全米は本日から第二週に突入しています。
コメント欄でも色々とご意見いただいておりますが、
シードダウンや棄権の多い中々に荒れた大会となっています。
でも最終的に上位シードが決勝に進んでいけば、荒れた感は薄れていくものです。
そこを担ってしっかりと結果を出していくかはジョコビッチやフェデラー次第ということになりましょう。
当たり前のよう結果を出しているジョコビッチは、
今年、全仏で準優勝、その他では優勝しています。
2011年にも3大会制覇をしていましたが、その時は全仏がベスト4でした。
もしも今大会優勝すると、3大会優勝、1大会準優勝という準年間グランドスラムが達成されます。
オープン化後はフェデラー(2回)しかやってない記録です。
今大会がまだどうなるかはわかりませんが、返す返すも全仏の準優勝が惜しいですね。
対抗馬がバリバリと消えていく中で、一層のジョコビッチ優勝候補度が上昇しているようです。
もちろんトップハーフにも強敵が残っているとは思えるのですが
比較してしまうとボトムハーフの方が厳しい印象で、
ジョコビッチ側から見ての、やり易さというものがにじみ出てまいります。
4回戦では、錦織を下したペールもナダルを下したフォニーニも姿を消してしまいました。
残ったのはF・ロペス、ツォンガ、そしてチリッチです。
正直、順当にいけばジョコビッチが勝ち上がっていくのだろうと思いますが
去年の全豪や全米、今年の全仏など、本来はジョコビッチの勝利で決まりなのに
過去の対戦成績が当てにならないような結果が生まれることも往々にしてあります。
どれも可能性は持った選手たちなので、対ジョコビッチにどれほど気合を乗せてくれるかですね。
今大会、特にトップハーフで上位陣が敗退していますが
勝った選手がそのままシード勢を撃破して一気にスターダムへ、とはならないですね。
初戦で錦織に勝ったペールが4回戦まで行ったのは健闘した方だとは言えますが
調子の良し悪しの範囲内で結果が落ち着いている気がします。
錦織は25歳ピーク説でいうところの最後のグランドスラムを初戦敗退で終わらせてしまいました。
まだまだベスト8位ならば安定して期待できる選手だとは思いますが、
それ以上の高望みとなるとしない方が賢明かもしれません。
またナダルも、とても寂しいですが、以前の状態には戻らないと考えた方がよさそうです。
実力は折り紙付きのサフィンやヒューイットが結局トップに戻ってこなかったことを考えれば
うなずける話なのではないかと思います。個人的には今後も凄く応援していきたい選手達ですが
どうしてもこのような悲観的な見方が優先されたままになっていくかと思います。
唯一の望みは、近年はピークが後ろに持ち越される傾向にあるという部分でしょうか。
ただし、フェデラー、ベルディフ、ロペスなど、それに該当する選手は
いずれも比較的無理のないプレーが主流であり、ナダル、錦織がそれに相当するとは考えにくいです。
アガシやムスター、フェレールのようなタイプもいます。
よりフィットネスを重視したかのような選手達です。
ある程度体を作り変えるかプレースタイルを切り替える必要が出てきますが、
選手寿命を延ばすとすれば選択肢としてはありかもしれません。
もちろんギャンブルにはなるでしょうが。
さて、ボトムハーフのほうですが、
こちらは実は上位シードがほとんど勝ち上がる結果となっています。
4回戦に進出した8人のうち上位シードに当たらない選手はノーシードのドナルド・ヤングだけ、
その他はいずれもシードを守っています。
ヤングの位置には第11シードのシモンがいましたが初戦でヤングがフルセットマッチで勝っています。
シモンがヤングに代わっただけという状況でして、
大荒れという大会の印象も実はボトムハーフには当てはまってないわけですね。
このヤングは3回戦でも第22シードのトロイツキを下していまして、そちらもフルセットマッチでした。
2人のシードを相手に長い試合で勝ち上がってきております。
地元アメリカの選手としては第13シードのイズナーと共に勝ち残っているので
さぞニューヨークでは盛り上がっているのではないかと思うのですが
次の相手はヤングがバブリンカ、イズナーはフェデラーと最強スイスコンビが立ちはだかることになっています。
その他、マレーvsアンダーソン、ベルディフvsガスケと
さすがにシード勢が勝ち残っているだけあって
ボトムハーフは充実した顔ぶれによる試合が組まれています。
フェデラーはとても安定した試合を続けていて、今大会まだ1セットも落としていないですが
数年前に見せていた直前の調子がうそのようにコロッと負けてしまうあの現象は
