ボトムハーフの4回戦が行われました。
ね、観ました?微妙だったでしょー?
マレーvsディミトロフ。
同時期に行われていたキルギオスvsセッピが凄い試合でして、
これはこれでまたよかったとは思いますが、
確かに比較すれば、マレー、ディミトロフの方が、
総合力ではキルギオス、セッピよりも上を行っているのではないかという気はしました。
でも、そういうのじゃないんです。
技術とかパワーとかじゃなくて、なんていうんですかね、決めるべき時に決めないというあれ、
本来グランドスラム優勝を狙って、ともすればNo.1にならんと、そういう立場の選手なんですよね、2人とも。
キルギオス、セッピとはその意味で対等に比較をしてはいけないと思います。
試合の方は4セットの好勝負で、スコアの上からは激戦に感じました。
しかし、例えばマレーが先にブレークした後すぐにディミトロフが追いつくといった展開も
一見凄い攻防のようですが、実際にはマレーが勝手に落したような状態でしたし、
第4セットは逆にディミトロフが先行したにも関わらず、
しなくてよいミスで追いつかれてしまうという、いわば自滅で試合が決した状況でした。
一応ラリーは見応えがあったし、両者ともに多彩なショットを持っているのは分かるのですが
やはりこうした要所要所での戦いぶりにはなんともやきもきさせられます。
足に不安を抱えているにも関わらず、長いラリーではマレーが優勢となることが多かったです。
ディミトロフはもう少し多彩な攻め方をしてもよかったと思いましたが
まあそれは見てる側の勝手な意見であって、実際にはそんなに単純なものではないのでしょう。
マレーのストロークは安定してました。
個人的にはディミトロフのスライスは悪くないと思っているので守備的なシーンだけでなく
もっと色々な場面で使ってみて欲しかった気持ちがあります。
まあ、もう一つ抜けきらない両者にふさわしい試合であったといえましょう。
勝ったマレーはキルギオスとの対戦となります。
キルギオスは唯一の地元選手の勝ち残りです。セッピ戦の声援も凄いものがありました。
何せあのセッピを相手に2セットダウンからの逆転勝利ですから嫌でもそうなるでしょう。
セッピも少々気の毒なほどでした。
キルギオスはサービスエースの数が物凄く多いときと、全くそうでないときの差が激しくてそこが面白い部分であるのですが、
どちらかといえばスピードよりもコースでエースを取るタイプです。
当たればエースを連発し、逆に当たらなければ数が稼げないというのも頷けます。
特にアドコートからのワイドのサーブには自信を持っているようです。
まだ私はキルギオスのプレーをそれほど多く見ているわけではないのですが、結構安定したプレーをする印象です。
イメージからはモンフィス張りの身体能力を活かしたテニスをするかと感じたのですが
真逆とは言わないまでも結構それとは違うプレイヤーという印象です。
もちろんショット一つ一つは強いのですが、最初の印象が強すぎたせいでしょうか。
ディミトロフの方が遥かに強烈なショットに頼ったプレーをしていたように思います。
もっとも、キルギオスはまだ10代ですから伸びしろは絶大です。
今既にこの状態ですから順調に伸びていけば末恐ろしい選手になるでしょう。
思えば10代のフェデラーも、タッチは見事なれど強打は最強ではないと考えられていたわけですから。
残るもう2戦は簡単な決着でした。
ナダルはK・アンダーソンを、ベルディフはトミックをいずれもストレートで下しました。
案の定、ベルディフは容赦なかったですね。
トミックにはキルギオスに舞い降りたホームアドバンテージの女神は訪れなかったようです。
もちろん相手が悪かったというのもありますが。
さて、好調のベルディフは次にナダルと相まみえるわけですが、このところ実に17連敗を喫しています。
一応負けっぱなしではなく、その前は3連勝していていたこともあって、
当時は、ここ最近でフェデラーとナダルの両方に勝っている唯一の選手、などと紹介されていたものでした。
あれから10年ですが、さすがに10年ともなるとナダルの怪物化も凄まじかったということになりましょうか。
ベルディフだって当時よりも今の方が強くなっていると思うのですが。
今回もナダル有利と考えてよいでしょう。2回戦で最大のピンチを迎えたナダルもその後復調を見せていますから当然と言えます。
ただ、表面化していない蓄積した疲れがあるとすればどうか、とも思えますし、ベルディフ自身調子が良いというのもあります。
それになんといっても今大会はフェデラーの敗退がありますから、
過去のデータは単なる参考でしかないというのは誰もが理解しているところです。
大方の予想はナダルvsマレー?
いやいや、どうして
私の予想では・・・ま、まあそうかな。予想しろと言われれば確かにね、そうなりますね。
たたそうでない可能性も確実にあるということで。
その前に、トップハーフの4回戦もありますし。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2015/01/26(月) 10:20:49|
- 2015年1月~3月
-
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-
| コメント:3
更新おつかれさまです。
管理人様の思惑通りマレーがきてるじゃないですか(ニヤニヤ
ノーレvs錦織、ラファvsマレーだと盛り上がりますね。
ラオニッチvsバブリンカ、ベルディフvsキルギオス・・・なんかこう、うん。
- URL |
- 2015/01/26(月) 13:59:53 |
- eggplant #-
- [ 編集]
8強が出揃いましたが、フェデラー以外のトップ8が全て残りましたね。
フェデラーファンとしてはフェデラーだけいないのはさみしい限りです。
ただ、一方で19歳のキルギオスが歴史を作るのも見てみたいと思っていたので、
今はキルギオスがどこまで勝ち上がれるかが楽しみです。
もちろん錦織君も応援していますが。
準々決勝はナダル対ベルディフだけ結果が見えている感じがしますが、
他は目が離せませんね。
- URL |
- 2015/01/26(月) 23:32:29 |
- ラカン #KTFWzs4k
- [ 編集]
>eggplant様
>ラカン様
今回仮に優勝がバブリンカだった、ということになれば
定番の結果でもなくニューフェースが出たわけでもないので、実に微妙!
という雰囲気になりそうですね。
まあ個人的に思いもよらない選手の2連覇というのもそれはそれで面白い結果だと思います。
ちょっと調べてみましたが1973年のランキング制度発足後、
No.1になったことのない選手がGSを連覇しているという例は3つしかありませんでした。
・全豪 ビラス(1978-79)
・全豪 クリーク(1981-82)
・全仏 ブルゲラ(1993-94)
こうしてみると全豪にはその土壌が十分にあるということになります。
しかも全豪の2例はグラスコート開催のクーヨン時代ですから、
ハードコートで行われれば初めてということになります。
あれ、バブリンカの優勝って意外と話題になる?これは困った。
- URL |
- 2015/01/27(火) 10:44:23 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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