Name | 勝率 |
6 | ダビデンコ | 77.78% |
7 | ロディック | 73.08% |
1 | フェデラー | 71.79% |
9 | ツォンガ | 64.15% |
5 | デル・ポトロ | 63.33% |
4 | マレー | 55.56% |
2 | ジョコビッチ | 55.26% |
3 | ナダル | 54.84% |
8 | ソデルリング | 50.00% |
10 | チリッチ | 50.00% |
なんとなんと、なんとなんとなんと!
首位はダビデンコ君でした!

予想できましたか?これは私も正直予想外でした。
ダビデンコの生涯成績は55.44%ですよ。それが約78%だとは。
ここ数カ月でずば抜けて多い6タイトル獲得といい、
この選手、今はどれだけ調子が良いんでしょう。
ロディックとフェデラーも70%を超えていてかなりの成績なんですが
元々生涯成績の良い選手達でもあるので今回はダビデンコのデータに気圧されてしまいました。
若手ではツォンガがデル・ポトロと並んで結構良い数字出してますね。
今回の集計では色々と頑張りを見せてくれている選手です。
また少し期待したのですが、チリッチは今ひとつでした。今後の成績を見たいですね。
ジョコビッチ、マレー、ナダルの3人は生涯成績からするとかなりの低調ぶりです。
ランキング争いは熾烈なのですが、接戦でのフェデラーとの強さの印象の違いというのが
こういうところに表れているのかもしれません。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2010/02/19(金) 12:50:37|
- 雑記
-
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| コメント:5
フェデラーがレンドルの通算首位期間270週間を抜くようですね。この様子だとサンプラスの方も時間の問題かと…
去年のこの時期は意外と勝ってなかったから、守るポイントが少ないんですよね。
打倒フェデラーとして、ジョコビッチ、ダビデンコにさり気なく、期待しています。彼らは期待かけると負けるサフィン病にかかっているような気がするので、過度な期待は禁物ですが(笑)
- URL |
- 2010/02/19(金) 15:52:04 |
- マックスサフィン #-
- [ 編集]
おもしろいデータです!フェデラーファンとしては、フェデラーであって欲しいと思いましたが、でも一瞬、ダビデンコは頭をよぎりました。ただ、”2009年以降”となっていたので、年末・年始だけの好調さだけではトップにはならだろうと思いました。なにげに前半から調子は上がっていたのかもしれませんね。
それにしてもナダルの54%は意外です。でも、生涯の率も58%くらいなんですね。なんか、ナダルは「サーブそれほどすごくない=相手のサービスブレークが多い=タイブレークにも勝ちやすい」なのかと思っていました。。。。マレーもサービスはそこそこだけど、「相手のサービスブレークが多い=タイブレークにも勝ちやすい」だと思っていました。
今回の表を見るとサービスキープの率、相手のサービスブレークの率とタイブレークの勝率には相関関係はなさそうですね。
- URL |
- 2010/02/20(土) 07:45:05 |
- かめ #-
- [ 編集]
こんにちは,いつも楽しく拝見させて頂いています.
今回の更新を見て思ったのですが,3セットマッチの勝率…のようなデータってあるのでしょうか?
もちろん,フルセット戦った時の,という意味です.
フェデラーが,5セットマッチの戦い方を知っている,
みたいな感じで言われていることから,ふと思いました.
もしかして,ダヴィデンコが,3セットマッチなら最強だったりして…
- URL |
- 2010/02/20(土) 14:14:21 |
- ぐるぐる #-
- [ 編集]
>マックスサフィン様
在位週でも年間グランドスラムでも
フェデラーの全仏に向けての戦いから目が離せなくなっています。
私の中で、フェデラーの1位を脅かす本命はジョコビッチなのですが
仰る通りのサフィン型選手ですので、なんとなく、
このまま記録更新してしまうのではという思いも強くなっています。
>かめ様
プレースタイルというよりは、選手の調子が
タイブレーク勝率として表れてくる気がします。
いつもはこのくらいだけどこの時期はこのくらいだから調子が良いとか
そのようなバロメーターとしてタイブレークを見るのも面白いかもしれないです。
>ぐるぐる様
3セットマッチの集計、面白そうですね。ちょっと考えてみました。
ただ、今のままだと5セットマッチでの3セット勝ちと
3セットマッチでのフルセット勝ちとの違いが取得できなくて苦戦しています。
私も欲しいデータなのでもう少し考えてみますね。
これができれば、
フルセット、ストレートといった何セットでの勝負に関わらず
5セットマッチでの総勝率や3セットマッチでの勝率も出せるようになります。
データの幅も広がってくるので是非トライしたいところです。
- URL |
- 2010/02/23(火) 11:39:30 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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