もう顔を見せないと思っていいものなのでしょうか。ここまで順調だと逆に不安です。
スポンサーサイト
テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2015/09/07(月) 10:14:40|
- 2015年7月~9月
-
| トラックバック:0
-
| コメント:7
スタイルが違うとはいえ、2年前、今度こそ衰えたと思われたフェデラーが結局未だ2位にいるのを考えると
ナダルが終わったとは断言しづらいと思ってます
かつての最強状態に戻れるとは思いませんが、今のフェデラーくらいのポジションならあるいは・・・
まあ厳しいのは確かでしょうけども
錦織はラオニッチ、ディミトロフとセットで去年がピークだった気配ありますね
今の力を維持できたとしても、既に下の世代が迫ってきてますし、
ヘンマン世代的な立場に陥りそう・・・
- URL |
- 2015/09/07(月) 22:42:12 |
- BT_BOMBER #-
- [ 編集]
ナダルはともかく、錦織は今年TOP10(5)を1年経験したばかり。
確かに印象度は昨年より弱いですが、確実にツアーをトップとして回る力はついて来ていると思います。
来年はGSにピークを持ってくることを陣営も配慮してやってくれると信じてます。
なんだかんだTOP10で2番目に若いですし、下の世代もこわいのはキリオスぐらいでしょう。
- URL |
- 2015/09/08(火) 07:34:26 |
- カムイ #-
- [ 編集]
>F様
最近は本当に試合中にフラストレーションがたまっているようですね。
余裕の王者として戦えていないのは
それだけ他の選手の追い上げも凄いのかもしれません。
>BT_BOMBER様
>カムイ様
これについてはもちろんまだまだ分かりませんし色々な見方もあると思いますが
基本私はあまり期待をせずに行こうと思ってます。
もちろんマスターズ500や1000での優勝は全然ありだと思います。
しかしグランドスラムとなると、もうかなりの運要素も絡まないと
難しいのではないかとそんな気がしてならないのです。
ここでも私の予測が覆ってくれるといいのですが。
- URL |
- 2015/09/08(火) 11:50:18 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]
はじめまして。
フェデラー勝ちましたね!。
思ったのですが、バブリンカに勝った人が、そのまま優勝したケースが最近ない気がするのですが気のせいですかね?
- URL |
- 2015/09/08(火) 22:08:21 |
- のの #-
- [ 編集]
管理人様のおっしゃる25歳ピーク説は今の時代でも言える気がすると思っています。
ランキングがピークという意味ではなく、傑人が爆勝ちするのはやはり25歳くらいかなと。
他の選手がかわいそうなくらい一人勝ちしてしまう。。。そんな傑人に変化が見え始めるのが27歳くらい。
傑人なのでどうにか帳尻合わせはできるし、ランキングもそれほどの痛手は受けない、でも勝ち方が変わってくる。
もちろん、30歳近くなってランキングを上げたフィッシュや、一度グググとランキングを落としたのに、
やはり30歳手前でランキングを戻したフェレール、30歳超えて過去最高ランキングに達したロペスはいますが、
スーパープレイヤーが神がかり的に勝利を収めるのは25歳あたりではないでしょうか。
もちろん、プレイヤーの進化は25歳を過ぎても続きますし、ランキングが上がる可能性もありますし、
大きな大会で初勝利を収める可能性もあります。ただ、傑人の爆勝ちは25歳ころかなと。
- URL |
- 2015/09/08(火) 22:41:01 |
- かめ #k0H9quHE
- [ 編集]
>のの様
バブリンカはあのパワーですから、対戦相手もかなり消耗するということなんでしょうかね。
小さな大会だと負けるときはあっさり負ける印象のあるバブリンカですが、
やっぱりグランドスラムだと気合の入り方が違うのかもしれません。
>かめ様
人間の持つ本来の力はほぼ変わっていないんだけど、
ピークを過ぎても如何に効果的にプレーできるかとか、如何に筋力の劣化を抑えるかといった
科学的な対処ができるようになってきている、というのが最近のピーク後も活躍できている選手の原因
という感じかもしれません。
- URL |
- 2015/09/09(水) 12:26:20 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
- [ 編集]