ATPファイナルはRRグループBの第3戦が行われました。
1位通過はフェデラー、2位通過は錦織となりました。
ラオニッチが棄権したため錦織の相手は急遽フェレールとなりました。
錦織vsフェレール戦がグループBで唯一フルセットにもつれた試合となり
純粋に試合の面白さで言えば、この試合が今年の同グループで一番だったかもしれません。
同タイプ選手によるラリーの応酬でしたからさすがに見応えはありました。
ラオニッチの爆発力には期待したのですが、そうはならず、
代理の選手のほうが面白い試合になったというのも皮肉と言えなくもありませんが、
ラオニッチはまだ若い選手、今後に期待しましょう。
あ、私が期待するとダメか。今うっかり期待しちゃいましたが
今後のラオニッチの活躍フラグをへし折っちゃいましたかね。
さて、フェデラーのほう、これはもうなんでしょう、なんというんでしょう。完璧でした。
マレーが悪かったのもありますが、良いフェデラーと悪いマレーだとこういうスコアになるんですね。
「6-0 6-1」。2005年のガウディオ戦の再来かと思わせるフェデラーの勝ちっぷりでした。
最後「6-0 5-0」まで行きました。あとほんの少しでした。
このような上位しか登場しない大会で、9年越しでダブルベーグルを2つとなっていたとしたら
これはもう、本当にもうなんなんでしょう、なんと言ったらいいんでしょうか。
まあ最後にマレーは1ゲーム取ったわけですが、当然ながら焼け石に水でした。
フェデラーの凄いのは、勝利をほぼ手中に収めている状態でも全然気を抜かないところです。
選手によってはこのような状態だったらニヤニヤと笑みがこぼれたり
調子に乗った態度を取ったりということも考えられなくはないのですが、
フェデラーはもう、全部のゲームを取りに行ってました。
思い起こせば9年前のガウディオ戦もそういう雰囲気でした。
さて、準決勝に話を向けますと
グループAのほうの首位通過は、もちろん数字の上ではまだわかりませんが、
ほぼほぼジョコビッチになるのではないかと思います。
もちろんこれが錦織の相手となります。
錦織視点で見ればジョコビッチでないほうがいいのですが
まあ一般に準決勝でジョコビッチとフェデラーが当たってしまうのもあれなので
これで仕方ないのではないかと思います。錦織はもう全力ですね。全力です。
1ゲームでも取れれば、今大会ではもうこき下ろされることはないですから。
気楽にガンガン行かないと損です。
グループAの2位枠はバブリンカとベルディフが争っています。
厳密には両者には1位の可能性も残されています、
例えばベルディフがジョコビッチに「6-0 6-0」で勝ち
バブリンカがチリッチに「6-0 6-0」で勝てば、なんとジョコビッチがRR敗退となります。
まあなさそうですけどね。
対戦相手も加味して現実的に判断すればバブリンカの可能性が高いですか。
その通りであれば、準決勝はフェデラーvsバブリンカのスイス対決となります。
スイスはこの後デ杯決勝が待っていますので、準決勝に2人出場するとなれば
それはそれで大きな収穫となるのではないでしょうか。
フェデラーにとってもデ杯は現在持っていないほぼ唯一のタイトルといえます。
スポンサーサイト
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2014/11/14(金) 11:24:04|
- 2014年10月~12月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
管理人様こんにちは。
錦織くん素晴らしいですね。
ファイナル初出場でRR突破達成です。
さて、そんな錦織くんですが現時点でのdeciding setの勝率が79%越えであのボルグさんを大きく上回って歴代トップです。
これからもこの数字を維持してほしいですね。
そして、ロジャーは12回目のSF進出でレンドルさんに並び歴代トップ、これも凄いですね。
それと先日こちらでWベーグルについて質問させて頂いたのもあって私も注目していました。
まさかガウディオ戦の再現未遂になるとは…弊ブログの影響力には驚かされました(笑)
- URL |
- 2014/11/14(金) 15:08:39 |
- レイトン愛 #-
- [ 編集]
>レイトン愛様
譲歩ありがとうございます。
錦織の件ですが、そんなに凄いんですか、びっくりですね。
フェデラーが過去の記録を塗り替えて行く様は何度も見てきているので今更驚かないですが、
フェデラー、ナダル以外で過去の記録を塗り替える選手というのは
辛うじてジョコビッチがやるか程度で、しばらくは出てこないかと思いましたけど
こうして錦織が名前を出してくれるのはまだまだ現在テニスも捨てたもんじゃないですね。
あと、ダブルベーグルの件は私も先日いただいたコメントが頭に入っていまして、
もしもフェデラーが取ったらそれを引き合いに出してこんなふうに記事を書くぞと、
試合も終わっていないうちから色んなデータが思い浮かんでいました。
まあ結局はマレーが最後にほんの一踏ん張りしたことで
それら記事は幻と消えていったわけですが。
大会は終わってないですからね、まだ可能性はあるかもしれません。
何せグループAのほうはベーグルはなくてもグループB以上に快勝が多いですから。
ジョコビッチが準決勝で再現!
なんてのは是非とも止めていただきたいところですが。
- URL |
- 2014/11/14(金) 15:33:08 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
大会前は色々な予想が飛び交ってましたが、結局、ランキング通りのベスト4の顔ぶれとなりましたね。
昨日のフェデラーもそうでしたが、ジョコビッチも本当に安定した強さを発揮しています。
ウィンブルドンでは、若手を蹴散らしまだまだ自分たちの時代だと証明したジョコビッチとフェデラー。
全米では、これからは俺たちの時代だと2強を倒しかけ上がってきた錦織とチリッチ。
そして、今回のツアーファイナルズ。
ラウンドロビンの試合を見る限り、「まだまだ自分たちの時代だ」を再確認する準決勝・決勝になるのかなーとやはり思ってしまいます。
いやー、もうあと3試合しかないんですね。
試合は早く観たいけど…終わってほしくない!!
- URL |
- 2014/11/15(土) 13:29:16 |
- karo #-
- [ 編集]
>karo様
結局1試合減ってしまいましたね。それも決勝で頂上決戦だっただけに残念です。
ただ、フェデラーも今年は大変に元気であったことが証明されてそれだけでもほっとしています。
この勢力図がキープされるかどうかはジョコビッチ次第となりそうでしょうか。
- URL |
- 2014/11/17(月) 16:32:16 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]